【おすすめ】村上龍の全作品を一覧であらすじを紹介します

村上 龍 むらかみ・りゅう(1952年2月19日 – )

小説家。長崎県佐世保市出身。武蔵野美術大学在学中の1976年、麻薬とセックスに溺れる自堕落な若者たちを描いた『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。村上春樹と共に時代を代表する作家と目される。代表作に、『コインロッカー・ベイビーズ』『愛と幻想のファシズム』『五分後の世界』『希望の国のエクソダス』『半島を出よ』など。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:五分後の世界
  • 2位:海の向こうで戦争が始まる
  • 3位:コインロッカー・ベイビーズ

作品年表リスト

※小説のみまとめています。

『限りなく透明に近いブルー』(1976年)

米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく――。著者の原点であり、発表以来ベストセラーとして読み継がれてきた、永遠の文学の金字塔が新装版に!

『海の向こうで戦争が始まる』(1977年)

海辺で出会った水着の女は、僕にこう言った。あなたの目に町が映っているわ。その町はゴミに埋もれ、基地をもち、少年たちをたくましく育てる町、そして祭りに沸く町。夏の蜃気楼のような心象風景の裏に貼りつく酷薄の真実を、ゆたかな感性と詩情でとらえた力作。『限りなく透明に近いブルー』に続く作品。

『コインロッカー・ベイビーズ』(1980年)

1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。毒薬のようで清々しい衝撃の現代文学の傑作が新装版に!

『だいじょうぶマイ・フレンド』(1983年)

ある夏の終わり、オッパイが大きな女の子ミミミと、二人の男友達のいたプールに、突然、巨大な水柱を上げて人間の形をした飛行物体が落ちてきた。彼の名はゴンジー・トロイメライ。異星の故郷に帰る途中、なぜか飛行能力を失ったのだという。スーパーパワーを持つゴンジーの体細胞を採取しようと、悪のバイオ組織『ドアーズ』が暗躍する。帰郷を願うゴンジーと、彼を友情と音楽で癒やし、助ける三人の若者が織りなす異色のファンタジー小説。

『悲しき熱帯』(1984年)

  • 『悲しき熱帯』1984年、角川文庫
  • 『Summer in the city』1988年

季節のない島で、すべてのものが自らの物語を朽ちていく…。耳を澄ましてごらん。草も鳥も波も風も、すべてが鳴いている。幻の名作、いきなり文庫で登場!

『テニスボーイの憂鬱』(1985年)

ステーキハウスの店長・青木は、地主の一人息子で妻子を忘れるほどのテニス狂。モデルの愛子に許されぬ愛を貫こうと心をときめかす…。テニス狂の著者が贈る超先端恋愛小説。

『ポップアートのある部屋』(1986年)

ポップアートのある部屋を舞台に12の物語ジャスパー・ジョーンズ、ウォーホール、ラウシェンバーグ…60~70年代を決定的にしたポップアートをモチーフに村上龍が描き上げたショート・ストーリー12編。

『走れ!タカハシ』(1986年)

ヨシヒコが走るとき、何かが始まり何かが終わる。「ファーストベースにヘッドスライディングしてもそれが様になる日本でも珍しいプロ野球選手」と著者が激讃する広島カープ高橋慶彦遊撃手の輝ける肉体を軸に、野球を楽しむ普通の人々を配した軽快な短篇集。時代を駆け抜ける爽やかな風とともに贈ります。

『ニューヨーク・シティ・マラソン』(1986年)

大都会の谷間を売春婦ナンシーがひた走る!失われた青春と賭け金2千ドルを求めて、マラソンに挑んだ女…。若者のパワーと性を描く表題作。世界の都市を舞台にした作品集。

『69 sixty nine』(1987年)

1969年、東京大学は入試を中止し、街にはビートルズが流れ、ヒッピーは愛と平和を叫んでいた。佐世保に住む高校三年生の僕は、何かデカイことをしたくてうずうずしていた……。青春小説の金字塔。

この小説の感想を一言で表現しようとするなら「しょうもないけど、おもしろい」ということになるでしょうか。ひたすら楽しい小説です。でもしょうもないんです。ときおり馬鹿みたいなワードが大きなフォントで強調されているように、しょうもないんです。

17歳の主人公は全力で高校生活を楽しもうと日々を奮闘しています。教師や学校に反発し、米軍が在住している佐世保の街に住んでいることもあってかベトナム戦争に反感をもち、女の子と仲良くなろうとし、仲間とつるんでバリケード封鎖をして警察に行ったり、舞台をやろうとすれば少々危険な人達と関係を持ったりもします。

現代の高校生にとってベトナム戦争や学生運動は馴染みのないものです。それでもこの小説のなかの馬鹿騒ぎは羨ましくなると思います。

『愛と幻想のファシズム』(1987年)

激動する1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとには、日本を代表する学者、官僚、そしてテロリストが結集。人々は彼らをファシストと呼んだが……。これはかつてない規模で描かれた衝撃の政治経済小説である。

『トパーズ』(1988年)

シャンデリアがゆらめくホテルロビーを歩き、シャンペンを飲み、男たちの病理を受け止め、トパーズの指輪を見つめながら、彼女たちは、生き延びるための何かを探し続ける…。

大都市東京を象徴するかのような女性たちを描いたこの短編集は、”TOKYO DECADENCE”のタイトルで、著者自身によって映画化された。

『村上龍料理小説集』(1988年)

快楽の料理人。村上龍の32の掌編。豊潤で饒舌、艶麗でしかも高貴。料理を語るのはこんなにも素敵!!

料理をつくらない、しかし料理の真髄を知悉している料理人──村上龍。ニューヨーク・パリ・ウィーン・リオ・ローマそして東京etc.を舞台に、男たちとは人生の懊悩を語りあい、女たちとは悦楽を分かちあうそのテーブルにこそふさわしい32の掌編小説をお届けしましょう。今宵あなたが選ぶのはどちらのレシピ!?

『ラッフルズホテル』(1989年)

限りなくピュアで潔い愛の航跡!元戦場カメラマン狩谷にかける女優・萌子。ニューヨークからシンガポールへ、萌子の愛の追跡が始まる…。すべてを捨てて愛を貫く女の物語。

『コックサッカーブルース』(1991年)

オレは小さな出版社のオーナー。ところが、秘密のSMパーティーに巻き込まれ、ある女を始末しなければオレの命が危くなった…。性的フリークスたちを描く長編小説。

『超電導ナイトクラブ』(1991年)

花の銀座の路地裏でボディビルダーのママが経営する小粋な「超電導ナイトクラブ」に集まるのはニュー・セラミックスや光ファイバー通信や生物工学の技術者たち、ハイテックなスノッブばかり。常識もモラルも軽くのりこえた彼らが夜毎くりひろげる支離滅裂な饗宴―――そしてデカダンスの終焉を予見する魅力の長編。

『恋はいつも未知なもの』(1991年)

ジャズのぬくもりに包まれて、愛の神秘を知る…。幻のジャズ・バーで語られる、命賭けの恋、そして超最先端の愛の行方。スタンダードナンバーをタイトルに描く傑作恋愛小説集。

『イビサ』(1992年)

贅沢な旅を約束されてパリにやってきたマチコは、男のもとをとび出して背徳的で淫靡な生活に幻惑されてゆく。コートダジュール、タンジールへと旅するうちに魂の殻を脱ぎさったマチコは、“イビサへ”と囁く老婆にしたがい、新たな旅へと向かうのだった。村上龍が渾身をこめて描く究極の破滅的ストーリー。

『長崎オランダ村』(1992年)

『エクスタシー』(1993年)

「ゴッホがなぜ耳を切ったかわかるかい?」ニューヨークの不思議な日本人ホームレスとの出会いから、恍惚のゲームが果てしなくくり返される。究極の快楽を追求した長編小説。

『フィジーの小人』(1993年)

ポリネシアダンス…。祖父の手記…。黄色い大気に包まれる市庁舎…。サディスティアンの女市長シンビア・タッカー…。フィジーの道化師ワヌーバの冒険は果てしなく続く。異色長篇小説。

『368Y Par4 第2打』(1993年)

今、不当に虐げられ、力を奪われている人々に村上龍が送る再生と勇気の最新長篇小説。

オレがまだ学生の頃、下宿の裏庭で一緒にボールを蹴って遊んでいた近所のガキ、ケンタロウから十年ぶりにハガキが来た。ブラジルのプロでサッカーをやっていたが見切りをつけ、アメリカに渡って、プロゴルファーになったというのだ……。

『音楽の海岸』(1993年)

情報も知識も、コードも必要がない。何かがからだの中で開く、物質としての音楽がある──。きれいな女たちを提供して快楽ビジネスに生きるケンジは〈死〉を写す映像作家の抹殺を依頼される。巧妙に仕組まれた陰謀の末、彼の裡に真の音楽が聞こえてくる。官能と覚醒の果てに描き上げた神無き世代の聖書(バイブル)。

『昭和歌謡大全集』(1994年)

殺られたら、殺り返せ!ささいなことからカラオケ好きのおばさんと孤独な若者たちの際限なき殺人合戦が始まる。「恋の季節」「星の流れに」など、昭和の名曲を背景に痛快に描く。

『五分後の世界』(1994年)

箱根でジョギングをしていたはずの小田桐はふと気がつくと、どこだか解らない場所を集団で行進していた。そこは5分のずれで現れた『もう一つの日本』だった。『もう一つの日本』は地下に建設され、人口はたった26万人に激減していたが、第二次世界大戦終結後も民族の誇りを失わず、駐留している連合国軍を相手にゲリラ戦を繰り広げていた……。

『ピアッシング』(1994年)

『KYOKO』(1995年)

12年前、基地の街で育った8歳のキョウコにダンスを教えたGIでダンサーのホセ。自分にとって一番大切なものを教えてくれた彼に会うため、キョウコはアメリカへと飛び立った。想像を遥かに越えた旅の中で、移民や亡命者やエイズ患者やゲイの間を、彼女は風のように通り過ぎていく。

――キューバ人にとって、ダンスは、日曜日の午後を優雅に楽しく過ごす、といったものではない。 奴隷や移民が生きのびていくためになくてはならないものだった。 だからそのステップは自然で美しいものでなくてはならない――

『村上龍映画小説集』(1995年)

’70年代のほろ苦い青春を描く短編連作集。

ラストシーンを憶えてる?もちろんと僕は答える。あのラストシーンが好きなのとヨーコは言う、どこにも行かなくて済むっていうものを見つけなさい。基地の街から出てきた東京はひどく退屈で、麻薬とセックスと音楽に明け暮れる中で、映画だけは強烈な魅力にあふれていたのだ──。平林たい子文学賞受賞作。

『ヒュウガ・ウイルス 五分後の世界II』(1996年)

UGに接触したCNN記者のキャサリン・コウリーは、UGの細菌戦特殊部隊への同行を求められる。その目的は、九州に存在する超高級リゾート地域『ビッグ・バン』の北にある村で発生した、奇妙な筋痙攣後に吐血して死ぬというウイルスの発生源を壊滅させる任務であった……。

『メランコリア』(1996年)

ニューヨークでホームレスになっていた謎の男・ヤザキ。彼を取材する女性インタビューアーが呑み込まれていく性愛の幻想。人間存在の奥底に疼く、癒しとメランコリアの物語。

『ラブ&ポップ トパーズII』(1996年)

裕美は今時の女子高生。カメラで写真を撮るのが趣味である。夏休みを控えたある日、彼女は仲間の知佐、奈緒、千恵子と一緒に渋谷へ水着を買いに出かけた。 そこで見つけた12万円するトパーズの指輪が欲しくてたまらなくなる。

他の3人の協力を得て、デパートの閉店時間までにその代金を援助交際でゲットすることになる。やりたいことや欲しい物は、思ったときに始めたり手に入れたいしないとダメなのだ。しかも、そんな高価なものは援助交際をして得たものでしか手に入らないということも彼女たちはわかっていた。

早速12万をくれるというオヤジとカラオケボックスで過ごしていると、オヤジはマスカットを噛んで口から出して欲しい言ってきた。その願いを聞き入れた4人は、無事に12万円を手に入れるが、4人で得た報酬なので、4人で山分けをしたいと裕美は言う。

『はじめての夜 二度目の夜 最後の夜』(1996年)

男は初恋の女性と23年ぶりの再会を約束する。そして、二人にとって「はじめての夜」がやってきた……。味覚の芸術に寄せて、中年男女の儚く苦い「夢」を描く傑作恋愛料理小説。

『モニカ-音楽家の夢・小説家の物語』(1996年)

『オーディション』(1997年)

『白鳥』(1997年)

『ストレンジ・デイズ』(1997年)

私の中には等身大の虫が棲む!
雨の夜、深夜のコンビニで出会った反町とジュンコの奇妙な日々……。

絶望から狂気へと向かっていた反町は深夜のコンビニで天才的な演技力をもつ巨大トラックのドライバー・ジュンコに出会う。ゆるぎない眼差しをもつ彼女は血管の中にサナダ虫のような等身大の異生体を宿しているという。そして、2人の奇妙な生活が始まった──。現代社会の病理を予見する村上龍の傑作長編!!

『イン ザ・ミソスープ』(1997年)

夜の歓楽街、風俗のアテンドの仕事をしているケンジにフランクというアメリカ人の観光客がアテンドの依頼をしてきた。ケンジはフランクと共に行動している間に、フランクに不信感を抱き始め、それは徐々に現実のものとなる。

『ワイン一杯だけの真実』(1998年)

複雑さと錯乱の快楽そのもののようなラ・ターシュ。非常に切なく非常に幸福な幼い時期を蘇らせたモンラッシェ。8本の銘酒がひき起こす女たちの官能を描く極めつけのワイン小説。

『ライン』(1998年)

半殺しにされたSM嬢、男の暴力から逃れられない看護婦、IQ170のウエイター、恋人を殺したキャリアウーマン。男女の性とプライドとトラウマが、次々に現代日本の光と闇に溶けていく。圧倒的な筆力で現在のコミュニケーションを描いたベストセラー。

『共生虫』(2000年)

あなたの中にも「共生虫」がいる!

体内に謎の「虫」を宿した、引きこもり青年ウエハラ。彼はネットを通じ、インターバイオと名乗るグループから、その虫が殺戮と種の絶滅を司る「共生虫」であると教えられる。選ばれた存在であることを自覚した彼は、生贄を求めて外の世界に飛び出してゆくのだが……!?

衝撃のインターネット文学、ついに文庫化。

『希望の国のエクソダス』(2000年)

2001年、株価の暴落が進む日本で、80万人の中学生が集団不登校を起こした。中学生グループの代表”ポンちゃん”は、ASUNAROという会社を立ち上げ、ネットビジネスで巨大な資金を得る。そして彼らは、日本からの実質的な脱出を宣言した――。この国の希望と絶望を描き、話題になった「永遠の未来小説」。

『タナトス』(2001年)

キューバのリゾート地・ヴァラデロに現れた謎の女レイコ。偶然出会ったカメラマン・カザマに、彼女はヤザキという男との「関係」を語り始める。退廃と狂気を描く三部作の完結編。

『THE MASK CLUB』(2001年)

恋人を追いマンションに忍び込んだ書店員は、何者かに惨殺され「死者」として存在した。その部屋では、決まった七人の女たちがSMレスビアンパーティを開き、必ずひとりの女だけがオルガスムを迎えていた。この奇妙な信頼関係はどこからくるのか? 彼女たちの失われた過去から現れる壮絶な真実を描ききった驚きの長編小説!

『最後の家族』(2001年)

引きこもり、援助交際、リストラ。過酷な現実にさらされた内山家の人々に生き延びる道はあるのか? 家族について書かれた残酷で幸福な最後の物語。テレビドラマ化もされたベストセラー。

『悪魔のパス天使のゴール』(2001年)

『2days 4girls|2days 4girls 2日間で4人の女とセックスする方法』(2002年)

救済と官能の極限をめぐる物語。
「プラントハンター」と呼ばれ、壊れた女たちをオーバーホールすることを仕事とする「わたし」がたどる記憶の旅。人間には他者を救うことは可能なのか? 魂の救済と官能の極限を描く傑作長編。

『とおくはなれてそばにいて』(2003年)

ひとりで過ごす夜におくるビター&スウィーツな恋愛小説セレクション。

『空港にて』(2003年)

コンビニ、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅前、空港。他人と共有できない個別の希望を描く短編小説集。

  • 『どこにでもある場所どこにもいないわたし』2003年、文藝春秋
  • 『空港にて』

『半島を出よ』(2005年)

北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。

『特権的情人美食 村上龍料理&官能小説集』(2007年)

グルメの季節に贈るエロチックで贅沢な絶品的小説集!
背徳的な秘密の味を堪能してください!
本書は世界中の美味・美食を味わい尽くし、ワイン・シャンパン通としても知られる作家・村上龍の自選短篇小説集です。
極上のワインや料理が呼び醒ます男と女の狂おしい官能の物語を17編収録しました。

『歌うクジラ』(2010年)

現代社会の壮絶な行方を目撃せよ。

二〇二二年、ハワイの海底を泳ぐザトウクジラから、人類は遂に不老不死遺伝子を発見する。だがその百年後、人間は徹底的に階層化され、政府の管理下に置かれていた。流刑地に住む十五歳の少年アキラは、人類の秘密を握るデータを託され、悪夢のような社会を創造した人物に出会うため、壮絶な旅に出る。

『心はあなたのもとに』(2011年)

人は他者を所有することはできない。だからどうしようもなく求めてしまう――

投資組合を経営する西崎は、五反田の風俗店に勤める「サクラ」と客として出会う。やがてプライベートで会うようになるうち、彼女は加奈子という本名と、I型糖尿病という難病を患っていることを西崎に打ち明ける。濃厚な死の予感をまといながら、二人の逢瀬は二年半続き、突然断ち切られた――。そして西崎に残されたのは、加奈子とやりとりした六百四十三通のメールだった。加奈子からの文面は、いつも同じ言葉で結ばれていた。「心はあなたのもとに」。

限りなく切ない、著者渾身の長編恋愛小説。

『55歳からのハローライフ』(2012年)

希望は、国ではなく、あなた自身の中で、芽吹きを待っている。

多くの人々が、将来への不安を抱えている。だが、不安から目をそむけず新たな道を探る人々がいる。婚活、再就職、家族の信頼の回復、友情と出会い、ペットへの愛、老いらくの恋…。さまざまな彩りに充ちた「再出発」の物語。最新長編小説。

『オールド・テロリスト』(2015年)

年寄りをなめんなよ!
2018年の東京、日本を変えようと、テロをも辞さず老人たちが立ち上がった――

「満洲国の人間」を名乗る老人からの、NHK爆破予告電話をきっかけに、元週刊誌記者セキグチは巨大なテロ計画へと巻き込まれていく。

魅惑的な女性、カツラギと出会ったセキグチは、彼女の導きにより、謎の老人に、暴走する「オールド・テロリスト」たちを食い止める使命を与えられる。「日本を再び焼野原に」という老人たちの主張に、反発しながらも価値観を揺さぶられるセキグチ。果たしてセキグチたちを待つものは!?

この記事を書いた人
右手

平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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