ノートルダム・ド・パリ(ユーゴー)のあらすじ結末(ネタバレあり)・感想

ノートルダム・ド・パリの作品情報

タイトル
ノートルダム・ド・パリ
著者
ユーゴ―
形式
小説
ジャンル
恋愛
悲劇
執筆国
フランス
版元
不明
執筆年
不明
初出
不明
刊行情報
初刊、1831年
翻訳者
辻昶・松下和則

ノートルダム・ド・パリのあらすじ(ネタバレなし)

フランス・ロマン主義を代表する作家ユゴーが、1482年のパリを舞台に中世の社会と民衆の風俗を生き生きと描く。醜い鐘番のカジモド、美しい踊り子エスメラルダ、陰鬱な司教補佐クロード・フロロ。〈宿命〉によって結ばれた登場人物たちが、運命にもてあそばれ、愛や情熱や嫉妬といった感情のドラマを繰りひろげる。

ノートルダム・ド・パリの目次

作者

ヴィクトル=マリー・ユーゴー(1802年2月26日 – 1885年5月22日)

フランスの詩人、小説家。執筆の傍ら、七月王政時代からフランス第二共和政時代には政治家としても活躍した。代表作に『レ・ミゼラブル』がある。

ノートルダム・ド・パリの刊行情報

辻昶・松下和則訳『ノートル=ダム・ド・パリ 上下』岩波文庫、2016年

映画版、アニメ版関連動画

映画『ノートルダムのせむし男』アメリカ、1923年
監督:ウォーレス・ワースリー

映画『ノートルダムの僵僂男』アメリカ、1939年
監督:ウィリアム・ディターレ

映画『ノートルダムのせむし男』フランス、1956年
監督:ジャン・ドラノワ

劇場アニメーション『ノートルダムの鐘』アメリカ、1996年
製作:ディズニー。監督:ゲイリー・トルースデール、カーク・ワイズ

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ノートルダム・ド・パリの登場人物

カジモド
20歳。ノートルダム大聖堂の鐘つき男。捨て子だったところをフロロに拾われたが、背中と眼の上に瘤があり非常に醜いことから、不完全という意味のカジモドと名付けられ、大聖堂の屋上から外に出されずに育てられる。

エスメラルダ
美しいジプシーの娘。フェビュス、カジモド、フロロの3人から思いを寄せられる。16歳。

クロード・フロロ
幼い頃から両親から聖職者になるように育てられ、ひたすら学問に励んだ。その甲斐もありジョザの司教補佐の地位を得る。エスメラルダへの愛と神への献身との間で苦しむ。36歳。

フェビュス・ド・シャトーペール
王室射手隊の隊長。颯爽とした美男で婚約者がいるが、エスメラルダにも恋の触手を伸ばす。

ノートルダム・ド・パリのあらすじ(ネタバレあり)

ノートルダム・ド・パリのストーリー(あらすじ)を結末・ラストまで簡単に紹介しています。この先の内容は、ネタバレを含んでいるため注意してご覧ください。

ノートルダム・ド・パリのあらすじ【起・承】

舞台は荒んだ15世紀のパリ。教会の持つ権限が、弾圧と排除を生み出す時代の物語。

ノートルダム大聖堂の前に、一人の醜い赤ん坊が捨てられていた。大聖堂の助祭長・フロロによって拾われ、赤ん坊は「不完全」という意味のカジモドという名を付けられる。彼は成長しても大聖堂の屋上から外に出されず、ノートルダムの鐘つきとなる。

パリにやって来た美しいジプシーの踊り子エスメラルダに、聖職者であるフロロは心を奪われる。神に仕える身でありながら、エスメラルダへの愛を抱いたことに苦悩するようになる。ついにはカジモドを使ってエスメラルダを誘拐しようとする。

しかしカジモドは捕らえられ、エスメラルダは衛兵フェビュスに恋するようになる。フェビュスとエスメラルダの仲は深まるが、実はフェビュスは婚約者がいる不実な男だった。

捕らえられたカジモドは広場でさらし者になるが、ただ一人エスメラルダだけは彼をかばう。カジモドは人間の優しさを生まれて初めて知り、彼女に恋心を覚える。

フロロも彼女に想いを募らせるが、エスメラルダはフェビュスを愛していた。フロロは逢引をするふたりをつけて行き、フェビュスを刺して逃げる。エスメラルダはフェビュスを刺した罪の濡れ衣を着せられ、魔女裁判の元に死刑を言い渡される。

ノートルダム・ド・パリの結末・ラスト(ネタバレ)

カジモドはエスメラルダを救いノートルダム大聖堂にかくまう。しかし、エスメラルダは恩人であるカジモドの顔も、そのあまりの醜さに見ることすらできなかった。

フロロはパリの暴動の矛先をノートルダム大聖堂に向けさせ、混乱の中エスメラルダを連れ出し、助命と引き換えに愛人になるよう迫る。だが、彼女はフェビュスを刺したフロロを拒んだ。フロロはエスメラルダを衛兵に引き渡し、処刑されることになった。

処刑の様子をフロロは大聖堂の塔の上から見届けていた。そのフロロを、カジモドは塔から突き落として殺した。

その数年後、処刑場を掘り起こすと、白い服装のエスメラルダと思われる白骨に、異様な骨格の男の白骨が寄り添っていた。それらを引き離そうとすると、砕けて粉々になってしまったのだった。

ノートルダム・ド・パリの感想・解説・評価

悲劇に翻弄された美少女エスメラルダ

本作で描かれるのは徹頭徹尾悲劇である。美しいジプシーの娘であるエスメラルダは複数の男性から想いを寄せられるが、そのどれもが大きな欠点を抱えている。その前提条件から始まる恋愛劇は、やはりというべきか幸せな結末へとは向かってくれない。

読者の「どうしてこのような悲しい物語になってしまったのか」という感想は至極もっともなものだろう。事実、のちの様々な『ノートルダム・ド・パリ』は設定が変更されていたり、救いのある結末になっていたり、がっつりハッピーエンドになっていたりもする。

事実『ノートルダム・ド・パリ』はかなり読みにくい部類に入る小説だ。読み始めてもなかなか主人公が出てこず、お祭りの描写ばかりが延々と続く。「いつになったら物語が始まるの?」と文句を言いたくなる気持ちを抑えて読み進めて行っても、パリについて語ったり、建築について語ったりと脱線はしばしば。上下巻の上巻でリタイアした読者も相当いそうなものだ。

それでも、この悲劇的な物語が後世の読者にも読み継がれ、多くの映像化作品・舞台が製作、上演され続けているのは、読者の心に大きな哀しみを残すからだ。その哀しみは時代も国も人種も関係なく、人々の心に残り続けるのだろう。

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この記事を書いた人
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平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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