富江(伊藤潤二)のあらすじ(ネタバレあり)・解説・感想

川上富江は、長い黒髪、妖しげな目つき、左目の泣きぼくろが印象的な、絶世の美貌を持った少女。性格は傲慢で身勝手、自身の美貌を鼻にかけ、言い寄る男たちを女王様気取りで下僕のようにあしらう。だが、その魔性とも言える魅力を目にした男たちは皆、魅せられてゆく。

富江(伊藤潤二)の作品情報

タイトル
富江
著者
伊藤潤二
形式
漫画
ジャンル
ホラー
執筆国
日本
版元
朝日新聞出版
初出
月刊ハロウィン、1987年2月号
刊行情報
伊藤潤二傑作集 1 富江 上、2011年
受賞歴
第1回楳図かずお賞佳作入選(第一席)

富江(伊藤潤二)のあらすじ(ネタバレなし)

川上富江は、長い黒髪、妖しげな目つき、左目の泣きぼくろが印象的な、絶世の美貌を持った少女。性格は傲慢で身勝手、自身の美貌を鼻に掛け、言い寄る男達を女王様気取りで下僕のようにあしらう。だが、その魔性とも言える魅力に、彼女を目にした男達は皆、魅せられてゆく。

富江(伊藤潤二)の目次

  • 富江
  • 富江 PART2 森田病院編
  • 地下室
  • 写真
  • 接吻
  • 屋敷
  • 復讐
  • 滝壺
  • 画家
  • 暗殺
  • 毛髪
  • 養女
  • 小指
  • 少年
  • もろみ
  • ベビーシッター
  • ある集団
  • 通り魔
  • トップモデル
  • 老醜

映画版&アニメ版関連動画

実写映画『富江』1999年3月6日

実写映画『富江 replay』2000年2月11日

実写映画『富江 re-birth』2001年3月24日

実写映画『富江 最終章 -禁断の果実-』

実写映画『富江 BEGINNING』2005年4月9日

実写映画『富江 REVENGE』2005年4月16日

実写映画『富江VS富江』2007年11月17日

実写映画『富江 アンリミテッド』

テレビドラマ『富江 恐怖の美少女(富江 アナザフェイス)』1999年12月26日

アニメ、伊藤潤二『コレクション』

作者

伊藤潤二(1963 – )

漫画家。岐阜県生まれ、千葉県在住。代表作は『富江』シリーズ、『うずまき』、『首吊り気球』、『ミミの怪談』など。愛読していた『ハロウィン』に「楳図かずお賞」が創設されたと知り、楳図かずおに自分をアピールしたいと考え、投稿を決意する。投稿した「富江」が第1回楳図かずお賞にて佳作入選(第一席)しデビュー。ホラー漫画を主に手掛けている。
もっと読む【おすすめ】伊藤潤二の全作品を一覧であらすじを紹介します

富江(伊藤潤二)の刊行情報

富江(伊藤潤二)の登場人物

川上富江
主人公。長い黒髪で右目の下に泣きぼくろのある美少女。第1作『富江』時は高校生。男性を夢中にさせてしまう美貌と類まれな魅力を持ち合わせている。

高木
第一作『富江』にて富江のクラスの担任を務める教師。富江とは生徒と教師を超えた関係。のちのシリーズでは富江に従うしもべのような存在として登場する。

富江(伊藤潤二)のあらすじ(ネタバレあり)

富江のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまで簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

※『富江』は様々なストーリーからなる連作短編作品のため、ここでは作者のデビュー作である短編作品「富江」について紹介します。

富江のあらすじ【起】

女子高生の富江が死んでしまった場面から物語は幕を開ける。バラバラ死体が見つかったのだ。クラスが重苦しい雰囲気に包まれる中、担任の高木先生が生徒に向かって富江について語る。

そんなクラスに遅刻して登校してきた生徒がいた。それはバラバラ死体で見つかったという富江本人だった。高木は富江を呼び止め、一体誰なのか、姉妹なのか正体を尋ねる。しかし富江は本人だと主張し、高木に抱き着く。富江は山本という同級生のほかに、高木とも付き合っていたのだ。

富江の出現に学校は騒然となるが、富江はいつもと同じ様子。しかし山本と富江の幼馴染・礼子は完全に落ち着きを失っていた。

富江のあらすじ【承】

学校のそばの山で課外授業を行った日、自由時間に生徒はボール遊びをしていた。高木は生徒から離れて一服していたが、そんな高木に富江は近づいて行った。富江は高木に、奥さんと別れて自分と付き合うことを要求する。高木と富江は男女の関係だったが、富江は妊娠したと脅したのだ。その様子を覗き見ていた山本は怒り、富江を責める。二人は言い争いを始め、山本が富江の頬をぶったことがきっかけとなり、富江は崖から転落してしまう。

山本は救急車を呼ぼうとするが、高木は彼の腕を掴み制止する。ある女生徒が傲慢な富江は死んで当然だと主張。それをきっかけに男子生徒を中心に富江の遺体の隠ぺい工作を始める。技術の授業用の工具を利用して富江の遺体を解体しようというのだ。

富江(伊藤潤二)の感想・解説・評価

人気シリーズへと発展するデビュー作

『富江』シリーズの第1作「富江」は作者・伊藤潤二のデビュー作。敬愛する漫画家の楳図かずおの名を冠した「楳図かずお賞」が創設されることを知り作品執筆を決意。楳図かずお賞の記念すべき第1回にて佳作入選し(正賞なし)デビューすることになる。

シリーズでは富江は殺されようが、バラバラに切り刻まれようが再生・復活する不死の存在として描かれている。第1作「富江」ではその一面は直接は描かれていないものの、クラスメートによってバラバラにされてしまっても復活。また周囲の男性を虜にしてしまう魔性の女っぷりは既に顔を見せている。

シリーズを通して富江の周囲の人達、特に男性は彼女の魅力に魅了され狂っていくことになる。富江は死ぬことなく、自らの体から増殖し、長い時間を通じて周囲の人間を狂わせていく。富江はゾンビでも幽霊でもない、ホラー界唯一無二の存在だと言える。

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富江(伊藤潤二)の評判・口コミ・レビュー

この記事を書いた人
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平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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