【おすすめ】花輪和一の全作品を一覧であらすじを紹介します

花輪 和一 はなわ・かずいち(1947年4月17日 – )

漫画家。埼玉県大里郡寄居町出身。「ガロ」に掲載されたつげ義春の『ねじ式』に刺激を受けて漫画を投稿。『月刊漫画ガロ』1971年7月号掲載の『かんのむし』でデビュー。丸尾末広と並び「耽美系」「猟奇系」作家と称される。刑務所での経験を描いた獄中記漫画『刑務所の中』が第5回手塚治虫文化賞の最有力候補となったが、「マイナー漫画家を自負する自分としてはいかなる賞も貰う資格が無い」こと、手塚治虫から影響を受けていないことを明かしつつ受賞を辞退した。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:刑務所の中
  • 2位:天水
  • 3位:みずほ草紙

作品年表リスト

新今昔物語 鵺(1982年12月)

赤ヒ夜(1985年)

1985年、青林堂より発売されたものに新たに「怨獣」と単行本未収力作品「進展なき事態」(ガロ74年8月号掲載)を加え、また1977年、青林堂より発行された限定800部「花輪和一作品集」に寄稿された赤瀬川原平氏の解説を再録。
伊藤彦造から影響を受けた、緻密で力強い描線の絵柄と人の業や怨念を全力でナンセンスに仕立て上げた「赤ヒ夜」を代表とする耽美な初期作品、さらに舞台を中世へと移し、妖怪でも化け物でもない奇妙な生物の登場と共に、人間の底なしの生命力と血まみれ汗まみれの煩悩をさらに深く掘り下げ、物語を高度化させていった80年代の作品を収録。
先に復刊した新装版「月ノ光」と合わせ、初期の花輪作品が堪能できる貴重な一冊!

  • 「赤ヒ夜」青林堂、1985年
  • 「赤ヒ夜 改訂版」青林工藝舎、2013年

護法童子(1985年〜1986年)

童ふたりの正体は、合体するととんでもない神通力を持つ護法童子。餓鬼にとりつかれた娘、父妹にいびり倒される娘etc…苦しみ惑う信仰心豊かな人々を、護法童子が救済する! 仏教的道徳観で緻密かつユーモラスに描かれた傑作!

  • 「護法童子」双葉社、1985年〜1986年、全2巻
  • 「護法童子」ぶんか社、2009年、全1巻

朱雀門(1986年)

  • 「朱雀門」日本文芸社、1986年
  • 「朱雀門」軽装版・青林工藝舎、1998年

浮草鏡(1987年)

無惨絵 新英名二十八衆句(1988年)

幻の血まみれ画集、四半世紀近くの時を経て、衝撃の復刻。

丸尾末広、花輪和一、世界に並ぶ者なき孤高の天才絵師ふたりが、腕によりをかけて描き出した、無残の歴史に名を残す二十八名、血塗られた肖像画集。伝説の書として古書価が高騰している画集を、蠱惑的な特別仕様のポスター・ブックとして、待望の、切望の、熱望の、新生。
美しく麗しき悪夢で、貴方の部屋を飾ることのできる時が、ついに。

  • 「江戸昭和競作無惨絵 英名二十八衆句」リブロポート、1988年
  • 「無惨絵 新英名二十八衆句」エンターブレイン、2012年

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猫谷(1989年)

「わかったぞ この世はうその世界だ」(「へそひかり」より)89年10月に発売された同名作品集を再編集の上、「ギボゴヤ」「ゆげにん」「背中の国」の未収録作品三編追加収録。80年代後半~90年代初頭に発表された花輪作品傑作選。

  • 「猫谷」青林堂 1989年
  • 「改訂版 猫谷」青林工藝舎 2007年

御伽草子(1991年)

コロポックル(講談社 1990年)
コロポックル完全版(講談社 2004年)

オオイタドリが青々している。きれいだな。いっぱいはえているなあ。そして白い花が咲くんだ。花が咲くとどうしても…縄文人が通りかかるような…気がするなあ。穴だらけのフキの葉をめくると、そこにはコロポックルがいた。コロポックルがひとりごとを言いながら食っていた…。天才・花輪和一が描く、北の国から届いた極上のメルヘン!!

  • 「コロポックル」講談社 1990年
  • 「コロポックル完全版」講談社 2004年

天水(1994年)

『刑務所の中』の前作が、ついに文庫化!!舞台は平安時代の京。「もののけ屋敷」で出会った不思議な少女と河童さん。幼い頃離れ離れになった母を訪ね二人は旅立ったが、行く手に待ち受けていたものは…。

  • 「天水」講談社 1994年
  • 「天水 上下巻」講談社 2003年
  • 「天水 完全版」講談社漫画文庫 2009年

水精(1994年)

世間でえらい一家と評されたいため、外では継子を大事にするが家では卑劣な継子いじめを繰り返す家族の元にそっと入り込んだ水の精。
ささやかにけなげに暮らす人々の生活の中にひそむまどわし神。
花輪和一がたましい込めて描く、美しき平安恐怖絵巻。

  • 「水精」ペヨトル工房 1994年
  • 「水精」ぶんか社 2006年

月ノ光(1996年)

1980年、青林堂より発売され(当時は箱入)、カバーイラストをかえ1996年に再版されたものの、再び80年版のカバーイラストに戻してまさかの再発売!

遠い山寺の鐘がいんにこもってものすごくンギョギョギョギョと鳴ったと思いねえ。深い業やら因果や恨みや呪いが蠢く「赤ヒ夜」に、「月ノ光」はヒラヒラと舞い降りる。何百年も何千年もの間、飽くことなく、毎日毎日毎日が因果……。

  • 「月ノ光」青林堂 1996年
  • 「月ノ光」新装版・青林工藝舎 2013年

刑務所の中(2000年)

拳銃不法所持で、約三年間にわたる獄中生活を送った著者が、自ら体験した日々を自身の記憶やメモをもとに描いた実録刑務所漫画。そこは地獄か、はたまた極楽か!? 知られざる刑務所での体験を赤裸々に描きつつ、とくに、著者が深い関心を持った、「ムショ飯」は、バリエーションが豊富で美味いと驚愕、細密なイラストで描かれている。また、受刑者たちの人間模様を独特のタッチで描かれており、類い稀な稀有な作品となっている。

  • 「刑務所の中」青林工藝舎 2000年
  • 「刑務所の中」講談社漫画文庫 2006年

ニッポン昔話(2000年)

面白く、楽しくて切ない御伽噺を、花輪和一氏が魂を込めて描ききる!想像を絶する花輪和一的絵巻物の世界が、限りなく広がる『ニッポン昔話』。描き下ろし作品、単行本未収録作品を加え、堂々のリニューアル!

  • 「ニッポン昔話」小学館 2000年
  • 「ニッポン昔話上巻・下巻」小学館 2009年

刑務所の前(2002年〜2007年)

「懲役三年。執行猶予なし」という判決を受け、刑務所に服役していた著者。そこに至るまでに、一体何があったのか。すべては、著者がボロボロのコルトガバメントを手にしたことから始まった。著者が実銃を修復していく一方で、なぜか鉄砲鍛冶の娘の物語も進んでいく……

  • 全3巻

不成仏霊童女(2004年)

1993年~2004年の12年間に描かれた花輪和一少女怪奇漫画! 
少女の魂彷徨うは、世にも奇妙で世知辛い世の中! 
独特のタッチで描かれた不成仏霊である少女が、旅を続けながら世を知る、新感覚のホラー作品!

  • 「不成仏霊童女」ぶんか社 2004年
  • 「不成仏霊童女 続」ぶんか社 2007年

花輪和一初期作品集(2007年)

「ブタブタブタぶたおまえはブタだブタ」(「豚女」より)長らく入手困難だった著者の初期作品を厳選、デビューから70年代半ばまでの”因業耽美路線”作品を中心に、初収録、未発表作品も加えた上一挙収録!伊藤彦造直系の過剰な描き込みで展開される、救いのない因業話の裏にあるユーモアには意外な解毒効果が。原稿所在不明のため惜しくも単行本未収録となっていた作品もまとめてお蔵出し。初版限定仕様、単行本初収録「日本妖怪おどろ草子」二色ページ完全再現!

みずほ草紙(2007年〜2017年)

古くからこの国で語られ続けている昔話や御伽噺、民話……。それらの中に秘かに隠された真実や理を、鬼才・花輪和一氏が、その独特の世界観で描き切る!!

  • 全4巻

風童 ーかぜわらしー(2013年)

山があり、川があり、里がある。それこそが日本であり、そこには日本ならではの美しい四季が存在する。そんな日本の原風景を鬼才・花輪和一が独自の視点で切り取る!

呪詛(2014年)

嗚呼、私だけが地獄の日々。家に代々伝わる打掛に魂が宿り、人間に生まれ変わるために虫は身を清め、幼子を亡くした母は尼僧にすがる。生に執着し隣人を憎む人々の、欲にまみれた魂は救済されるのか? 10年間の連載に書き下ろしを加えて一冊に収めた、果てしなく奇妙で眩いほどに神々しい珠玉の短篇集。

風水ペット(2018年~)

風水+ペット+経済展望=花輪流投資術!?

可愛い動物たちには、秘められた能力が……!?
中華の歴史脈打つ「風水」を利用し、ニッポン経済はもちろん世界市場を迎え撃つのは、とある田舎の一軒家。
風水の力を最大限に利用出来るという「龍穴」を源に、世界経済を読み解き、来たるべき世界恐慌に「お金」で対抗する!?
驚天動地の花輪和一ワールド、新機軸へ!!

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