【おすすめ】ディーノ・ブッツァーティの全作品を一覧であらすじを紹介します

ディーノ・ブッツァーティ・トラヴェルソ Dino Buzzati-Traverso(1906年10月16日 – 1972年1月28日)

作家、詩人。イタロ・カルヴィーノと並んで20世紀イタリア文学を代表する作家である。幻想的、不条理な作風からイタリアのカフカとも称される。北イタリアのベッルーノの近くの町サン・ペレグリッノ生まれ。ミラノ大学法学部卒業。卒業後はミラノの新聞「コリエーレ・デラ・セラ」紙で、校正部、特派員、エッセイスト、編集者、批評家など様々な仕事に従事した。1933年に発表した処女小説「Barnabo delle montagne」はほとんど注目されなかったが、第二次世界大戦の従軍記者としての経験を経て刊行された「タタール人の砂漠」にて名声を得ることになった。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:タタール人の砂漠
  • 2位:七人の使者・神を見た犬
  • 3位:魔法にかかった男

作品年表リスト

※邦訳された作品のみ紹介しています。

『古森の秘密』Il segreto del Bosco Vecchio(1935年)

古森(ふるもり)と呼ばれる小さな美しい森がありました。森をうけついだプローコロ大佐は、妖精の宿るモミの大木に手をかけ、邪魔になった甥を亡き者にしようと企みますが……。風のマッテーオや、木の精ベルナルドなど、古森に住まうものたちとの不思議な交わりが、人間の心の真実を照らし出す。ブッツァーティ第二作品、待望の本邦初訳。

  • 『古森のひみつ』川端則子訳 岩波少年文庫 2016
  • 『古森の秘密』長野徹訳 東宣出版「はじめて出逢う世界のおはなし」シリーズ 2016
  • 『古森の秘密 はじめて出逢う世界のおはなし』長野徹訳 東宣出版 2016

『タタール人の砂漠』Il deserto dei Tartari(1940年)

辺境の砦でいつ来襲するともわからない敵を待ちながら、緊張と不安の中で青春を浪費する将校ジョヴァンニ・ドローゴ――。神秘的、幻想的な作風で、カフカの再来と称され、二十世紀の現代イタリア文学に独自の位置を占める作家ディーノ・ブッツァーティ(1906―72)の代表作にして、二十世紀幻想文学の世界的古典。1940年刊。

  • 『タタール人の砂漠』奥野拓哉訳『世界文学全集 20世紀の文学 第33 (パヴェーゼ,ブッツァーティ,モラーヴィア)』集英社 1966
  • 『タタール人の砂漠』松籟社、脇功訳、1992年
  • 『タタール人の砂漠』岩波文庫、2013

『ある愛』Un amore(1963年)

『偉大なる幻影』1968年

『七人の使者 ブッツァーティ短編集』1974年

『シチリアを征服したクマ王国の物語』1987年

とおいむかし、クマたちは高くそびえる山の中で静かにくらしていた。ところが厳しい冬がやってきて、飢えと寒さにたまりかねたクマたちは山を下り、人間の住む平地をめざす。行く手に待ち受けるのは、残忍な大公に、ばけ猫、人食い鬼。ゆうれいもいれば、魔法使いもいる。さてはてクマたちの運命やいかに。さあ、それではまばたきもしないできこうではないか。おもしろく、やがて悲しい、シチリアを征服したクマ王国の物語を。

  • 『シチリアを征服したクマ王国の物語』福音館書店、天沢退二郎, 増山暁子訳、1987年
  • 『シチリアを征服したクマ王国の物語』福音館文庫、2008年

『階段の悪夢 短篇集』1992年

『待っていたのは 短編集』1992年6月

『石の幻影 短編集』1998年12月

『神を見た犬』2007年

モノトーンで哀切きわまりない孤高の美の世界を描きながら、人が無意識のうちに心の奥底に抱えている心象風景を類まれな感性で捉えて容赦なく突きつける、イタリアの奇想作家ブッツァーティの代表的短篇集。とつぜん出現した謎の犬におびえる人々を描く表題作、老いた山賊の首領が手下にも見放され、たった一人で戦いを挑む「護送大隊襲撃」、そして幻の傑作と謳われる「戦艦《死》」など22篇を収録。

『夜の挿話 ディーノ・ブッツァーティ作品集』2012年

『七人の使者・神を見た犬 他十三篇』2013年5月

閉ざされた状況のなかでしだいに募ってくる不安、けっして叶えられることのない期待、断じて到達できない目標――。不条理な世界の罠に絡め取られた人間の不安と苦悩、人生という時の流れの残酷さ、死や破滅への憧憬など、人間を取り巻く状況の不可知性を、象徴的・寓意的な手法で描いた15の短篇。イタリア幻想文学の精華。

『モレル谷の奇蹟』2015年4月

「聖女リータの奇蹟に感謝して捧げられた奉納画」という設定で創られた画文集。虚実ないまぜのシュールなナンセンス世界が炸裂!

『絵物語』2016年4月

「わたしの本職は画家です」――現代イタリア文学の鬼才ブッツァーティが、ペンと絵筆で紡ぎ出す、奇妙で妖しい物語世界。――絵画にテクストを添えた「絵物語」54作品に、掌編「身分証明書」とエッセイ「ある誤解」を収録した絵画作品集。

『魔法にかかった男 ブッツァーティ短篇集』2017年12月

現代イタリア文学の奇才ブッツァーティ待望の未邦訳短篇集――初期から中期にかけて書かれた20作品を収録。1篇をのぞく19篇が初訳!

誰からも顧みられることのない孤独な人生を送った男が亡くなったとき、町は突如として夢幻的な祝祭の場に変貌し、彼は一転して世界の主役になる「勝利」、一匹の奇妙な動物が引き起こす破滅的な事態(カタストロフィ)「あるペットの恐るべき復讐」、謎めいた男に一生を通じて追いかけられる「個人的な付き添い」、美味しそうな不思議な匂いを放つリンゴに翻弄される画家の姿を描く「屋根裏部屋」……。現実と幻想が奇妙に入り混じった物語から、寓話風の物語、あるいはアイロニーやユーモアに味付けられたお話まで、バラエティに富んだ20篇。

『現代の地獄への旅 ブッツァーティ短篇集』2018年12月

ミラノ地下鉄の工事現場で見つかった地獄への扉。地獄界の調査に訪れたジャーナリストが見たものは、一見すると現実のミラノとなんら変わらないような町だったが……。美しくサディスティックな女悪魔が案内役をつとめ、ジャーナリストでもあるブッツァーティ自身が語り手兼主人公となる「現代の地獄への旅」、神々しい静寂と詩情に満ちた夜の庭でくり広げられる生き物たちの死の狂宴「甘美な夜」、小悪魔的な若い娘への愛の虜になった中年男の哀しく恐ろしい運命を描いた「キルケー」など、日常世界の裂け目から立ち現れる幻想領域へ読者をいざなう15篇。

『怪物 ブッツァーティ短篇集3』2020年1月

知られざるエッフェル塔建設秘話、流行り病に隠された恐るべき真実、砂漠での謎の任務に出立する若い医師……幻想と寓意とアイロニーが織り成す未邦訳短篇集第三弾

〈なんてこった! おれたちは入っちまった!……〉謎のメッセージを残し、地球の周りを回りつづける人工衛星の乗組員が見たものとは?……人類に癒しがたい懊悩をもたらした驚愕の発見を語る「一九五八年三月二十四日」、古代エジプト遺跡の発掘現場で起きた奇跡と災厄を描く「ホルム・エル=ハガルを訪れた王」、屋根裏部屋でこの世のものとは思われない、見るもおぞましい生き物に遭遇した家政婦兼家庭教師の娘が底知れぬ不安と疑念にからめとられてゆく「怪物」など、全18篇を収録。

この記事を書いた人
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平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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