殺人方程式(綾辻行人)のあらすじ(ネタバレなし)・解説・感想

首なし死体に翼が!?鮎川哲也氏も絶賛した傑作本格!

作品情報

タイトル
殺人方程式
著者
綾辻行人
形式
小説
ジャンル
ミステリ
執筆国
日本
版元
講談社
初出
書き下ろし
刊行情報
講談社文庫

あらすじ・概要(ネタバレなし)

新興宗教団体の教主が殺された。儀式のために籠もっていた神殿から姿を消し、頭部と左腕を切断された死体となって発見されたのだ。厳重な監視の目をかいくぐり、いかにして不可能犯罪は行われたのか。2ヵ月前、前教主が遂げた奇怪な死との関連は? 真っ向勝負で読者に挑戦する、本格ミステリの会心作!

作者

綾辻 行人 あやつじ・ゆきと(1960年12月23日 – )

京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。京都大学院博士後期課程修了。在学中は京都大学推理小説研究会に所属する。1987年に『十角館の殺人』でデビュー。「新本格ミステリ」ムーヴメントの嚆矢となる。1992年に『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズという一連の長編は、現代本格ミステリを牽引しつづけている。ミステリ、ホラー、怪談など幅広く活躍。代表作に『十角館の殺人』『時計館の殺人』『Another』など。

刊行情報

  • 1989年5月 光文社カッパ・ノベルス
  • 1994年2月 光文社文庫
  • 2005年2月 講談社文庫)

登場人物

明日香井 叶(あすかい きょう)
警視庁刑事部捜査一課の刑事。26歳。身長165cm。色白でおとなしそうな顔立ち。暴力が大嫌いな温厚な性格で、刑事にはあまり向いていない。大学卒業前に、2つ年下の女学生・深雪に恋をし、彼女に「刑事になること」を結婚の条件に出され刑事になった。父親は地元・札幌では名の知れた実業家。

明日香井 響(あすかい きょう)
叶の一卵性双生児の兄。京都の国立大学文学部哲学科に二浪の末合格、1年の休学と2度の留年をし、現在も大学生。高校時代からずっと哲学者になるのが夢。煙草を1日60本吸うヘビースモーカー。親族や共通の友人らからは「ヒビク」「カナウ」と呼び分けられている。

明日香井 深雪(あすかい みゆき)
叶の妻。24歳。美人で気さく、料理もうまく、頭も悪くない。政治家の末娘で実家は金持ち。低血圧で朝に弱い。刑事という職業に異常な憧れを持っており、叶に結婚を申し込まれた際、「刑事になってくれるなら」と条件を出した。

貴伝名 光子(きでな みつこ)
S市を中心に布教活動を行っている宗教法人「御玉神照命会」の教主。約20年前に「啓示」を受け、開祖となった。会員の尊敬・信奉の対象であった。JR横浜線に飛び込んで死亡したとされたが、数々の不審な点が見つかる。享年44。

貴伝名 剛三(きでな ごうぞう)
光子の夫。50歳。光子の全てを見透かしているような目に耐えられず殺害したが、アリバイを作るために愛人の元へ行っている間に遺体が消え、列車にひかれた。「御玉神照命会」の会長という肩書きだったが、光子の死後、教主を継いだ。何人も愛人を囲っている。

感想・解説・評価

合わせて読みたい本

十角館の殺人

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

著者のデビュー作ともなった館シリーズ第1作。

館シリーズは刊行順に読んでいくべき作品です。読んでいなかったらぜひ読みましょう!

評判・口コミ・レビュー

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