【おすすめ】近藤ようこの全作品を一覧であらすじを紹介します

近藤 ようこ こんどう・ ようこ(1957年5月11日 – )

漫画家。新潟県新潟市出身。新潟県立新潟中央高等学校時代、高橋留美子らと共に漫画研究会を設立し活動。高校卒業後は折口民俗学にあこがれて国学院大学文学部文学科に進学した。大学在学中に『ガロ』1979年5月号にて投稿作品「ものろおぐ」でデビュー。人間ドラマを描いた作品に加え、民俗学・国文学の素養を元にした作風で知られる。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:移り気本気
  • 2位:アネモネ駅
  • 3位:五色の舟

作品年表リスト

『月夜見』1981年9月

『仮想恋愛』1982年6月

行方も知れぬ恋の道を、裸足で歩くこの痛さが
私を解放してくれるのだろうか…。
現代物、中世物と物語の舞台を行き来しつつも、その圧倒的な完成度で今もなお意欲的に作品を発表し続ける著者近藤ようこの軌跡を辿れば、そこにあったのはひたむきに生きるリアリティ溢れる人間の姿だった。世知辛く、人の気持ちも真実も見えづらいこんな時代にこそ、読み継がれて欲しい初期作品復刊第一弾、遂に復刊!

『夏は来ぬ』1983年6月

『見晴らしガ丘にて』1985年

入院中の老妻を見舞った老夫が、同じ病室の名札に見た名前。それは遠い昔、初めて恋をした人と、同じ名前だった――。東京郊外にある住宅地「見晴らしガ丘」に暮らす、世代も立場も様々に異なる人々の、平凡な日常に起こった小さな異変を鮮やかに描いた連作シリーズ。第15回(1986年度)日本漫画家協会賞・優秀賞受賞作品。

『猫っかぶりゼネレーション』1985年

『夕顔』1985年5月

『ラストダンス』1985年9月

『悲しき街角』1986年7月

『美しの首』1988年1月

大坂城落城、かぶき者、安寿と厨子王、光源氏の恋人の娘・玉鬘――。滅びゆく時代に生きた男と女の、はかなくも悲しい物語、全四篇を収録。近藤ようこの傑作時代作品集、待望の新装版。

『わたしに似た人』1988年2月

『水の蛇』1988年10月

ひさしぶりに帰郷した梨絵は10年前の夏休み、大人びた同い年のいとこ・加奈子との間に起こった不思議な出来事を思い出す……。女性の中の“魔性”を描く表題作ほか、全8編を収録した傑作短編集、29年ぶりの新装版!

『遠くにありて』1989年3月-1991年1月

『水鏡綺譚』
1990年1月-1992年2月

戦国の世、狼に育てられ修行をするワタルと、記憶をなくした鏡子の物語。著者が自分の仕事の中で一番好きな漫画という代表作。

『ホライズンブルー』1990年4月

虐待した母親と虐待された子供は、どうしたら両方救われるのだろう…。幼児虐待という重い問題を正面からとらえた異色作品。

『説教小栗判官』1990年5月

鞍馬の申し子と呼ばれながら、深泥ヶ池の大蛇と契り、流人となった小栗。相模の守護代の美姫ながら、父に逆らい小栗を婿にした照手。ふたりを待つ数奇な運命とは――。『五色の舟』(原作:津原泰水)で、第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞を受賞した近藤ようこが、中世の口承文芸「説経節」の中でも最大の長編「小栗判官」を、描き下ろし単行本として発表し、話題となった傑作、待望の新装版!

『移り気本気』1991年4月

「孤独」は果たして「不仕合せ」なことなのか…。 誰もが物語の主人公になれることをロンド形式手法で表現し、それぞれの主人公の関係を保ちながら、その人間関係にふりかかる様々な問題をテーマに、平坦な日常を複雑な心を抱えて生き抜く人々を11話で描いた中編作品。仕合せを願う穏やかな感情が心地よく胸に響いてくる、近藤ようこの傑作、遂に復刊!

『ルームメイツ』1992年6月-1997年1月

小学校の元同級生で独身の還暦女性、坂本時世と菅ミハルがふとしたきっかけで始めた共同生活。そこに元同級生で夫に我慢できなくなった潮田待子が転がり込んできて……。「家族」のあり方を問う問題作!

『瓢かわいや』1992年9月

『猫の草子』1993年7月

吉崎殿と奥方が、生まれたばかりの若君・松寿丸をかわいがるので、飼い猫の小虎丸は嫉妬するが、器量よしの新しい乳母・磯良に機嫌を直す。だが、磯良を慕いすぎる上、体の弱い松寿丸に、館には、何やら不穏な空気が漂い出す……。中世ものの名手が描く、男と女の「おとぎ話」――表題作ほか、珠玉の全七篇を収録した、近藤ようこの傑作短篇集、待望の新装版。

『妖霊星―身毒丸の物語』1994年8月

『影姫』1994年11月

『極楽ミシン』1994年11月

『心の迷宮』1995年4月-1998年11月

「なぜ人は愛を求め続けるのか?」
婚前に運命の人と出逢い戸惑う女…恋に臆病になっているバツイチマザー…父親との絆から自立できないファザコン妻…など、揺れる女の心模様を見つめる読切り傑作短編集。愛に不器用な女たちの等身大の<愛の叙事詩>。心の傷いやします。

『花散る里』1996年7月

幸せかどうかなんて、自分の心に聞けばいい。室町時代を舞台に、宿命を受け入れ、己の身の丈をしなやかに生きる人々を描いた秀作が蘇る!! 90年代に出版されるも長らく絶版となっていた「花散る里」「瓢かわいや」(但し「御用の尼」を除く)の二冊を合本復刻。

『蛇苺の庭』1996年9月

『春来る鬼』1998年4月

『アネモネ駅』1998年7月

雑誌「通販生活」に連載された短編を収録。普通の生活、何気ない日常の中に潜む、繊細な孤独のドラマを丁寧に描いた傑作短編集。

『あけがたルージュ』1999年5月-2001年7月

歌舞伎町のバー「ルージュ」のママ・苑子は、母親しげが病気で倒れ入院したため、ずっと預けていた娘・可乃子を引き取ることになった。倒れたしげはガンに侵され、半年の命と宣告される。一緒に暮らすことになった娘の可乃子は、苑子のマンションにやって来て、「気を遣わないで、急にそんなことされると気持ち悪い」と憎まれ口をたたく。

『月影の御母』1999年10月

今は昔、美しく優しい母と仲睦まじく暮らす少年がいた。だが、自分の名前も、昨日の出来事も思い出せないことに気がついた少年は、さらに母の正体を知り、愕然とする――。少年の名は蓮王丸。不思議な子猿・ひょん太を道連れに、本当の母を探す旅に出た蓮王丸だったが……。近藤ようこが「おかあさん」を主題に描いた中世怪奇譚、16年ぶりの新装版。

『赤い爪』2000年3月

『アカシアの道』2000年7月

「母がしかたなくわたしを育てたように、わたしもしかたなく母の世話をするのだろうか。いつまでーーーー」
高齢化社会と共に浮かび上がる介護問題。親の介護は子供の責任、という図式にはめ込もうとする世間。しかし親子だからこそ複雑に絡み合う葛藤にお互い奈落の底まで追い詰められて行く。親の介護、その先に希望は見いだせるのか…。
そんな問題を約20年前に着目し、母の介護という重たい鎖を架せられた一人の女性の苦悩の果てを描いた問題作が新装版で復刊!

『火宅』2001年3月

『ヴァージニア』2001年7月

『雪夜の告白』2002年4月

『鋼の娘』2002年8月

『独りの夜も長くない』2003年6月

『絹の紐―Youko Kondo love sellection』2003年10月

『あしたも着物日和』2006年7月

『兄帰る』2006年10月

『宝の嫁』2006年12月

宝をたっぷりつけるという条件で、器量の良くない娘を娶った、若く貧しい公家。しかし、娘の荷物に宝はない。娘は「わたしを愛しく思ってくだされば、宝は山のように出てきます」と言うのだが……。中世ものの第一人者が紡ぎ出した「おとぎ話」の世界――表題作ほか、珠玉の全八編を収録した、近藤ようこの傑作短編集、待望の新装版。

『夜長姫と耳男』2008年3月

長者の一粒種として慈しまれる夜長姫。黄金をしぼらせ、したたる露で産湯をつかわせたので、姫の身体は光りかがやき、黄金の香りがするといわれていた。飛騨随一の匠の弟子で、大きな耳を持つ耳男は、姫が十三歳の時、姫のために弥勒菩薩像を造るよう長者から命じられる。美しく、無邪気な姫の笑顔に魅入られた耳男は、次第に残酷な運命に巻き込まれていく。

『桜の森の満開の下』2009年3月

鈴鹿の山に暮らす一人の山賊。怖いものなしの山賊が唯一怖れていたのは満開の桜の森であった。ある日、山賊は旅をする美しい女に出会い、その夫を殺して自分の妻にする。わがままな女の言いなりになる山賊と、涯のない欲望を持つ女はやがて――。

『鬼にもらった女』2008年6月

あの世に行ってもあの人と仕合せにくらせるだろうか…。人の生き死にがもっと身近だった中世の世で、人は何を信じ何にすがって生きていたのか。優しくて儚い孤独がたまらなく愛おしい、埋もれてしまうにはあまりにももったいない! 近藤世界の珠玉の短編集。

『着物いろはがるた』2009年7月

着物をもっと楽しみたい! 初心者から中級者まで、楽しく読んでためになる、着物好きに贈る書下ろし漫画エッセイ、第二弾。

『逢魔が橋』2010年9月

どんなに時代が変わろうとも、人の出会いや別れの裏には、言葉では語り尽くせない激しい感情と物語が潜んでいる。ささやかに生きることの尊さを知りながら、なぜこうも人は〝魔〟に魅せられてしまうのだろうか…。
中世を舞台に、人の来し方行く末を見守り、生きる力、そしてあの世への旅立ちを静かに見送る不思議な力を持った橋守は、人の背負った苦しみや悲しみを、解決よりも〝解放〟へと導いて行く。現代人が見失ったしなやかな逞しさにあふれる傑作!

『ゆうやけ公園』2011年10月

のどかな「ゆうやけこうえん」でひとり気儘に暮らす、ホームレスの中年男性。今日も彼のそばをいろんな人がいろんな事情を抱えて行き交う。妻の闘病を支える偏屈な夫、子離れできない母親、失踪した兄を探す男性――。人生の岐路。それぞれがささやかな、それでも新しい一歩を踏み出していく。何気ない日常のささやかなドラマをハートウォーミングに描く、名手・近藤ようこによる珠玉の連作短編漫画。

『恋スル古事記』2012年10月

イザナキとイザナミ、ヤマトタケルとミヤズヒメ、山幸彦と豊玉姫など、「古事記」を代表する激しくもおおらかな5編のラブストーリー。あなたは恋人の本当の姿を知っても愛し続けられますか?

『戦争と一人の女』2012年11月

著者が6年がかりで描き下ろした意欲作。敗戦の気配を察知して日本に絶望する虚無的な小説家と、過去に女郎屋、飲み屋で働いていた不感症の女。戦争に生かされた二人の刹那的な同棲は、空襲の日々で高ぶり、そして終戦で終わりを告げる…。戦争への興味から坂口安吾の異色作に入り込み、膨大な資料による時代考証と、原作であるGHQ検閲前の無削除版「戦争と一人の女」、「続戦争と女」「私は海をだきしめていたい」を一つの話に構成しマンガで表現。坂口安吾と近藤ようこのコラボレーションによる最高傑作が遂に誕生!

『五色の舟』2014年3月

先の見えない戦時にありながら、見世物小屋の一座として糊口をしのぐ、異形の者たちの家族がいた。未来を言い当てるという怪物「くだん」を一座に加えようとする家族を待つ運命とはーー。津原泰水の傑作幻想短編を、近藤ようこが奇跡の漫画化。

『異神変奏 時をめぐる旅』2014年6月

夫を亡くし、東京から実家のある寒村にもどってきた灯子は、平田という青年に出会う。そのころ古い祠に祀られた気味の悪い塑像が発見された。灯子と平田は、謎の像に呼ばれるようにして魅かれあい、自分たちとは別の存在を感じるようになる。輪廻転生を繰り返し、時代を場所を越えて何度も廻りあう二人。決して幸せになることのない運命に抗うことができるのか。

『死者の書』2015年8月-2016年4月

時は八世紀半ば、平城京の都が栄えた頃。いずれ氏神に仕える者として、館の奥深くで育てられた藤原南家の娘――郎女は、ある年の春分の日の夕暮れ、荘厳な俤びとを、二上山の峰の間に見て、千部写経を発願する。一年後、千部を書き終えた郎女は、館から姿を消し、ひとり西へ向かう。郎女がたどり着いたのは、二上山のふもと、女人禁制の万法蔵院。結界破りの罪を贖うため、寺の庵に入れられた郎女は、そこで語り部の姥から、五十年前に謀反の罪で斬首された滋賀津彦と耳面刀自の話を聞かされるのだが――。第18回文化庁メディア芸術祭[マンガ部門]大賞「『五色の舟』(原作:津原泰水)」 受賞後第一作! 日本民俗学を築いた折口信夫の傑作小説を、初読四十年にしてついに漫画化。古代へと誘う魂の物語。

『夢十夜』2017年1月

こんな夢を見た―。死んでしまった美しい女との百年後の邂逅、逃れられない前世の因縁、自殺を試みた瞬間に味わう激しい後悔、断崖絶壁で豚の大群に追い詰められる恐怖…。美しくて恐ろしい漱石の夢の世界を、名手近藤ようこが漫画に描く。新たに描き下ろした原作へのオマージュ「第十一夜」を収録。

『帰る場所』2017年2月

出張の帰り、思いたって昔住んでいた街に足を伸ばした男。かすかに響く祭り囃子に、あの頃の記憶がよみがえる…。単行本未収録の2作品と、1994年刊行の『極楽ミシン』よりセレクトされた、新編集の傑作短編集!

『たそがれの市 あの世お伽話』2017年10月

死ぬと最初にたどり着くさびしい場所、それが「たそがれの市」。
自分が死んだと気付かない“大人のおいと”を見かけた少女のおきく。おきくはおいとにまとわりつく幽霊を遮り言う。「お前は元の場所に戻りな」と。神隠しとされていたおきくは、幼馴染のおいとと谷筋でもみ合ううちに――。たそがれの市でおきくの思いを知ったおいとは……(「第一話 紅の皿」)。ほか、病で先だった母が子を思う深い哀しみを描いた「第二話 涙池」や身分違いの恋と因縁を描いた「第三話 思い出」、津波に流されて命を落とした娘を探し求めて迎えにくる現代の家族との交流の物語「第四話 津波」など。

たそがれの市で、思いを残した死者と生者が交わるとき……生と死という壮大なテーマに向かい合った感動の全十一話。

『蟇の血』2018年2月

将来を嘱望された青年の歯車が、ある女性との出会いをきっかけに、微妙に狂い出す――。怪談文芸の大家・田中貢太郎の傑作怪奇小説集『黒雨集』に収録された退廃的怪異譚を、偉才・近藤ようこが鮮烈に視覚化。

『見晴らしガ丘にて それから』2019年6月

入院した父親を介護するために、二度と帰るつもりのなかった「見晴らしガ丘」に戻ってきた沙也加は、子どもの頃に通ったおにぎり屋が、まだ営業していることに気がついて――。第15回(1986年度)日本漫画家協会賞・優秀賞を受賞した『見晴らしガ丘にて』から三十余年。東京近郊の住宅地で“今”を生きる人々を描いた近藤ようこの連作シリーズ、待望の単行本化。プロローグとエピローグに「宇宙爺」(前・後)を描き下ろし。

この記事を書いた人
右手

平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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