鬼滅の刃(吾峠呼世晴)のあらすじ(ネタバレあり)・感想

大正時代を舞台に、主人公が家族を殺した「鬼」と呼ばれる敵や鬼と化した妹を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描く和風剣戟奇譚。

鬼滅の刃の作品情報

タイトル
鬼滅の刃
著者
吾峠呼世晴
形式
漫画
ジャンル
時代劇
アクション
剣劇
ダーク・ファンタジー
伝奇ロマン
執筆国
日本
版元
集英社
初出
週刊少年ジャンプ
刊行情報
ジャンプコミックス

鬼滅の刃のあらすじ(ネタバレなし)

時は大正、日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎はある日鬼に家族を皆殺しにされ、唯一生き残った妹の禰豆子は鬼に変貌してしまった。絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため“鬼狩り”の道を進む決意をする。

作者

吾峠 呼世晴 ごとうげ・こよはる(1989年5月5日 – )

漫画家。読切「過狩り狩り」にて、第70回(2013年4月期)JUMPトレジャー新人漫画賞(審査員:篠原健太)の佳作を受賞。その後『少年ジャンプNEXT!!』2014 vol.2に「文殊史郎兄弟」が掲載されデビュー。「過狩り狩り」を前身とした『鬼滅の刃』を『週刊少年ジャンプ』にて連載中。

鬼滅の刃の刊行情報

『鬼滅の刃』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊17巻

アニメ版関連動画

テレビアニメ『鬼滅の刃』「竈門炭治郎 立志編」、2019年4月から9月

アニメ『鬼滅の刃』を全編無料視聴できる配信一覧

アニメ『鬼滅の刃』を全編無料視聴できる動画配信サービスの一覧です。各サービスには最長31日間の無料お試し期間があり、その無料期間内に解約してしまえばお金を払うことなく動画を視聴することができます。

Hulu
U-NEXT
Amazonプライムビデオ
TSUTAYA TV
Netflix

鬼滅の刃の登場人物

竈門 炭治郎(かまど たんじろう)
主人公。家族思いな少年。物語開始時13歳。嗅覚が非常に優れており、相手の感情すら嗅ぎ取ることができる。戦闘に関して優れた直感や柔軟な思考力を発揮する反面、非常に心優しく、鬼を前にしても非情になりきれない。一晩家を不在にした夜、禰豆子以外の家族全員を無惨に殺され、鬼化して辛うじて生き残った禰豆子を人間に戻すため、鬼を追う力を求め、2年間の訓練を経て「水」の呼吸法と剣術を身につける。

竈門 禰豆子(かまど ねずこ)
ヒロイン。炭治郎の妹。物語開始時12歳。
家族思いの心優しい性格。炭治郎不在時に鬼舞辻無惨の襲撃を受けるが、その血が傷口から混入したことで鬼化して生き残ることになった。

我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)
炭治郎の同期にあたる鬼殺隊剣士。16歳。非常に臆病で、ネガティブ思考の利己的な面が強い少年。
聴覚が非常に優れている。当初はプレッシャーに弱く、緊張や恐怖が極限まで高まると気絶するように眠ってしまい、半覚醒状態となることで緊張から開放され本来の強さを発揮していた。

嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)
炭治郎の同期にあたる鬼殺隊剣士。15歳。奇怪な猪の被り物をしているが、実は非常に女性的で端整な顔立ちをしている。
触覚が非常に優れている。戦いたいが故に戦うという粗野粗暴な野生児で、「猪突猛進、猪突猛進」と高笑いしながら剣を振るう。

不死川 玄弥(しなずがわ げんや)
炭治郎の同期にあたる鬼殺隊剣士。風柱・不死川実弥の弟。顔に多数の傷があり、目つきが鋭く、髪をモヒカンにしている。無口で粗暴な性格に見られがちだが、実は常識人で周囲の変人たちに時折引いている。
体格は良いが、呼吸の才能がなく、戦闘では刀と銃を用いて戦っている。

栗花落 カナヲ(つゆり かなを)
炭治郎の同期にあたる鬼殺隊の女剣士。特殊な目を持っているらしいが詳細不明。
全てにおいて「どうでもいいから何も決められない」という一種の虚無感を抱え、指示を受けたこと以外の行動はコイントスの結果で決めていた。

鬼滅の刃のあらすじ(ネタバレあり)

鬼滅の刃のストーリー(あらすじ)を簡単に紹介しています。この先の内容は、ネタバレを含んでいるため注意してご覧ください。

鬼殺隊入隊(1巻~2巻)

時は大正。主人公・竈門炭治郎は亡き父親の跡を継ぎ、炭焼きをして家族の暮らしを支えていた。炭治郎が家を空けたある日、家族は鬼に惨殺され、唯一生き残った妹・竈門禰豆子も鬼と化してしまう。禰豆子に襲われかけた炭治郎を救ったのは冨岡義勇と名乗る剣士だった。義勇は禰豆子を「退治」しようとするが、兄妹の絆が確かに残っていることに気付き剣を収める。

義勇の導きで「育手」鱗滝左近次の元を訪れた炭治郎は、禰豆子を人間に戻す方法を求め、鬼を追うため剣術の修行に身を費やす。2年後、炭治郎は命を賭けた最終関門である選別試験を経て、「鬼殺隊」に入隊する。

鬼舞辻との邂逅(2巻~3巻)

初仕事である沼鬼の討伐を完了し、次の仕事で浅草へ向かった炭治郎は、禰豆子が鬼になったときと同じ匂いを感じ取り、それをたどって鬼たちの祖である鬼舞辻無惨と接触する。無惨は人間に化け家族も持っており、さらに人ごみの中通行人を鬼にし暴走させたため炭治郎は手出しできなかった。

その後、鬼でありながら鬼舞辻を殺そうと考える珠世と愈史郎に出会うが、差し向けられた刺客からの襲撃を受けてしまう。かろうじてこれを退けた炭治郎は、鬼舞辻に近しい鬼の血液を採取するという依頼を受け、珠世と協力関係を結ぶ。

仲間との出会い(3巻~4巻)

炭治郎は、同期の鬼殺隊剣士・我妻善逸と再会する。新たな指令を受け、醜態を晒す善逸を半ば強引に引き連れて行くが、屋敷では「稀血」の少年を巡り鬼同士が殺し合うという混戦状態となっていた。

さらに、新たな鬼殺隊剣士・嘴平伊之助も乱入。善逸、伊之助がともに鬼を仕留め、炭治郎も元・十二鬼月である響凱を倒す。

那田蜘蛛山に住む鬼の一家の討伐(4巻~6巻)

一時の休息の後、炭治郎たち3人は那田蜘蛛山での戦いへ応援を命ぜられる。だが、先遣隊は蜘蛛の能力を使う鬼の一家を前に全滅寸前であった。鬼の強襲で剣士たちは散り散りに分断される。炭治郎は十二鬼月・累と対峙する。その圧倒的な強さの前に追いつめられるが、父から伝承した「ヒノカミ神楽」と禰豆子の血鬼術で逆襲に転ずる。しかし累に間一髪で回避され、善逸・伊之助もそれぞれ命の危機に見舞われる。彼らを救ったのは、鬼殺隊最高戦力である「柱」・冨岡と胡蝶しのぶだった。

こうして那田蜘蛛山の戦いは終結するが、炭治郎と禰豆子は処遇を巡って「柱合裁判」にかけられる。「柱」たちの厳しい追及を受ける竈門兄妹だったが、禰豆子が血への欲望と怒りに耐えきったことで、鬼殺隊当主・産屋敷耀哉の元、その存在は公式に認められる。

蝶屋敷の機能回復訓練(6巻)

先の戦いで重症をおった炭治郎らは、胡蝶しのぶが所有する「蝶屋敷」で治療を受ける。屋敷にはその素質が認められ、「継子」に選ばれた同期の女剣士・栗花落カナヲがいた。治療は順調にすすむが、機能回復訓練においてカナヲとの実力差を見せつけられ、炭治郎らは落ち込む。炭治郎は胡蝶の過去を聞き、決意も新たに「全集中・常中」の会得を目指す。

一方、「下弦の伍」が倒されたことに業を煮やした無惨は、下弦の四鬼を役立たずと粛清し、最後の下弦「下壱」を強化して、炭治郎への追手に放つ。

無限列車の攻防(7巻~8巻)

炭治郎たちは、ヒノカミ神楽の手掛かりを求め、炎柱・煉獄杏寿郎を訪ねて無限列車に乗り込む。杏寿郎とは会えたもののヒノカミ神楽の情報は得られず、しかも列車は鬼絡みの事件の渦中にあるという。3人と杏寿郎は、「下弦の壱」眠り鬼・魘夢の術にはまり、夢の中に閉じ込められる。なんとか覚醒に成功し、乗客を守りつつ、魘夢を倒す。

だが直後に現れた「上弦の参」猗窩座との戦いで、杏寿郎が討死する。炭治郎と禰豆子は杏寿郎に確かに認められる。また猗窩座は炭治郎を標的視するようになる。

遊郭潜入作戦(8巻~12巻)

音柱・宇髄天元の嫁が、遊郭「吉原」への潜入捜査中に消息を絶つ。天元は救出のために隊を組み、炭治郎・善逸・伊之助を女装させて潜入させる。炭治郎は「上弦の陸」堕姫と対峙し、潜入調査は一転して十二鬼月上弦の討伐任務となる。

堕姫との実力差と、自分に合わない水・ヒノカミの技に、苦戦を強いられる。天元たちが合流し、なんとか堕姫の頸を落としたものの、死なないばかりかその体内からもう一匹の鬼・妓夫太郎が現れる。「上弦の陸」、その正体は鬼の命を共有する兄妹鬼だった。毒を操る妓夫太郎と堕姫の連携攻撃に、全滅必至の負傷を負わされた剣士たちだったが、限界を超えた闘志でこれを打ち破る。

これにより、鬼殺隊にとって百年目の勝利がもたらされた。歓喜する産屋敷と、怒りに震える無惨。両陣営の対立は激化の様相を呈していく。

刀鍛冶の里に来訪(12巻~15巻)

幾度の強敵との戦いのたびに刀を折ってくる炭治郎に、刀鍛冶・鋼鐵塚蛍は堪忍袋の緒が切れ刀を作らないと宣告する。鋼鐵塚に直談判するため炭治郎は秘匿されている刀鍛冶の里に足を延ばす。そこでたびたび夢に出てくる「耳飾りの剣士」についての足跡に触れる。

また、炭治郎は里を訪れていた恋柱・甘露寺蜜璃と霞柱・時透無一郎の二人の柱と、最後の同期にして風柱の弟である不死川玄弥と再会を果たす。

平穏だった刀鍛冶の里だが、無惨の命を受けて「上弦の伍」玉壺と「上弦の肆」半天狗が襲撃してくる。玉壺は刀鍛冶を狙い、半天狗は剣士を襲う。犠牲者が出るも、防衛戦の末に、無一郎が玉壺を討伐、炭治郎が半天狗を討伐する。

柱稽古(15巻~16巻)

禰豆子が太陽を克服した。それを知るや無惨は歓喜し、標的を「青い彼岸花」から「禰豆子」に変える。彼女を食らうことで、自らも太陽を克服するというのである。無惨は鬼たちを退き、禰豆子を巡る総力戦へと備える。

一方、柱合会議。かつて戦国時代、鬼舞辻を後一歩のところまで追い詰めた剣士たちには、ことごとく鬼の文様に似た「痣」が現れていたと、産屋敷耀哉の妻、産屋敷あまねは語る。無一郎は、自分の体験から「痣」を出す条件を具体的に把握していた。これを受け岩柱・悲鳴嶼行冥は、全ての柱を動員した合同強化訓練「柱稽古」を提案する。隊員たちは能力の強化を、柱たちは「痣」の発現をそれぞれ目指す。

無限城での決戦(16巻~)

無惨は産屋敷邸を突き止め、耀哉の命を奪うべく、深夜に来訪する。死病を気力で生き永らえていた耀哉は、自らを罠にして屋敷を爆破。未知の血鬼術を持つ伏兵の支援のもと、珠世が無惨に「鬼を人間に戻す薬」を吸収させる。さらに悲鳴嶼が追い打ちをかけるも、無惨は絶命しない。

お館様の緊急事態に、炭治郎や柱たちも続々と集結し、弱体化中の無惨へと総攻撃を仕掛ける。夜明けまでの持久戦に持ち込めるかという状況で、鳴女によって鬼殺隊全員が無限城へと落とされ、鬼殺隊と鬼たちの総力戦が始まる。鬼殺隊は、お館様を継承した産屋敷輝利哉が指揮を取る。無惨は戦いを鬼たちに任せ、肉繭にこもり解毒を試みる。

しのぶは姉の仇である童磨に遭遇した。しのぶは童磨を倒すため次々と毒の刃を突き立てていくが、童磨は意に介しない。しのぶが死力を尽くした攻撃も童磨には効かず、敗死して吸収される。

善逸は獪岳に遭遇、兄弟子は鬼に堕ちていた。互いに憎悪のまま罵詈雑言を浴びせあう中、善逸は獪岳の雷の呼吸と血鬼術が混ざった攻撃を受けてしまう。しかし善逸が走馬灯を巡る中兄弟子を討ち取る意を決し、独自の「漆ノ型」で滅す。

炭治郎の気配を感じ取った猗窩座が出向いてくる。猗窩座は炭治郎の成長と義勇の強さを絶賛し、さらに杏寿郎を「あの夜死んでよかった」と語り、そのお蔭で炭治郎が成長したのだと侮辱する。義勇は痣に覚醒するが、猗窩座はまだ余力がある。闘気を感知する猗窩座の術を攻略する手段はあるのか。

鬼滅の刃の感想・解説・評価

残酷な運命を背負った心の優しい少年の物語

舞台は大正時代の日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎が主人公です。ですが、炭治郎はある日鬼に家族を襲撃され皆殺しにされてしまいます。妹の禰豆子は唯一生き残りますが、彼女は鬼に変貌してしまっていました。

本作はそんな残酷な運命を背負った少年が、復讐のため、そして妹を元に戻すため鬼と戦っていく剣劇・アクション漫画です。

敵となる鬼は身勝手で自己中心的に行動します。主人公の炭治郎をはじめ多くの人間はそれに振り回され、被害を受けています。現代に鬼はいませんが、その理不尽さは現代にも通じるところがあります。

残酷な設定にシリアスなシーンもあり、暗い物語だと思われがちですが、実際はギャグシーンも多く、主人公の優しさに救われながら物語は進んでいきます。『ベルセルク』のようなダークさはないので気軽に手に取って読み始めてほしい作品です。

合わせて読みたい本

約束のネバーランド

同じくジャンプから人気連載漫画です。こちらも「鬼」と対峙していくお話です。

舞台は、色々な孤児が集まる孤児院・グレイス=フィールドハウス。子どもたちは幸せな日々を送っていましたが、実はその場所は「人間飼育場」だったことが判明。生き延びるために脱獄の作戦を練ることになります。

るろうに剣心

ジャンプで剣劇作品と言えば、やはり『るろうに剣心』でしょう。

幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客、緋村剣心が主人公。明治維新後は「不殺」を誓い、流浪人として全国を旅していた彼の、神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵達との戦いを描いた作品です。

鬼滅の刃の評判・口コミ・レビュー

この記事を書いた人
右手

平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
読んだ本を登録している読書メーター

右手をフォローする
漫画
読む本.com

タイトルとURLをコピーしました