【おすすめ】村山由佳の全作品を一覧であらすじを紹介します

村山 由佳 むらやま・ゆか(1964年7月10日 – )

小説家。東京都出身。立教大学文学部日本文学科卒業。社会人生活を送ったのち、『天使の卵-エンジェルス・エッグ』にて第6回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。代表作に『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズや、第129回直木賞を受賞した『星々の舟』などがある。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:天使の卵→天使の梯子
  • 2位:翼 cry for the moon
  • 3位:おいしいコーヒーのいれ方シリーズ

天使の卵→天使の梯子はぜひセットで読んでほしいです。

天使の梯子が一番おすすめなんですが、続編のためいきなり読むのは×。

シリーズ第1弾の天使の卵から読みましょう。

村山由佳の作品年表リスト

もう一度デジャ・ヴ(1993年)

行ったことはない。でも、テレビに写し出された風景は見覚えがある!その強烈なデジャ・ヴ〈既視感〉に僕は意識を失い、過去へさかのぼる。運命の人と出会うために…。ファンタジー・ロマン。

天使の卵-エンジェルス・エッグ(1994年)

そのひとの横顔はあまりにも清冽で、凛としたたたずまいに満ちていた。19歳の予備校生の“僕”は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ。高校時代のガールフレンド夏姫に後ろめたい気持ちはあったが、“僕”の心はもう誰にも止められない。第6回「小説すばる」新人賞受賞作品。みずみずしい感性で描かれた純愛小説として選考委員も絶賛したデビュー作。

村山由佳のデビュー作です。

19歳の主人公が8歳年上の精神科医に恋する様子を描いたストレートな恋愛小説になっています。

真っすぐな恋愛小説。ストレート、ド直球な恋愛小説として王道を突っ走っています。よく言えば王道で、悪く言えばありきたりですが、登場人物たちは純粋で気持ちのいい作品に仕上がっています。
もっと読む天使の卵-エンジェルス・エッグ(村山由佳)のあらすじ(ネタバレなし)・感想

おいしいコーヒーのいれ方(1994年)

高校3年になる春、父の転勤のため、いとこ姉弟と同居するはめになった勝利。そんな彼を驚かせたのは、久しぶりに会う5歳年上のかれんの美しい変貌ぶりだった。しかも彼女は、彼の高校の新任美術教師。同じ屋根の下で暮らすうち、勝利はかれんの秘密を知り、その哀しい想いに気づいてしまう。守ってあげたい! いつしか一人の女性としてかれんを意識しはじめる勝利。ピュアで真摯な恋の行方は…。

シリーズについては別の記事にまとめています。
もっと読むおいしいコーヒーのいれ方シリーズ(村山由佳)のあらすじを紹介!切なくピュアなラブ・ストーリー

BAD KIDS(1994年7月)

高校写真部の部長の都は、20歳もの年上のカメラマンとの関係に苦悩している。彼女が被写体に選んだのはラグビー部の隆之だった。しかし彼が気持ちを動かされているのは、同性のチームメイトだった。傷つき、愛に悩み、性に戸惑いながらもひたむきに生きる18歳の、等身大の青春像を描く。みずみずしいタッチの長編恋愛小説。

野生の風 WILD WIND(1995年3月)

このサバンナを渡る風のように、自由にあなたを愛せたらいいのに…。アフリカの大草原を舞台に、染織家の飛鳥とカメラマン・一馬の激しい愛と別れを描く、心ゆさぶる物語。

青のフェルマータ Fermata in Blue(1995年11月)

両親の不和、離婚から言葉を失った里緒は、治療に効果的だというイルカとのふれあいを求めて、オーストラリアの島にやってきた。研究所のイルカの世話を手伝って暮らす彼女に島に住む老チェリストJBが贈る「フェルマータ・イン・ブルー」の曲。美しいその旋律が夜明けの海に響いたとき、海のかなたから野生のイルカが現れて――。心に傷を持つ人々が織りなすイノセントでピュアな愛の物語。

きみのためにできること(1996年11月)

凄い音を作りたい。だが、夢までは遠い―。高瀬俊太郎は新米の音声技師。仕事に意欲を燃やすが、恋人がふたり、彼の心に棲み始めた…。真摯な想いが時を駆ける青春小説。

翼 cry for the moon(1997年9月)

幼い頃に受けた仕打ちで凍りついた真冬の心。その愛に閉ざされた心を解き放つのは、ニューヨーク、そして広大なアリゾナの地の人々。一人の女性の魂の再生と自由を描く長編。

夜明けまで1マイル―somebody loves you(1998年)

これはフリンなんかじゃない、恋だ。
バンドとバイトに明け暮れる大学生の「僕」。美人でクールな講師のマリコ先生に恋したけれど、学生と教師、しかもマリコ先生には夫がいる。不器用でひたむきな青春の恋の行方。

海を抱く BAD KIDS(1999年7月)

超高校級サーファーであり誰とでも寝る軽いやつと風評のある光秀。一方、まじめで成績優秀、校内随一の優等生の恵理。接点のほとんどない二人がある出来事をきっかけに性的な関係をもつようになる。それは互いの欲望を満たすだけの関わり、のはずだった。それぞれが内に抱える厳しい現実と悩み、それは体を重ねることで癒されていくのか。真摯に生きようとする18歳の心と体を描く青春長編小説。

さいごの恐竜ティラン I’ll stay with you(1999年9月)

天敵の肉食恐竜の卵を育てる決意をした草食恐竜の母。やがて異形の姿に成長するティラン…。哀しくて美しいラブ・ファンタジー。

すべての雲は銀の… Silver Lining(2001年11月)

誰も愛せない。壊れた心に降り積もる物語。心変わりした恋人由美子が選んだのは、こともあろうに兄貴だった。大学生活を捨てた祐介は信州菅平の宿「かむなび」で、明るさの奥に傷みを抱えた人々と出会う。

永遠。(2003年2月)

生きることに無器用なひとなのね、それが私にはいとしかった――葉月さんは亡くなる前、娘の弥生と幼なじみの僕に話してくれた。かつて別れた恋人のことを。弥生はその男の向かいの部屋に住み、彼の講義を聴きに短大に通った。「お父さん」と、一度も告げられずに。卒業式の日、僕は弥生の帰りを待つ――。

星々の舟 VOYAGE THROUGH STARS(2003年3月)

家族だからさびしい。他人だからせつない──禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄と、いじめの過去から脱却できないその娘。厳格な父は戦争の傷痕を抱いて──平凡な家庭像を保ちながらも、突然訪れる残酷な破綻。性別、世代、価値観のちがう人間同士が、夜空の星々のようにそれぞれ瞬き、輝きながら「家」というひとつの舟に乗り、時の海を渡っていく。愛とは、家族とはなにか。03年直木賞受賞の、心ふるえる感動の物語。

『星々の舟』は、今までの『天使の卵』や『おいしいコーヒーのいれ方シリーズ』に代表されるような「全力で恋愛してます!」といったようなものではありません。

これまでは、主人公の年齢も十代後半や二十代だったのが、三十代の半ばや五十代と世代が変わっています。

それでも描かれているのは「恋愛」。

最後の章を除く作品全体に漂っているのは、寂寥感、孤独感というものでしょうか。中心に描かれている、貢、暁、沙恵、美希の四兄弟は全員「独りぼっち」なのです。彼らの実らない恋愛劇が描かれます。

読むのがツラかったです。でもおもしろかった。苦い”大人の小説“です。
もっと読む星々の舟(村山由佳)のあらすじ(ネタバレなし)・解説・感想

天使の梯子 Angel’s Ladder(2004年10月)

バイト先のカフェで耳にした懐かしい音。それはフルチンこと古幡慎一が高校時代に思いを寄せた先生、斎藤夏姫のものだった。8歳年上、29歳の夏姫に、どうしようもなく惹かれていくフルチン。だが、彼女は、体はひらいても心を見せてはくれない。10年前の「あの時」から夏姫の心には特別な男が棲んでいるのだから――。傷ついた心は再生するのか。愛は蘇るのか。それぞれの思いが交錯する物語。

ヘヴンリー・ブルー Heavenly Blue (2006年8月)

8歳年上の姉・春妃が自分のボーイフレンドと恋に落ちた。精神科医として働く、美しく優しい姉と、やっと両思いになった同級生の歩太くんが。「嘘つき! 一生恨んでやるから!」。口をついて出た取り返しのつかないあの言葉。あの日に戻りたい。あの日に戻れたら。お姉ちゃん、お姉ちゃん、私は……。夏姫の視点から描かれる『天使の卵』アナザーストーリー。文庫版特別エッセイ付き。

ダブル・ファンタジー(2009年)

35歳の奈津は売れっ子脚本家。仕事は順調だが、マネージャーである夫の支配的な態度に萎縮し、精神的にはギリギリの日々。そのうえ奈津は人一倍性欲が強く、躯の奥から溢れる焦りと衝動になんとか堪えていた矢先、敬愛する56歳の演出家・志澤とメール交換を始めたのを機に、女としての人生に目覚めていく。志澤の、粗野な言葉遣いでの“調教”にのめり込む奈津。そして生と性の遍歴が始まった…。柴田錬三郎賞ほか文学賞三冠受賞。文壇に衝撃を与えた迫力の官能長篇!

遥かなる水の音(2009年11月)

〈僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな〉。亡き周の希望を叶えるために共にモロッコへと旅立つ4人。いまの恋愛関係の行き先に不安を覚える緋沙子。近づきつつある老いにおびえるゲイのフランス人、ジャン=クロード。ふとしたはずみで身体の関係ができ、気持ちの整理がつかない幼なじみの浩介と結衣。愛の深さ、強さとは。そして生きることとは。様々な愛の形を浮き彫りにする感動長編。

アダルト・エデュケーション(2010年7月)

「ミズキさんとでないと、だめな軀になっちゃうよ」。弟を愛するあまり、その恋人・千砂と体を重ね続けるミズキ。千砂はその愛撫に溺れ――(「最後の一線」)。女子校のクラスメイト、年下の同僚、叔母の夫、姉の……。欲望に忠実だからこそ人生は苦しい。覚悟を決めてこそ恍惚は訪れる。自らの性や性愛に罪悪感を抱く十二人の不埒でセクシャルな物語。

花酔ひ(2012年2月)

『ダブル・ファンタジー』を超える、衝撃の官能世界! 恋ではない、愛ではなおさらない、もっと身勝手で、純粋な何か――。浅草の呉服屋の一人娘、結城麻子はアンティーク着物の仕入れで、京都の葬儀社の桐谷正隆と出会う。野心家の正隆がしだいに麻子との距離を縮めていく一方、ほの暗い過去を抱える正隆の妻・千桜は、人生ではじめて見つけた「奴隷」に悦びを見出していく……。かつてなく猥雑で美しい官能世界が交差する傑作長篇。

ダンス・ウィズ・ドラゴン(2012年5月)

井の頭公園の奥深く潜む、夜にしか開かない図書館。生い立ちに消えない痛みを刻むオリエ。過去に妹を傷つけたことを悔やみ続ける兄・スグルと、彼を救済したい妹・マナミ。前世の記憶をもてあますキリコ。〈永遠なる〉ドラゴンに導かれるように集う彼らは、痛みとともに、それぞれの〝性〟と〝禁忌〟を解き放ってゆく。ミステリアスな官能長篇。

天翔る(2013年3月)

札幌に住む看護婦の貴子は、学校に行けなくなった11歳の少女、まりもと知り合う。自分が通う牧場(ランチ)にまりもを誘うが、そこで待っていたのは、風変わりな牧場主と、エンデュランスという乗馬耐久競技だった。馬をいたわりながら、野山にめぐらされたルートをたどり、長距離を翔けぬける。競技に魅せられた者たちだけが見ることのできる世界とは? それぞれに喪失感を抱えた男女たちが生きることに向き合っていく感動作。

天使の棺(2013年11月)

家にも学校にも居場所を見出せず、自分を愛せずにいる14歳の少女・茉莉。かつて最愛の人を亡くし、心に癒えない傷を抱き続けてきた画家・歩太。20歳年上の歩太と出会い、茉莉は生まれて初めて心安らぐ居場所を手にする。二人はともに「再生」への道を歩むが、幸福な時間はある事件によって大きく歪められ――。いま贈る、終わりにして始まりの物語。『天使の卵』から20年、ついに感動の最終章。

ありふれた愛じゃない(2014年3月)

心とからだのリミッターを外す……
出張先のタヒチで再会した元彼は、誠実な今の彼とは正反対の官能的な男。
抑えようとしても心は揺れる。魂が震える恋愛小説。

銀座の老舗真珠店に勤務する32歳の真奈。
お局様の女性上司に敵視されつつも仕事は充実し、私生活では年下の恋人と半同棲生活を送っていた。
しかし、真珠の買い付けに訪れた出張先のタヒチで、元彼の竜介に出会ったことで、真奈の心は揺れ始める。
生命力溢れるタヒチが真奈を変えてゆく……珠玉の恋愛長編。

ワンダフル・ワールド(2016年3月)

アロマオイルを纏った肌をぶつけ合い、のぼり立つ匂い。調香師との情事は、私に長い愛人生活を終わらせる予感を抱かせた。あの光景を目にするまでは――(「アンビバレンス」)。年上の人妻経営者に持ちかけられた三か月間の恋人契約。俺に抱かれ、女の喜びを感じると話していた彼女は、なぜ突然いなくなったのだろう(「バタフライ」)。記憶と熱を一瞬で呼び覚ます特別な香り。五編の恋愛小説集。

嘘 Love Lies(2017年12月)

どんな地獄だろうと構わない。でも、この秘密だけは、絶対に守り通す。刀根秀俊、美月、亮介、陽菜乃は仲のいい友達グループだった。中学2年の夏にあの事件が起こるまでは――恐怖、怒り、後悔、そして絶望。生涯拭えぬ過ちとトラウマを抱えたまま、各々の人生を歩んでいた4人。求め合う体と秘めたる想いが、さらなる苦悩を呼び、暴力の行き着く果てに究極の愛が生まれる。著者渾身の恋愛長編!

風は西から(2018年3月)

大手居酒屋チェーン「山背」に就職し、繁盛店の店長となり、張り切って働いていた健介が、突然自ら命を絶ってしまった。大手食品メーカー「銀のさじ」に務める恋人の千秋は、自分を責めた――なぜ、彼の辛さを分かってあげられなかったのか。なぜ、彼からの「最後」の電話に心ない言葉を言ってしまったのか。悲しみにくれながらも、健介の自殺は「労災」ではないのか、その真相を突き止めることが健介のために、自分ができることではないか、と千秋は気づく。そして、やはり、息子の死の真相を知りたいと願う健介の両親と共に、大企業を相手に戦うことを誓う。小さな人間が秘めている「強さ」を描く、社会派エンターテインメント。

ミルク・アンド・ハニー(2018年5月)

柴田錬三郎賞、中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞の三冠に輝いた衝撃作『ダブル・ファンタジー』待望の続編!
男女の愛憎を描き尽くし、やがて生と死の岸へとたどり着く――。

脚本家・高遠奈津はプライベートから仕事の中身にまで干渉し、支配する夫・省吾との穏やかだが息が詰まるような田舎暮らしを捨て、いまは東京で恋人の舞台役者・大林一也と暮らしている。しかし、時の経過とともに大林は奈津に無関心になっていき、奈津の心と躯は満たされなくなっていく。

またも性の深淵へと分け入ってゆく奈津が、自由と孤独のその果てに見いだしたものは……。

燃える波(2018年7月)

インテリアスタイリストとして仕事をしながら、ラジオのパーソナリティーもつとめ、多忙な日々を送る帆奈美。大学同級生の夫と猫、3人での静かな暮らしは、幼馴染みのカメラマン・炯と恋に落ちたことで崩れ去る。他の男の存在に気づいた夫は、帆奈美の人格を否定する発言や行動を繰り返すようになり……。

婚外恋愛がひとりの女性にもたらした大きな変化を描く、恋愛長篇。

この記事を書いた人
右手

平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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