【おすすめ】乾緑郎の全作品を一覧であらすじを紹介します

乾 緑郎 いぬい・ろくろう(1971年 -)

小説家、劇作家。東京都目黒区出身。東洋鍼灸専門学校卒業。10代の頃から演劇を志し、演出家、脚本家、俳優活動を行いつつ、小説も執筆していた。鍼灸師の資格を修得するも、2008年、「SOLITUDE」が第14回劇作家協会新人戯曲賞最終候補作となる。2010年、『忍び外伝』で第2回朝日時代小説大賞、『完全なる首長竜の日』で第9回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:鷹野鍼灸院の事件簿
  • 2位:機巧のイヴ
  • 3位:海鳥の眠るホテル

作品一覧リスト

忍び外伝(2010年11月)

2010年の第2回朝日時代小説大賞受賞作!
選考委員満場一致、激賞の“瞬決”!!
筆力・構成力は、尋常ではない――山本一力氏
思わずゾクリとする伝奇的設定――縄田一男氏

時は戦国末期――伊賀の上忍・百地丹波によって一流の忍者に育てられた文吾は、
己が何ゆえ忍びを目指すのか思い悩む。
やがて織田の大軍が伊賀に迫るが――。
超絶の忍者バトルはもちろん、文吾と彼を慕うお鈴の淡い恋模様など、
若者たちの成長物語としても読み応え十分。
剣劇あり、伝奇あり、はたまた優れた青春小説でもある
とても贅沢な読み応え十分の究極の忍者エンターテインメント、待望の文庫化。
著者の乾氏は2010年10月に第9回『このミステリーがすごい! 』大賞を
『完全なる首長竜の日』で受賞した注目の若手実力派。

完全なる首長竜の日(2011年1月)

選考委員が即決した『このミス』大賞受賞作! テレビ・雑誌各誌で話題、その筆力を絶賛された大型新人のデビュー作、待望の文庫化です。少女漫画家の和淳美は、植物状態の人間と対話できる「SCインターフェース」を通じて、意識不明の弟と対話を続けるが、淳美に自殺の原因を話さない。ある日、謎の女性が弟に接触したことから、少しずつ現実が歪みはじめる。映画「インセプション」を超える面白さと絶賛された、謎と仕掛けに満ちた物語。

塞の巫女 甲州忍び秘伝(2011年10月)

永禄4(1561)年、川中島――。
甲越双方6割の兵が命を落とす地獄の戦を左右した兇神「御左口神」。
その力を利用すれば、天下もたやすく手に入れることができるとされる兇神をめぐり、
武田・上杉両軍、謎の忍者・加藤段蔵、若き日の真田昌幸、
そして山本勘助が暗躍する長編時代エンターテインメント!

  • 忍び秘伝(2011年10月 朝日新聞出版)
  • 塞の巫女 甲州忍び秘伝(2014年10月 朝日文庫)

海鳥の眠るホテル(2012年9月)

映画化決定! 『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作品『完全なる首長竜の日』の著者、待望の新作。恋人との関係に終止符を打ち、美術モデルのアルバイト先で出会った新垣と新たな関係を築こうとする千佳。認知症を患った妻の介護に専念すべく、デザイナーの職から身を引いた靖史。人里離れた廃墟と化したホテルに住む、記憶を失った男。3人の記憶と現実が交差してひとつのファインダーに収まったとき、世界は、見事な反転を見せる!

鬼と三日月 山中鹿之介、参る!(2013年5月)

尼子家再興を目指す山中鹿之介らの前に、奇怪な忍法を操る蜂屋党が出現する。窮地を救ってくれた風魔の女忍びは、蜂屋党の恐るべき目的を語り始めるが……。超絶の忍法合戦と時空を超えた展開。

鷹野鍼灸院の事件簿

鷹野鍼灸院の事件簿(2014年5月)

現役鍼灸師が描く、鍼灸×ミステリーです! 鷹野鍼灸院は院長・鷹野がほとんど不在のため、新米鍼灸師の真奈がほとんどひとりで切り盛りしている。ある日安産の灸を所望して、妊婦の史恵がやってきた。史恵との関係は良好に進んでいたが、ある日、史恵の旦那が施術を止めるよう怒鳴り込んできた。たまたま帰ってきて、史恵を見た鷹野は、ある可能性を見出し……。ほか、盲目の天才鍼灸師の隠された過去や、鍼灸業界の暗部など、さまざまな事件に挑む! 『このミス』大賞シリーズ。

鷹野鍼灸院の事件簿 謎に刺す鍼、心に点す灸(2016年6月)

鍼灸師の著者が描く、心ほぐれる鍼灸ミステリー、第2弾です!

新米鍼灸師の真奈が勤める鷹野鍼灸院は、院長の鷹野が往療に出てばかりで不在が多いため、真奈がひとりで切り盛りしている。
小児がん病棟で親子マッサージの講師をすることになった真奈は、病院である出会いをする「二人のクラウン」。

往療にやってきた真奈を待っていたのは、事故で四肢の麻痺した男を献身的に介護する妻にモラハラを繰り返す男だった。
しかし真奈は次第に違和感を覚え……「坂道に立つ女」。

鷹野の師匠であり元義父の法要に参加することになった鷹野と真奈。
10年ぶりに参加した鷹野だったが、会食の席で突如住職が倒れ……「師、去りし後」ほか全5話。

機巧のイヴ

機巧のイヴ(2014年8月)

天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。二つの巨大な勢力の狭間で揺れる都市・天府の片隅には、人知を超えた技術(オーバーテクノロジー)の結晶、美しき女の姿をした〈伊武(イヴ)〉が存在していた! 天帝家を揺るがす秘密と、伊武誕生の謎。二つの歯車が回り始め、物語は未曾有の結末へと走りだす――。驚異的な想像力で築き上げられたSF伝奇小説の新たな歴史的傑作、ここに開幕!

機巧のイヴ―新世界覚醒篇―(2018年5月)

「あなたは、どなた?」少年が彼女の冷たい体を抱きしめるとき、運命の歯車が廻り始める――。1892年、万博開催を翌年に控え、空前の賑わいを見せる新世界大陸(ムンドゥス・ノーヴス)の都市・ゴダム。万博の利権を巡る人々の争いが繰り広げられる夜、パビリオン「十三層」の頂上で、機巧人形(オートマタ)・伊武(イヴ)が永の眠りから目覚めた。機巧と人間。本当の“心”を持つ者は誰か? 未曾有の世界に魂が震えるSF伝奇小説の傑作!

機巧のイヴ―帝都浪漫篇―(2020年2月)

浪漫(ロマン)とモダニズムの花咲く1918年。美しき機巧人形(オートマタ)・伊武(イヴ)は、女学校の友人・ナオミとともに訪れた猫地蔵坂ホテルで、ある男と運命の出会いを果たす。恋の始まりを予感したそのとき、幸せな日常を引き裂く大震災が襲う。時代の波に翻弄され、廻り出す運命の歯車。そして物語の舞台は、大陸の新国家・如洲(にょしゅう)へ――。心を持たない人形が問いかける、愛とは、魂とは。日本SF小説史に残る圧倒的傑作。

思い出は満たされないまま(2015年4月)

東京・多摩地区在住のフリーター・甲田には認知症の母がいる。母の介護を口実に仕事を辞めたのに団地の自治会役員を押し付けられてしまう。住民の自分勝手なクレームに翻弄される毎日。遂に近くに住み着いたホームレスの男性を追い出せと言われ……(「団地の孤児」)。マンモス団地に住み暮らす人々の日常と街の様相を描いた7つの連作短編集。この一冊には理屈を超えて、感情を揺さぶるパワーがある。

ライプツィヒの犬(2017年5月)

冷戦時代の東ドイツ。体制を批判するシェイクスピアの翻案で名を馳せた世界的劇作家ヘルムート・ギジ。彼が三十年ぶりに新作を執筆中というニュースは世界を驚かせた。完成を待つ中で進む舞台の稽古中、女優が重傷を負う事故が発生。直後、ギジが新作原稿とともに姿を消した。ドイツでギジに師事していた気鋭の劇作家内藤岳はギジの足跡を辿り、やがて彼の経歴から消された闇を知ることに……。

僕たちのアラル(2017年9月)

「絶対に行きたい場所があるんだ。今は存在しない湖、アラル海」
将来的な火星移住を見据えて始まった、疑似的テラフォーミング実験「スフィア計画」。十数万単位で選抜された住人が超巨大ドームで30年暮らすその実験が終了が、残り10年と迫っていた。そんな中、突然ドームが、外の世界からの情報が断絶する異常事態に陥る。長期化する断絶で孤立する住人。次々に起こる不可解な事件。低下する酸素濃度、暗躍する謎の集団……いったい外では何が起こっているのか? 思いもよらない形で事件に巻き込まれた高校生・拓真は、家族さえ信じられなくなった孤独の中、真実を知るために動き始めるが……。
管理された世界に抗う少年と少女が、戦いの末に選んだ道とは? 自由の価値と幸福の意味を問う、衝撃の問題作!

見返り検校(2018年10月)

杉山和一は入れ替わりだった!? 名検校を苛んでやまぬ三つの悪夢とは何か。将軍綱吉の世に鍼灸道を確立し、御典医にまで登りつめた検校・杉山和一。しかし彼には、捨てるに捨て切れぬもう一つの貌があった。ゆくりなき剣の跳躍が生んだ仇討の連鎖。それが老境に至るまで尾を引こうとは……。伝説のカリスマを、自らも鍼灸医である著者が、そのスキルをふんだんに盛込んで描く長編時代サスペンス。

悪党町奴夢散際(2018年12月)

慶安三年、町人の悪党集団「町奴」の頭領・幡随院長兵衛が何者かに殺された。対立する旗本の悪党集団「旗本奴」の頭領・水野十郎の仕業ではないかと疑う町奴側は報復を画策。お菊という女をめぐって両者の関係はさらにこじれ、楊枝屋の女俠客お吟、凄腕女剣士の佐々木累らを巻き込んで、全面抗争へと発展していく。一気読み必至の痛快時代小説!

ツキノネ(2019年7月)

老夫婦惨殺事件が起きた家から見つかった身元不明の少女。養護施設に引き取られたその少女は「ツキノネ」と名乗る動画配信者だった。一方、ダムに沈んだ故郷・小楷町を描く画家・荒木一夫の個展に来ていたフリーライターの大塚文乃は、絵の中にいるはずのない少女を見つけ気を失ってしまう。後日、小楷町の歴史を調べる文乃は、そこに「ツキノネ」を神とする「根ノ教」という土着宗教があったことを知る。

ねなしぐさ 平賀源内の殺人(2020年2月)

『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家が贈る、傑作時代ミステリー

安永八(一七七九)年、十一月二十一日早朝――。
神田橋本町の自宅で源内が目を覚ますと、続きの間の向こうに、男の亡骸があった。
知らせを受けて駆けつけた杉田玄白の目には、脇差を手に持ち、茫然自失とする源内の姿が。
何があったのかを源内に問い詰めるが、記憶がないと首を振るばかり。
稀代の天才に、いったい何があったのか。
殺人の容疑で牢屋敷に入れられてしまった源内は、やがて獄中死してしまうが――。

身分は侍。本業は本草学者。医学、蘭学や鉱物の知識にも明るく、戯作者、発明家といった
よろずの才を持つ者として、現代にも名を残す江戸の天才・平賀源内の、非業の死の謎に迫る!

ドライドックNo.8 乾船渠八號(2020年4月)戯曲集

新たなSF伝奇小説を開拓する乾緑郎、初の戯曲集。ヴェルヌの『月世界旅行』に着想を得た架空都市「横濱」の冒険活劇「ドライドックNo.8乾船渠八號」(劇団・水族館劇場のための書下ろし新作)に、劇作家協会新人戯曲賞最終候補作「ソリテュード」併録。

この記事を書いた人
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平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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