ビブリア古書堂の事件手帖3(三上延)のあらすじ(ネタバレなし)・解説・感想

古書に関して並外れた知識を持つが、極度の人見知りである美貌の古本屋店主・栞子が、客が持ち込む古書にまつわる謎を解いていく日常の謎系のビブリオミステリ。

ビブリア古書堂の事件手帖3の作品情報

タイトル
ビブリア古書堂の事件手帖3 〜栞子さんと消えない絆〜
著者
三上延
形式
小説
ジャンル
ミステリ
執筆国
日本
版元
アスキー・メディアワークス
初出
書き下ろし
刊行情報
メディアワークス文庫

ビブリア古書堂の事件手帖3のあらすじ(ネタバレなし)

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連となった賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。人々は懐かしい本に想いを込める。それらは思いもせぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読み取っていき ──。

彼女と無骨な青年店員が、妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは? 絆はとても近いところにもあるのかもしれない。あるいはこの二人にも。これは“古書と絆”の物語。

ビブリア古書堂の事件手帖3の目次

  • プロローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)I
  • 第一話 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』(集英社文庫)
  • 第二話 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』
  • 第三話 宮澤賢治『春と修羅』(關根書店)
  • エピローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)II

作者

三上 延 みかみ・えん(1971年 – )

小説家。神奈川県横浜市生まれ。武蔵大学人文学部社会学科卒業。大学卒業後、藤沢市の中古レコード店、古本屋でアルバイトをしながら小説を新人賞に投稿し、『ダーク・バイオレッツ』で第8回電撃小説大賞3次選考を通過し、2002年に同作でデビュー。ホラー風の作品が多かったが2011年に発表した古書ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』が人気作になる。

ビブリア古書堂の事件手帖3の刊行情報

ビブリア古書堂の事件手帖3 〜栞子さんと消えない絆〜

  • メディアワークス文庫 2012年6月23日
  • 角川つばさ文庫 2018年2月15日

ビブリア古書堂の事件手帖3の登場人物

五浦大輔(ごうら だいすけ)
主人公で、語り手。23歳の男性。
小学生の頃の些細な悪戯が原因で活字を見ると体調が悪くなる「活字恐怖症」であり、読書とは縁遠い人生を送ってきたが、本当は本に対して憧れに近い感情を抱いている。
祖母が遺した『漱石全集』を査定してもらうために「ビブリア古書堂」を訪れ、そこで栞子に祖母の秘密を解いてもらった縁で、アルバイトとして就職する。

篠川栞子(しのかわ しおりこ)
もう1人の主人公で、探偵役。北鎌倉の古本屋「ビブリア古書堂」の女店主。25歳。物語開始の前年に前店主の父親を亡くし、店を継いだ。
黒髪の長髪に透き通るような肌をした美人。本の話以外では他人と目を合わせることもできない、内向的な性格。古書の知識は並大抵のものではない。普段はたどたどしいしゃべり方をするが、本が絡む話になるといわゆる「スイッチが入った」状態になり、別人のようにキビキビとしたしゃべり方にかわる。

篠川文香(しのかわ あやか)
栞子の妹。大輔の母校に通う高校生。
古書についての知識はほとんどない。明るく無邪気で誰とでも打ち解けられるが、口が軽い。篠川家の家事をほぼ取り仕切っており、料理が得意。

ビブリア古書堂の事件手帖3の感想・解説・評価

合わせて読みたい本

ビブリア古書堂の事件手帖4

シリーズ4作目。初の長編です。題材となったのは江戸川乱歩。

これまでのシリーズは短編連作だったため、すぐに謎が明かされるうれしさがありましたが、今作は長編なので、「それでそれで?」と読み進めていくことになります。

ビブリア古書堂の事件手帖3の評判・口コミ・レビュー

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