空中ブランコ(奥田英朗)のあらすじ(ネタバレなし)・解説・感想

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空中ブランコ』は、奥田英朗による連作短編集。精神科医・伊良部シリーズの2冊目にあたる。第131回直木賞受賞作。

空中ブランコ(奥田英朗)の作品情報

タイトル
空中ブランコ
著者
奥田英朗
形式
小説
ジャンル
エンターテイメント
執筆国
日本
版元
文藝春秋
初出
オール讀物、2003年1月号~2004年1月号
刊行情報
文春文庫
受賞歴
第131回直木賞

空中ブランコ(奥田英朗)のあらすじ・概要

作者

奥田 英朗(1959年10月23日 – )

小説家。岐阜県岐阜市出身。プランナー、コピーライター、構成作家など様々な職業を経た後、出版社に持ち込んだ『ウランバーナの森』でデビュー。2004年に『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞した。主な作品に『最悪』、『邪魔』、『イン・ザ・プール』、『オリンピックの身代金』などがある。

空中ブランコ(奥田英朗)の刊行情報

ドラマ版、アニメ版

テレビドラマ『空中ブランコ』2005年5月27日

テレビドラマ『Dr.伊良部一郎』2011年1月30日~3月27日

舞台『空中ブランコ』2008年4月20日~

テレビアニメ『空中ブランコ』2009年10月15日~

空中ブランコ(奥田英朗)の登場人物

伊良部 一郎
伊良部総合病院神経科の医師。注射が好きで、患者にはとりあえず注射を打つ。「自分は身軽だから」と空中ブランコに挑戦するなど大胆な性格。

マユミ
看護師。胸が大きく、目立つような露出の多い服装を好む。

山下 公平
「空中ブランコ」主人公。サーカスの空中ブランコ乗り。

猪野 誠司
「ハリネズミ」主人公。渋谷界隈をシマとするヤクザ・紀尾井一家の若頭。

池山 達郎
「義父のヅラ」主人公。大学講師で、付属病院勤務の神経科の医師。

坂東 真一
「ホットコーナー」主人公。プロ野球選手。

星山 愛子
「女流作家」主人公。小説家。

空中ブランコ(奥田英朗)の感想・解説・評価

神経科(精神科)のイメージを覆す怪作

精神科というと、「怖そう」などと思ったり、嫌悪感を抱く人が多いでしょう。ですが本作に登場する伊良部医師は子どもじみたというか、のんきな人物なんです。

患者を「いらっしゃーい」という声と共にむかえる彼は、以前は小児科医でした。ですが、「子どもと本気で喧嘩してしまう」という何とも情けない理由で精神科医になったという経歴をもっています。

そんな彼だが、精神科医としては一流なんです。

患者たちは一様になにかしらの悩みをかかえています。暴投してしまうようになったプロ野球選手、上手く飛べなくなった空中ブランコのエース、先端恐怖症の極道。

彼はそんな患者たちと接し、治療をしていくときに、実際に空中ブランコを飛び(体重は100キロぐらいなのに)、キャッチボールをし、極道に注射を射します。これらの行為は患者を治したいという気持ちからではなく、「患者の症状を楽しむ」という医者としてはあってほしくない欲求からの行為です。

でもそこには、患者と真剣に向き合う姿勢があるのです。そして結果として、患者たちは異常を治し彼の元を去っていきます。性格的にも、行動的にも「名医」とは呼びたくないような伊良部先生なんですが、「こういう名医もいるのかもしれない」と思わせる作品に仕上がっています。

合わせて読みたい本

イン・ザ・プール

精神科医 伊良部シリーズ』の第1作で、第127回直木賞候補になりました。

同じく、伊良部総合病院の地下にある神経科を訪れる人々を描いた作品ですが、高校生や会社員など、より身近なキャラクターたちが登場します。

空中ブランコ(奥田英朗)の評判・口コミ・レビュー

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