【おすすめ】高山羽根子の全作品を一覧であらすじを紹介します

高山 羽根子 たかやま・はねこ(1975年5月9日 -)

小説家。富山県富山市生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科卒業。2009年、「うどん キツネつきの」で第1回創元SF短編賞佳作受賞。同作がアンソロジー『原色の想像力』に収録されデビュー。2015年、「おやすみラジオ」が第46回星雲賞(日本短編部門)参考候補作に、『うどん キツネつきの』が第36回日本SF大賞最終候補に選出。2016年、「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞大賞を受賞。2019年、「居た場所」で第160回芥川龍之介賞候補、「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」で第161回芥川龍之介賞候補。2020年、「首里の馬」で第163回芥川龍之介賞受賞、第33回三島由紀夫賞候補。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:カム・ギャザー・ラウンド・ピープル
  • 2位:首里の馬
  • 3位:オブジェクタム

作品一覧リスト

『原色の想像力』2010年12月「うどん キツネつきの」

第1回創元SF短編賞佳作・高山羽根子「うどん キツネつきの」はじめ、最終候補作から9編の力作を選りすぐった。日本SF界初のオール新人作品アンソロジー! 巻末には最終選考座談会を採録。

『NOVA 6 書き下ろし日本SFコレクション』2011年11月「母のいる島」

完全新作アンソロジー・シリーズ最新刊! ベテラン勢+新人特集。全10編。執筆陣:宮部みゆき、牧野修、北野勇作、斉藤直子、蘇部健一、樺山三英、松崎有理、高山羽根子、船戸一人、七佳弁京

収録作品(全10作)
●斉藤直子「白い恋人たち」
 一部が見えない女体は、完全体よりエロティックなのである
●七佳弁京「十五年の孤独」
 人類史上初!軌道エレベーター人力登攀
●蘇部健一「硝子の向こうの恋人」
 三年前に死んだ“運命の人”を救うのは、ぼくだ。——王道タイムトラベル・ロマンス
●松崎有理「超現実な彼女 代書屋ミクラの初仕事」
 ♪すべてが なぞ で いみふめい——超純情な青年の唄
●高山羽根子「母のいる島」
 十六人の子宝に恵まれた母の意志を、娘たちは受け継いだ
●船戸一人「リビング・オブ・ザ・デッド」
 高校演劇部をめぐる三人の女。うち二人は死んだ。これは殺人の告白だ
●樺山三英「庭、庭師、徒弟」
 地下、密林、川、山、廃墟……無限に続く世界を知るには、歩くしかない
●北野勇作「とんがりとその周辺」
 あのとんがりは、人を乗せて月まで行ったという
●牧野修「僕がもう死んでいるってことは内緒だよ」
 二年にわたりおいらの家は燃えている
●宮部みゆき「保安官の明日」
 人口八二三人の町に起きた、女子大生の拉致監禁事件。カードがまた揃ったか……

『うどん キツネつきの』2014年11月

犬に似た奇妙な生き物を育てる三姉妹の人生をユーモラスに描き、第1回創元SF短編賞佳作となった表題作、郊外のぼろアパートの住人たちの可笑しな日々「シキ零レイ零 ミドリ荘」、十五人姉妹が暮らす孤島を見舞った異常事態「母のいる島」、ウェブ上に現れた子供の日記から始まるシュールな冒険「おやすみラジオ」、ねぶたの街・青森を舞台に時を超えて紡がれる幻想譚「巨きなものの還る場所」の全五編を収録。

  • 「うどん キツネつきの」
  • 「シキ零レイ零 ミドリ荘」
  • 「母のいる島」
  • 「おやすみラジオ」
  • 「巨きなものの還る場所」

『オブジェクタム』2018年8月

小学生の頃、祖父はいつも秘密基地で壁新聞を作っていた。
手品、図書館、ホレスリコード、移動遊園地――大人になった今、記憶の断片をたどると、ある事件といくつもの謎が浮かんでは消える。
読み終えた後、もう一度読み返したくなる不思議な感覚の小説集。
第2回林芙美子文学賞受賞作「太陽の側の島」も同時収録。

『Genesis 一万年の午後 創元日本SFアンソロジー』2018年12月「ビースト・ストランディング」

日本SFの新たな潮流を創るオリジナル・アンソロジー誕生!

創刊号はベテラン堀晃を筆頭に、松崎有理、宮内悠介、高山羽根子、倉田タカシなど現在の日本SF界を牽引する俊英のほか、次世代を担う新鋭・久永実木彦、ライトノベル界で活躍する秋永真琴・宮澤伊織の新作短編を収録。

『居た場所』2019年1月

かつて実習留学生としてやってきた私の妻・小翠(シャオツイ)。表示されない海沿いの街の地図を片手に、私と彼女の旅が始まる。記憶と存在の不確かさを描き出す、第160回芥川賞候補作。

『文学ムック たべるのがおそい vol.7』2019年4月「ラピード・レチェ」

小説と翻訳と短歌を中心にした文学ムック

わたしたちは誰もが重力というものに支配されています。

「たべるのがおそい」は、その重力を少し弱めてみたいと思っています。

読んでいるあいだ、少し動きやすく、歩きやすい、

それがこの一風変わったタイトルの文学誌の目標です。

『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』2019年7月

おばあちゃんは背中が一番美しかったこと、下校中知らないおじさんにお腹をなめられたこと、自分の言いたいことを看板に書いたりする「やりかた」があると知ったこと、高校時代、話のつまらない「ニシダ」という友だちがいたこと……。大人になった「私」は雨宿りのために立ち寄ったお店で「イズミ」と出会う。イズミは東京の記録を撮りため、SNSにアップしている。映像の中、デモの先頭に立っているのは、ワンピース姿の美しい男性、成長したニシダだった。
イズミにつれられてやってきたデモの群衆の中、ニシダはステージの上から私を見つけ、私は逃げ出した。敷き詰められた過去の記憶とともに、私は渋谷の街を思い切り走る、ニシダにつかまらないように。

『NOVA 2019年秋号』2019年7月「あざらしが丘」

オール読切の新作SF。草野原々、高野史緒、高山羽根子、田中啓文、谷山浩子、津原泰水、トキオ・アマサワ、藤井太洋、麦原遼。

『ベスト・エッセイ2019』2019年7月「ウインター・ハズ・カム」

『宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー』2019年10月「蜂蜜いりのハーブ茶」

【東京創元社文庫創刊60周年記念刊行】
創元SF短編賞 正賞・優秀賞受賞者が〈宇宙〉をテーマに競演!!
書下ろしSFアンソロジー

創元SF短編賞正賞・優秀賞受賞者、佳作入選者が競演。〈宇宙編〉には高山羽根子(第1回佳作)、酉島伝法(第2回正賞)、理山貞二(第3回正賞)、オキシタケヒコ(第3回優秀賞)、宮西建礼(第4回正賞)、宮澤伊織(第6回正賞)の6名の傑作を収録。ソロバンを携え銀河を旅する交易船、海に覆われた惑星に棲息する音をあやつる生き物たちの旅路、航行中の宇宙船で起こった前代未聞の連続殺人──2020年代のSF界を牽引する“東京創元社生まれ”の気鋭作家陣が贈る、書き下ろしテーマ・アンソロジー。

『如何様』2019年12月

敗戦後、戦地から復員した画家・平泉貫一は、出征前と同じ人物なのか。
似ても似つかぬ姿で帰ってきた男は、時をおかずして失踪してしまう。

兵役中に嫁いだ妻、調査の依頼主、妾、画廊主、軍部の関係者たち――何人もの証言からあぶり出される真偽のねじれ。
調査を依頼された私が辿りついたのは、貫一が贋作制作を得意としていたという事実だった。

復員した貫一は「本物」なのか? そもそも「本物」とは何なのか? いま最も注目される作家が到達したミステリアスな傑作。

『2010年代SF傑作選 2』2020年2月6日「うどん キツネつきの」

ハヤカワSFコンテストと創元SF短編賞という2つの新人賞が創設された2010年代。ジャンル外の文学賞でも評価される宮内悠介、高山羽根子、小川哲をはじめ、酉島伝法、柴田勝家、倉田タカシなど両賞から輩出された数多くの才能、電子書籍やウェブ小説出身の藤井太洋、三方行成、そして他ジャンルからデビューの野﨑まど、小田雅久仁――日本SFの未来を担う10作家を収録する、2010年代ベストSFアンソロジー第2弾。 【収録作品】 ・小川 哲「バック・イン・ザ・デイズ」 ・宮内悠介「スペース金融道」 ・三方行成「流れよわが涙、と孔明は言った」 ・酉島伝法「環刑錮」 ・高山羽根子「うどん キツネつきの」 ・柴田勝家「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」 ・藤井太洋「従卒トム」 ・野﨑まど「第五の地平」 ・倉田タカシ「トーキョーを食べて育った」 ・小田雅久仁「11階」

『首里の馬』2020年7月

第163回 芥川賞受賞作
沖縄の古びた郷土資料館に眠る数多の記録。中学生の頃から資料の整理を手伝っている未名子は、世界の果ての遠く隔たった場所にいるひとたちにオンライン通話でクイズを出題するオペレーターの仕事をしていた。ある台風の夜、幻の宮古馬が庭に迷いこんできて……。世界が変貌し続ける今、しずかな祈りが切実に胸にせまる感動作。

『暗闇にレンズ』2020年9月

撮ることは、祈ることだった。
映画と映像にまつわる壮大な偽史と、
時代に翻弄されつつもレンズをのぞき続けた“一族”の物語。
「首里の馬」で第163回芥川賞を受賞した
高山羽根子・渾身の書下ろし長編

高校生の「わたし」は親友の「彼女」と監視カメラだらけの街を歩き、携帯端末の小さなレンズをかざして世界を切り取る。かつて「わたし」の母や、祖母や、曾祖母たちがしてきたのと同じように。そうして切り取られた世界の一部は、あるときには教育や娯楽のために、またあるときには兵器として戦争や紛争、弾圧のために用いられた――映画と映像にまつわる壮大な偽史と、時代に翻弄されつつもレンズをのぞき続けた”一族”の物語。新芥川賞作家・高山羽根子がおくる渾身の書下ろし長編。

『おかえり台湾 食べて、見て、知って、感じる 一歩ふみ込む二度目の旅案内』2020年5月※共著

●旅のヒント満載!異色のコンビが贈るディープな台湾案内●

渡台回数は60回にせまる、台湾大好き、もはやマニアの域、な声優の池澤春菜と、
何回か台湾に行ったけれどお店の名前も覚えていない、という芥川賞作家の高山羽根子(自称ポンコツ……)が、
ふたりして台湾に行ってきました。

二度目の旅をコンセプトに、初めての台湾では行かなさそうなスポットを厳選して、
食べて、見て、知って、感じる台湾をお届けします。

地元の人も驚くマニアックな飲食店セレクト(日本語メニューなどない)や、
初めての台湾ではハードルの高い健康系(漢方とか、薬草とか)チャレンジ、
文化や歴史が垣間みえる建築めぐり(今まで知らなくてごめんなさい……)、
現代の台湾の人々の価値観にも折々に触れる書店やギャラリー訪問(新鮮!)などなど、
たくさんの人たちに会って話して、いろんな話を聞いてきました。

読んで旅気分を味わうもよし、次の台湾旅への想像をふくらませるもよし、
旅人としてのヒント満載の1冊です。

フライトや民泊の体験コラム、行く前に観たいオススメ映画、
ふたりのおみやげコレクション、帰国後の対談など、こぼれ話ももりだくさん。

スポット紹介にはGoogle Mapへの二次元コードリンクつき。
使いやすいエリアマップや、指でさして使えるおたすけ会話集も収録しました。

この本を読んで使って、次の台湾旅の始まりには、ぜひこうつぶやいてください。
「ただいま台湾」!

『ベストSF2020』2020年7月「あざらしが丘」

円城塔「歌束」
岸本佐知子「年金生活」
オキシタケヒコ「平林君と魚の裔」
草上仁「トビンメの木陰」
高山羽根子「あざらしが丘」
片瀬二郎「ミサイルマン」
石川宗生「恥辱」
空木春宵「地獄を縫い取る」
草野原々「断φ圧縮」
陸秋槎「色のない緑」
飛浩隆「鎭子」

『NOVA 2021年夏号』2021年4月「五輪丼」

●高山羽根子「五輪丼」
2020年、ぼくの入院中に、東京でオリンピックが開催されたよね?

●池澤春菜/堺三保原作「オービタル・クリスマス」
宇宙ステーションV3が放つ、優しい奇跡。堺三保第1回監督作品原作、池澤春菜の初小説。

●柞刈湯葉「ルナティック・オン・ザ・ヒル」
丘の上の兵士は地球が回るのをただ見ていた。ギャグ漫画みたいに間抜けな戦争が続いている。

●新井素子「その神様は大腿骨を折ります」
「あの、あたしは、山瀬メイって申します。“やおよろず神様承ります“って仕事をしてまして」

●乾緑郎「勿忘草 機巧のイヴ 番外篇」
「私のお姉様になってくださいまし」—-失われた手紙が生んだ帝都の浪漫。

●高丘哲次「自由と気儘」
大戦時に日本軍が開発したゴーレムに課せられた最後の命令は、猫の世話だった。

●坂永雄一「無脊椎動物の想像力と創造性について」
市内全域を無数の蜘蛛の巣に覆われた古都、京都の全面的な焼却が決定された。

●野崎まど「欺瞞」
最も高等かつ極めて高尚な精神を獲得した神に近しい生命の一個体への愛の手記。

●斧田小夜「おまえの知らなかった頃」
遊牧民の語り部と天才プログラマーの間に生まれた少年よ、おまえの母の成した秘密を語り聞かせよう。

●酉島伝法「お務め」
ランタンの灯る居室を出、果てしない廊下を巡り、今日も食堂へ。美食に舌鼓を打ち続ける男の任務。

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