【おすすめ】近藤史恵の全作品を一覧であらすじを紹介します

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近藤 史恵 こんどう・ふみえ(1969年5月20日 – )

小説家。大阪府出身。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2006年より、母校の大阪芸術大学文芸学科客員准教授に就任。2008年、『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞を受賞した。

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  1. おすすめ作品ランキング
  2. 作品年表リスト
    1. 凍える島(1993年9月)
    2. ねむりねずみ(1994年7月)探偵今泉シリーズ
    3. ガーデン(1996年2月)探偵今泉シリーズ
    4. スタバトマーテル(1996年7月)
    5. 散りしかたみに(1998年3月)探偵今泉シリーズ
    6. 演じられた白い夜(1998年10月)
    7. カナリヤは眠れない(1999年7月)整体師<合田力>シリーズ
    8. アンハッピードッグズ(1999年10月)
    9. 茨姫はたたかう(2000年6月)整体師<合田力>シリーズ
    10. この島でいちばん高いところ(2000年10月)
    11. 巴之丞鹿の子(2001年10月)猿若町捕物帳シリーズ
    12. 桜姫(2002年1月)探偵今泉シリーズ
    13. 青葉の頃は終わった(2002年10月)
    14. ほおずき地獄(2002年10月)猿若町捕物帳シリーズ
    15. 天使はモップを持って(2003年3月)女清掃員探偵 キリコシリーズ
    16. Shelter(2003年9月)整体師<合田力>シリーズ
    17. 狼の寓話(2003年10月)南方署強行犯係シリーズ
    18. 二人道成寺(2004年3月)探偵今泉シリーズ
    19. モップの精は深夜に現れる(2005年2月)女清掃員探偵 キリコシリーズ
    20. 賢者はベンチで思索する(2005年5月)久里子シリーズ
    21. 黄泉路の犬(2005年9月)南方署強行犯係シリーズ
    22. にわか大根(2006年3月)猿若町捕物帳シリーズ
    23. ふたつめの月(2007年5月)久里子シリーズ
    24. モップの魔女は呪文を知っている(2007年6月)女清掃員探偵 キリコシリーズ
    25. サクリファイス(2007年8月)サクリファイスシリーズ
    26. タルト・タタンの夢(2007年10月)ビストロ・パ・マルシリーズ
    27. ヴァン・ショーをあなたに(2008年6月)ビストロ・パ・マルシリーズ
    28. 寒椿ゆれる(2008年11月)猿若町捕物帳シリーズ
    29. エデン(2010年3月)サクリファイスシリーズ
    30. アネモネ探偵団 香港式ミルクティーの謎(2010年3月)
    31. 薔薇を拒む(2010年5月)
    32. あなたに贈るX(2010年7月)
    33. 砂漠の悪魔(2010年9月)
    34. モップの精と二匹のアルマジロ(2011年2月)女清掃員探偵 キリコシリーズ
    35. アネモネ探偵団2 迷宮ホテルへようこそ(2011年3月)
    36. 三つの名を持つ犬(2011年5月)
    37. サヴァイヴ(2011年6月)サクリファイスシリーズ
    38. ホテル・ピーベリー(2011年11月)
    39. ダークルーム(2012年1月)
    40. アネモネ探偵団3 ねらわれた実生女学院(2012年3月)
    41. シフォン・リボン・シフォン(2012年6月)
    42. はぶらし(2012年9月)
    43. キアズマ(2013年4月)サクリファイスシリーズ
    44. 土蛍(2013年6月)猿若町捕物帳シリーズ
    45. さいごの毛布(2014年3月)
    46. 胡蝶殺し(2014年6月)
    47. 私の命はあなたの命より軽い(2014年11月)
    48. 岩窟姫(2015年4月)
    49. 昨日の海と彼女の記憶(2015年7月)
    50. スーツケースの半分は(2015年10月)
    51. モップの精は旅に出る(2016年4月)女清掃員探偵 キリコシリーズ
    52. スティグマータ(2016年6月)サクリファイスシリーズ
    53. シャルロットの憂鬱(2016年10月)
    54. マカロンはマカロン(2016年12月)ビストロ・パ・マルシリーズ
    55. ときどき旅に出るカフェ(2017年4月)
    56. インフルエンス(2017年11月)
    57. 震える教室(2018年3月)
    58. わたしの本の空白は(2018年5月)
    59. みかんとひよどり(2019年2月)
    60. 歌舞伎座の怪紳士(2020年1月)

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:ヴァン・ショーをあなたに
  • 2位:サヴァイヴ
  • 3位:スーツケースの半分は

作品年表リスト

凍える島(1993年9月)

友人と喫茶店を切り盛りする北斎屋店長野坂あやめは、得意客込みの慰安旅行を持ちかけられる。行先は瀬戸内海に浮かぶ無人島。話は纏まり、総勢八名が島へ降りたつことになる。ところが、退屈を覚える暇もなく起こった事件がバカンス気分を吹き飛ばす。硝子扉越しの室内は無惨絵さながら、朱に染まった死体が発見され、島を陰鬱な空気が覆う。道中の遊戯が呼び水になったかのような惨事は、終わらない。――連絡と交通の手段を絶たれた島に、いったい何が起こったか? 由緒正しい主題に今様の演出を加え新境地を拓いた、第四回鮎川哲也賞受賞作。

第4回鮎川哲也賞受賞作

ねむりねずみ(1994年7月)探偵今泉シリーズ

ことばが、頭から消えていくんだ――役者生命を奪いかねない症状を訴える若手歌舞伎役者中村銀弥。後ろめたさを忍びながら夫を気遣う若妻。第一幕に描出される危うい夫婦像から一転、第二幕では上演中の劇場内で起こった怪死事件にスポットが当てられる。二か月前、銀弥の亭主役を務める小川半四郎と婚約中の河島栄が、不可解な最期を遂げた。大部屋役者瀬川小菊とその友人今泉文吾は、衆人環視下の謎めいた事件を手繰り始める。梨園という特有の世界を巻き込んだ三幕の悲劇に際会した名探偵は、白昼の怪事件と銀弥/優の昏冥を如何に解くのか?

ガーデン(1996年2月)探偵今泉シリーズ

燃える火に夜と書いて、カヤ。赤い髪に華奢な躯、大きな眸をした捉えどころのない娘。行く夏の海で火夜に逢った真波は、何の違和感もなく一緒に住むようになっていた。その火夜が不意に姿を消してしまう。そして二週間、真波の許へ火夜と同じエナメルを塗った小指が届く。動顛した真波は同じマンション内の今泉文吾探偵事務所を訪ね、火夜を捜してほしいと依頼するのだが……。謎めいた娘を求めて、植物園と見紛うばかりの庭苑に足を踏み入れた探偵。血を欲するかのように幾たりもの死を招き寄せる庭で、今泉が見出したものは? 悲痛な真相が惻々と胸に迫る、本格ミステリの傑作。

スタバトマーテル(1996年7月)

散りしかたみに(1998年3月)探偵今泉シリーズ

歌舞伎座での公演中、毎日決まった部分で桜の花びらが散る。誰が、何のために、どうやってこの花びらを散らせているのか? 女形の瀬川小菊は、探偵の今泉文吾とともに、この小さな謎の調査に乗り出すことになった。一枚の花びらが告発する許されざる恋。そして次第に、歌舞伎界で二十年以上にわたって隠されてきた哀しい真実が明らかにされていく――。歌舞伎座を舞台に繰り広げられる、妖艶な魅力をたたえた本格ミステリ。

演じられた白い夜(1998年10月)

小劇場界の著名女優・麻子は、夫で演出家の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。山荘には匠によって、初対面である八人の俳優らが集められていた。匠の新作は本格推理劇で、演じる側にも犯人がわからないよう稽古は行われていく。台本が進行するにつれ、麻子を含む女優たちに疑心が兆し、それは恐るべき事件の形を取って表れた。作中劇の中に隠された真相は――。

カナリヤは眠れない(1999年7月)整体師<合田力>シリーズ

変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは? やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た! 蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。

アンハッピードッグズ(1999年10月)

幼稚園からの知り合いである真緒と岳は、パリで犬の弁慶と共に同棲している。恋人のような、ただの腐れ縁のような関係の二人。ある日、岳は空港で置き引きにあって困っていた日本人のカップルを連れてアパートへ帰ってくる。パスポートが再発行されるまで、と二人をしばらくの間部屋に泊めることにした真緒と岳。奇妙な同居生活は、
ある偶然のいたずらを境にして、四人の関係を微妙に歪ませてゆく……。

茨姫はたたかう(2000年6月)整体師<合田力>シリーズ

「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。もしそれが、ストーカーのキスだったら?」対人関係に臆病で頑なに心を閉ざす梨花子は、ストーカーの影に怯えていた。だが、心と身体を癒す整体師合田力に出会ったのをきっかけに、初めて自分の意志で立ち上がる! 若者たちに贈る繊細で限りなく優しい異色のサイコ・ミステリー。

この島でいちばん高いところ(2000年10月)

「少し離れた小島に、遠浅のきれいな海岸があるからね」夏休みに二泊三日の海水浴に出かけた十七歳の少女五人。無人島に渡った彼女らは、砂浜の美しさに酔いしれるあまり帰りの船に乗り遅れ、その島で一晩過ごすことに。ところが、島にはもう一人、男が潜んでいた! ―理不尽な体験を通し、少女から大人に変わる瞬間を瑞々しい感性で描く傑作ミステリー。

巴之丞鹿の子(2001年10月)猿若町捕物帳シリーズ

桜姫(2002年1月)探偵今泉シリーズ

15年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として将来を期待されていた少年・音也が死亡した。それ以降、音也の妹・笙子は、自らの手で兄を絞め殺す悪夢を見るようになる。自分が兄を殺したのではないだろうか? 誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、音也の親友だったという若手歌舞伎役者・中村銀京が現れた。2人は音也の死の真相を探ろうと決意するが――。封印された過去の記憶をめぐる、痛切な恋愛ミステリ。

青葉の頃は終わった(2002年10月)

ほおずき地獄(2002年10月)猿若町捕物帳シリーズ

天使はモップを持って(2003年3月)女清掃員探偵 キリコシリーズ

「世の中はお掃除と一緒だよ。汚れたらきれいにすればいい」――懸命に働くすべての人に読んでほしい! おしゃれでキュートで、お掃除が大好きな女の子・キリコが、怪事件や悩み事をクリーンに解決する大人気ミステリー〈清掃人探偵〉シリーズ第1 弾。新入社員・梶本大介のデスクから書類が相次いで消える。フロアの清掃を担当しているキリコは持ち前の洞察力を発揮し……(「オペレータールームの怪」)。シリーズ誕生20周年を記念して、新版で登場!  新装版のための著者あとがきを巻末に収録。

Shelter(2003年9月)整体師<合田力>シリーズ

“人はなぜ、最も大切な人をいちばん傷つけてしまうのだろう?”これ以上、妹を傷つけたくないと過去から逃れるように東京に来た江藤恵(めぐむ)は、いずみと名乗る謎めいた少女と出会う。「殺されるかもしれない」とすがってくる少女にいつしか妹の面影を重ね……。愛し合い傷つけ合う若者の心に染みいる異色のミステリー。

狼の寓話(2003年10月)南方署強行犯係シリーズ

大阪の南方署、刑事課に配属の會川圭司は最初の現場でどじを踏んでしまった。犯行現場のバスルームで鑑識がみつけた髪の毛を流してしまったのだ。

そんなヘタレな刑事が新しく組んだ相棒が黒岩という女刑事。こちらもお荷物扱いのようだが……。

二人道成寺(2004年3月)探偵今泉シリーズ

不審な火事が原因で意識不明となった歌舞伎役者の妻・美咲。その背後には二人の俳優の確執と、秘められた愛憎劇が――。梨園の名探偵・今泉文吾が活躍する切ない恋愛ミステリ。

モップの精は深夜に現れる(2005年2月)女清掃員探偵 キリコシリーズ

謎解きの鍵は、ゴミ箱の中に!? 大介と結婚し派遣で清掃の仕事をしているキリコ。オフィス清掃をしていたある夜、シュレッダーのゴミの量が妙に少ないことに気付くが……(「悪い芽」)。おしゃれでキュートで、お掃除が大好きなキリコが事件を解決する大人気ミステリー〈清掃人探偵〉シリーズ第2弾。最終話ではキリコが突然消えて……!? 読めば元気がわいてくる4つの物語。

賢者はベンチで思索する(2005年5月)久里子シリーズ

ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。常連には、いつも同じ窓際の席で何時間もコーヒー1杯で粘る不思議な老人・国枝がいる。ある日、公園で毒入りの犬の餌がまかれるという事件が連続して起こり、久里子の愛犬・アンも誤って食べてしまう。幸いアンは一命をとりとめたが、犯人はいったい誰なのか? 事件の解決に乗り出したのは、意外なことにあの国枝老人だった……! 人と人のつながりの不思議を独特の筆致で描く、日常を見すえた新感覚ミステリー。

黄泉路の犬(2005年9月)南方署強行犯係シリーズ

會川圭司が南方署に配属されて三ヶ月。同僚の黒岩から、いきなりジュースを買いに行かされ、ヘタレだけでなくパシリにされてしまっていた。そんなときに事件は起こった。東中島で強盗、姉妹を刃物で脅して2万円奪い、チワワもとられたらしい…。

大阪府警南方署強行犯係シリーズ第2作。ユーモアミステリだが、動物虐殺大国日本の実態という重いテーマを鮮烈に描く!

にわか大根(2006年3月)猿若町捕物帳シリーズ

男前でもてるのに堅物の同心・玉島千蔭と、お人好しでおっちょこちょいの岡っ引き・八十吉の名コンビが大活躍!

次々に起こる事件に、千蔭の勘と推理力が冴え渡る。そんな中、千蔭に押しかけ女房が…?! 美貌の花魁・梅が枝との仲はどうなる?軽妙と繊細が絶妙にマッチした、近藤史恵の真骨頂!

ふたつめの月(2007年5月)久里子シリーズ

契約社員からようやく本採用になった矢先、解雇をいいわたされた久里子。心から喜んでくれた両親の手前、出社するふりをしては日中ぶらぶらと暇をつぶす毎日を送っていた。ある日、偶然すれ違った元同僚の言葉に不審な点が──もしかして私、自分から辞めたことになってる? いくつかの事件に巻き込まれ、謎の老人や犬たちとの出会いによって成長していく久里子の様子が頼もしい、読後感あたたかなミステリー。『賢者はベンチで思索する』の続編。

モップの魔女は呪文を知っている(2007年6月)女清掃員探偵 キリコシリーズ

清掃作業員・キリコが日常の謎をクリーンにする本格ミステリー「清掃人探偵・キリコ」シリーズ。小児病棟に入院している子どもたちのあいだで「病棟に魔女がいる」との噂が立ち、新人看護師・さやかがその正体をつきとめようと奔走するが……。深夜のオフィスで、スポーツクラブで、猫のブリーダー宅で、キリコが謎をあざやかに解決!

サクリファイス(2007年8月)サクリファイスシリーズ

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと――。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた! 大藪春彦賞受賞作。

ミステリと銘打たれていたのでどんでん返しや奇抜なトリックを期待していましたが、ミステリ要素はそれほどでもありません。自転車競技のロードレースの描写がメインとなっています。

ロードレースの献身性についての描写が評価の分かれ目だと思います。先頭集団を走っているアシストが自分ではなくエースのために行動する。

ロードレースを観戦していればよく目にする光景ですが、知らないと新鮮な感動を覚えるかもしれません。ロードレースを見たことがある人ならあっさりと読み終わってしまうかも。

タルト・タタンの夢(2007年10月)ビストロ・パ・マルシリーズ

カウンター七席、テーブル五つ。下町の片隅にある小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。シェフ三舟は、フランスの田舎のオーベルジュやレストランを転々として修業してきた変人。無精髭を生やし、髪を後ろで束ねた無口なシェフの料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんな彼が、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。常連の西田さんが体調を崩したわけは? フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか? 絶品料理の数々と極上のミステリをどうぞ!

ヴァン・ショーをあなたに(2008年6月)ビストロ・パ・マルシリーズ

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マル。変人シェフの三舟さんと彼を慕う志村さんの二人の料理人、ソムリエの金子さんとギャルソンの僕・高築の4人で、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむ絶品料理を提供している小さな店だ。シェフお得意のヴァン・ショーの秘密とは? ブイヤベース・ファンの女性客の正体は? 本格的なフランスパンの店を始めようと、はりきっていた女性パン職人は、なぜ突然姿を消したのか? シェフのフランス修行時代のエピソードから、客の視点で語られる物語まで、全7編をご賞味あれ。

寒椿ゆれる(2008年11月)猿若町捕物帳シリーズ

エデン(2010年3月)サクリファイスシリーズ

あれから三年──。白石誓は唯一の日本人選手として世界最高峰の舞台、ツール・ド・フランスに挑む。しかし、スポンサー獲得をめぐる駆け引きで監督と対立。競合チームの若きエースにまつわる黒い噂には動揺を隠せない。そして、友情が新たな惨劇を招く……。目指すゴールは「楽園」なのか? 前作『サクリファイス』を上回る興奮と感動、熱い想いが疾走する3000kmの人間ドラマ!

アネモネ探偵団 香港式ミルクティーの謎(2010年3月)

智秋はお嬢様学校に通う中学一年生。お母さんは人気女優で、お父さんはいない。ある日智秋は、お母さんから雑誌モデルを頼まれてしまう。しぶしぶ引き受けた智秋だったけれど、それが謎めいた事件の始まりだった!

薔薇を拒む(2010年5月)

施設で育った博人は進学の援助を条件に、同い年の樋野と山奥の洋館に住み込みで働き始める。深窓の令嬢である小夜をめぐり、ふたりの想いは交錯する。洋館に関わる人物の死体が発見され、今まで隠されていた秘密が明るみに出た時、さらなる悲劇が起こる。気鋭の作家が放つ、最終行は、読む者の脳を揺さぶり続ける。

あなたに贈るX(2010年7月)

閉ざされた学園を震撼させる一人の美少女の死。先輩、教えてください。あなたがここにいないのは人を愛したせい? それとも誰かに殺されてしまったの?感染から数週間で確実に死に至る病。そのウイルスの感染ルートはただひとつ、唇を合わせること。かつては愛情を示すとされたその行為は、国際的に禁じられ、封印されている。しかし、ある全寮制の学園で一人の女生徒が亡くなり、「彼女の死は、“あの病”によるものらしい」と不穏な噂が駆け巡った。真相を探る後輩の美詩が辿り着いた、あまりに甘く残酷な事実とは。鮮烈な印象を残す青春ミステリー。

  • あなたに贈るX
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砂漠の悪魔(2010年9月)

大学生の広太は、自らの卑劣な行為のせいで、友人を自殺させてしまう。そのことをきっかけとして、ごく平凡な普通の学生生活から一転、悪事に荷担せざるを得なくなる。”バイト”として行かされることになった中国の北京で、広太は日本人留学生の雅之と出会い、雅之とともに中国西部に向かう。おもむいた砂漠で、広太は想像を超える事実に直面する。『サクリファイス』の近藤史恵が、緩みきった現代に問う、弩級の衝撃作。

モップの精と二匹のアルマジロ(2011年2月)女清掃員探偵 キリコシリーズ

最先端ファッションでオフィスの清掃人をつとめ、日常の謎も解くキリコ。彼女は越野真琴という地味な女性から、夫の友也の行動を探ってほしいと頼まれた。美形である友也の退社後には、数時間の空白があった。ところが友也が事故に遭い、3年間の記憶を喪失してしまう。その後、彼の身辺にはほかにも不審な出来事が。キリコと大介は、夫婦の絆をめぐる謎に迫るが……。『天使はモップを持って』ドラマ化でも話題!

アネモネ探偵団2 迷宮ホテルへようこそ(2011年3月)

智秋、巴、あけびの三人は、私立実生(みしょう)女学院に通う中学生。お嬢様学校として有名な彼女たちは、隣の中学に通う普通の男子中学生、光紀と時生に出会いました。5人がくりひろげる、わくわくドキドキの本格ミステリー。今回の主人公は、キュートな見かけとクールな内面のギャップが人気の、あけび。

あけびのパパのもとに届いた、脅迫状を読んでしまった、あけび。そこには、パパが仕事を辞めなければ、ママに不幸が襲うと描かれていて--。

三つの名を持つ犬(2011年5月)

犬を撫で、その温かさに触れることで、ようやく少し救われる。売れないモデルの草間都は、愛犬エルとの暮らしをブログに綴ることで、心が充たされるだけでなく、生活の糧も得ていた。だが、ある夜エルは死んでしまう。追い込まれた都は、エルそっくりの飼い犬を、思わず家に連れ帰ってしまった。ちいさな罪のはずが、それはやがて思いがけない事件に……切なく胸を打つ傑作ミステリー!

サヴァイヴ(2011年6月)サクリファイスシリーズ

団体戦略が勝敗を決する自転車ロードレースにおいて、協調性ゼロの天才ルーキー石尾。ベテラン赤城は彼の才能に嫉妬しながらも、一度は諦めたヨーロッパ進出の夢を彼に託した。その時、石尾が漕ぎ出した前代未聞の戦略とは──(「プロトンの中の孤独」)。エースの孤独、アシストの犠牲、ドーピングと故障への恐怖。『サクリファイス』シリーズに秘められた感涙必至の全六編。

ホテル・ピーベリー(2011年11月)

職を失った木崎淳平は、鬱屈した心を抱えてハワイ島にやってきた。滞在先のホテル・ピーベリーは小さいけれど居心地が良く、他に四人の日本人旅行者がいた。だが、ある夜、客の一人が淳平に告げる。「楽しみにしてろよ。今に面白いものが見られる」不吉な予感の通り、その後、客の一人が溺死し――。様々な顔を持つハワイ島の自然と、人生の夏休みを謳歌する人々が抱える闇を巧緻な筆致で描く、一気読み必至の傑作ミステリー。

ダークルーム(2012年1月)

シェフの内山が勤める高級フレンチレストランに毎晩ひとりで来店する謎の美女。黙々とコース料理を口に運ぶ姿に、不審に思った内山が問いかけると、女は意外な事実を語り出して……(「マリアージュ」)。立ちはだかる現実に絶望し、窮地に立たされた人間たちが取った異常な行動とは。日常に潜む狂気と、明かされる驚愕の真相。ベストセラー『サクリファイス』の著者が厳選して贈る、謎めく8つのミステリ集。書き下ろし短編収録。

アネモネ探偵団3 ねらわれた実生女学院(2012年3月)

お嬢様学校の実生女学院に通う、智秋・あけび・巴の三人は、大のなかよし。ある日、学校で盗撮事件が発生し、今後一切カメラ機能のついているものの持込が禁止された。その、盗撮犯として疑われているのが、隣の実生中学に通う光紀と時生だった。本当の犯人は誰なのか? アネモネ探偵団が動き出す!

シフォン・リボン・シフォン(2012年6月)

さびれた商店街にオープンしたランジェリーショップ。乳がんの手術後、東京から故郷に戻ってきたオーナーのかなえと、そこに出入りする人々の人生模様。繊細で美しい下着が、行き詰まった人間関係をやさしくほどいていく。

はぶらし(2012年9月)

脚本家として順調に生活する鈴音(36歳)が、高校時代の友達・水絵に突然呼び出された。子連れの水絵は離婚し、リストラに遭ったことを打ち明け、再就職先を決めるために一週間だけ泊めてほしいと泣きつく。鈴音は戸惑いつつも承諾し、共同生活を始めるが……。人は相手の願いをどこまで受け入れるべきなのか? 揺れ動く心理を描いた傑作サスペンス。

キアズマ(2013年4月)サクリファイスシリーズ

ふとしたきっかけでメンバー不足の自転車部に入部した正樹。たちまちロードレースの楽しさに目覚め、頭角を現す。しかし、チームの勝利を意識しはじめ、エース櫻井と衝突、中学時代の辛い記憶が蘇る。二度と誰かを傷つけるスポーツはしたくなかったのに―—走る喜びに突き動かされ、祈りをペダルにこめる。自分のため、そして、助けられなかったアイツのために。感動の青春長編。

土蛍(2013年6月)猿若町捕物帳シリーズ

さいごの毛布(2014年3月)

年老いた犬を飼い主の代わりに看取る老犬ホームに勤めることになった智美。なにやら事情がありそうなオーナーと同僚、ホームの存続を脅かす事件の数々――。愛犬の終の棲家の平穏を守ることはできるのか?

胡蝶殺し(2014年6月)

市川萩太郎は、蘇芳屋を率いる歌舞伎役者。花田屋の中村竜胆の急逝に伴い、その息子、秋司の後見人になる。同学年の自分の息子・俊介よりも秋司に才能を感じた萩太郎は、ふたりの初共演「重の井子別れ」で、三吉役を秋司に、台詞の少ない調姫(しらべひめ)役を俊介にやらせることにする。しかし、初日前日に秋司のおたふく風邪が発覚。急遽、三吉を俊介にやらせることに。そこから、秋司とその母親・由香利と、萩太郎の関係がこじれていく。そしてさらなる悲劇が……。サクリファイスシリーズから、ビストロ・パ・マルシリーズまで、幅広いジャンルで傑作ミステリーを発表しつづける著者が、長年あたためてきた作品がいよいよ文庫に。歌舞伎に詳しくなくても存分にスリルと感動を味わえる。

私の命はあなたの命より軽い(2014年11月)

東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。夫の克哉が、突如、ドバイへ赴任することになったため、遼子は大阪の実家に戻り、出産をすることに。実家に帰ると、両親と妹・美和の間に、会話がないことに気がつく。そして父は新築したばかりの自宅を売却しようとしていた。実家で何があった? 明らかになっていく家族を襲った出来事とは――。 『サクリファイス』の著者が「命の重さ」を描く渾身ミステリー!

岩窟姫(2015年4月)

人気アイドル、謎の自殺──。彼女の親友・蓮美(れみ)は呆然とするが、その死を悼む間もなく激動の渦に巻き込まれる。自殺の原因が、蓮美のいじめだと彼女のブログに残されていたのだ。まったく身に覚えがないのに、マネージャーにもファンにも信じてもらえない。全てを失った蓮美は、己の無実を証明しようと立ち上がる。友人の死の真相に辿りついた少女の目に映るものは……衝撃のミステリー。

昨日の海と彼女の記憶(2015年7月)

どちらかがどちらかを殺した?――。夏休みのある日、海辺の小さな町の高校生・光介の家に、母の姉・芹とその娘の双葉がしばらく一緒に暮らすことになった。光介は芹から、二十五年前の祖父母の死が、実は無理心中事件であったと聞かされる。カメラマンであった祖父とそのモデルを務めていた祖母。二人の間に何が起こったのか。切ない真相に辿り着いたとき、少年はひとつ大人になる。『昨日の海は』を改題。

  • 昨日の海は(2015年7月 PHP研究所)
  • 昨日の海と彼女の記憶(2018年7月 PHP文芸文庫)

スーツケースの半分は(2015年10月)

三十歳を目前にした真美は、フリーマーケットで青いスーツケースに一目惚れし、憧れのNYへの一人旅を決意する。出発直前、ある記憶が蘇り不安に襲われるが、鞄のポケットから見つけた一片のメッセージが背中を押してくれた。やがてその鞄は友人たちに手渡され、世界中を巡るうちに“幸運のスーツケース”と呼ばれるようになり……。人生の新たな一歩にエールを贈る小説集。

モップの精は旅に出る(2016年4月)女清掃員探偵 キリコシリーズ

クリーンに謎を解くキリコが目的地も告げず家を出た――!? キリコはミニのフレアにハイヒールで、軽快に掃除をしながら事件を解決する名探偵だ。英会話学校の事務員・翔子の元に、受講生の男性から婚姻届が届いた直後、男性の身に悲劇が……(「深夜の歌姫」)。読めば元気がわいてくる、大好評シリーズ、最終話では、ふだん活動的なキリコ自身が部屋に閉じこもった末に突然旅に出てしまい――!?

スティグマータ(2016年6月)サクリファイスシリーズ

あの男が戻ってきた。三度の優勝を誇ったもののドーピングで全てを失った、ドミトリー・メネンコが。ざわめきの中、ツール・ド・フランスが開幕。墜ちた英雄を含む集団が動き始める。メネンコの真意。選手を狙う影。密約。暗雲を切り裂くように白石誓(ちかう)は力を込めペダルを踏む。彼は若きエースを勝利に導くことができるのか。ゴールまで一気に駆け抜ける興奮と感動の長篇エンタテインメント。

シャルロットの憂鬱(2016年10月)

シャルロットは6歳の雌のジャーマンシェパード。警察犬を早くに引退し、2年前、浩輔・真澄夫婦のところへやってきた。ある日、2人が自宅に帰ってみると、リビングが荒らされており、シャルロットがいない! いったい何が起こったのか。(表題作) いたずら好きでちょっと臆病な元警察犬と新米飼い主の周りで起きる様々な“事件”――。心が温かくなる傑作ミステリー。

マカロンはマカロン(2016年12月)ビストロ・パ・マルシリーズ

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。変人シェフの三舟さんは絶品料理で客の心を摑むだけでなく、客たちの巻き込まれた事件や、不可解な出来事の謎をあざやかに解く名探偵なのです。今回も、蝶ネクタイの似合う大学教師が海外研修中に経験した悲しい別れの謎、豚足をめぐる少年と母親の再婚相手との出来事など、胸を打つ話ばかり。ベリーのタルト、豚足料理、ブーダン・ノワール、タルタルステーキ……メインディッシュもデザートも絶品揃いです。

ときどき旅に出るカフェ(2017年4月)

氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。そこを一人で切り盛りしているのは、かつての同僚・葛井円だった。海外の珍しいメニューを提供するカフェ・ルーズ。旅を感じられる素敵な空間をすっかり気に入った瑛子は足しげく通うようになる。会社で起こる小さな事件、日々の生活の中でもやもやすること、そして店主の円の秘密――不思議なことに世界の食べ物たちが解決のカギとなっていく。読めば心も満たされる“おいしい”連作短編集。

インフルエンス(2017年11月)

一つの出来事が人の心に落とす影響が、人と人を結び、やがて事件を呼び込んでゆく――。著者渾身の傑作ミステリー!

巨大団地で生まれ育った戸塚友梨は小学校二年の時、仲良しの里子が祖父から虐待を受けていることに勘づいたが、救えなかった。中学生になった友梨は、夜道で襲われかけた友人の真帆を助けようと暴漢を包丁で刺してしまうが、翌日その事件で警察に連行されたのはなぜか里子だった――。

心の底に秘めていた小さな思いがからみあい、取り返しのつかない人生の場面へと繋がって行く。大人になった三人の同級生の人生が三たびからむ時、この関係が行き着く意外な結末とは。

「人を追い詰める本当の存在」を描きリアルな焦燥感が真に迫る傑作長編ミステリー。

震える教室(2018年3月)

歴史ある女子校・凰西学園に入学した真矢は、怖がりの花音と友達になる。ひょんなことから、ふたりは「出る」と噂のピアノ練習室で、虚空から伸びる血まみれの白い手を目撃してしまう。その日を境に、ふたりが手をつなぐと、不思議なものが見えるようになった。保健室のベッドに横たわる首がないびしょ濡れの身体、少女の肩に止まる白いなにか、プールの底に沈むもの……。いったいなんのために、なぜ、ここに出現するのか? 少女たちが学園にまつわる謎と怪異を解き明かす、6篇の美しく繊細な青春ミステリ・ホラー。

わたしの本の空白は(2018年5月)

気づいたら病院のベットに横たわっていたわたし・三笠南(みかさ みなみ)。目は覚めたけれど、自分の名前も年齢も、家族のこともわからない。現実の生活環境にも夫だという人にも違和感が拭えないまま、毎日が過ぎていく。

本当のことを言っているのは誰?何のために?をつかれているの?何を信じていいのかわからない不安が続くなか、夢に現れる、心から好きだと思える人に救われていた。

みかんとひよどり(2019年2月)

始めたばかりの猟で遭難してしまった潮田亮二、35歳。相棒の猟犬と共に途方に暮れていたところ、無愛想な猟師・大高に助けられる。
かねてからジビエを料理したいと考えた潮田は、大高の仕留めた獲物を店で出せるように交渉する。しかし、あっさり断られてしまい――。

夢を諦め、ひっそりと生きる猟師。自由奔放でジビエへの愛情を持つオーナー。謎の趣味を持つ敏腕サービス係。ふつうと少し違うけど自分に正直な人たちの中で、潮田は一歩ずつ変わっていく。人生のゆるやかな変化を、きめ細やかに描く、大人の成長物語。

歌舞伎座の怪紳士(2020年1月)

岩居久澄、二十七歳。無職。実家暮らし。今のところ生活に不満はない。不満はないけど、不安はある。私の将来どうなるんだろう……。そんな久澄に奇妙なバイトが舞い込んだ。祖母の代わりに芝居を見に行き、感想を伝える。ただそれだけで一回五千円もらえるという。二つ返事で了承した久澄は、初めての経験に戸惑いながら徐々に芝居の世界にのめり込んでいく。とても楽しい。けど、久澄には疑問があった。なぜ劇場で毎回あの老紳士に会うんだろう?

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