【おすすめ】いつの時代でも変わらない!フランス文学の名作恋愛小説5選【映画化された古典作品も】

どなたの発言かは忘れてしまったのですが、現役の小説家の先生が口にした言葉がとても印象的でした。

その作家さん(たしかベテランの女性の先生でした)はこう仰ったんですね。
いつの時代も売れる小説のテーマは同じですよ。恋愛か犯罪です

今回の記事ではフランス文学に焦点を当てて、古典の名作の中からおすすめの恋愛小説を紹介します。いつの時代も人々の気持ちは変わらないんだ、ということがよくわかる素敵な作品ばかりです。

フランス文学の名作恋愛小説5選

『クレーヴの奥方』ラファイエット夫人

フランス宮廷に完璧な美を備えた女性が現れた。彼女は恋を知らぬままクレーヴ公の求婚に応じ人妻となるが、舞踏会で出会った輝くばかりの貴公子ヌムール公に心ときめく。夫への敬愛と初めて知った恋心。葛藤の日々に耐えられなくなった夫人は、あろうことかその恋心を夫に告白してしまうのだった……。あえて貞淑であり続けようとした女性心理を描いた、フランス心理小説の嚆矢を清新な新訳で贈る。

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『危険な関係』ショデルロ・ド・ラクロ

あの女性を、自分のものにしてみせる――。奔放な愛と性のゲームに明け暮れた、最後のフランス貴族文化の爛熟と退廃を通して、エゴイズムと献身、人間の心の闇と普遍的な真実の愛の形を描く、不朽の名作。

『カルメン』プロスペール・メリメ

純情で真面目な青年ドン・ホセは、カルメンの虜となり、嫉妬にからめとられていく。そして軍隊を抜け悪事に手を染めるうちに、カルメンの情夫を殺し……(「カルメン」)。黒人奴隷貿易を題材に、奴隷線を襲った反乱の惨劇を描いた「タマンゴ」。傑作中編2作を収録。

『感情教育』ギュスターヴ・フローベール

法律を学ぶためにパリに出た青年フレデリックは、帰郷の船上で美しい人妻アルヌー夫人に心奪われる。パリでの再会後、美術商の夫の店や社交界に出入りし、夫人の気を惹こうとするのだった。夫人への一途な想いと高級娼婦との官能的な恋愛、そして打算の恋……。アンビバレントな恋愛感情に揺れ動く青年の精神を、激動する時代とともに描いた傑作長編。『ボヴァリー夫人』と並ぶフローベールの代表作を流麗かつ優美な新訳で。

『シェリ』コレット

50歳を目前にして、美貌のかげりと老いを自覚する元高級娼婦のレア。恋人である25歳の青年シェリの突然の結婚話に驚き、表向きは祝福して別れを決心しつつも、心穏やかではいられない……。香り立つような恋愛の空気感と細やかな心理描写で綴る、「恋愛の達人」コレットの最高傑作。

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