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内村 鑑三(1861-1930)
キリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者。福音主義信仰と時事社会批判に基づく日本独自のいわゆる無教会主義を唱えた。「代表的日本人」の著者でもある。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:余は如何にして基督信徒となりし乎
- 2位:代表的日本人
- 3位:後世への最大遺物
内村鑑三の作品年表リスト
『基督信徒のなぐさめ』1893年
明治24年、折からの国粋的反動主義の世情の中で、教育勅語の拝礼を拒否して教職を追われた内村鑑三(1861―1930)は、困窮の中から処女作である本書を世におくった。逆境にあるキリスト者の見出すべき慰めは何かを問うた魂の自叙伝ともいうべきこの書によって、著者は無教会の立場を貫いた生涯の立場を決定した。
『求安録』1893年8月
『基督信徒の慰』の後編のように書かれた著作です。上部と下部の2部構成。
「上の部」は「罪を犯し歎じ、歎じて怖れ、怖れて失望し、失望して同じ罪を犯す。」という人間の矛盾した姿と、その矛盾から起こる苦しみより逃れために人間が発明した技術(脱罪術)を述べます。
「下の部」では、「神の独り子をそのままに信じること」が神によって供えられた救いであると述べられています。
『代表的日本人』1894年
内村鑑三(一八六一―一九三〇)は,「代表的日本人」として西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮の五人をあげ,その生涯を叙述する.日清戦争の始まった一八九四年に書かれた本書は岡倉天心『茶の本』,新渡戸稲造『武士道』と共に,日本人が英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的な著作である.読みやすい新訳.
岡倉天心『茶の本』,新渡戸稲造『武士道』と共に,日本人が英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的な著作です。
5人の日本人を取り上げて、その人物の生涯、功績、評価ポイントなどを解説しています。
もっと読む代表的日本人(内村鑑三)の概要・感想
『地人論(地理学考)』1894年5月
日本国は西漸する西洋文明と東漸する東洋文明とを綜合止揚すべき世界的立場にあるとの確信を、世界地理と世界歴史とにより証明しようと試みたもの。「東西両洋の媒介者」たることを日本人の「天職」であるとした本書は、1894(明治27)年に「地理学考」の書名で刊行され、のち「地人論」と改められた。
『余は如何にして基督信徒となりし乎』1895年5月
武士の家に育った内村は、進学した札幌農学校で半ば強制されるようにキリスト教に入信した。その懐の深さに心を打たれた彼は、やがて真のキリスト教国をその目で見ようとアメリカへと単身旅立つ…明治期の青年が異文化と出会い、自分自身と国について悩み抜いた瑞々しい記録。
『後世への最大遺物』1897年
普通の人間にとって実践可能な人生の真の生き方とは何か。明治27年夏期学校における講演「後世への最大遺物」は、人生最大のこの根本問題について熱っぽく語りかける、「何人にも遺し得る最大遺物――それは高尚なる生涯である」と。旧版より注・解説を大幅に拡充し、略年譜を新たに付した。「デンマルク国の話」を併収。
『デンマルク国の話』1911年
『内村鑑三所感集』1973年12月
内村が所感と称んで『清書之研究』誌上に掲載した短文、祈りと思索の結晶、研究の熟した果実のうちから約千篇を精選して収録。
『キリスト教問答』1981年3月
「来世は有るや無きや」「聖書ははたして神の言なるか」「奇跡の信仰」など、キリスト教の八つの根本問題に対して、はぎれよく、わかりやすく答えながら、人生を切り開いていく勇気と希望を与えてくれる書。キリスト教伝道者としての信念を貫いた著者が、みずからの生涯をかけた研究によってかちとった信仰は、あらゆる読者に、宗教を超えて生きる指針を示すことであろう。キリスト教の信仰を通して、人生とはなにかを語りかける名著。