やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(渡航)のあらすじ(ネタバレあり)・感想

友達を作ろうとも思わず、いつも一人でいるひねくれた高校生が、それを見かねた教師によって「奉仕部」という部活に入れられてからの高校生活を描いたラブコメディ作品。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。の作品情報

タイトル
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
著者
渡航
形式
ライトノベル
ジャンル
学園
ラブコメ
執筆国
日本
版元
小学館
初出
書き下ろし
刊行情報
ガガガ文庫、全17巻
受賞歴
このライトノベルがすごい!

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。のあらすじ(ネタバレなし)

青春は残酷だ!?ひねくれ男の妄言ラブコメ

–青春は嘘で欺瞞だ。リア充爆発しろ!
ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学園一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」だった。
さえない僕がひょんなことから美少女と出会ったはずなのに、どうしてもラブコメにならない残念どころか間違いだらけの青春模様が繰り広げられる。
俺の青春、どうしてこうなった?

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(渡航)の目次

作者

渡 航 わたり・わたる(1987年1月24日 – )

小説家。明治大学情報コミュニケーション学部卒業。2009年、第3回小学館ライトノベル大賞ガガガ文庫部門でガガガ大賞を受賞した『あやかしがたり』でデビュー。代表作は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズ。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(渡航)の刊行情報

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』本編14巻、外伝3巻

アニメ版関連動画

アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』2013年4月 – 6月

アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』2015年4月 – 6月

アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』2020年春 –

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(渡航)の登場人物

比企谷 八幡(ひきがや はちまん)
本作の主人公。総武高校2年F組。己の経験を集約した「青春とは嘘であり、悪である」と題する作文を書き、静によって懲罰名目で奉仕部に強制的に入部させられる。
幼少時から友達ができず、周囲に存在を軽んじられ、裏切られたりしたなどの経験からトラウマを抱えており、他人からの好意を信じられず、特に女子に対して強い警戒心と猜疑心を抱いている。

雪ノ下 雪乃(ゆきのした ゆきの)
メインヒロイン。総武高校2年J組。奉仕部部長。長い黒髪と大人びた顔立ちの美少女ある。
普通科よりも偏差値の高い国際教養科であるJ組に所属しており成績優秀で頭脳明晰、八幡が「ユキペディア」と揶揄する程の豊富な知識を持ち合わせている。
自分の信じる行動を貫き通すため、周囲から疎まれ、とくに女子生徒からはその美貌ゆえに嫉妬されることが多く、多くの嫌がらせを受けてきた。

由比ヶ浜 結衣(ゆいがはま ゆい)
メインヒロイン。総武高校2年F組。奉仕部に依頼に訪れた際に、自分とは真逆の雪乃の姿に感銘を受け入部することになった。
派手な外見とギャル風な言葉遣いであり、コミュニケーション能力は高いものの男子と付き合ったことはない。

平塚 静(ひらつか しずか)
総武高校の国語教師。生活指導と奉仕部の顧問。美人だが、どこかおっさん臭いところがあり男っ気は全くない。

戸塚 彩加(とつか さいか)
総武高校2年F組。性別は男だが、美少女にしか見えないためにクラスの一部の女子生徒からは「王子」と呼ばれて人気があるものの、友達は少ない。素直で優しく控えめな性格。男らしい振る舞いに憧れているが、乙女趣味を好んでいる。

川崎 沙希(かわさき さき)
総武高校2年F組。女子生徒。家族想いな性格ではあるが無愛想で口が悪く、人を寄せつけない雰囲気があるために教室ではぼっち気味。

材木座 義輝(ざいもくざ よしてる)
総武高校2年C組。眼鏡をかけて常にコートを羽織っているなど、中年サラリーマン風の外見が特長。中二病全開の痛い振舞いがある。ライトノベル作家を目指しており、感想を求める理由で奉仕部を訪れる。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(渡航)のあらすじ(ネタバレあり)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(渡航)のストーリー(あらすじ)を簡単に紹介しています。この先の内容は、ネタバレを含んでいるため注意してご覧ください。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。1 – 5巻のあらすじ【起】

千葉市立総武高等学校に通う高校2年生の比企谷八幡は、高校でも友達が出来なかったことから、友達を作ることを諦めて「一人ぼっち」を極めようとしていた。

妙な屁理屈をこねながらぼっちな高校生活を謳歌しつつリア充を嫌い呪っていた八幡だったが、生活指導担当の教師・平塚静に目をつけられ、「奉仕部」に無理矢理入部させられる。そこで八幡は、校内一の才女として知られる雪ノ下雪乃と出会う。

雪乃は、才色兼備な超人で弁も立つが、八幡と同じく人付き合いが不器用な少女だった。二人は似たような境遇でありながら考え方が根本的に異なり、意見が衝突する。

静はそんな二人に対し、どちらがより多く奉仕部に持ち込まれた依頼を解決できるか、という勝負を命じる。その矢先、最初の依頼人であり、八幡のクラスのスクールカーストの上位に属し、八幡への特別な感情が見え隠れする由比ヶ浜結衣もまた、奉仕部に入部することになる。

まったく異なる性格と立場の三人は、中二病全開の材木座義輝、テニス部員で男子だが可愛い女子にしか見えない戸塚彩加、一見すると無愛想で近寄りがたいが本当は家庭的で家族思いの川崎沙希、何でもそつなくこなすスクールカースト上位の人間である葉山隼人から受けた依頼を次々とこなしていく。

雪乃の正論では行き詰まる問題を、八幡が彼独自の理屈に基づく変則的な方法で解決する。そんな奉仕部の活動を通して、三人の関係は少しずつ良い方向に変わっていく。

ところが、八幡が交通事故の際に助けた犬は、結衣の飼い犬であったことが発覚。八幡は、結衣が自分に好意的な行動をとっていた理由が事故に遭ったことへの同情だけだったと考え、その好意を拒み結衣との関係をリセットしようとするが、雪乃のとりなしによりどうにか二人の関係は元に戻る。

だが、今度は事故を起こした車に雪乃が乗っていたことが明らかになる。雪乃に対して勝手な理想を押し付けていたことを後悔する八幡と、事故について黙っていたことを気にする雪乃。お互いに負い目を感じ、二人の関係がおかしくなっていく。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 – 9巻のあらすじ【承】

表面上は取り繕いながら、しかし決定的に噛み合わない奉仕部の面々。そんな時に、文化祭実行委員長に立候補した相模南から委員長の職務をサポートするよう依頼される。

有能とは言いがたい上に委員長としての心構えがどこか欠如している相模に加え、雪乃の姉であり姉妹の確執らしいものがある雪ノ下陽乃が関わってきたこともあり運営は破綻しかけるが、八幡の自己犠牲的な貢献によって文化祭は対外的には無事に終わりを迎え、八幡と雪乃の関係も改善された。

文化祭での行動の結果、悪名を背負うことになった八幡だったが、修学旅行先で葉山グループのメンバーである、戸部翔と海老名姫菜の恋愛問題の解決を求められることになる。難航の末、文化祭と同様に八幡の犠牲的な行動によってとりあえずの解決をみたが、その対処方法を雪乃と結衣は拒絶し、三人の関係は再び変わっていく。

三人がギクシャクしている中、一年生の一色いろはから、生徒会選挙で望まぬ立候補をさせられたので落選したい、という依頼が奉仕部に舞い込む。またしても犠牲的な解決方法を提案する八幡に対し、雪乃と結衣は反発し、それぞれが自ら会長へ立候補することで解決を図ろうとする。

それを目の当たりにした八幡は考えを改め、小町からの依頼という名分を得た上で、策略をもっていろはを説得し、依頼の取り下げに成功する。その結果、いろはは生徒会長に就任した。

一件落着したかに見えたが、立候補を取りやめた後から雪乃の態度がおかしくなってしまう。そんな中、生徒会長となったいろはから、海浜総合高校との合同クリスマスイベントの手伝いを依頼される。雪乃が内心、生徒会長になりたかったのではないか?と考えた八幡は、雪乃を生徒会から遠ざけるため、個人として依頼を受けることにした。

海浜総合高校側と総武高校側の双方に問題があり、イベントの企画は迷走していくが、八幡は自分のやり方に自信が持てなくなっており、対策が打てずにいた。雪乃の問題とイベントの問題が重なり途方に暮れる八幡だったが、静の助言を受け自分を見つめ直すことで問題の整理に成功する。

そして、本心をさらけ出すことで三人の関係を修復し、雪乃と結衣の協力によりイベントも無事に終えることができた。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10巻 – 11巻のあらすじ【転】

年を越え、一月。3年生進級時の文理選択の進路希望調査が実施された。選択に迷う葉山グループの面々に対し、葉山はなぜか頑なに自分の進路を話そうとしない。3年生でも葉山と同じクラスになりたい三浦優美子は、奉仕部に葉山の進路を調べるよう依頼する。

材木座と戸塚の協力を得た八幡は、マラソン大会を利用して葉山の進路を聞き出すことに成功し、依頼を達成する。お互いを意識しつつもかつてのように活動できるようになった奉仕部に満足する八幡だったが、葉山と陽乃からそれぞれ思わせぶりな指摘を受けることになる。

二月になり、バレンタインの依頼を三浦たちから受けた奉仕部は、八幡の提案による生徒会主催の手作りチョコ試食会に協力する。名目が試食とはいえ、目当ての相手に手作りチョコを食べて貰えることに喜ぶ面々だったが、結衣は八幡と雪乃が互いに意識しているかのような様子を見て表情を曇らせる。そんな中、陽乃から現状に対する指摘を受けて三人は戸惑いを見せる。

高校入学試験の前日、母親から雪乃と同居するよう指示を受けた陽乃が三人の前に現われる。姉に逆らった雪乃は帰る場所を無くしてしまうが、結衣の提案で彼女の家に泊めてもらう。その経緯の中で、八幡のアドバイス通りに行動する雪乃に、結衣と八幡は何かを感じる。

次の日、結衣の提案で出掛けることになった三人は水族館で過ごした後、雪乃と結衣の本心を聞いた八幡は、これを「欺瞞だ」と拒否する。そして、彼女なりの決意をした雪乃の依頼を受けることになる。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(渡航)の感想・解説・評価

ひねくれた主人公が残念な友達と過ごす学園ラブコメ

本作は他人からの好意を素直に受け取ることのできないひねくれたぼっちの男子生徒・比企谷八幡を主人公とする学園ラブコメだ。

ライトノベルのラブコメの多分に漏れず、ヒロインはみんなかわいいルックスをしている。だが、性格が素直じゃなかったり、どこか残念なところを抱えているのだ。類は友を呼ぶというが、まさにこの小説がそうだろう。

主人公のひねくれた性格がほかのキャラクターとの交流で改善されるかといえばそんなことはなく、女性陣の毒舌はけっこうキツイ。

それでも読み進めていくと、主人公のひねくれた語り口が気持ちよくなってくる。「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」というタイトルだが、間違っていることはなくこれもまた王道だろう。

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この記事を書いた人
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平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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