【おすすめ】橋本紡の全作品を一覧であらすじを紹介します

橋本 紡 はしもと・つむぐ(1967年9月22日 – )

小説家。三重県伊勢市生まれ。三重県立伊勢高等学校卒業後、家を出るために上京し、東京の大学に入学するものの中退。フリーター生活の傍ら読書を続ける中で作家を目指すようになる。1997年に第4回電撃ゲーム小説大賞にて『猫目狩り』で金賞を受賞しデビュー。代表作に『半分の月がのぼる空』、『流れ星が消えないうちに』などがある。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:半分の月がのぼる空
  • 2位:流れ星が消えないうちに
  • 3位:猫泥棒と木曜日のキッチン

橋本紡の作品年表リスト

猫目狩り(1998年2月)

  • 上下巻

バトルシップガール(2000年1月~2002年2月)

  • 全6巻、SP

リバーズ・エンド(2001年12月~2004年6月)

  • 全6巻

毛布おばけと金曜日の階段(2002年12月)

半分の月がのぼる空(2003年10月~2006年8月)

肝炎で入院中の高校生・戎崎裕一は、エロ本集めが趣味の多田さんや元ヤンキーの看護師・亜希子さんに翻弄される日々を送っていた。そんなある日、裕一は同い年の秋庭里香に出会う。人形のように美しく、本を愛し、そして女王様のようにワガママな里香は、しかし難しい病気をかかえていた――。第4回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞の橋本紡が贈る期待の新シリーズ第一弾、ついに登場。

  • 電撃文庫、全8巻
  • 完全版、メディアワークス、上下、2010年4月~5月
  • 文春文庫、全4巻、2013年7月~9月

君と僕の歌 world’s end(2004年3月)

猫泥棒と木曜日のキッチン(2005年8月)

お母さんが家出した、わたしたちを置いて。お父さんはずっと前にいなくなった。けれどもわたしは大丈夫。弟のコウちゃんと二人で生きていく。友だちの健一君だって応援してくれる。そんなある日、わたしは道ばたで「絶望」に出会ってしまった――。失くした希望を取り戻すために、拒まれた願いを実現させるために、高校生・みずきの戦いと冒険が始まる。生きることへの励ましに満ちた物語。

  • 2005年8月 メディアワークス
  • 2008年12月 新潮文庫

半分の月がのぼる空 one day(2006年1月)

流れ星が消えないうちに(2006年2月)

大好きだった彼が死んでしまった。わたしではない女の子と一緒に――。それからわたしは玄関でしか眠れなくなった。辛くて、悲しくて、泣いて、喚いて……もう自分は二度と笑えないのではないかと思っていたのに。彼が死んでから一年かそこらで、わたしは他の男の子と付き合い始めた。待つと言って送り出したのに待たなかった。だって生きていかなきゃ――。深い悲しみの後に訪れる、静かな愛と赦しを描く、苦しいくらいピュアなラブストーリー。

  • 2006年2月 新潮社
  • 2008年7月 新潮文庫

ひかりをすくう(2006年7月)

智子は、仕事を辞めることにした。評価の高いグラフィックデザイナーだったが超多忙の生活を送るうちに、パニック障害になってしまったのだ。一緒に暮らす哲ちゃんも賛成してくれた。

職場で知り合った哲ちゃんはひと足先に仕事を辞め、主夫として家事をこなしている。哲ちゃんは智子が最初にパニック障害で倒れたときも病院に付き添ってくれた、料理の上手なパートナーだ。

ふたりで都心から離れ、家賃の安いところで、しばらく定職を持たずに生活することにした。

ひょんなことから不登校の女子中学生、小澤さんの家庭教師を始めることになった。そして、小澤さんがひろってきた捨て猫のマメ。3人と1匹の生活はつつましくも穏やかに続く。やがて薬を手放せなかった日々がだんだんと遠いものとなっていった。

そんなある日、哲ちゃんの元妻から電話があって……。

『半分の月がのぼる空』『流れ星が消えないうちに』で多くの読者の共感を得た注目の著者、待望の書下ろし長編!

  • 2006年7月 光文社
  • 2009年6月 光文社文庫

空色ヒッチハイカー(2006年12月)

人生に一度だけの18歳の夏休み。受験勉強を放り出して、僕は旅に出る。兄貴の残した車に乗って、偽の免許証を携えて。川崎→唐津、七日間のドライブ。助手席に謎の女の子を乗せて、心にはもういない人との想い出を詰めて、僕は西へ向かう。旅の終わりに、あの約束は果たされるだろうか――。大人になろうとする少年のひと夏の冒険。軽やかな文章が弾ける、ポップでクールな青春小説。

  • 2006年12月 新潮社
  • 2009年8月 新潮文庫

月光スイッチ(2007年3月)

たとえば、月の光を灯すように、世界を少しだけ変えるスイッチがあるのかもしれない――。夏、恋人セイちゃんとの期間限定・新婚生活(仮)が始まった。ちょっぴり後ろめたいけど、確実に幸せな日々。その中で出会う不思議な人々、不穏なこころの波立ち。こんなことずっと続くわけないってわかってるけど、本当にあなたのこと、愛してるんだよ――ままならない思いを抱えて真摯に生きる彼女と、彼女に似たあなたのための物語。

  • 2007年3月 角川書店
  • 2010年1月 角川文庫

彩乃ちゃんのお告げ(2007年11月)

なぜか“教主さま”だという女の子を預かることになった。彩乃ちゃんといって、一見ごく普通の、小学五年生の女の子だ――。花屋に勤める二十代の智佳子、進路に悩む高校三年生の徹平、東京から地方に越してきた小学五年生の佳奈が、彩乃ちゃんとの出会いで知った人生の奇跡。前に進むすべてのひとに捧げる物語。

  • 2007年11月 講談社
  • 2011年3月 講談社文庫

九つの、物語(2008年3月)

大学生のゆきなの前に、長く会っていなかった兄がいきなり現れた。女性と料理と本を愛し、奔放に振舞う兄に惑わされつつ、ゆきなは日常として受け入れていく。いつまでもいつまでも幸せな日々が続くと思えたが…。ゆきなはやがて、兄が長く不在だった理由を思い出す。人生は痛みと喪失に満ちていた。生きるとは、なんと愚かで、なんと尊いのか。そのことを丁寧に描いた、やさしく強い物語。

いつかのきみへ(2008年11月)

進学校に通う陸には本当の友がいない。校内模試の順位に一喜一憂する日々のなか、幼なじみの嘉人を思い出す。かたや学校一の秀才、かたや学校一の不良。ふたりが仲良くするのを周りの連中は不思議がった。でも多くを語らなくても、気持ちが通じ合うのはこいつだけなんだ──潔癖で繊細な少年たちの交流がひかる傑作「大富橋」ほか5篇。東京の下町・深川に架かる6つの橋を軸に、人生にちょっとつまずいた人びとの人間模様を写しとった、やさしく清冽な物語。

  • いつかのきみへ、いつかのぼくへ 橋をめぐる(2008年11月 文藝春秋)
  • 【改題】いつかのきみへ(2011年7月 文春文庫)

もうすぐ(2009年3月)

ネット新聞社に勤務する篠原由佳子は、全国紙から依頼され、ある事件を追い始める。それは手術中に妊婦を死亡させたとして、産婦人科医が過失致死で逮捕された医療事故だった。次々と明らかになる、出産現場の驚くべき事実。やがて行き着いたのは、現代において子どもを求めるとはどういうことなのか、という大きな問いだった――生命の業と隣り合わせの希望を描いた、渾身の長編。

  • 2009年3月 新潮社
  • 2011年10月 新潮文庫

葉桜(2011年8月)

小学生の頃から通う書道教室の先生に長い片想いをしている佳奈。先生には奥さんがいて……。春から夏へと移りゆく季節のなかで、少女の成長を繊細に紡ぎだす青春小説。

  • 2011年8月 集英社
  • 2014年4月 集英社文庫

イルミネーション・キス(2012年1月)

短大を卒業し、デザイン事務所で働く西野は、東京での日々に流されるままに生きてきた。そんな日常の中で、ふと意識しだした年下デザイナー伊藤の存在。どこか不器用な二人がともに歩き始めるには、今この瞬間に交わすキスが必要だった(表題作)。キスにまつわる温かくて切ないシーンを、やわらかな筆致で描いた短編集。

  • 2012年1月 双葉社
  • 2015年12月 双葉文庫

今日のごちそう(2012年3月)

パスタをこねながら、思い出す恋人のこと。失敗したデートのあとで、家で一緒に食べるアンコウ鍋。なかなか大きくならない我が子のために、ことことと煮る煮豆――。いろいろな日に、ごはんを食べる。一人で、二人で、家族そろって。誰にでもある、ごくふつうの日の料理の風景を繊細に丁寧に切り取ったドラマ。とくべつな日ではないけれど、それぞれのごはんがごちそうになる、人生のある一日を温かな筆致で描く掌編小説集。

ハチミツ(2012年6月)

三七歳の澪、二七歳の環、一七歳の杏。歳の離れた三姉妹だけどそれなりに仲良く暮らしている……はずだった。しかし次女、環の望まぬ妊娠をきっかけに、姉妹に転機が訪れる。やっと大切なものがわかりはじめた三人が選んだ、それぞれの道とは? 女子なら誰でも覚えのある悩みや迷いのあれこれを、暖かく包み込むガールズ長編。

ふれられるよ今は、君のことを(2012年11月)

高野楓(たかの・かえで)はやる気のない中学校教師。熱血教師が次々に心を病んで辞めていく教育の現場で、自分は常に適当に仕事をしてきたからこそ生き残れたのだ、という自覚がある。恋愛経験がなくもないが、なんとなく独り身できた。しかし最近、ひょんなことから、年下の彼氏を居候させている。センスがよく料理上手な彼との日常はたのしいが、困ったことがひとつ。この彼は、ちょくちょく姿をくらませてしまうのだ。野崎先生は楓の先輩教師で、熱血なことが鼻につくが、なにかと頼られてしまう。この先生に問題児・市田君の面倒をみてほしいと頼まれ、いやいやながら引き受ける。市田君は、図抜けた卓球の才能があり、卓球部員なのだが、全くやる気がなく、卓球台の下で本を読んでいるというのだ。楓は、自分の管轄である社会科資料室の整理を市田君に頼む。市田君は分類と整理といったことが無類に好きらしく、本当は誰からも必要とされていない作業に嬉嬉として励む。恋愛不能、発達障害といった現代的問題をふわりと包み込み、見事な大人のファンタジーとして仕上げた傑作長篇。

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