『82年生まれ、キム・ジヨン』だけじゃない。女性の姿に共感できる韓国文学おすすめ6選

韓国で発行部数130万部を突破、さらにチョン・ユミ、コン・ユ共演で映画化され話題となった『82年生まれ、キム・ジヨン』。


社会現象を巻き起こした大ベストセラー小説は翻訳版が発売されると、日本でも大きな話題を巻き起こしました。

今回の記事では『82年生まれ、キム・ジヨン』をきっかけに韓国文学に興味を持ったという方向けにおすすめの作品を紹介します。

女性の姿に共感できる韓国文学おすすめ6選

『彼女の名前は』チョ・ナムジュ

セクハラにあった女性が戦い続けるわけとは?地下2階の部屋に住む女子生徒の悩みとは? 60人余りの女性へのインタビューを元に書かれ、『82年生まれ、キム・ジヨン』に続いて2018年に発表した作品。
暮らしのなかで感じる不条理に声を上げ、自分だけでなく「次の人」のために立ち上がる女性たちの、胸を打つ28編の物語。

『屋上で会いましょう』チョン・セラン

結婚・離婚・ハラスメント・突然死——
現代の女性たちが抱えるさまざまな問題や、社会に広がる不条理を、希望と連帯、やさしさとおかしさを織り交ぜて、色とりどりに描く9作品を収録。

『カステラ』パク・ミンギュ

現代韓国文学の人気作家・パク・ミンギュのロングセラー短編小説集。洒脱な筆致とユーモアあふれる文体で、主人公の若者たちを取り巻く「就職難」「格差社会」「貧困の様相」etcを描きながら、彼ら彼女たちに向ける眼差しを通して、人間存在への確かな信頼感に溢れるチャーミングな短編集。日本語版には「朝の門」(2010年、李箱文学賞〔日本の芥川賞と並び称される〕受賞作)を特別収録。

『すべての、白いものたちの』ハン・ガン

砕かれた残骸が白く輝く。現代韓国最大の女性作家による最高傑作が遂に邦訳。崩壊の世紀を進む私たちの、残酷で偉大ないのちの物語。

『誰でもない』ファン・ジョンウン

デビュー以来、作品を発表するごとに注目を集め、
「現在、最も期待される作家」として挙げられることが多い
ファン・ジョンウンが、2016年末に発表した最新の短編集。
恋人をなくした老婦人や
非正規労働で未来に希望を見出だせない若者など、
“今”をかろうじて生きる人々の切なく、
まがまがしいまでの日常を、
圧倒的な筆致で描いた8つの物語。

『ショウコの微笑』チェ・ウニョン

高校の文化交流で日本から韓国へやってきたショウコは、私の家に1週間滞在した。帰国後に送り続けられた彼女の手紙は、高校卒業間近にぷっつり途絶えてしまう。
約十年を経てショウコと再会した私は、彼女がつらい日々を過ごしていたと知る。
表題作のほか時代背景も舞台も異なる多彩な作品を収録。
いずれの作品の登場人物も哀しみ、苦しみを抱えながら他者と対話し、かかわることで、自らの人生に向き合おうとする。
時と場を越えて寄り添う7つの物語。

タイトルとURLをコピーしました