【おすすめ】レイ・ブラッドベリの全作品を一覧であらすじを紹介します

レイ・ダグラス・ブラッドベリ Ray Douglas Bradbury(1920年8月22日 – 2012年6月5日)

小説家、詩人。アメリカ合衆国イリノイ州ウォキーガン生まれ。1938年から1942年まで新聞の販売をしており、その間にヘンリー・ハースとの共作の「振り子」が『スーパー・サイエンス・ストーリーズ』に掲載され、プロデビュー。1947年、処女短編集『黒いカーニバル』が刊行。続く『火星年代記』『刺青の男』が人気を博した。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:華氏451度
  • 2位:火星年代記
  • 3位:黒いカーニバル
  • 4位:太陽の黄金の林檎
  • 5位:万華鏡 ブラッドベリ自選傑作集

作品年表リスト

『黒いカーニバル』(Dark Carnival)1947

『火星年代記』(The Martian Chronicles)1950

人類は火星へ火星へと寄せ波のように押し寄せ、やがて地球人の村ができ、町ができ、哀れな火星人たちは、その廃墟からしだいに姿を消していった……抒情と幻想の詩人が、オムニバス中・短篇によって紡ぎあげた、SF文学史上に燦然と輝く永遠の記念碑。新たな序文と二短篇を加えた〔新版〕を底本とする電子書籍版登場。

『刺青の男』 (The Illustrated Man)1951

暑い日にもかかわらず、ウールのシャツのボタンを胸元から手首まできっちりとかけた大男。彼は全身に彫った18の刺青を、18の秘密の物語を隠していた。夜、月あかりを浴びると刺青の絵は動きはじめ、18の物語を演じはじめる……刺青の男とは、重苦しい過去とさらに重苦しいかもしれぬ未来とを一身に背負った人類の姿だった。宇宙旅行、原水爆、宗教、人種問題などをテーマに、幻想と詩情に満ちた、美しくも異様な短篇集!

『太陽の黄金の林檎』(The Golden Apples of the Sun)1953

冷えきった地球を救うために太陽から“火”を持ち帰ろうとする宇宙船を描いた表題作「太陽の黄金の林檎」、灯台の霧笛の音を仲間の声だと思いこみ、海の底から現れる古代生物の悲哀を綴った「霧笛」、タイム・トラベルの危険性を鋭くえぐる「サウンド・オブ・サンダー(雷のような音)」など、SFの抒情詩人たる巨匠の幻想と詩情にあふれる22篇を収録した短篇集。

『華氏451度』(Fahrenheit 451)1953

華氏451度──この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士(ファイアマン)のひとりだった。だがある晩、風変わりな少女とであってから、彼の人生は劇的に変わってゆく……本が忌むべき禁制品となった未来を舞台に、SF界きっての抒情詩人が現代文明を鋭く風刺した不朽の名作、新訳で登場!

タイトルの「華氏451度」とは摂氏233度のこと。紙が自然発火する温度だということです。

この小説では、読書や本の所有が禁じられた近未来の社会が描かれます。

この物語の主人公は”焚書官”。人類の英知を結集した本を次々に焼いていきます。聖書ですらも例外ではありません。社会は相互監視社会になっており、権力者に都合のいい構造になっています。

本は「人類の英知を結集した」と書きましたが、とくにシャイで口下手な日本人は言論や研究の多くを出版に頼ってきました。

もちろん現代日本では読書や本の所有は自由です。それでも出版不況が叫ばれ、雑誌が廃刊になったりします。そんな中、本や読書の必要性や素晴らしさを再確認できる一冊だと思います。

『十月はたそがれの国』(The October Country)1955

ポオの衣鉢をつぐ幻想文学の第一人者、SFの抒情詩人ブラッドベリの名声を確立した処女短編集「闇のカーニバル」全編に、新たに五つの新作を加えた珠玉の作品集。後期のSFファンタジーを中心とした短編とは異なり、ここには怪異と幻想と夢魔の世界がなまなましく息づいている。ジョー・マグナイニの挿絵十二枚を付す決定版。

『たんぽぽのお酒』(Dandelion Wine)1957

『メランコリイの妙薬』(A Medicine for Melancholy)1959

生まれながらの夢想家にして、怪異の耽美家、叙情溢れる感傷家にして、詩人。根強く圧倒的な人気を誇るブラッドベリの魅力を余すところなく紹介する傑作集。珠玉の二十二篇収録。

『何かが道をやってくる』 (Something Wicked This Way Comes)1962

ある年の万聖節前夜、ジムとウィルの十三歳の二少年は、一夜のうちに永久に子供ではなくなった。カーニバルの騒音の中で回転木馬の進行につれて、時間は現在から未来へ過去から未来へと変わり、魔女や恐竜の徘徊する悪夢のような世界が展開する。SF界の抒情詩人が世に問う絶妙なリズム。ポオの衣鉢をつぐ一大ファンタジー。

『ウは宇宙船のウ』(R Is for Rocket)1962

収録作「雷のとどろくような声」が超大作映画化(「サウンド・オブ・サンダー」)、2006年3月日本公開予定。これを機に、「霧笛」「霜と炎」などブラッドベリ自身が選んだ16編収録の傑作集を新版で贈る。

『よろこびの機械』(The Machineries of Joy)1964

宇宙旅行に関するローマ法王の文書をめぐり、神父たちが奇妙な騒動を繰りひろげる「よろこびの機械」、火星の古い井戸の中でじっとあることを待ちつづけている男の悲哀をつづる「待つ男」、ある朝突然、全人類が姿を消して静寂そのものとなった地上の世界を旅する一家の物語「休暇」など、珠玉の21篇を収録。特異な文明批評と、幻想味あふれる叙情性で知られるSFの詩人ブラッドベリが精魂をこめて謳いあげた傑作短篇集

『万華鏡 ブラッドベリ自選SF傑作選』 (The Vintage Bradbury)1965

隕石との衝突事故で宇宙船が破壊され、宇宙空間へ放り出された飛行士たち。時間がたつにつれ仲間たちとの無線交信はひとつまたひとつと途切れゆく――永遠の名作「万華鏡」をはじめ、子供部屋がリアルなアフリカと化す「草原」、年に一度岬の灯台へ深海から訪れる巨大生物と青年との出会いを描いた「霧笛」など、“SFの叙情派詩人”ブラッドベリが自ら選んだ傑作26編を収録。

『スは宇宙(スペース)のス』(S Is for Space)1966

――ヴェルヌはぼくの父親、ウェルズはぼくの賢明なる伯父さん、ポオは蝙蝠の翼をもった従兄弟、シェリー夫人はぼくの母親だったこともある。バローズやハガード、スティーヴンスンの小説をむさぼり読んだ少年の日のぼく――。幻想と抒情のSF詩人が、読者を幼年時代へ、怪異な夢魔の息づく不可思議な世界へと誘う珠玉短編16編。

『キリマンジャロ・マシーン』(I Sing the Body Electric)

『歌おう、感電するほどの喜びを!』(I Sing the Body Electric)1969

母さんが死んで悲しみにくれるわが家に、ある日「電子おばあさん」がやってきた。ぼくたちとおばあさんが過ごした日々を描いた表題作、ヘミングウェイにオマージュを捧げた「キリマンジャロ・マシーン」など、幻想味溢れる全18篇を収録。『歌おう、感電するほどの喜びを!』『キリマンジャロ・マシーン』合本版

『ブラッドベリは歌う』(I Sing the Body Electric!)

母を失った子供たちの前に、養育係兼料理人として現われた、電子お祖母さんの活躍を描いた心暖まる佳編「吾は唄う、この身の充電するまで」、ヘミングウェイヘの痛切きわまる愛着を奏でる「キリマンジャロ機」、1929年のイリノイ州グリーンタウンに突如現われたチャールズ・ディケンズを名乗る男と少年との奇妙な友情を描く「ニックルビーの友達なら誰でもわたしの友達だ」、ペーソスと諧謔に溢れたユーモア短編「お屋敷、猛火に包まれなば」「冷たい風、暖かな風」。1948年から69年にかけて書かれた18編を収録した、ブラッドベリの自選傑作短編集。

『十月の旅人』(The October Game and Other Stories)

ブラッドベリの習作時代から円熟期にかけての作品のうち、これまで邦訳の短編集には未収録の10編を伊藤典夫氏が選んでまとめた作品集。発表年代は1943年から53年までの10年間にわたる。過去と未来の日々を繊細な感受性と豊穣な幻想のなかに描くファンタジー。

『ハロウィーンがやってきた』(The Halloween Tree)1972

『火の柱』(Pillar of Fire and Other Plays)1975

『とうに夜半を過ぎて』(Long After Midnight)1976

海ぞいの断崖の木にぶらさがり揺れていた少女の死体を乗せて闇の中を走る救急車が遭遇する不思議な恐怖を描く表題作ほか、SFの詩人が贈る、とっておきの21編。これぞブラッドベリの真骨頂!

『火星の笛吹き』(The Piper)

『恐竜物語』(Dinosaur Tales)1983

『悪夢のカーニバル』(A Memory of Murder)1984

『死ぬときはひとりぼっち』 (Death is a Lonely Business)1985

夜霧に沈む港町。住民が怪死を遂げてゆく。その謎を追う男は迷宮に迷いこむ……名匠の静かな叙情が冴え渡る傑作幻想探偵小説

『夜をつけよう』(Switch on the Night)

『夜のスイッチ』

『二人がここにいる不思議』(The Toynbee Convector)1988

太めと痩せのカップルの、出会いと別れと再会の物語「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」、天国まで自慢のワインを持って行こうとする呑んべえ領主に抗して村人たちが考えた作戦が意表をつく「ご領主に乾杯、別れに乾杯! 」など、23編のジンワリいい話を集めた待望の短編集。ちぐはぐな会話としんみりした読後感が楽しい表題作は、今は亡き両親をレストランに招待した男の話。

『黄泉からの旅人』(Graveyard for Lunatics: Another Tale of Two Cities)1990

ハロウィーンの夜、映画撮影所裏の墓場で起きた怪事件。古きよきハリウッドの夢と怪奇。入手至難だった幻想探偵小説。

『永遠の夢』(Now and Forever)

半世紀を超える創作活動を経てなお、壮大なヴィジョンを胸に抱き続ける巨匠レイ・ブラッドベリ。未発表の中編2作を収録。

アリゾナ州の小さな隠れ里サマートンには子どもがいない。住民のだれも年をとらない。土地の魔法に魅せられながら、その謎を探る「どこかで楽隊が奏でている」。

メルヴィルの『白鯨』における帆船を宇宙船に、白鯨を白い彗星に置き換えて描かれた「2099年の巨鯨」。

『ブラッドベリがやってくる – 小説の愉快』(Zen in the Art of Writing)1990

『緑の影、白い鯨』(Green Shadows, White Whale)1992

『瞬き(まばたき)よりも速く』(Quicker Than the Eye)1996

マジック・ショーで起きた不思議な出来事を描く表題作など、名品21篇を収録する傑作集。暑い夏の夜、妻とマジック・ショーに出かけたわたしは、舞台に上げられた男が自分そっくりであることに気づく。彼は女魔術師により、身につけたものを目にも止まらぬ早業で奪われていった……奇妙なできごとをシニカルに描いた表題作「瞬きよりも速く」、夜ごと庭に現れる若い女への揺れる心情を綴る「芝生で泣いてる女」、三人の偉大な作家に捧げるレクイエム「最後の秘跡」など、詩情に満ちた21の短篇を収録した傑作集

『バビロン行きの夜行列車』(Driving Blind)1997

旅先、フィレンツェの路上での思いがけない出会いから始まる一日を描く、とびきり優しい傑作コメ ディ(「覚えてるかい? おれのこと」)。名も知らぬひとりの美しい女性を探して、レストランからレストランへとパリの街を奔走する青年の恋のゆくえ(「似合いのカップル」)。地球から千六百万キロ離れた宇宙船でみつかった密航者の正体は・・・・・・。(「ミスター・ペイル」)。SF、ラブストーリー、幻想譚といった多彩なスタイルのなかに、抒情と感情とゆたかな想像の魅力がつまった二十一篇。物語の魔術師・ブラッドベリが遺した、とっておきの短編集。

『塵よりよみがえり』(From the Dust Returned)2001

『さよなら、コンスタンス』(Let’s All Kill Constance)2002

往年の名女優はどこに消えた? ハリウッドの夢の跡をさまよう男の見た真相。ノスタルジックな詩情で読者を酔わせる幻想探偵小説。

『社交ダンスが終った夜に』(One More for the Road)2002

深夜の路面電車に乗り合わせた男女の会話は、やがて不思議な結末へと……ふわりとした余韻を残す表題作のほか、急場しのぎにでっち上げ、リールの順番さえ間違えて上映した映画がベネチアでグランプリを受賞してしまう「ドラゴン真夜中に踊る」、ゴルフ場で偶然知り合った同名の老人の過去と自分の過去が、徐々に混じりあっていく「19番」など、いずれも〈SFの抒情詩人〉ならではの25編。

『猫のパジャマ』(The Cat’s Pajamas)2004

猫を拾った男女をめぐる極上のラブストーリー「猫のパジャマ」、初期の名作「さなぎ」他、珠玉のスケッチ、SF、奇譚など、ブラッドベリのすべてが詰まった短篇集。絶筆となったエッセイを特別収録。

『さよなら僕の夏』(Farewell Summer)2006

『ブラッドベリはどこへゆく – 未来の回廊』(Yestermorrow)

『ブラッドベリ、自作を語る』

「華氏451度」「火星年代記」「たんぽぽのお酒」などの傑作を生み出し、SFを文学の領域にまで高めた巨匠レイ・ブラッドベリ。政治家のゴルバチョフから映画監督のヒッチコック、ミュージシャンのデビッド・ボウイまで、愛読者は幅広く、現代の文化・社会に与えた影響ははかりしれない。
本書は、ブラッドベリとその研究の第一人者サム・ウェラーの、10年以上にわたる対話から生まれた。創作秘話、著名人との交遊、愛、信仰、未来予測……、ときに愉快で、熱くて、頑固で、人を驚かせ、愛にあふれる、ブラッドベリの生の姿が記録されている。

この記事を書いた人
右手

平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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