【おすすめ】ル・クレジオの全作品を一覧であらすじを紹介します

ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ Jean-Marie Gustave Le Clézio,(1940年4月13日 – )

小説家。英国ブリストル大学で英語を学んだのち、1964年に「アンリ・ミショーの作品における孤独のテーマ」という論文をニース大学に提出し、学士号を取得した。1963年の『調書』で作家デビューを果たすと、同作がルノードー賞を受賞、ゴンクール賞の候補にもなるなど華々しいデビューを飾る。1966年からは義務兵役代替のフランス語教授としてタイ、翌年からはメキシコに滞在。中南米に惹かれるようになり、1970年から1974年までパナマの密林に住むインディアン(エンベラ族)に混じって生活しながら執筆を行なった。1970年代後半からメキシコの文化に傾倒し、メキシコの各地の大学で客員教授を務めながら、ヨーロッパによるアメリカ先住民への略奪の歴史を研究、初期メキシコの歴史に関する論文によりペルピニャン大学で博士を取得している。2008年、ヨーロッパ文明への批判的な視点と詩的な文章が評価されノーベル文学賞を受賞した。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:黄金探索者
  • 2位:海を見たことがなかった少年
  • 3位:地上の見知らぬ少年

作品年表リスト

『調書』Le Procès-verbal (1963)

『発熱』La Fièvre (1965)

『大洪水』Le Déluge (1966)

生の中に遍在する死を逃れて錯乱と狂気のうちに太陽で眼を焼くに至る青年ベッソン(プロヴァンス語で双子の意)の13日間の物語。独特の詩的世界で2008年ノーベル文学賞を受賞した作家の長編第一作、待望の文庫化。

『愛する大地』Terra Amata (1967)

『物質的恍惚』L’Extase matérielle (1967)

「ぼくが望んだのは、生以前の虚無と以後の虚無を内包しているような書物を創り上げることでした」(ル・クレジオ)。既知と未知の、生成と破壊の、誕生前と死後の円環的合一において成就する裸形の詩(ポエジー)。日常性が剥離して、エクリチュールの始原にして終焉の姿が顕現する、ル・クレジオ文学の精髄。

『逃亡の書』Le Livre des fuites (1969)

『戦争』La Guerre (1970)

Lullaby (1970)

『悪魔祓い』Haï (1971)

インディオの世界をはじめて眼にしたときの驚きと、無文字社会に生きながらも、あらゆる書字言語(エクリチュール)に先行する叡智を保持し、近代人の病である〈所有〉という概念に抵抗するインディオ社会の宇宙観。ヨーロッパ文明とインディオ社会のヴィジョンの対立をストレートに描く、ル・クレジオの記念碑的著作。現代文明批判の書。

『ル・クレジオは語る』Conversations avec J.M.G. Le Clézio (1971)

『巨人たち』Les Géants (1973)

Mydriase (1973)

『向う側への旅』Voyages de l’autre côté (1975)

『マヤ神話 チラム・バラムの予言』Les Prophéties du Chilam Balam (1976)

『海を見たことがなかった少年 モンドほか子供たちの物語』Mondo et autres histoires (1978)

さざ波がまばゆい南仏ニースの海辺。いつの間にかどこからか来て、知らぬ間に旅立ってしまったモンド…。子どもたちのいる風景をみずみずしい感性で描く素敵な物語8編。

『木の国の旅』Voyage au pays des arbres (1978)

『氷山へ』Vers les icebergs (Essai sur Henri Michaux) (1978)

『地上の見知らぬ少年』L’Inconnu sur la Terre (1978)

はじめてこの地上に降り立った少年の無垢な瞳に、世界はどのように映るのか。海、空、大地、樹木、草花、動物などのあるがままの美しさを描いた傑作長篇。ノーベル文学賞受賞作家の新境地。

『砂漠』Désert (1980)

フランスによる植民地化の波のなかで、抵抗しつつも滅亡の道をたどるサハラの民の物語と、その末裔である現代の少女ララの遍歴を合わせ、神話的世界を作りあげた傑作。ノーベル文学賞受賞作家の後期代表作、待望の復刊。

Trois villes saintes (1980)

『ロンドその他の三面記事』La Ronde et autres faits divers (1982)

『黄金探索者』Le Chercheur d’Or (1985)

「黄金探索者」
今は、海を見つめ、風の音を聞く以外に何もできない。
失われた楽園を取り戻すため、父の遺した海賊の地図と暗号文を手がかりに、ぼくは終わりなき財宝探索の旅に出る。2008年ノーベル文学賞受賞作家による、魅惑に満ちた自伝的小説。

『チチメカ神話 ミチョアカン報告書』Relation de Michoacan (1985)

『ロドリゲス島への旅』Voyage à Rodrigues (1986)

『メキシコの夢』Le Rêve mexicain ou la pensée interrompue (1988)

『春その他の季節』Printemps et autres saisons (1989)

美しい自然、人々のやさしさ。心に残る憧憬で紡ぐ珠玉の作品。簡潔で透明な文章、地中海の明るく澄んだ光の中で繰り広げられる、帰る場所を持たない幸せうすい女たちの物語。透徹した眼差しの5編。

『オニチャ』Onitsha (1991)

『さまよえる星』Étoile errante (1992)

『パワナ―くじらの失楽園』Pawana (1992)

「母鯨が子を産み、老鯨が死ぬために帰る」という伝説の楽園を発見した少年水夫。だがその日を境に、そこは鯨たちの殺戮の場となっていく。美しく壮大な海を背景に描く鯨と人間の哀しい物語。

『ディエゴとフリーダ』Diego et Frida (1993)

『隔離の島』La Quarantaine (1995)

フランス発の船で天然痘が発生、モーリシャス近くの島に足どめされる。
四十日に及ぶ検疫隔離、食糧も不足し死が忍びよる極限状態を透明な文体で描いた長編傑作。

『もうひとつの場所』Ailleurs (1995)

『黄金の魚』Poisson d’or (1997)

『歌の祭り』La Fête chantée (1997)

『雲の人びと』Gens des nuages (1997)

『偶然 帆船アザールの冒険』Hasard : suivi d’Angoli Mala (1999)

<帆船アザール=危険な夢>に我が身を賭けた男と少女を描いて、現代フランス最大の作家が、壮麗なる冒険の世界へ読者を誘う。洞窟で伝説となった男を描く予言的な中篇「アンゴリ・マーラ」所収。

『心は燃える』Cur Brûle et autres romances (2000)

幼き日々を懐かしみ、愛する妹との絆の回復を望む判事の女と、
その思いを拒絶して、乱脈な生活の果てに恋人に裏切られる妹。
先人の足跡を追い、ペトラの町の遺跡へ辿り着く冒険家の男と、
名も知らぬ西欧の女性に憧れて、夢想の母と重ね合わせる少年。
ノーベル文学賞作家による珠玉の一冊!

『はじまりの時』Révolutions (2003)

『アフリカのひと 父の肖像』L’Africain (2004)

魅力ここに極まる、その父の面影。初の回想録。
作家ル・クレジオの誕生はアフリカと父との出会いにあった! 幼い心と身体に奥深く浸透した彼の大地と自然。医師として植民地アフリカに人生を捧げた父の姿を真正面から描き、自らの原点を明かす。

Ourania (2005)

『ラガ――見えない大陸への接近』Raga. Approche du continent invisible (2006)

南太平洋ヴァヌアツ共和国の一島ラガ――。ヨーロッパという巨大な力の進出がもっとも遅れた南太平洋に暮らす海の人々の歴史、伝説、生き方を、このうえなく敏感に、硬質かつ清澄な文体で描きだす。〈世界史〉から取り残された、大洋に浮かぶ無数の島々のネットワーク=「見えない大陸」を幻視する、ノーベル賞作家の思索的紀行文。

『ル・クレジオ 地上の夢―現代詩手帖特集版』2006年

『ル・クレジオ、映画を語る』Ballaciner (2007)

幼少時から映画に親しんだノーベル賞作家が、世界の傑作を紹介する半自伝的エッセイ。リュミエール兄弟、溝口健二、パゾリーニといった古典映画から、現在のイラン映画、韓国映画まで。

『飢えのリトルネロ』Ritournelle de la faim (2008)

ノーベル文学賞受賞作家、ル・クレジオ
待望の最新作 パリ、「ボレロ」のリズムを背景に
繰り返される怒りと飢えの物語――

1930~40年前半に青春期を生きた主人公少女エテル……。
時代の記憶によって養われ、著者自身の心身に刻みつけられた
イメージと感覚によって紡ぎだされた傑作!

Histoire du pied et autres fantaisies (2011)

『嵐』Tempête. Deux novellas (2014)

韓国南部の小島、過去の幻影に縛られる初老の男と少女の交流。
ガーナからパリへ、アイデンティティーを剥奪された娘の流転。
ル・クレジオ文学の本源に直結した、ふたつの精妙な中篇小説。
ノーベル文学賞作家の最新刊!

この記事を書いた人
右手

平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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