【おすすめ】アゴタ・クリストフの全作品を一覧であらすじを紹介します

アゴタ・クリストフ(1935年10月30日 – 2011年7月27日)

小説家。ハンガリー生まれ。1956年に発生したハンガリー動乱から逃れるため、スイスに亡命。1986年にフランス語で発表した小説『悪童日記』によって一躍脚光を浴び、その後、続篇の『ふたりの証拠』(88)、『第三の嘘』(91)を発表して三部作を完成させ、力量ある第一級の作家としての地位を確立した。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:悪童日記
  • 2位:昨日
  • 3位:第三の嘘

作品年表リスト

『悪童日記』 Le Grand Cahier (1986年)

戦火の中で彼らはしたたかに生き抜いた――大都会から国境ぞいの田舎のおばあちゃんの家に疎開した双子の天才少年。人間の醜さ、哀しさ、世の不条理――非情な現実に出あうたびに、彼らはそれをノートに克明に記す。独創的な手法と衝撃的な内容で全世界に感動と絶賛の嵐を巻き起した女性亡命作家のデビュー作。

戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開します。

その日から、ぼくらの過酷な日々が始まります。人間の醜さや哀しさ、世の不条理。そんな非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記に記すことにしたのでした。

『ふたりの証拠』 La Preuve (1988年)

戦争は終わった。過酷な時代を生き延びた双子の兄弟の一人は国境を越えて向こうの国へ。一人はおばあちゃんの家がある故国に留まり、別れた兄弟のために手記を書き続ける。強烈な印象を残した『悪童日記』の続篇。主人公と彼を取り巻く多彩な人物を通して、愛と絶望の深さをどこまでも透明に描いて共感を呼ぶ。

『第三の嘘』 Le Troisième Mensonge (1991年)

ベルリンの壁の崩壊後、双子の一人が何十年ぶりかに、子どもの頃の思い出の小さな町に戻ってきた。彼は少年時代を思い返しながら、町をさまよい、ずっと以前に別れたままの兄弟をさがし求める。双子の兄弟がついに再会を果たしたとき、明かされる真実と嘘とは? 『悪童日記』にはじまる奇跡の三部作の完結篇。

L’Epidémie & Un rat qui passe (1993年)戯曲

『怪物 – アゴタ・クリストフ戯曲集』 (1994年)

『伝染病 – アゴタ・クリストフ戯曲集』(1995年)

『昨日』 Hier (1995年)

著者のアゴタ・クリストフはハンガリー出身だが、ハンガリー動乱に際し西側に脱出。その後はスイス国内のフランス語圏に住み、工場に勤めたという。本作で主人公のサンドールもどこかの国を出た後、時計工場での労働を始める。

そういう意味では自伝的な小説ともいえる。アゴタ・クリストフは執筆を続けることで作家となった。そしてサンドールも作家になるという夢を、再会したかつての同級生に向かって語る。

僕たちは自分のいる場所や境遇を言い訳にして、夢を諦めがちだ。しかしサンドールの姿を見ていると、本当に大事なのは別のことだと気が付かされる。
もっと読む昨日(アゴタ・クリストフ)のあらすじ(ネタバレあり)・感想・評価

L’HEure grise et autres Pièces (1998年)戯曲

『どちらでもいい』 C’est égal (2005年)

もはや来ることのない列車を待ち続ける老人の狂気と悲しみを描く「北部行きの列車」。まだ見ぬ家族から初めて手紙をもらった孤児の落胆を綴る「郵便受け」。まるで著者自身の無関心を象徴するかのような表題作「どちらでもいい」ほかに加えて、『悪童日記』へのつながりを思わせる単行本未収録の初期短篇「マティアス、きみは何処にいるのか?」を収録。筆を折り続ける著者の絶望と喪失感が色濃く刻まれた、異色の掌篇集。

『文盲 アゴタ・クリストフ自伝』 (2006年3月)

世界的ベストセラー『悪童日記』の著者が初めて語る、壮絶なる半生。祖国ハンガリーを逃れ難民となり、母語ではない「敵語」で書くことを強いられた、亡命作家の苦悩と葛藤を描く。

この記事を書いた人
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平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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