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前田 司郎 まえだ・しろう(1977年4月13日 – )
劇作家、演出家、俳優、小説家、映画監督、脚本家。東京都品川区五反田出身。和光大学人文学部文学科卒業。高校在学中から舞台芸術学院に通い始める。1997年に劇団「五反田団」を旗揚げした。2005年、処女小説『愛でもない青春でもない旅立たない』で第26回野間文芸新人賞候補。2008年、『生きてるものはいないのか』で第52回岸田國士戯曲賞受賞。2009年、小説『夏の水の半魚人』で三島由紀夫賞受賞。2015年、ドラマ『徒歩7分』で向田邦子賞受賞。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:愛でもない青春でもない旅立たない
- 2位:夏の水の半魚人
- 3位:愛が挟み撃ち
作品一覧リスト
小説『愛でもない青春でもない旅立たない』2005年9月
何が愛で何が青春か?そして旅立つと言っても一体どこへ?主人公の「僕」は大学に通い、さしあたって大きな悩みもなく、健康で何不自由のない生活を送っている。しかし一体なんだこの得体の知れない恐怖は。焦燥感はどこから来るのか。寂しさは?東京生まれ東京育ちの著者による初めての青春小説。
小説『恋愛の解体と北区の滅亡』2006年6月
ヤバい世界はもう終わった。宇宙人占領下東京の平穏で危険な日常、僕らのぎりぎりの「今」を描く青春長篇小説。傑作短篇「ウンコに代わる次世代排泄物ファナモ」収録!
小説『グレート生活アドベンチャー』2007年9月
「ひたむきに、勤勉に、自らの時間を捧げて僕は、超レベル上げた。でもなあ、流れのままに魔王を倒していいのだろうか?」それが悩み。30歳。ヒモ生活。爆発すれすれの感情を封じ込めた無職の男が、生活という冒険を華麗に生き抜く表題作。そして、死に行く女の意識を彩るエンドレス走馬燈「ゆっくり消える。記憶の幽霊」併録。日本演劇界の寵児が描く青春大冒険小説集!
小説『誰かが手を、握っているような気がしてならない』2008年3月
「五反田団」主宰、前田司郎の最新小説! 愚痴ばかりの“神”の声が聞こえるという牧田家の次女ナオ。ナオの言動から浮かび上がる牧田家の綻び。シニカルにユーモラスに、そして温かに描く家族再生物語。
戯曲『生きてるものはいないのか』2008年4月
あやしい都市伝説がささやかれる大学病院で、ケータイ片手に次々と、若者たちが逝く――。とぼけた「死に方」が追究されまくる、傑作不条理劇。第52回岸田國士戯曲賞受賞作品。
小説『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』2008年12月
映画化の話題作! 新婚なのに倦怠期の大木信義と咲は、ひょんなことから一泊二日の地獄旅行に向かう。珍しい風物と不思議な出来事に出合う奇妙な旅路は、馴れ合いになった二人の意識を少しずつ変えるが――。
小説『夏の水の半魚人』2009年2月
魚彦。僕の変な名前は、お母さんの初恋にちなんでつけられた。写生大会で行った臨死の森で、転校生・海子の秘密を見てしまう。二人だけの秘密。夏の海の水の音。色ガラスの破片。車椅子の今田は魔法使いに会ったという。そんなの嘘だ、嘘であって欲しいと僕は思う。出処の知れない怒り、苛立ち、素晴らしい遊び、僕はこの楽園を飛び出したいのかもわからない。あの神話のような時代を。
小説『逆に14歳』2010年2月
小説『ガムの起源 お姉さんとコロンタン』2011年4月
小説『濡れた太陽 高校演劇の話』2012年6月
高校に入学したての相原太陽は、オリエンテーションで独自の「桃太郎」を演出、上演し、絶賛されたことによって脚本を書きたいと思い始める。そのため演劇部に入るのだが、すでに3年生のチームが独占している。そこで太陽は演劇部の「のっとり」を企てて……。演劇部を軸に、絡み合う恋愛、自意識との葛藤、モテない男子のリアルな会話。誰もが自分の高校時代を思い出さずにはいられない、がんじがらめの青春小説!
小説『ジ、エクストリーム、スキヤキ』2013年10月
フリーターの大川のもとに突然、絶縁状態だった学生時代の友人・洞口が15年ぶりに現れる。「縁切った人と会っちゃったら、縁切れてねぇじゃねぇか」「だからつないだんだよ」――。大川はあきれながらも言いくるめられ、同棲相手・楓と洞口の昔の恋人だった(?)京子を巻き込み海へ行くことに。「今さらなんだよ」「何があったんだろ?」「おみやげ買いたい」どこかちぐはぐな空気と???がうずまく中、一日だけの特別(エクストリーム)な旅が始まる。どうして15年も会わなかったのか?
エッセイ『口から入って尻から出るならば、口から出る言葉は』2015年5月
演劇、文学、映画、テレビドラマの脚本などで幅広く活躍し、ありふれた日常から愉快にリアルに、目に見えないものを浮かびあがらせる作家・前田司郎。幼少期には、両親から「口先男」と呼ばれるほどに言葉の巧みな使い手だったという……。そうした彼の生い立ち、劇団・五反田団のあゆみ、趣味のカメラ、昨今の世の中についてなど、自らを語りながら、時代の新しい視座を示す、初のエッセイ集。
戯曲『前田司郎I』2015年6月
仕事もしないでゴロゴロしている青年。なぜ生きてるのか。虚無のなかから生を見出す。
小説『私たちは塩を減らそう』2015年6月
「私このままこの人と結婚するのかなあ。なんだかピンと来ないんだ。」
結婚に踏み切れない二人が、美味しい匂いのする草を探し歩く「私たちは塩を減らそう」。
テーブルである私と共に暮らす裸の男女が、げっぷをめぐる哲学談義を交わす「部屋の中で」。
性愛に焦がれるようにして、少年と少女が幻想的な夜の東京をさまよう「悪い双子」――。異才が贈る、愛おしさ溢れる奇妙な恋愛短篇集。
小説『道徳の時間/園児の血』2016年6月
むき出しの衝動と欲望。子供たちは無邪気で残酷だ。
小学校5年のクラスで、女子生徒が標的となったとある「遊び」。道徳の時間、その犯人捜しが行われるが、小さな嘘によって事態は紛糾し─(「道徳の時間」)。
孤高の幼稚園児タカシは、保育園上がりのコウジとともに、園内で強大な権力を持つクラトに闘いを挑むが…!?(「園児の血」)。
鬼才・前田司郎による、恐るべき子供の世界を描いた2編、待望の文庫化。
小説『愛が挟み撃ち』2018年1月
劇団・五反田団主宰の劇作家・前田司郎の芥川賞候補作!
愛とは何か? 愛は存在するのだろうか。愛が信じられない男をめぐる三角関係36歳の京子と、もうすぐ40歳の俊介。
結婚して6年目の夫婦の悩みは、子どもができないことだ。
愛なんてこの世にないかもしれない。
でも、京子に子どもが生まれたならば。検査の結果、不妊の原因は俊介にあり、しかも治療の余地さえないという。
二人の間に子供が出来ることは永遠にない。
諦めきれない俊介が提案したのは、驚くべき解決策だった。男二人と女一人。
過去が思いがけない形で未来へと接続される、危うい心理劇。
小説『異常探偵 宇宙船』2018年2月
小児性愛者殺害事件を追う、異常事件専門の探偵・宇宙船。美青年だが使い物にならない助手の米平青年、鳩狩りをする姉弟コンビ、浮浪者の出で立ちで森羅万象を知る直角仙人など、一般社会からはみでた人々を束ね、捜査を進める宇宙船。その正体は、一人娘を亡くし、重いうつ病にかかった主婦だった。
調査の依頼主・お嬢さんの下着が盗まれたり、怪人・空気ゴキブリに脅かされたりしながら、事件を追う宇宙船を待ち受ける真犯人とは――。弱き者たちへの眼ざしと不意打ちの笑いがクセになる、奇才・前田司郎による初の推理小説!