【おすすめ】ポール・オースターの全作品を一覧であらすじを紹介します

ポール・オースター (1947年2月3日 – )

小説家、詩人。アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク生まれ。コロンビア大学大学院修了後、石油タンカーの乗組員、フランスでの農業等様々な仕事についたが、金銭的な余裕がなくなり帰国。帰国後は翻訳や執筆活動を精力的に行っている。1976年、ポール・ベンジャミンの筆名でデビュー。1982年にオースター名義での処女作『孤独の発明』を発表した。1985年から1986年にかけて発表した『シティ・オブ・グラス』、『幽霊たち』、『鍵のかかった部屋』の「ニューヨーク三部作」で大きく評価される。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:ムーン・パレス
  • 2位:オラクル・ナイト
  • 3位:幻影の書

作品年表リスト

Unearth 1974 詩集

Wall Writing 1976 詩集

Fragments from the Cold 1977 詩集

Facing the Music 1980 詩集

孤独の発明 (The Invention of Solitude 1982)

父が遺した夥しい写真に導かれ、私は曖昧な記憶を探り始めた。見えない父の実像を求めて……。父子関係をめぐる著者の原点的作品。

Squeeze Play 1984

Paul Benjaminのペンネームで書かれました。

ガラスの街 (City of Glass 1985)

「そもそものはじまりは間違い電話だった」。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく。探偵小説を思わせる構成と透明感あふれる音楽的な文章、そして意表をつく鮮やかな物語展開――。この作品で一躍脚光を浴びた現代アメリカ文学の旗手の記念すべき小説第一作。オースター翻訳の第一人者・柴田元幸氏による新訳、待望の文庫化!

幽霊たち (Ghosts 1986)

探偵ブルーが、ホワイトから依頼された、ブラックという男の、奇妙な見張り。探偵小説? 哲学小説? ’80年代アメリカ文学の代表作。

鍵のかかった部屋 (The Locked Room 1986)

幼なじみのファンショーが、美しい妻と小説の原稿を残して失踪した。不思議な雰囲気をたたえたこの小説の出版に協力するうちに、「僕」は残された妻ソフィーを愛するようになる。だがある日、「僕」のもとにファンショーから一通の手紙が届く――「優雅なる前衛」オースター、待望のUブックス化。

最後の物たちの国で (In The Country of Last Things 1987)

人々が住む場所を失い、食物を求めてさまよう悪夢のような国――鬼才オースターが極限状況下の人間の愛と死を描く20世紀の寓話。

消失 ポール・オースター詩集 (Disappearances: Selected Poems 1988)

ムーン・パレス (Moon Palace 1989)

人類がはじめて月を歩いた夏だった。父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。彼は僕と世界を結ぶ絆だった。僕は絶望のあまり、人生を放棄しはじめた。やがて生活費も尽き、餓死寸前のところを友人に救われた。体力が回復すると、僕は奇妙な仕事を見つけた。その依頼を遂行するうちに、偶然にも僕は自らの家系の謎にたどりついた……。深い余韻が胸に残る絶品の青春小説。

偶然の音楽 (The Music of Chance 1990)

妻に去られたナッシュに、突然20万ドルの遺産が転がり込んだ。すべてを捨てて目的のない旅に出た彼は、まる一年赤いサーブを駆ってアメリカ全土を回り、〈十三カ月目に入って三日目〉に謎の若者ポッツィと出会った。〈望みのないものにしか興味の持てない〉ナッシュと、博打の天才の若者が辿る数奇な運命。現代アメリカ文学の旗手が送る、理不尽な衝撃と虚脱感に満ちた物語。

Ground Work: Selected Poems and Essays 1970-1979 1990 詩集

オーギー・レンのクリスマスストーリー (Auggie Wren’s Christmas Story 1990)

村上春樹・柴田元幸共著の『翻訳夜話』に両者の翻訳による「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」とその原文が収録されています。

リヴァイアサン (Leviathan 1992)

一人の男が道端で爆死した。製作中の爆弾が暴発し、死体は15mの範囲に散らばっていた。男が、米各地の自由の女神像を狙い続けた自由の怪人(ファントム・オブ・リバティ)であることに、私は気付いた。FBIより先だった。実は彼とは随分以前にある朗読会で知り合い、一時はとても親密だった。彼はいったい何に絶望し、なぜテロリストになったのか。彼が追い続けた怪物リヴァイアサンとは。謎が少しずつ明かされる。

空腹の技法 (The Art of Hunger 1992)

エッセイや序文、インタビューをまとめた一冊です。

最後のインタビューの箇所の「孤独」だとか「想像力」、「リアリズム」の箇所も読んでておもしろかったです。他には「翻訳と創作の関係性」など。言葉や表現のバランスをとることについて、どのようにアプローチしていくかという箇所はまさにオースターといった印象でした。

僕はカフカが好きなので、カフカに対する好意、尊敬、敬愛が伝わってくるのが嬉しいですね。あとおもしろいのは、アメリカの文芸批評について世界最悪などボロクソに言ってるところでしょうか。

ミスター・ヴァーティゴ (Mr. Vertigo 1994) 

「私と一緒に来たら、空を飛べるようにしてやるぞ」ペテン師なのか? 超人なのか? そう語る「師匠」に出会ったとき少年はまだ9歳だった。両親なし、教養なし、素行悪し。超然とした師匠の、一風変わった「家族」と暮らす奇妙な修行生活のなかで、少年がやがて手にしたものとは――。アメリカ文学界きっての語りの名手が編む、胸躍る歓喜と痛切なる喪失のタペストリ、心に迫る現代の寓話。

スモーク (Smoke 1995)
ブルー・イン・ザ・フェイス (Blue in the Face 1995)

「スモーク」「ブルー・イン・ザ・フェイス」の映画脚本などを収録した一冊。

The Red Notebook 1995 エッセイ

Hand to Mouth 1997 エッセイ

ルル・オン・ザ・ブリッジ (Lulu on the Bridge 1998)

ティンブクトゥ (Timbuktu 1999)

優しかったウィリーに再会するために、ティンブクトゥへ行こう。出会いの喜び、別れの悲しみ。言葉の分かる犬と放浪癖のある飼い主の可笑しくて感動的な物語。オースターの最高傑作ラブストーリー。

ナショナル・ストーリー・プロジェクト (True Tales of American Life 2001)

「誰かがこの本を最初から最後まで読んで、一度も涙を流さず一度も声を上げて笑わないという事態は想像しがたい」。元はラジオ番組のためにオースターが全米から募り、精選した「普通の」人々の、ちょっと「普通でない」実話たち――。彼の小説のように不思議で、切なく、ときにほろっとさせられ、ときに笑いがこみ上げる。名作『トゥルー・ストーリーズ』と対になるべき180もの物語。

幻影の書 (The Book of Illusions 2002)

その男は死んでいたはずだった──。何十年も前、忽然と映画界から姿を消した監督にして俳優のへクター・マン。その妻からの手紙に「私」はとまどう。自身の妻子を飛行機事故で喪い、絶望の淵にあった「私」を救った無声映画こそが彼の作品だったのだから……。へクターは果たして生きているのか。そして、彼が消し去ろうとしている作品とは。深い感動を呼ぶ、著者の新たなる代表作。

わがタイプライターの物語 (The Story of My Typewiter 2002)

オラクル・ナイト(The Oracle Night 2003)

重病から生還した34歳の作家シドニーはリハビリのためにブルックリンの街を歩き始め、不思議な文具店で魅入られたようにブルーのノートを買う。そこに書き始めた小説は……。美しく謎めいた妻グレース、中国人の文具店主Ⅿ・R・チャン、ガーゴイルの石像や物語内の物語『神託の夜(オラクル・ナイト)』。ニューヨークの闇の中で輝き、弦楽四重奏のように響き合う重層的な愛の物語。

トゥルー・ストーリーズ (2004)

ちょっとした偶然。人知を超えた暗合。ときに茫然とし、ときに立ち尽くしたその瞬間を人は容易に忘れるが、作家は忘れない。自らの体験を元に驚くべき偶然の連続を、しかし淡々と綴る名作「赤いノートブック」を始め、無名時代の貧乏生活を軽やかに描く「その日暮らし」、9.11直後のNYに捧げた「覚え書き」など、柔らかななかにも力強い声が聞こえる傑作エッセイ集。日本独自編集。

ブルックリン・フォリーズ(The Brooklyn Follies 2005)

壁の文字 ポール・オースター全詩集 (2005)

小説家になる前に、ポール・オースターが綴った詩を完全収録。
同時にオースターがかつて翻訳したフランス詩や詩論、芸術論など、全て原文(英語)と和訳を対訳表記で収録。
解説は柴田元幸、ノーマン・フィンケルスティン。

サイズは大判のA5変形(幅153mm×高さ226mm)。
カバーに加えて、表紙や扉もカラーなど豪華なアート本の装丁。

現代アメリカを代表する作家の原点。
あなたの知らない”もう一人のオースター”がいる。

写字室の旅 (Travels in the Scriptorium 2006)

彼はどこに行くのか。どこにいるのか――未来を巡る、新しいラビリンス・ノベル。奇妙な老人ミスター・ブランクが、奇妙な部屋にいる。部屋にあるものには、表面に白いテープが貼ってあって、活字体でひとつだけ単語が書かれている。テーブルには、テーブルという言葉。ランプには、ランプ。老人は何者か、何をしているのか……。かつてオースター作品に登場した人物が次々に登場する、不思議な自伝的作品。

Collected Poems 2007

闇の中の男 (Man in the Dark 2008)

ブルックリン在住のオースターが、9・11を、初めて、小説の大きな要素として描く、長編。ある男が目を覚ますとそこは9・11が起きなかった21世紀のアメリカ。代わりにアメリカ本土に内戦が起きている。闇の中に現れる物語が伝える真実。祖父と孫娘の間で語られる家族の秘密――9・11を思いがけない角度から照らし、全米各紙でオースターのベスト・ブック、年間のベスト・ブックと絶賛された、感動的長編。

インヴィジブル(Invisible 2009)

一九六七年ニューヨーク。文学を志す大学生は、禁断の愛と突然の暴力に翻弄され、思わぬ道のりを辿る。フランスへ、再びアメリカへ、そしてカリブ海の小島へ。章ごとに異なる声で語られる物語は、彼の人生の新たな側面を掘り起こしながら、見えざる部分の存在を読む者に突きつける。事実と記憶と物語をめぐる長篇小説。

サンセット・パーク (Sunset Park 2010)

この廃屋で僕たちは生まれ変わる。不安の時代をシェアする男女4人の群像劇。大不況下のブルックリン。名門大を中退したマイルズは、霊園そばの廃屋に不法居住する個性豊かな仲間に加わる。デブで偏屈なドラマーのビング、性的妄想が止まらない画家志望のエレン、高学歴プアの大学院生アリス。それぞれ苦悩を抱えつつ、不確かな未来へと歩み出す若者たちのリアルを描く、愛と葛藤と再生の物語。

冬の日誌(Winter Journal 2012)

いま語れ、手遅れにならないうちに。肉体と感覚をめぐる、あたたかな回想録。幼いころの大けが。性の目覚め。パリでの貧乏暮らし。妻との出会い。自動車事故。暮らしてきた家々。記憶に残る母の姿と、その突然の死。「人生の冬」にさしかかった著者が、若き日の自分への共感と同情、そしていくぶんの羨望をもって綴る「ある身体の物語」。現代米文学を代表する作家による、率直で心に沁みるメモワール。

ヒア・アンド・ナウ 往復書簡2008-2011 (Here and Now: Letters, 2008-2011 2013)

大都市ニューヨークから世界を見つめるオースター。南アフリカに生まれ、辺境から現実を描いてきたクッツェー。ともに現代を代表する二人の作家が、文学論を戦わせ、世界情勢を憂いては、創作の秘密を語り合い、日常の悩みを打ち明ける。21世紀に小説の意義を問うすべての読者に贈る、知性と信愛に満ちた書簡集。

オースターとクッツェーとの間でなされた往復書簡をまとめたものです。

内面からの報告書(Report from the Interior 2013)

外見は変わっても、君はまだかつての君なのだ――。心の地層を掘り起こして記す回想録。初めて書いた詩。父の小さな噓。憧れのスポーツ選手たち。心揺さぶられた映画。エジソンとホームズ。ユダヤ人であることとアメリカ人であること。学生運動の記憶。元妻リディア・デイヴィスへの熱い手紙――。現代米文学を代表する作家が、記憶をたぐり寄せ率直に綴った報告書。『冬の日誌』と対を成す、精神をめぐる回想録。

Day/Night 2013

4 3 2 1 2017

A Life in Words: In Conversation with I. B. Siegumfeldt 2017

Talking to Strangers: Selected Essays, Prefaces, and Other Writings, 1967-2017 2019

Groundwork: Autobiographical Writings, 1979–2012 2020

この記事を書いた人
右手

平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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