【おすすめ】冲方丁の全作品を一覧であらすじを紹介します

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冲方 丁 うぶかた・とう(1977年2月14日 -)

小説家。岐阜県各務原市生まれ。早稲田大学第一文学部中退。大学在学中に『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞し小説家デビュー。『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞を、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、舟橋聖一文学賞、北東文芸賞を、『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:天地明察
  • 2位:マルドゥック・スクランブル
  • 3位:十二人の死にたい子どもたち

作品一覧リスト

黒い季節(1996年6月)

身のうちに病を飼い、未来を望まぬヤクザ「藤堂」、記憶を喪い、未来の鍵となる美少年「穂」、未来を手にせんとする男「沖」、沖と宿命で結ばれた異能の女「蛭雪」、未来を望まずにはいられぬ少年「誠」、誠と偶然で結ばれた異能の女「戊」――縁は結ばれ、賽は投げられた。世界は、未来は変わるのか? 本屋大賞作家、冲方丁が若き日の情熱と才能をフル投入した、いまだかつてない異形のエンタテインメント!!

ばいばい、アース(2000年12月)

地には花、空に聖星(アース)、人々は猫や蛙、鼠などさまざまな動物のかたちを纏う。この世界に、ラブラック=ベルはたったひとり、異形のものとして生まれた。牙も毛皮も鱗もない“のっぺらぼう”の彼女は、自分と同じ存在を探す旅に出る。放浪者の資格を購うため、剣士となって〈都市〉と〈外〉との戦いに臨むベル。そこで彼女を待っていたのは――。異能の世界構築者冲方丁、最初期の傑作が待望の電子化!!

微睡みのセフィロト(2002年4月)

〈『マルドゥック・スクランブル』の原点 傑作SFハードボイルド、待望の復刊〉300億の微細な立方体に混断された男。世界連邦保安機構の捜査官パットは、第四次元感応者の少女ラファエルと捜査を開始するが……

カオス レギオン

カオス レギオン 聖戦魔軍篇(2003年2月)

号泣必至!軍勢バトル・ファンタジー!!

黒印騎士ジークはかつての友ドラクロワを追っていた。共に理想のために戦った二人。今は戦う者同士。二人の過去に一体何が?その決着は?話題のPS2ソフトが大長編小説で登場!圧倒的な一大叙事詩に泣け!!

カオス レギオン 0 招魔六陣篇(2003年3月)

盲目の聖女ノヴィアが暮らす街は、蛮族からの襲撃危機に晒されていた。救世主の出現を信じ続ける少女。ある時、現れたのは、一人の墓堀り人だった……。書き下ろしを含む『月刊ドラゴンマガジン』連載分収録の短編

カオス レギオン 01 聖双去来篇(2003年7月)

<銀の乙女>就任を迎えるノヴィア。その行方は!?『月刊ドラゴンマガジン』連載分に、大量書きおろし中編を収録!そこでは因縁の大地を訪れたジークたちに衝撃の事実が明かされる!!まさかの新展開から目を離すな

カオス レギオン 02 魔天行進篇(2003年12月)

ジークたちは大量の民を引き連れ、新天地をを目指していた。一方、レオニスがドラクロワと手を組むことに。それぞれの思惑が絡み合い、かつてない大軍勢バトルが始まるのだった。DM連載も絶好調の書き下ろし長編!

あの太陽を忘れない 遥かなる新天地へ、赤き騎士は二万の民と歩む。その旅の果てに訪れる悲しき運命とは!?書き下ろし大長編!!

カオス レギオン 03 夢幻彷徨篇(2004年5月)

霧深い古城。赤き騎士ジークは一人目覚める。だが、自分の目的も記憶も無くしていた! 一方、同じように記憶を失ったノヴィア。果たして、二人の行方は!? 巨大蜘蛛やら刺客四人衆が襲い掛かる、シリーズ最凶の長編

カオス レギオン 04 天路哀憧篇(2004年7月)

カオス レギオン 05 聖魔飛翔篇(2004年12月)

かくして、いまここに物語の円環は閉じられる——。
ジークが、ドラクロワが、ノヴィアが、そしてレオニスが彼の地——シャイオンへと集う。そしてその先に待ち受ける壮絶なる激突。すべてのうんめいが終わりの物語へとつながっていく。冲方丁が紡ぐ壮大なる叙事詩、完

ストーム・ブリング・ワールド

カルドセプト創伝 ストーム・ブリング・ワールド 1 星の降る都市(2003年3月)

マルドゥック・スクランブル』(ハヤカワ文庫)の冲方丁が描く傑作ファンタジー
変えられるのは強い自分。
創造の女神カルドラが手にしていた〈創造の書〉。神々の争いで砕け散った断片は〈カルド〉と呼ばれ、それに秘められた力を駆使できる者をセプターと呼んだ。少女アーティは父に愛されたい一心で嘘をつきセプター候補として神殿で学んでいた。そんな彼女のもとに転学生の少年リェロンがやってきたとき、運命の歯車が大きく動き出す-

*本書は2003年3月に出版したMF文庫J『カルドセプト創伝 ストーム・ブリング・ワールド1 星の降る都市』に大幅な加筆修正を加え、改題し新装版で出版したものです。新たに「新装版あとがき」を加えました。

カルドセプト創伝 ストーム・ブリング・ワールド 2 星を輝かせる者(2003年4月)

アーティミスを守るという密命を受けて「神殿」に遣わされたリェロン。そんなこととは知らないアーティミスは、普段はぼんやりしているリェロンの保護者のように振舞ってしまい、学友たちから冷やかされる始末。しかし、王宮の騎士団が神殿にやってきてから、事態は大きく変わってしまう。卑劣な罠にはまったリェロンはアーティを守れるのか―!?

マルドゥックシリーズ

マルドゥック・スクランブル

マルドゥック・スクランブル The First Compression 圧縮(2003年5月)

なぜ私なの?

賭博師シェルの奸計により、少女娼婦バロットは爆炎にのまれた。
瀕死の彼女を救ったのは、委任事件担当官にして万能兵器のネズミ、ウフコックだった。
法的に禁止された科学技術の使用が許可されるスクランブル−09。
この緊急法令で蘇ったバロットはシェルの犯罪を追うが、そこに敵の担当官ボイルドが立ち塞がる。
それはかつてウフコックを濫用し、殺戮の限りを尽くした男だった。
代表作の完全改稿版、始動!

マルドゥック・スクランブル The Second Combustion 燃焼(2003年6月)

人工皮膚をまとい、高度な電子干渉能力を得て再生したバロットにとって、
ボイルドが放った5人の襲撃者も敵ではなかった。
ウフコックが変身した銃を手に、驚異的な空間認識力と正確無比な射撃で、
次々に相手を仕留めていくバロット。
しかしその表情には強大な力への陶酔があった。
やがて濫用されたウフコックが彼女の手から乖離した刹那、ボイルドの圧倒的な銃撃が眼前に迫る。
緊迫の第2巻!

マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust 排気(2003年7月)

それでも、この世界で生きる。

バロットは壮絶な闘いを経て、科学技術発祥の地“楽園”を訪れ、
シェルの犯罪を裏付けるデータが、カジノに保管された4つの100万ドルチップ内にあることを知る。
チップを合法的に入手すべく、ポーカー、ルーレットを制してゆくバロット。
ウフコックの奪還を渇望するボイルドという虚無が迫るなか、
彼女は自らの存在証明をかけて、最後の勝負ブラックジャックに挑む。

喪失と再生の完結篇。

マルドゥック・スクランブル 改訂新版(2010年9月)

死んだほうがいい。
死にたくない。
生き残る――

“天国への階段”をシンボルとするマルドゥック市。
ある夜、少女娼婦ルーン=バロットは、賭博師シェルの姦計により爆炎にのまれる。
瀕死状態の彼女を救ったのは、委任事件担当官にしてネズミ型万能兵器のウフコックと、ドクター・イースターだった。
その処置によって高度な電子干渉能力を得たバロットはシェルの犯罪を追うが、その眼前に敵の事件担当官ボイルドが立ちはだかる。
それはかつてウフコックを濫用し、殺戮の限りを尽くした男だった。
壮絶な銃撃戦の果てバロットとウフコックは、シェルが運営するカジノで自己の有用性をかけた勝負に挑む。
過去の自分と向き合い、生きる意味を考え始めたとき、バロットの最後の闘いが幕を切った――。

少女の喪失と再生を描いた著者の最高傑作に、大幅な改訂を加えた新版、堂々刊行。

シリーズ三作を一冊にまとめた改訂版です。

マルドゥック・ヴェロシティ

マルドゥック・ヴェロシティ 1(2006年11月)

戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男――ディムズデイル=ボイルド。肉体改造のため軍研究所に収容された彼は、約束の地への墜落のビジョンに苛まれていた。そんなボイルドを救済したのは、知能を持つ万能兵器にして、無垢の良心たるネズミ・ウフコックだった。だが、やがて戦争は終結、彼らを“廃棄”するための部隊が研究所に迫っていた……『マルドゥック・スクランブル』以前を描く、虚無と良心の訣別の物語。

マルドゥック・ヴェロシティ 2(2006年11月)

廃棄処分を免れたボイルドとウフコックは、“三博士”のひとりクリストファー教授の指揮の下、9名の仲間とともにマルドゥック市へ向かう。大規模な再開発計画を争点にした市長選に揺れる街で、新たな証人保護システム「マルドゥック・スクランブル-09」の任務に従事するボイルドとウフコックたち。だが、都市政財界・法曹界までを巻き込む巨大な陰謀のなか、彼らを待ち受けていたのはあまりにも凄絶な運命だった――

マルドゥック・ヴェロシティ 3(2006年11月)

都市を支配する勢力の抗争に端を発した拷問殺人の背後には、闇の軍属カトル・カールの存在があった。ボイルドらの熾烈な戦いと捜査により保護拘束された娘、ナタリアの証言が明らかにしたのは、労組対立を利用して権力拡大を狙うオクトーバー一族の影だった。ついに牙を剥いた都市システムにより、次々と命を落としていく09メンバーたち。そしてボイルドもまた、大いなる虚無へと加速しつつあった――暗黒と失墜の完結篇

マルドゥック・フラグメンツ(2011年5月)

マルドゥック・スクランブル』『ヴェロシティ』、そして第3部『アノニマス』  刊行開始から8年を経て、コミック化、劇場アニメ化と、なお広がりをみせるマルドゥック・シリーズ。 本書ではバロット、ウフコック、ボイルドの過去と現在、そして未来を結ぶ5篇に加え、 『アノニマス』を舞台にした書き下ろしを収録。さらに著者のロング・インタビュウ、『スクランブル』幻の初期原稿を抜粋収録するシリーズ初の短篇集

マルドゥック・アノニマス

マルドゥック・アノニマス 1(2016年3月)

マルドゥック・スクランブル』から2年――自らの人生を取り戻したバロットは勉学の道に進み、ウフコックは新たなパートナーのロックらと事件解決の日々を送っていた。そんなイースターズ・オフィスに、馴染みの弁護士サムから企業の内部告発者ケネス・C・Oの保護依頼が持ち込まれた。調査に向かったウフコックとロックは都市の新勢力〈クインテット〉と遭遇する。それは悪徳と死者をめぐる最後の遍歴の始まりだった。『スクランブル』から数年後、ウフコックはいかにして死んだのか――街の新たな勢力と正義を求める良心の最後の戦いが始まる。

マルドゥック・アノニマス 2(2016年9月)

企業の内部告発者ケネス・C・Oの行方を追うなかで、ウフコックはパートナーのロックと弁護士サムを〈クインテット〉により惨殺された。保護証人を失ったイースターズ・オフィスは事件不成立より調査を中断するが、ウフコックはサムの遺志を継いで〈クインテット〉への潜入調査を始める。ハンターの緻密な戦略のもと、アンダーグラウンドを制圧する〈クインテット〉の悪徳を、ウフコックはただ傍観するほかなかった。

マルドゥック・アノニマス 3(2018年3月)

都市の新勢力〈クインテット〉に対抗するため、“善の勢力”を集め始めたウフコック。両者が全面対決する日が刻一刻と迫っていた……。

マルドゥック・アノニマス 4(2019年3月)

ガス室に閉じ込められたウフコックの前に現れたのは、経緯を知るはずのないバロットだった。事件は二人の物語として再び動き出す

マルドゥック・アノニマス 5(2020年5月)

ウフコックを探すには、まずはハンターを知る必要がある――そう考えて〈楽園〉を再訪したバロットは、ハンターとオクトーバー一族の意外な過去に辿り着く。〈クインテット〉の結成以前に、彼に何があったのか? 引き続き捜索と調査を行う一方でバロットは、ストリートでの過酷な経験を経て、エンハンサーとなった少女アビーを家族に迎える準備を進めていた。かつての自分のように、信頼できる相手を求める少女を救うために。

蒼穹のファフナー ADOLESCENCE(2005年1月)

あなたはそこにいますか――

謎の問いかけとともに襲来した敵フェストゥムによって、竜宮島の偽りの平和は破られた。
島の真実が明かされるとき、真壁一騎は人型巨大兵器ファフナーに乗る――。
シリーズ構成、脚本を手がけた人気テレビアニメを、冲方丁自らがノベライズ。
一騎、総士、真矢、翔子それぞれの無垢なる“青春”の終わりを描く。
さらにスペシャル版「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」のシナリオを完全収録。

冲方丁のライトノベルの書き方講座(2005年6月)

「マルドゥック」シリーズなどでおなじみの冲方丁(うぶかたとう)さんが、自らの作品をベースにラノベの書き方を開陳した『冲方丁のライトノベルの書き方講座』が書籍化。新たに「シュピーゲル」シリーズ、『天地明察』などを加え、現役作家ならではの視点や、実際に作品をつくりあげていく具体的な様子がわかる、ライトノベルの書き方指南書の決定版です。

シュヴァリエ(2006年8月)

シュピーゲルシリーズ

オイレンシュピーゲル

オイレンシュピーゲル 壱 Black&Red&White(2007年1月)

「なんか世界とか救いてぇ――」。あらゆるテロや犯罪が多発し『ロケットの街』とまで渾名される国際都市ミリオポリスに、「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる3人の少女がいた。彼女たちはこの街の治安を守るケルベルス遊撃小隊。飼い主たる警察組織MPBからの無線通信「全頭出撃!」を合図に、最強武器を呼び込み機械の手足を自由自在に操り、獲物たる凶悪犯罪者に襲いかかる! 『天地明察』で2010年本屋大賞第1位を獲得した冲方丁の、衝撃的ライトノベル第1弾!

オイレンシュピーゲル 弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!(2007年6月)

「平和の歌を歌いますよー♪」。あらゆるテロや犯罪が多発し『ロケットの街』とまで渾名される国際都市ミリオポリス。「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる警察組織MPBの〈ケルベルス〉が治安を守るこの都市に、ロシアの原子炉衛星〈アンタレス〉が墜落した。七つのテログループが暗躍する、この事件を収拾するため壊れかけの〈ケルベルス〉遊撃小隊が、超警戒態勢の街を駆け抜ける――! 『天地明察』で2010年本屋大賞第1位を獲得した冲方丁の、衝撃的ライトノベル第2弾!

オイレンシュピーゲル 参 Blue Murder(2007年10月)

「初めて仕事で人を殺したときのこと、覚えてるか?」。国際都市ミリオポリスの治安を守る、警察組織MPBの機械化された3人の少女、涼月・陽炎・夕霧。ある日、涼月は、初出撃時の記憶がないことに、あらためて疑問を抱く。彼女たちは、人殺しでトラウマを背負わぬよう、“人格改変プログラム”を適用されていた。あのとき、本当は何が起こったのか? 『天地明察』で2010年本屋大賞第1位を獲得した冲方丁の、衝撃的ライトノベル第3弾!

オイレンシュピーゲル 肆 Wag The Dog(2008年4月)

空港で旅客機が占領された。首謀者の男――パトリックを捕らえ空港内留置所に拘束するも、中国服の武装集団に襲撃される。いきがかり上、パトリックと共闘することになる涼月。一方、テロリストが市民200名を人質に、空港の一角を占拠。陽炎も人質となり、両手に爆弾のスイッチを握らされる。テロリストの中には、〈レベル3〉の特攻児童、双子の兄弟の姿もあった……。『天地明察』で2010年本屋大賞第1位を獲得した冲方丁の、衝撃的ライトノベル第4弾!

スプライトシュピーゲル

スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragnofly&Doneybee(2007年1月)

ミリオポリス――近未来のウィーン。街の平穏を維持するために、飛び立ち、突き破り、敵を破壊する特甲児童と呼ばれる特殊な子供たちがいた――。翼を持ち、敵を殲滅するために飛翔する三人の少女たちの物語。

スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming(2007年7月)

旧ソ連の人工衛星〈アンタレス1140号〉が軌道修正に失敗、ウィーンの森に落下する。超小型原子炉を搭載したそれは、核爆弾への転用が可能だという情報をつかみ、出自も目的も違う七つのテログループが動き始める

スプライトシュピーゲル III いかづちの日と自由の朝(2007年10月)

複数の暗殺計画がMSSのもとにもたらされる――ウィーン市長の暗殺計画をかろうじて阻止するアゲハたちだったが、それは、実は直接MSSの長官ヘルガをねらった計画のためのダミーであった……

スプライトシュピーゲル IV テンペスト(2008年4月)

大量虐殺による戦犯法廷――そこに召喚されたのは「七名の証人」だった。彼らを守るために動き出すMSS。証人たちが次々と殺されていく中、MSSとMPB、六人の特甲児童の運命が今、交差する!!

テスタメントシュピーゲル

テスタメントシュピーゲル 1(2009年11月)

西暦2016年、国際都市ミリオポリス。憲兵大隊(MPB)に所属する涼月、陽炎、夕霧は今日もささやかな休息を寸断され、テロリスト集団と対峙していた。機械化された肉体を武器に重犯罪者と戦う〈特甲児童〉、だがその心にはいまだに癒えぬ痛みがある。単純に見えた事件の奥に過去へと繋がる断片を見出し、独自の調査へ乗り出す少女達。事態は重大な局面へ……。『天地明察』で2010年本屋大賞第1位を獲得した冲方丁の衝撃的ライトノベル、新シリーズ突入第1弾!

テスタメントシュピーゲル 2 上(2015年5月)

公安高機動隊(MSS)の鳳、乙、雛は、突如発生した囚人護送バス襲撃事件の鎮圧に出動する。些細な事件と思われていたが、憲兵大隊(MPB)の涼月、陽炎、夕霧を巻き込んで、事態は予想外の展開を見せ始め!?

テスタメントシュピーゲル 2 下(2015年6月)

それぞれの戦場で敵と対峙する公安高機動隊(MSS)の鳳、乙、雛は、特甲児童の能力を発揮して所在不明のAP爆弾を追う。やがて囚人護送バス襲撃事件に端を発する陰謀の正体に肉薄するが3人だったが――。

テスタメントシュピーゲル 3 上(2016年12月)

「前へ進み続けろ!! 真っ直ぐ前へ――!!」
西暦2016年、国際都市ミリオポリス。憲兵大隊の涼月は、敵の情報汚染への対抗ユニットを目標地点に運ぶため、機能不全に陥った都市を蒸気機関車で驀進する。そのころ、仲間2人――陽炎/夕霧もまた、のっぴきならない危機に直面していた。やがて散り散りになった仲間たちは集い、全ての事象はひとつに収束していく――。機械化された肉体を武器に闘う少女たちの物語、いよいよ最終章!!

テスタメントシュピーゲル 3 下(2017年7月)

「あたし達は大丈夫だ!真っ直ぐに行くぞ!」
涼月(スズツキ)の咆哮を合図に、憲兵大隊(MPB)+公安高機動(MSS)隊の特甲児童達は戦火の街・ミリオポリスを駆け抜ける。都市を壊滅の危機に陥れた主犯格+特甲猟兵達をひとり残らず倒すべく、善きつながりの感覚とともに最終決戦に臨む少女達。やがて迎える終極で、それぞれの背負った因縁にも決着のときが訪れる――。6人の機械化少女と、ともに戦った数多の戦士達の物語、ついに感動のフィナーレ!!

冲方丁の「アニメ&マンガ」ストーリー創作の極意(2009年1月)

好評を得た『冲方丁のライトノベルの書き方講座』の第2弾になります。前作では、『マルドゥック・スクランブル』など冲方氏本人の著作をもとに小説の書き方を伝授しましたが、本作ではアニメ制作やマンガ原作でも活躍している冲方氏が、これまた自身の体験をもとに、実際に使用した企画書などを開陳して、アニメ脚本やマンガ原作の書き方を伝授。作家としても、数々の名作を生み出してきた冲方丁氏によるとっておきのストーリー創作の極意をお教えします。

天地明察(2009年11月)

徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く――。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。

冲方丁公式読本(2010年11月)

●渾身の書き下ろし小説「スタンド・アウト」収録
●ロングインタビュー 冲方丁ができるまで
●作家・冲方丁の魅力解析
…描く(セリフに込めた想い)/書く(エッセイ・あとがきに見る人物像)/語る(インタビュー・対談での発言)
 …マネージャー・藤野氏、冲方丁を語る
●特集 【著者解説付き!】作品紹介&人物関係図&事件簿年表 他
・本屋大賞受賞、直木賞候補の超大作『天地明察
・最後のライトノベル!?「シュピーゲル」シリーズ
・2010年話題の映画化「マルドゥック」シリーズ
●スペシャル対談 スニーカー大賞応募の動機・天野喜孝氏と14年ぶりの邂逅
●冲方丁全仕事(1996-2010年現在)BOOK GUIDE
●『天地明察』の源流!単行本未収録の「日本改暦事情」特別掲載

Newtype Library 冲方丁(2010年12月)

OUT OF CONTROL(2012年7月)

日本SF大賞受賞『マルドゥック・スクランブル』から、吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞した時代小説『天地明察』まで、エンタテインメントの最前線で活躍し続ける冲方丁の最新短篇集。『天地明察』の原型短篇「日本改暦事情」、親から子どもへの普遍的な愛情をSF設定の中で描いた「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」、著者自身を思わせる作家の一夜を疾走感溢れる筆致でつづる異色の表題作など全7篇を収録

光圀伝(2012年8月)

何故この世に歴史が必要なのか。生涯を賭した「大日本史」の編纂という大事業。大切な者の命を奪ってまでも突き進まねばならなかった、孤高の虎・水戸光圀の生き様に迫る。『天地明察』に次いで放つ時代小説第二弾! 「小説 野性時代」連載時の獅子猿氏のイラストが入ったデジタル特別版で配信!!

もらい泣き(2012年8月)

一族みんなに恐れられていた厳格な祖母が亡くなった。遺品の金庫に入っていた意外な中身は……(「金庫と花丸」)。東日本大震災の後、福島空港で車がなく途方にくれる著者に「乗りますか」と声をかけてくれた男性。彼の父親の、痛快すぎるエピソードとは……(「インドと豆腐」)。思わずホロリ、もらい泣き。稀代のストーリーテラーが実話を元に創作した、33話の「泣ける」ショートストーリー集。

にすいです。 冲方丁対談集(2013年1月)

異才・冲方丁、初の対談集! かわぐちかいじ、富野由悠季、井上雄彦、養老孟司、夢枕獏、伊坂幸太郎、天野喜孝、鈴木一義、中野美奈子、滝田洋二郎、山本淳子……各界のトップランナー11名との対談を収録!

はなとゆめ(2013年11月)

なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのか――。28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて……。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!

光圀伝』謎解き散歩(2015年7月)

光圀伝』謎解き散歩 (新人物文庫)
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冲方丁の大人気時代小説『光圀伝』を愉しむための著者公式読本。光圀が奔走した水戸、江戸のスポットをめぐる散策案内や、冲方氏書下ろしのエッセイ収録のほか、小説と史実の光圀を比較して楽しむ深堀り解説が満載!

偶然を生きる(2016年3月)

人間は偶然というものに強い興味を抱く。そしてその偶然を解明し、なんとか秩序立てて理解したいという欲求を抱き続ける――。数々の文学賞を受賞した作家が明かす「物語」が持つ力、そして今、「人間」が持つ力。

冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置所(2016年8月)

冲方丁逮捕――。2015年8月、各マスコミがいっせいに報じた人気作家、まさかの「DV逮捕劇」。9日間にわたって東京・渋谷警察署の留置場に閉じ込められたのちに釈放され、その約2カ月後に不起訴処分が下された。冲方氏が、この体験からなにより衝撃を受け、失望を禁じえなかったのが、警察、検察、裁判所の複雑怪奇な実態だ。「容疑を認めさせようとありえないストーリーを持ちだす取り調べの刑事」、「体力を奪って被疑者を屈服させる前近代的な留置場のありよう」、「被疑者の言いぶんに聞く耳を持たず不起訴確定に時間をかける検事」、「勾留請求にただハンコを押すだけの裁判官」など…。そこで目の当たりにしたのは世間の常識などいっさい通用しない法律ゲームの世界であり、誤認逮捕や冤罪を生み出しかねない日本の刑事司法の「不条理な現実」だった! これを「悲劇」ととらえれば何も変わらない。自由を奪われた9日間で見た想像を絶する警察、検察、裁判所の実態をあえて「喜劇」として笑い飛ばせ! 『週刊プレイボーイ』の好評連載から大幅に加筆。150万部ベストセラー『天地明察』の作家がつづる前代未聞の留置場体験記!! 痴漢冤罪事件をテーマに、刑事司法の問題点を浮かび上がらせた映画『それでもボクはやってない』の周防正行監督との対談、担当弁護士のQ&Aも収録!

十二人の死にたい子どもたち(2016年10月)

廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は「集団安楽死」をすること。
決を取り、全員一致でそれは実行されるはずだった。だが、病院のベッドには“十三人目”の少年の死体が。彼は何者で、なぜここにいるのか? 「実行」を阻む問題に、十二人は議論を重ねていく。互いの思いの交錯する中で出された結論とは……?

小説 BLAME! 大地の記憶(2017年5月)

戦の国(2017年10月)

戦国――激動の55年を、織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼ら六傑の視点から描く、かつてない連作歴史長編小説!男達が戦う意味は何だったのか。あの日、あの刻、誰か一人の、一つの決断がなければ、戦国の世は変わっていたかもしれない。冲方丁の新たなる代表作、ここに結実!

破蕾(2018年7月)

旗本の屋敷を訪ねたお咲。待ち受けていたのは、ある女に言い渡された「市中引廻し」を身代わりで受けるという恐ろしい話だった。(「咲乱れ引廻しの花道」)夫の殺害を企てるも不首尾に終わり、牢に囚われた女。高貴な血筋の女。「わたくしの香りをお聞きください」身の上話を、ぽつりぽつりと――。(「香華灯明、地獄の道連れ」)。書き下ろし新作『別式女、追腹始末』も収録。『天地明察』『光圀伝』の冲方丁、初の時代官能!

麒麟児(2018年12月)

慶応四年三月。鳥羽・伏見の戦いに勝利した官軍は、徳川慶喜追討令を受け、江戸に迫りつつあった。軍事取扱の勝海舟は、五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に挑むための決死の策を練っていた。江戸の町を業火で包み、焼き尽くす「焦土戦術」を切り札として。
和議交渉を実現するため、勝は西郷への手紙を山岡鉄太郎と益満休之助に託す。二人は敵中を突破し西郷に面会し、非戦の条件を持ち帰った。だが徳川方の結論は、降伏条件を「何一つ受け入れない」というものだった。
三月十四日、運命の日、死を覚悟して西郷と対峙する勝。命がけの「秘策」は発動するのか――。
幕末最大の転換点、「江戸無血開城」。命を賭して成し遂げた二人の“麒麟児”の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。
「小説 野性時代」連載時の獅子猿氏の挿絵イラストが入った電子特別版で配信!

剣樹抄(2019年7月)

捨て子を保護し、諜者として育てる幕府の隠密組織〈拾人衆(じゅうにんしゅう)〉。
これを率いる水戸光國は、父を旗本奴に殺されてのち、自我流の剣法を身につけた少年・六維了助に出会う。
拾人衆に加わった了助は、様々な能力に長けた仲間と共に各所に潜り込み、
江戸を焼いた「明暦の大火」が幕府転覆を目論む者たちによる
放火だったのではという疑惑を追うが――

江戸城天守閣を炎上させ、町を焦土と化した明暦の大火。
そこから復興せんとする江戸を舞台に、新しい諜報絵巻が、いま始まる!

アクティベイター(2021年1月)

羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。女性パイロットは告げる。「積んでいるのは核兵器だ」と。核テロなのか、あるいは宣戦布告なのか。警察庁の鶴来(つるぎ)は爆撃機のパイロットを事情聴取しようとするが、護送中に何者かに拉致されてしまう。囚われた彼女を助けたのは鶴来の義兄で警備員の真丈(しんじょう)だった。核起爆の鍵を握る彼女の身柄をめぐり、中国の工作員、ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手が暗闘する。爆発すれば人類史上最大の犠牲者が――その恐怖の中、真丈と鶴来が東京中を奔走する。『天地明察』、『十二人の死にたい子どもたち』、「マルドゥック」シリーズ等数々のヒット作を生み出した著者が、作家生活25年のすべてを込めた極上の国際テロサスペンス。

生き残る作家、生き残れない作家 冲方塾・創作講座(2021年4月)

作家・冲方丁が、25年ものあいだ生き残ることができたのはなぜか?「HOWでなくWHYを知ること」「言葉・文章・描写の特質を理解すること」「物語る存在として生きること」。作家であり続けるためのシンプルかつ不可欠な原則を伝える、大人気創作講座の完全書籍化。

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