【おすすめ】フアン・ルルフォの全作品を一覧であらすじを紹介します

フアン・ルルフォ(1917年5月16日 – 1986年1月7日)

小説家。メキシコのハリスコ州サユラ生まれ。ラテンアメリカ文学上で重要な位置を占める作家である。生涯で発表した小説は『ペドロ・パラモ』と短編集『燃える平原』だけだが、20世紀最高のスペイン語作家を選ぶアルファグアラ社の催した投票では、ホルヘ・ルイス・ボルヘスとともにルルフォも選ばれている。

おすすめ作品ランキング

おすすめランキングを紹介します!

  • 1位:ペドロ・パラモ
  • 2位:燃える平原

作品年表リスト

『燃える平原』(1953年)

現代ラテンアメリカ文学における最重要作家フアン・ルルフォ(1918―86)の傑作短篇集。焼けつくような陽射しが照りつけ砂塵が舞い上がるメキシコの荒涼とした大地を舞台に、革命前後の騒乱で殺伐とした世界にあえぐ貧しい農民たちの寡黙な力強さや愛憎、暗い情念の噴出から生じる暴力や欲望を、修辞を排した、強い喚起力に富む文体で描く。

短編集です。長らく絶版でしたが、岩波文庫から復刊され簡単に手に入るようになりました。

ルルフォの乾いた文体や寂寥感を感じることのできる作品集です。

個人的には『ペドロ・パラモ』を先に読むのがおすすめです。

『ペドロ・パラモ』(1955年)

ペドロ・パラモという名の、顔も知らぬ父親を探して「おれ」はコマラに辿りつく。しかしそこは、ひそかなささめきに包まれた死者ばかりの町だった……。生者と死者が混交し、現在と過去が交錯する前衛的な手法によって紛れもないメキシコの現実を描き出し、ラテンアメリカ文学ブームの先駆けとなった古典的名作。

ルルフォ唯一の長編小説です。

コマラという死者だけの街を舞台に、ペドロ・パラモという人物の数奇な運命を描きます。

ラテンアメリカ文学屈指の名作です。小説の描写が過去から現在に飛んだりとやや読みにくい構成ですが、ぜひ一度は手に取ってほしいです。
もっと読むペドロ・パラモ(フアン・ルルフォ)のあらすじ(ネタバレなし)・解説・感想

ルルフォが遺した小説は2冊のみ

短編集『燃える平原』から満を持して長編を発表したルルフォ。

『ペドロ・パラモ』は当初の売れ行きこそあまりよくありませんでしたが、次第に読者を獲得。

世界各地の言語に翻訳され、世界でもっとも読まれているメキシコ文学とも称され、傑作との評価は揺るぎないものとなります。

それはコロンビアの大作家・ガルシア=マルケスに多大な影響を与えたほど。

最初の4冊の本を書いた後、小説家として八方ふさがりになったように感じていたガルシア=マルケス。

1961年に『ペドロ・パラモ』を”発見”して、人生を変わったと述べています。

「(ルルフォの作品は)合計300ページしかない。だが、それはソポクレスが我々に残したものとほぼ同じページ数で、やはりソポクレス同様に永遠に残るものと信じている」と語っているほどです。

その後ガルシア=マルケスは『百年の孤独』『コレラの時代の愛』『族長の秋』と傑作を次々に発表。

1982年に、ラテンアメリカでは4番目となるノーベル文学賞を受賞しました。

ガルシア=マルケスが影響を口にしているのは、ジョイス、ウルフ、カフカ、フォークナーなど時代を代表するような有名作家ばかり。

ルルフォ自身も、20世紀最高のスペイン語作家を選ぶ投票で、ホルヘ・ルイス・ボルヘスとともに選ばれています。

ただ、作品の発表を続けていたガルシア=マルケスとは異なり、ルルフォはなかなか次回作を書くことができなかったそうです。

ルルフォの奥さんのコメントによると、『ペドロ・パラモ』を超えるものが書けず、原稿を書いては破り捨てていたとか。

メキシコ国民文学賞の受賞。メキシコ言語アカデミア会員への選出、アストゥリアス皇太子賞の受賞と多数の栄誉に預かりますが、次回作は発表されないまま破棄されました。

少数の文章だけが残され、死後公開されました。

反乱を題材にした長編小説だったようですが…読んでみたかったです。

この記事を書いた人
右手

平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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