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「【初心者にもおすすめ】死ぬまでに読みたい海外文学100選【小説メイン】その1」の4回目となります。まず最初の記事からご覧ください。
ルールとしては、「一人一作品」ということにしています。そうしないとドストエフスキー、カフカ、ガルシア=マルケスなど有名作家の作品が複数入ってしまうので。
記事では執筆された年代順に10冊ずつ紹介していきたいと思います。
死ぬまでに読みたい海外文学100選31~40冊
31:ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』1925年
6月のある朝、ダロウェイ夫人はその夜のパーティのために花を買いに出かける。陽光降り注ぐロンドンの町を歩くとき、そして突然訪ねてきた昔の恋人と話すとき、思いは現在と過去を行き来する――生の喜びとそれを見つめる主人公の意識が瑞々しい言葉となって流れる、20世紀文学の扉を開いた問題作を、流麗にして明晰な新訳で!
とある一日の人々の様子を描いた作品です。優れているのはなんといってもその心理描写。登場人物の内面が率直な言葉で、そのまま綴られていきます。
いわゆる意識の流れという手法ですね。いろんな人物の考えていることが、シームレスかつ溢れるように描かれています。
僕は普段翻訳にはそれほどこだわりがないのですが、『ダロウェイ夫人』は新訳で読むべきです。そのほうが登場人物の不安や期待、葛藤をスムーズに理解できるからです。光文社古典新訳文庫をおすすめします。
『ダロウェイ夫人』ヴァージニア・ウルフ #読了
— 川村 (@dokusyoedamame) December 28, 2020
ロンドンの街に生きるあらゆる人達の1日。そのたった1日の中で、人々は過去に戻り、今を生き、葛藤し、死を選び、喜びを見い出し、諦めに身を浸す。濃厚に思えるこの1日が、これまでも、そしてこれからも続くんだから、人生って大きなことだ。 pic.twitter.com/Wg9p6adsGY
ダロウェイ夫人 #読了
— *Sarasa* (@milkyannes) June 16, 2021
ー人生とは屈辱と諦めであるー
そう割り切り、現在だけに生きることができるのなら、人生を遂行するのは何て容易いだろう。
ある女性のある一日。花を買う朝からパーティが幕を下ろす夜まで。誰にでも訪れるであろう一日。
何気ないふとした瞬間に、過去は顔をのぞかせて… pic.twitter.com/6hkkjTYnHJ
ダロウェイ夫人/ウルフ #読了
— mie@読書 (@kishimotomie222) September 5, 2021
日常に散りばめられた一瞬一瞬への賛美。ひっそりとしまい込まれ滞留した憂うつ。夫人の目線を通して、それらが柔らかな手触りと共に伝わる。
透明な言葉が、互いに繫がるとこんなにも豊かな色彩を帯びるなんて。一日の出来事に、こんなにも濃い陰影を刻み込むなんて。 pic.twitter.com/79OhVwSmJG
32:ヘルマン・ヘッセ『荒野のおおかみ』1927年
物質の過剰に陶酔している現代社会で、それと同調して市民的に生きることのできない放浪者ハリー・ハラーを“荒野のおおかみ”に擬し、自己の内部と、自己と世界との間の二重の分裂に苦悩するアウトサイダーの魂の苦しみを描く。本書は、同時に機械文明の発達に幻惑されて無反省に惰性的に生きている同時代に対する痛烈な文明批判を試みた、詩人五十歳の記念的作品である。
それは『荒野のおおかみ』に、ヘッセの陰の部分がより描き出されていると感じたためです。
もちろん『車輪の下』も決して明るい作品ではないですけどね…
ヘッセ『荒野のおおかみ』
— ライチ (@letchi_litchi) September 28, 2019
高潔な内心と世俗的現実の乖離に苛まれ自殺を夢想するハリー。ヘルミーネ という少女に出会い生の幸福を教えられるが、それは希望なのか破滅なのか。ハリーもヘルミーネ も著者を投影したキャラ。著者の内面的対話が幻想的ストーリーになっていて面白い。#読了 #読書記録 pic.twitter.com/PlRti97IxE
ヘッセ『荒野のおおかみ』#読了
— トマス (@yaso_thomas) May 15, 2019
内面の探求を尊び、現世的な享楽を厭い、でも最後に資本主義の恩恵に居座ってしまう、どっちつかずのハリー・ハラーに転機が訪れる。彼の培った理性に対し、世俗的な快楽を説くヘルミーネ。出会ってしまった両者の世界に出口は見出だせるのか。「入場は――狂人――だけ!」 pic.twitter.com/iWPWMtuJ1t
『荒野のおおかみ』#ヘッセ #読了
— リリカ @読書📙 (@MiiLove777) November 1, 2020
自己告白小説。ヘッセの他作品から受けた印象とはかけ離れその激しさと陰鬱さに戸惑う。戦争の準備に足並みを揃える市民感覚に同調出来ないアウトサイダーの孤独感や苦悩が、魂が人間とおおかみという二元に分裂する主人公に投影されている。時代への痛烈な批判。 pic.twitter.com/iViwgHN4VO
33:ジャン・コクトー『恐るべき子供たち』1929年
14歳のポールは、憧れの生徒ダルジュロスの投げた雪玉で負傷し、友人のジェラールに部屋まで送られる。そこはポールと姉エリザベートの「ふたりだけの部屋」だった。そしてダルジュロスにそっくりの少女、アガートの登場。愛するがゆえに傷つけ合う4人の交友が始まった。
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334751227
ストーリーや登場人物だけで言えば、『恐るべき子供たち』は苦手なタイプの小説です。
「なにやってんの?こいつら」と思ってしまうんですよね。
それでも所々に素晴らしい描写がある。他の小説では見かけた記憶がないような描写です。
『恐るべき子供たち』コクトー
— 虹蛇@読書 (@rainbowsnake_me) July 11, 2019
フランスの詩人コクトー描く詩的で幻想的な小説。隔絶された子どもの世界の重厚な旋律の中で絶望的な死を甘やかに描くコクトーならではのリアリズムだ。形を変えながら繰り返し顕れる死のリズムが短い小説の中で終盤に向けてその重なりをまし、急激に変調する。#読了 pic.twitter.com/MKxC97ZTGB
『恐るべき子供たち』コクトー #読了
— ジュディ (@sWn9IHpwqpOx1dT) April 6, 2021
子供の純度100%の残酷さを捨てられない少年少女たち。混沌とした部屋を中心にぐるぐると展開する。
印象に残るのは、細い顎をもつ美しい少年ポールの青ざめた顔が、消防の赤いランプを受けて血色よく錯覚して見えるシーン。とにかく冒頭20ページが美しいのだ pic.twitter.com/VskSytUgGN
#読了#読書好きな人と繋がりたい
— のむ📚 (@hakhack72) February 22, 2021
恐るべき子供たち/コクトー
同性愛や近親相姦を含む子供達の愛憎悲劇。純粋だからこそ残酷なお伽噺のよう。特徴はめくるめく表現の嵐!
驚きの東郷青児訳。コクトー自身も劇作や絵画でも高く評価された天才。
頭の中に音楽が鳴り響くような感覚に陥る芸術的一冊‼️ pic.twitter.com/BxiYoOQsYs
34:ロベルト・ムージル『特性のない男』1930年‐
リストに入れておいてなんですが、『特性のない男』は読まなくてもいいと思います。長いですし、難しいですし、未完ですし、何よりもつらいのが絶版だということです。
僕も「読んだことがある」というよりも「眺めたことがある」という方が近い。
ムージルであれば光文社古典新訳文庫から出ている『寄宿生テルレスの混乱』が圧倒的に入手しやすくまずこちらをおすすめします。
それでも『特性のない男』をリストに加えたのは、ムジールやブロッホを入れたいと思ったときに、『寄宿生テルレスの混乱』ではなくこの作品を入れないと仕方がないと思ったからです。『特性のない男』か『ウェルギリウスの死』か、と。
ムージル『特性のない男』本編読了。難しかった~。特に後半からは遺稿の断片を並べたものになるので、非常に内容をつかみにくい。なにはともあれページをめくりきって感無量。
— ちー (@chee_111) December 31, 2016
ロベルトムージル「特性のない男」松籟社版加藤二郎訳、全六巻読了。半年ほどかけた。
— 左神経偽 (@EuriLniarkestra) March 15, 2021
散在するレビューはことごとくアテにならない。多分僕の文章も。
ミシェルフーコーにも通ずる気がするが、ポスト構造主義に立ち返ってみようかとも。ジュディスバトラーを再読してみたが、これもそうなのかも。 pic.twitter.com/KAlLUM42KN
古井由吉+蓮實重彦「最近、ある一冊の書物を読了するということがとてもはしたないことに思えてきましてね……。」「若いときには言うじゃないですか。『特性のない男』読んだぞとか、『失われた時を求めて』読んだぞとか。実は全然、読んではいない。」https://t.co/aNNzwdaQgZ pic.twitter.com/f2mZi0niCT
— 河村書店 (@consaba) April 11, 2020
35:ウィリアム・フォークナー『八月の光』1932年
お腹の子の父親を追って旅する女、肌は白いが黒人の血を引いているという労働者、支離滅裂な言動から辞職を余儀なくされた牧師……近代化の波が押し寄せる米国南部の町ジェファソンで、過去に呪われたように生きる人々の生は、一連の壮絶な事件へと収斂していく。ノーベル賞受賞作家の代表的作品。20世紀アメリカ文学の傑作!
僕は話の長い小説と過去編が長い小説が苦手なんですよね。それは「過去に色々あったのはわかったよ。でもさこれから何が起こるのか早く教えてくれよ」と思ってしまうから。
『八月の光』は僕の苦手な要素がたっぷりとあります。所々話は長くなるし、過去の話が展開される。
だから何回も挫折しました。その度に一回覚えたキャラクターの名前と関係図を覚え直す羽目に。
でも物語が動き出すと一気に読める。話が長いのも、過去編も驚くぐらい苦にならないのです。
意識の流れの手法を用いていますから、ジョイスやウルフが好きな人にはうってつけでしょう。
フォークナー 八月の光 光文社古典新訳文庫 読了。
— honzuki (@honzuki8) August 11, 2020
なんと表現すればいいか。すごく面白かったし、世界に引き込まれたし、続きを読み進めたいと思えた。
人種差別やアイデンティティの問題などもあるのだろうが、具体的にこうだというのではなく、読む程に心に何かが降り積もっていく感覚だった。 pic.twitter.com/eidNRKLWlq
#読了 フォークナー『八月の光』
— よつぼっち (@Yotsubotti_Sina) February 6, 2021
予想と異なりストーリーが面白かった。抜群の構成力と、力強い文章でちゃんと楽しめる。最後のハイタワーの独白シーンはヤバい。
物語が面白いのが予想と異なるのもヤバい。 pic.twitter.com/TTtiktilN3
八月の光/フォークナー #読了
— 姫川みかげ ❄️ (@mikage_H) September 16, 2021
何とも重い物語だ。アメリカ南部、白人の心に染み付く黒人の血を嫌悪する偏見に、今なお続く差別の根深さを思い知らされる。
黒人の血が交じっている疑念に苦しむクリスマスの末路はあまりに哀しい。
終始逞しく生きるリーナに、この物語唯一の爽やかな希望を感じた。 pic.twitter.com/gktn3pM6CJ
36:ルイ=フェルディナン・セリーヌ『夜の果てへの旅』1932年
第一次大戦の前線へ志願兵として送り込まれたフランス人の医学生バルダミュ。腐乱死体と汚泥にまみれた戦地で一切の希望を失い、アフリカの植民地、アメリカの工業地帯へと地獄めぐりの放浪へと旅立つ。二十世紀の呪詛を背負った作家セリーヌの、鮮烈な出発点。中上健次らによる座談会「根源での爆発、そして毒」を新たに収録。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784122071605
『夜の果てへの旅』は、面と向かって人におすすめしにくい本ですね。
暗いし、重いし、汚いし。批判、不満、毒吐きのオンパレード。『ひたすら夜の旅』に変えた方がいいんじゃないかと思うくらい。
だからこそ、今の自分の人生や社会、周囲の環境に不満を持っている人にとっては、人生最高の一冊になりうる。違う時代の違う国に、自分と同じようなことを考えていたやつがいたのかと思うかもしれません。
『夜の果てへの旅上・下』(セリーヌ 著・生田耕作訳)#読了
— shiny (@shinydokusho) July 9, 2021
セリーヌは世界を実に醜く描くが、どう生き抜くかは彼にとってさほど重要ではないようで、あくまでも自分にはそう見えるだけだと言っているに過ぎない。描くのは現実ではなく幻想か。ただその幻想にいたく共感する自分がいる。#中公文庫 pic.twitter.com/G61FoMmIu7
『夜の果てへの旅』(上下) ルイ=フェルディナン・セリーヌ #読了
— Stairs (@yuyon_yuyayuyon) October 21, 2019
戦場に植民地に何気ないパリの人間模様にまで現れる世界と人々の醜悪さ、絶望的なリアリズムの一切を曝け出している様はシニシズムの極みと言える。
「破格」と呼ばれる俗語まみれの文体は慣れるとかなり癖になる。 pic.twitter.com/KohDy5Iyy7
セリーヌ『夜の果てへの旅』。予想もしない出来事がきっかけでバルダミュの逃亡癖は終わる。策略、露呈への恐れ、嫉妬、生と死。この世は汚いもので満ち溢れている。人間もそう。 #読了 pic.twitter.com/gsKbHpLq2i
— pokako (@pokakopokako) August 3, 2020
37:ウラジーミル・ナボコフ『カメラ・オブスクーラ』1932年
裕福で育ちの良い美術評論家クレッチマーは、たまたま出会った美少女マグダに夢中になるのだが、そこにマグダの昔の愛人が偶然姿をあらわす。ひそかに縒りを戻したマグダに裏切られているとは知らず、クレッチマーは妻と別居し愛娘をも失い、奈落の底に落ちていく……。あの『ロリータ』の原型であるナボコフ初期の傑作。英語版と大きく異なるロシア語原典の独特の雰囲気を活かし、細部の緻密な面白さを際立たせた野心的な新訳。
ですがナボコフを初めて読む人に『ロリータ』はおすすめできません。それは難しいから。そして長いし複雑なんです。
『カメラ・オブスクーラ』は『ロリータ』の半分ほどで、筋もシンプル。それほど難しいところもないと思います。それに、少女に夢中になる中年男も見られます。
余談ですが、僕はナボコフを『青白い炎』から読み、「なんだこれは…」となったので、こちらも初めに読む本としてはおすすめできません。
ナボコフ『カメラ・オブスクーラ』(光文社古典新訳文庫)読了。おもしろーい! すごくよかった。痴情のもつれがさりげないユーモアを伴って描かれており、しだいに行き場を失っていく主人公や、きちんと下品な展開もみごと。考えを整理したらブログに感想書きたいです。
— 伊藤聡 (@campintheair) November 3, 2011
『カメラ・オブスクーラ』読了。ナボコフ作品でストーリーをうんぬんするのは愚行と知りながら、あえて言わせていただくと、さんざん悲惨で救いようがない話で面白い。死んでも直らない中年男が、性根の歪んだ悪党カップルにいいようにされてしまう。 (続く
— 牧眞司(shinji maki)『『けいおん!』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 (@ShindyMonkey) November 15, 2011
ナボコフ「カメラ・オブスクーラ」読了。裕福で妻子持ちの中年男性が美少女に恋をして破滅していく話。かの有名な「ロリータ」の原型(らしい)。これに出てくる美少女マグダもこの間読んだ「初恋」のジナイーダ同様に相当な悪女だ。両者に見るのは少女らしい可愛さ、我が儘さ、そして残酷さである。
— ゆうき先生 (@mavieenroseee) December 4, 2012
38:エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』1933年
この作品こそ、いまの大人と、そして子どもが読むにふさわしい極上の物語。何歳になっても読める=読みたくなる、大人同士、子ども同士、大人と子どものすばらしく深い友情とユーモアが、忘れかけていた温かい人間の心を呼びさます。今回の新訳は初めて大人の目線をはっきりと導入し、軽やかで明晰な話として蘇らせた。訳者・丘沢静也は、長年ケストナーに惚れぬいてきたが、ここにその果実が結晶。
児童文学ということでいいんですかね?子どもから大人まで幅広い世代に愛される一冊でしょう。
『星の王子さま』もそうですが、時折児童文学こそが本当に読むべき小説なんじゃないかと思う時があります。
飛ぶ教室/ケストナー #読了
— *Sarasa* (@milkyannes) December 9, 2021
家族と友達のためなら、罰も喧嘩も怖れない。勇気と優しさをもつ少年達。
「わたしたちは、少年時代を記憶の中にいきいきととどめている」
共に過ごした彼らもやがて自分の道を行く。誰が自分のために、自分が誰のためにどう動いたか。記憶はその後も礎になるのだろう。 pic.twitter.com/oEdRBZhDjD
飛ぶ教室/エーリヒ・ケストナーさん 読了
— ドラゴンリーダー (@053ujnhKw6TuQr3) December 18, 2019
エーリヒ・ケストナーは1899年生まれのドイツの詩人。やはり詩人だけに詩的な表現で読解に難しいところもありましたが、ドイツの寄宿舎生活の学生達のクリスマスを祝う生活が描かれています。ナチスドイツのファシズムを批判した作者の自由主義の本です。 pic.twitter.com/BznBb7b7U7
「飛ぶ教室」読了。飛ぶ~は本当に何度読んでも素晴らしい。子供はふわふわした甘い砂糖菓子で出来ているという大人の妄想を打ち破る良作です。児童文学だけど、二十歳超えてから読むのも良いと思います。なにより登場人物がみな萌えるし…(名作)
— 真魚は帰ります (@kakari01) April 2, 2011
39:ジョン・スタインベック『二十日鼠と人間』1937年
自然への豊かな感受性、労働者に向ける暖かい眼差し。
木曜日の夕方から日曜日の夕方まで、河畔と農場での会話と情景を切り取った〈戯曲的小説〉。
『怒りの葡萄』でピューリッツァー賞を受賞した著者による中編。一軒の小さな家と農場を持ち、土地のくれるいちばんいいものを食い、ウサギを飼って静かに暮らす――。からだも知恵も対照的なのっぽのレニーとちびのジョージ。渡り鳥のような二人の労働者の、ささやかな夢。カリフォルニアの農場を転々として働く男たちの友情、たくましい生命力、そして苛酷な現実と悲劇を、温かいヒューマニズムの眼差しで描いたスタインベックの永遠の名作。
本を手にすると「薄いな」と思うくらい短い作品です。ですがその短い中にギュッと悲しい物語が詰まっています。
背が低いけれど胴の太いハードパンチャーといった印象です。
【ハツカネズミと人間】(スタインベック)読了=(^.^)=
— SHIN (@eEWSQMxtJ9gt9aL) December 5, 2021
ジョージとレニーは、小さな農園を手にすることを夢見た農夫であり放浪者。厳しい労働環境の下、苦楽を共にし、稼いだお金で飲食等でストレス発散する姿はアメリカの開拓時代を想像する。#読了 pic.twitter.com/gGyEBzzgOp
読了▽
— 木いちご (@redberry__) January 23, 2018
スタインベック「ハツカネズミと人間」
うどの大木と小柄なしっかり者。渡り労働者2人のただ人間的でどうしようもなく泣けてくる悲劇
スタインベックの30年代の世界観には毎度惚れ込んでしまう…これは「怒りの葡萄」以上の傑作では pic.twitter.com/RvFg2xLycC
スタインベック「ハツカネズミと人間」読んだ😊
— ヘンリーメル🍜読書、映画垢 (@dokusyoningen) February 21, 2021
農場を渡り歩いて働いているジョージとレニーだが知能に遅れのあるレニーが追い詰められていく様が辛く、結末のジョージがとった行動は筆舌に尽くしがたい。
労働者たちの苦悩も描かれているヘビーな作品。#読書好きな人と繋がりたい#読了 #読書垢 pic.twitter.com/uqVuOR5qVP
40:ジョン・ドス・パソス『U.S.A.』1938年
この本は入れるか迷いました。
いい小説なのは間違いないんですが、とにかく本が手に入らない。
長らく絶版ですし、絶版本は相当なプレミアで買いたくない。古本屋を巡っても見かけたことすらありません。神保町ならあるのかもしれませんが…
ぜひ図書館で探してみてください。大きい図書館や、歴史のある図書館なら置いてあるかも。
図書館で借りたドス・パソスのU.S.A.(岩波文庫)一、二を読了。めっぽう面白いんだが岩波文庫のあとに続くはずだった翻訳は途絶してて新潮文庫完訳版はとうの昔に絶版で改造社単行本共に古書も出回ってないという有様。復刊リクエストしておこう。
— 辻タダオ(中前適時打) (@tsujitadao) April 22, 2021
#命日の作家
— もにりくちなし (@monirikuchinash) September 27, 2021
今日はアメリカの小説家、ジョン・ドス・パソスの命日です。代表作の『U.S.A.』三部作の唯一の完訳の並河訳は新潮文庫の超レア本です。並河訳を横のものを縦にしたに近く「翻訳とは言えない」と批判し、岩波文庫で企画された新訳は、丁寧な訳註でしたが、第一部で放棄されました。 pic.twitter.com/5KgWNVcIRg
図書館のおかげで読めた本は、最近だけでもジョン・ドス・パソス『USA』3部作改造社版、エリスン『見えない人間』とライト『アメリカの息子』のハヤカワNV文庫版などなど。ありがたいありがたい。次回は『おおエルサレム!』を借りに行く。
— 諸葛亮証明 (@nazotoki2012) July 3, 2020