【おすすめ】三島由紀夫賞受賞全作品を一覧であらすじを紹介します

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三島由紀夫賞は、純文学の新人に与えられる文学賞です。野間文芸新人賞、芥川賞と共に純文学作家の登竜門となっており、三つの賞をすべて受賞すると「三冠」と称されることもあります。

対象は小説、評論、詩歌、戯曲の「文学の前途を拓く新鋭の作品一篇に授与する」となっています。しかし、実際は、候補作・受賞作のほとんどは小説作品となっており、事実上は純文学の若手作家に与えられています。

野間文芸新人賞、芥川賞と並ぶ文学賞ですが、受賞作品の傾向としては前衛・意欲的な作品が多い印象です。

言い換えるならば「尖った作品が多い印象」といった感じ。純文学の中でも実験的な作品が選ばれる傾向にあると思っています。

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  1. おすすめ作品ランキング
  2. 作品年表リスト
    1. 第1回(1988年)高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』
    2. 第2回(1989年)大岡玲『黄昏のストーム・シーディング』
    3. 第3回(1990年)久間十義『世紀末鯨鯢記』
    4. 第4回(1991年)佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』
    5. 第5回(1992年)受賞作:なし
    6. 第6回(1993年)車谷長吉『塩壺の匙』
    7. 第6回(1993年)福田和也『日本の家郷』
    8. 第7回(1994年)笙野頼子『二百回忌』
    9. 第8回(1995年)山本昌代『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道』
    10. 第9回(1996年)松浦寿輝『折口信夫論』
    11. 第10回(1997年)樋口覚『三絃の誘惑 近代日本精神史覚え書』
    12. 第11回(1998年)小林恭二『カブキの日』
    13. 第12回(1999年)鈴木清剛『ロックンロールミシン』
    14. 第12回(1999年)堀江敏幸『おぱらばん』
    15. 第13回(2000年)星野智幸『目覚めよと人魚は歌う』
    16. 第14回(2001年)青山真治『ユリイカ EUREKA』
    17. 第14回(2001年)中原昌也『あらゆる場所に花束が……』
    18. 第15回(2002年)小野正嗣『にぎやかな湾に背負われた船』
    19. 第16回(2003年)舞城王太郎『阿修羅ガール』
    20. 第17回(2004年)矢作俊彦『ららら科學の子』
    21. 第18回(2005年)鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』
    22. 第19回(2006年)古川日出男『LOVE』
    23. 第20回(2007年)佐藤友哉『1000の小説とバックベアード』
    24. 第21回(2008年)田中慎弥『切れた鎖』
    25. 第22回(2009年)前田司郎『夏の水の半魚人』
    26. 第23回(2010年)東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』
    27. 第24回(2011年)今村夏子『こちらあみ子』
    28. 第25回(2012年)青木淳悟『私のいない高校』
    29. 第26回(2013年)村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』
    30. 第27回(2014年)本谷有希子『自分を好きになる方法』
    31. 第28回(2015年)上田岳弘『私の恋人』
    32. 第29回(2016年)蓮實重彦『伯爵夫人』
    33. 第30回(2017年)宮内悠介『カブールの園』
    34. 第31回(2018年)古谷田奈月『無限の玄』
    35. 第32回(2019年)三国美千子『いかれころ』
    36. 第33回(2020年)

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

作品年表リスト

第1回(1988年)高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』

一九八五年、阪神タイガースは本当に優勝したのだろうか――イチローも松井もいなかったあの時代、言葉と意味の彼方に新しいリリシズムの世界を切りひらいた第一回三島由紀夫賞受賞作が新装版で今甦る。

第2回(1989年)大岡玲『黄昏のストーム・シーディング』

第3回(1990年)久間十義『世紀末鯨鯢記』

第4回(1991年)佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』

loose(lu:s)a. (1)緩んだ.(2)ずさんな.(3)だらしのない.……(5)自由な.――英語教師が押した烙印はむしろ少年に生きる勇気を与えた。県下有数の進学校を中退した少年と出産して女子校を退学した少女と生後間もない赤ん坊。三人の暮らしは危うく脆弱なものにみえたが、それは決してママゴトなどではなく、生きることを必死に全うしようとする崇高な人間の営みであった。三島賞受賞。

第5回(1992年)受賞作:なし

第6回(1993年)車谷長吉『塩壺の匙』

闇の高利貸しだった祖母、発狂した父、自殺した叔父、私小説という悪事を生きる私……。反時代的毒虫、二十余年にわたる生前の遺稿。

第6回(1993年)福田和也『日本の家郷』

ナチスに加担したフランスの対独協力作家たちの研究で鮮烈なデビューを果たした著者が、同様の問題意識をもって「日本」を論じた、初の文芸評論集。

著者は、彷徨の果てに幻影としての日本を見た倭建命、「くらい」小説を書き続けた徳田秋声、き穴の向こうに彼方を見出した永井荷風らの彷徨に家郷を見る。

「みやび」を「離宮」に囲ってしまった後水尾院と、荻生徂徠、本居宣長に対し、連鎖、生成、流離としての「日本」を再興するための新しい国学を求める。西欧と対峙して絶望した横光利一、「何処でもない場所」への情熱につかれたモダニストとしての保田與重郎、そしてモダニズムの帰結としての日本を追求した萩原朔太郎らの凝視した、「虚妄としての日本」を見据える。「批評は一個の独立した作品である」と宣言する著者の真骨頂が表れた珠玉の名著。

第7回(1994年)笙野頼子『二百回忌』

野間文芸新人賞受賞作「なにもしてない」、三島賞受賞作「二百回忌」、芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」を収録。未だ破られざるその「記録」を超え、限りなく変容する作家の「栄光」の軌跡。

第8回(1995年)山本昌代『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道』

第9回(1996年)松浦寿輝『折口信夫論』

第10回(1997年)樋口覚『三絃の誘惑 近代日本精神史覚え書』

第11回(1998年)小林恭二『カブキの日』

出雲の阿国以来四依頼百余年の歴史を持つ歌舞伎は変革期を迎えようとしていた。
革新を目指すのか、保守として伝統を重んじるのか。
二つの勢力が拮抗する中、年に一度の「カブキの日」を迎えた。狂言作者の祖父に育てられた少女・蕪は着飾った両親とともに、琵琶湖湖畔の歌舞伎小屋[世界座]へと船で繰り込む。三層に建てられたこの小屋は巨大な楽屋を持っていた。
見学という名目で、美しい茶屋の若衆・月彦に案内されて、魔の迷宮とも言いえる楽屋に入り込む。その間に舞台の幕は上がる。そこには混沌か芸か、生か死かというせめぎ合いが演じられる。
歌舞伎の祖である阿国と名古屋山三郎の狂言を軸に、歌舞伎の生き残りをかけた闘いが壮大なスケールで語られる。

第12回(1999年)鈴木清剛『ロックンロールミシン』

賢司は入社二年目の“リーマン”。仕事は順調、彼女もいるのに、なんだか冴えない毎日。そんな時、高校の同級生・凌一がインディーズブランドを旗揚げした。気の合う仲間と作りたいものを作る――そんないい加減なことでいいのかよ!? そのくせ、足は彼らの仕事場に向かい、曖昧な会社生活をリセット、本格的に手伝うようになるのだが……。ミシンのリズムで刻む8ビートの三島賞受賞作!

第12回(1999年)堀江敏幸『おぱらばん』

とりすました石畳の都会から隔たった郊外の街に暮らす私。自らもマイノリティとして日を過ごす傍らで、想いは、時代に忘れられた文学への愛惜の情とゆるやかにむすびつきながら、自由にめぐる。ネイティブのフランス人が冷笑する中国移民の紋切型の言い回しを通じ、愛すべき卓球名人の肖像を描いた表題作をはじめ、15篇を収録した新しいエッセイ/純文学のかたち。三島賞受賞作。

第13回(2000年)星野智幸『目覚めよと人魚は歌う』

大きな目は少し緑がかって睫毛が長く肌は薄いシナモン色をした日系ペルー人の青年ヒヨヒトは、暴走族との乱闘事件に巻き込まれ伊豆高原の家に逃げ込んだ。そこでは恋人との夢のような想い出に生きる女・糖子が疑似家族を作って暮らしていた。自分の居場所が見つからないふたりが出逢い触れ合った数日間を、サルサのリズムにのせて濃密に鮮やかに艶かしく描く。三島由紀夫賞受賞作。

第14回(2001年)青山真治『ユリイカ EUREKA』

第14回(2001年)中原昌也『あらゆる場所に花束が……』

どこからか聞こえてくる「殺れ! 」の声。殺意と肉欲に溢れる地上を舞台に、物語は進む――。暗い地下室で拳銃に脅かされながら、絵ハガキを作らされる男。河川敷で、殺人リハーサルを粛々と敢行するジャージ姿の一団。ペニスを露出させ、謎の人物を追う中年ルポライター……。それぞれが複雑に乱舞、絡み合いながら、前代未聞、仰天の結末へと突っ走る。異才が放つ、三島賞受賞の超問題作。

第15回(2002年)小野正嗣『にぎやかな湾に背負われた船』

とある海辺の集落「浦」に、時が淀み、謎が漂う。教師と恋に落ちた少女、奇妙な昔語りにふける四人組の老人。半世紀あまりの脱線につぐ脱線の記憶と現在の物語…。筒井康隆氏から「少しほめ過ぎになるが、小生は『ガルシア=マルケス+中上健次』という感銘を得た」とも評された第15回三島由紀夫賞受賞の表題作に、第12回朝日新人文学賞受賞のデビュー作「水に埋もれる墓」を併録して文庫化。

第16回(2003年)舞城王太郎『阿修羅ガール』

アイコは金田陽治への想いを抱えて少女的(ガーリッシュ)に悩んでいた。その間に街はカオスの大車輪! グルグル魔人は暴走してるし、同級生は誘拐されてるし、子供たちはアルマゲドンを始めてるし。世界は、そして私の恋はどうなっちゃうんだろう? 東京と魔界を彷徨いながら、アイコが見つけたものとは――。三島由紀夫賞受賞作。受賞記念として発表された短篇「川を泳いで渡る蛇」を併録。

第17回(2004年)矢作俊彦『ららら科學の子』

男は殺人未遂に問われ中国に密航した。1968年の「今」から未来世紀の東京へ。30年の空白を埋めるべく50歳の少年が飛翔する

第18回(2005年)鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』

第19回(2006年)古川日出男『LOVE』

家庭に居場所を得られず自転車を駆って遠征する少年、学校になじめず都バスに乗って往還する少女、超能力を持つ老女、ストリートミュージシャン、殺し屋、そして多くの野良猫。直感だけを生きる指針にして東京を疾走する者たちの、熱い鼓動がシンクロする――邂逅と別離のリンクから生まれるドラマを、軽やかなビート感にのせて鮮烈に描き、読書界を沸騰させた青春群像小説の傑作。

第20回(2007年)佐藤友哉『1000の小説とバックベアード』

二十七歳の誕生日に仕事をクビになるのは悲劇だ。僕は四年間勤めた片説家集団を離れ、途方に暮れていた。(片説は特定の依頼人を恢復させるための文章で小説とは異なる。)おまけに解雇された途端、読み書きの能力を失う始末だ。謎めく配川姉妹、地下に広がる異界、全身黒ずくめの男・バックベアード。古今東西の物語をめぐるアドヴェンチャーが、ここに始まる。三島由紀夫賞受賞作。

第21回(2008年)田中慎弥『切れた鎖』

海峡の漁村・赤間関を、コンクリの町に変えた桜井の家。昔日の繁栄は去り、一人娘の梅代は、出戻った娘と孫娘の3人で日を過ごす。半島から流れついたようにいつの間にか隣地に建った教会を憎悪しながら……。因習に満ちた共同体の崩壊を描く表題作ほか、変態する甲虫に社会化される自己への懐疑を投影した「蛹」など、ゼロ年代を牽引する若き実力作家の川端賞・三島賞同時受賞作!

第22回(2009年)前田司郎『夏の水の半魚人』

魚彦。僕の変な名前は、お母さんの初恋にちなんでつけられた。写生大会で行った臨死の森で、転校生・海子の秘密を見てしまう。二人だけの秘密。夏の海の水の音。色ガラスの破片。車椅子の今田は魔法使いに会ったという。そんなの嘘だ、嘘であって欲しいと僕は思う。出処の知れない怒り、苛立ち、素晴らしい遊び、僕はこの楽園を飛び出したいのかもわからない。あの神話のような時代を。

第23回(2010年)東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』

27年後の未来の娘からメールが届いた。でもぼくには娘はいなかった。そしてぼくは、これまでとは違う世界に生きることになる……並行世界を行き来する量子家族の物語。第23回三島由紀夫賞受賞作。

第24回(2011年)今村夏子『こちらあみ子』

あみ子は、少し風変わりな女の子。優しい父、一緒に登下校をしてくれる兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、憧れの同級生のり君。純粋なあみ子の行動が、周囲の人々を否応なしに変えていく過程を少女の無垢な視線で鮮やかに描き、独自の世界を示した、第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞受賞の異才のデビュー作。書き下ろし短編「チズさん」を収録。

第25回(2012年)青木淳悟『私のいない高校』

鬼才が放つあまりにも前衛すぎる学園小説。カナダからの留学生を受け入れた、とある高校での数ヶ月の出来事――。普通すぎるのに普通じゃない、物語という概念を徹底的に排除した、「主人公のいない小説」

第26回(2013年)村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』

クラスでは目立たない存在である小4の結佳。女の子同士の複雑な友達関係をやり過ごしながら、習字教室が一緒の伊吹雄太と仲良くなるが、次第に伊吹を「おもちゃ」にしたいという気持ちが強まり、ある日、結佳は伊吹にキスをする。恋愛とも支配ともつかない関係を続けながら彼らは中学生へと進級するが――野間文芸新人賞受賞、少女の「性」や「欲望」を描くことで評価の高い作家が描く、女の子が少女に変化する時間を切り取り丹念に描いた、静かな衝撃作。

第27回(2014年)本谷有希子『自分を好きになる方法』

16歳のランチ、28歳のプロポーズ前夜、34歳の結婚記念日、47歳のクリスマス、3歳のお昼寝タイム、63歳の何もない一日。リンデは「お互い心から一緒にいたいと思える相手」を求め続ける。密やかな孤独と後悔、それでも残るほのかな期待を丁寧に描いて、女性たちの圧倒的な共感を呼んだ第27回三島由紀夫賞受賞作。『異類婚姻譚』で2016年度芥川賞を受賞した人気作家による長編。

第28回(2015年)上田岳弘『私の恋人』

一人目は恐るべき正確さで世界の未来図を洞窟の壁に刻んだクロマニョン人。二人目は大戦中、収容所で絶命したユダヤ人。いずれも理想の女性を胸に描きつつ34年で終えた生を引き継いで、平成日本を生きる三人目の私、井上由祐は35歳を過ぎた今、美貌のキャロライン・ホプキンスに出会う。この女が愛おしい私の恋人なのだろうか。10万年の時空を超えて動き出す空前の恋物語。三島賞受賞作。

第29回(2016年)蓮實重彦『伯爵夫人』

ばふりばふりとまわる回転扉の向こう、帝大受験を控えた二朗の前に現れた和装の女。「金玉潰し」の凄技で男を懲らしめるという妖艶な〈伯爵夫人〉が、二朗に授けた性と闘争の手ほどきとは。ボブヘアーの従妹・蓬子(よもぎこ)や魅惑的な女たちも従え、戦時下の帝都に虚実周到に張り巡らされた物語が蠢く。東大総長も務めた文芸批評の大家が80歳で突如発表し、読書界を騒然とさせた三島由紀夫賞受賞作。

第30回(2017年)宮内悠介『カブールの園』

シリコンバレーで起業した30代後半、日系3世の女性レイ。
80年代アメリカの小学校時代に周囲から受けた壮絶ないじめの後遺症を今も抱えながら、黒人の同僚とコンビで自社製品のプレゼンに駆り出される日々を送る。
精神安定剤を手放せないレイは、大仕事を前に休暇を命じられ、旅に出る。

日系1世の祖父母が戦中に入れられたマンザナー強制収容所、レイの母がひとり暮らすリトル・トーキョー。自らのルーツを歩いたレイは、目を背けていた本心・苦しみの源泉を知った。

複雑な形で差別の問題が日常にある3世の苦しみ、母親との関係。日本とは、日本人とは、私とは何か――。

VRや音楽のミキシングアプリを対比させ、問題を鮮やかに巧みに浮かび上がらせる。「マイノリティとしての私たちのこと」を問いかけた傑作。

第31回(2018年)古谷田奈月『無限の玄』

第31回三島賞受賞作「無限の玄」
第159回芥川賞候補作「風下の朱」
W収録! 超弩級の新星が放つ奇跡のカップリング小説集

死んでは蘇る父に戸惑う男たち、魂の健康を賭けて野球する女たち――
清新にして獰猛な赤と黒の物語はいまスパークする!

第32回(2019年)三国美千子『いかれころ』

「ほんま私は、いかれころや」南大阪のある一族に持ち上がった縁談を軸に、牧歌的な田舎の暮らし、不安定でわがままな母を甘やかす本家の祖父母、学生運動をしていた婿養子の父、精神を病んだ叔母、因襲に縛られた親戚たちの姿などを幼女の視点から鮮やかに描く。三島由紀夫賞受賞作にして新潮新人賞受賞の驚くべきデビュー作。

第33回(2020年)

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