【おすすめ】井上靖の名作小説の人気ランキング5選【映画&ドラマ化原作や新作も!】

井上 靖 いのうえ・やすし(1907年5月6日 – 1991年1月29日)

小説家。北海道旭川市生まれ。京都大学文学部哲学科卒。毎日新聞社に入社後、多くの作品を手掛ける。1949年、「闘牛」で芥川賞を受賞。51年に退社して以降は、小説の執筆に専念した。1957年、「天平の甍」で芸術選奨、1969年、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞、1989年、「孔子」で野間文芸賞受賞。

井上靖のおすすめ作品ランキング

第5位:敦煌

官吏任用試験に失敗した趙行徳は、開封の町で、全裸の西夏の女が売りに出されているのを救ってやった。その時彼女は趙に一枚の小さな布切れを与えたが、そこに記された異様な形の文字は彼の運命を変えることになる……。
西夏との戦いによって敦煌が滅びる時に洞窟に隠された万巻の経典が、二十世紀になってはじめて陽の目を見たという史実をもとに描く壮大な歴史ロマン。詳細な注解を付す。

第4位:しろばんば

洪作少年は、五歳の時から父や母のもとを離れ、曾祖父の妾であったおぬい婆さんとふたり、土蔵で暮していた。村人たちの白眼視に耐えるおぬい婆さんは、洪作だけには異常なまでの愛情を注いだ。
――野の草の匂いと陽光のみなぎる伊豆湯ヶ島の自然のなかで、幼い魂はいかに成長していったか。著者自身の幼少年時代を描き、なつかしい郷愁とおおらかなユーモアの横溢する名作。

第3位:天平の甍

天平五(733)年、荒れ狂う大海を越えて唐に留学した若い僧たちがあった。故国の便りもなく、無事な生還も期しがたい彼ら――在唐二十年、放浪の果て、高僧鑒真(がんじん)を伴って普照(ふしょう)はただひとり故国の土を踏んだ……。
鑒真来朝という日本古代史上の大きな事実をもとに、極限に挑み、嵐の中の木の葉のように翻弄される僧たちの運命を、大きな歴史のうねりの中に鮮明なイメージで定着させた画期的な歴史小説。芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。用語、史実等の詳細な注釈を付す。

第2位:氷壁

前穂高の難所に挑んだ小坂乙彦は、切れる筈のないナイロン・ザイルが切れて墜死する。小坂と同行し、遭難の真因をつきとめようとする魚津恭太は、自殺説も含め数々の憶測と戦いながら、小坂の恋人であった美貌の人妻・八代美那子への思慕を胸に、死の単独行を開始するが……。
完璧な構成のもとに、雄大な自然と都会の雑踏を照応させつつ、恋愛と男同士の友情をドラマチックに展開させた傑作長編。

第1位:楼蘭

大国の漢と匈奴(きょうど)とにはさまれた弱小国楼蘭は、匈奴の劫掠(ごうりゃく)から逃れるために住み慣れたロブ湖畔の城邑から新しい都城に移り、漢の庇護下に入った。新しい国家は鄯善(ぜんぜん)と呼ばれたが、人々は自分たちの故地を忘れたことはなかった。それから数百年を経て、若い武将が祖先の地を奪回しようと計ったが……。

西域の一オアシス国家の苛烈な運命を描く表題作など、歴史作品を中心に12編を収録。用語、史実等の詳細な注釈を付す。

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