【おすすめ】パトリック・モディアノの全小説作品を一覧であらすじを紹介します

パトリック・モディアノ Patrick Modiano (1945年7月30日 – )

作家。フランス、ブローニュ=ビヤンクール生まれ。アカデミー・フランセーズ賞、ゴンクール賞などの多くの権威ある文学賞を受賞している現代フランスを代表する作家である。2014年10月には「最も捉え難い人々の運命を召喚し、占領下の生活世界を明らかにした記憶の芸術」であるという理由により、ノーベル文学賞を受賞した。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:1941年。パリの尋ね人
  • 2位:さびしい宝石
  • 3位:暗いブティック通り

パトリック・モディアノの小説年表リスト

『エトワール広場』La Place de l’étoile(1968)

「忘却の彼方にある人々の運命を思い起させ、
ナチ占領下の世界の人生を描き出した“記憶の芸術”……」
(ノーベル文学賞 授賞理由)

ナチ占領下のパリに蠢く、
闇商人、ゲシュタポの手先、ユダヤ人コラボ(対独協力者)……。
モディアノの衝撃のデヴュー作にして
翻訳不可能と言われた最大の問題作、
遂に翻訳完成!

『エトワール広場』は、モディアノが22歳で発表した“衝撃のデヴュー作”であり“最大の問題作”である。ノーベル賞の授賞理由である「ナチ占領下の世界の人生を描き出した“記憶の芸術”」とは本作を対象とする。
「仲間を裏切ったユダヤ人」の息子として生まれた精神不安、アイデンティティの危機、そして、レジスタンス神話による「抵抗したフランス」の嘘、ナショナルヒストリーによって忘却されていく人々の人生……。モディアノ文学の核心・問題意識のすべてが、鮮烈に描き込まれている。翻訳不可能とも言われてきたが、ついに翻訳が完成した。
第2作『夜のロンド』も併載。訳者による詳細な“解説”“訳注”“関連地図”付き。

『夜のロンド』La Ronde de nuit(1969)

『パリ環状通り』Les Boulevards de ceinture(1972)

過去から断ち切られ、混迷の時代を生きる「父」なき世代の屈折した心情を詩情豊かに描く傑作。確固とした支えを持たない語り手の「私」は、自らの源を求めて過去をさかのぼり、夢とも現実ともつかない父を執拗に追い求める。いかがわしい仲間に出入りする人生の落伍者である「父」を優しく見守りつづけ、共にその人生を歩もうと試みる。つかの間のやすらぎをもとめ、二人の故郷喪失者はパリの夜を中古車に乗って徘徊する・・・・・

『イヴォンヌの香り』Villa triste(1975)

偽りの自己、湧き立つ欲情、めまいを覚える香り――。
謎めいた年上の女性イヴォンヌに恋をした18歳の「ぼく」は、あの夏、何を失い、何を見つけたのだろう。
霧のかかった時間を遡り、たぐり寄せる記憶の先にあるのは、美しく切ない噓と謎、そして時代が落とした不吉な影……2014年ノーベル文学賞受賞、パトリック・モディアノが描くひと夏の男女の物語。

『家族手帳』Livret de famille(1977)

ゲシュタポに追い詰められた父、アントウェルペンのミュージックホールの踊り子だった母、父と母それぞれの怪しげな取り巻き、モディアノ自身の青年期などを描いた自伝的要素と虚構的回想が交錯する14編。

『暗いブティック通り』Rue des boutiques obscures(1978)

パリの私立探偵事務所で、〈私〉は、ユットと一緒に働いていた。そこに勤める前の記憶は、ない。〈私〉は、過去の思い出を取り戻すためにパリの街をさまよううち、せつない事実に次々と……。

雪景色の中、幸せな日々をすごしていた恋人たちは、なぜ、突然の悲劇に引き裂かれたのか?

ゴンクール賞を受賞した、繊細で、ミステリータッチな物語。

フランスの超有名文学賞・ゴンクール賞を受賞したモディアノの代表作のひとつです。

韓国ドラマ『冬のソナタ』のシナリオを担当したキム・ウニとユン・ウンギョンが、共通して影響を受けたのはモディアノの『暗いブティック通り』であると述べているなど、影響を与えたことでも有名になりました。

『ある青春』Une jeunesse(1981)

さようなら、シトロエンDS19! パリのサン・ラザール駅で出会った恋人同士は、十代最後の日々、夢を追いつつ「大人の事情」に転がされていたが……。新ノーベル文学賞作家による青春小説。

Memory Lane (1981)

De si braves garçons (1982)

Poupée blonde (1983) 戯曲

『迷子たちの街』Quartier perdu, Gallimard(1984)

さよなら、パリ。ほんとうに愛したただひとりの女……。
2014年ノーベル文学賞に輝く《記憶の芸術家》パトリック・モディアノ、魂の叫び!

ミステリ作家の「僕」が訪れた20年ぶりの故郷・パリに、封印された過去。
息詰まる暑さの街に《亡霊たち》とのデッドヒートが今はじまる――。

『八月の日曜日』Dimanches d’août(1986)

マルヌ河畔に暮らしていた語り手とシルヴィアがなぜ、ニースに身を隠しているのか。二人の人生をつなぐダイヤモンド「南十字星」はどのように手に入れたのか。人気俳優エーモスはなぜ死んだのか。ニール夫妻とは誰か。二人はなぜ、荒廃した館からシルヴィア、語り手、そして「南十字星」を見張っているのか。シルヴィアはヴィルクールの妻なのか。ヴィルクールはなぜ、ニースに来たのか。交錯するこれらの謎から、ある愛の物語が綴られる。

Une aventure de Choura (1986) 絵本

自由を愛する白いラブラドールを主人公にした子供向けの絵本。

『シューラの婚約』Une fiancée pour Choura(1986)絵本

『嫌なことは後まわし』Remise de peine(1987)

ノーベル文学賞受賞作家、幻の邦訳が待望の復刊!
人生には奇妙な出会いがよくあるものだ。
少年時代の「ぼく」が一時期だけ預けられたパリ郊外の家。
そこを出入りしている何人かの奇妙な大人たちは、みんなとても親切にしてくれた。
小さな弟と城館を探検したり、秘密の水車小屋へ行ったり、豆自動車に乗ったり……。
でもある日、そんな毎日が突然終わりを迎える。

『カトリーヌとパパ』Catherine Certitude(1988)児童書

ニューヨークでバレエ教室を開くカトリーヌはある雪の日、少女時代のことをふと思い出す。パリ10区の倉庫の上階でパパと暮らし、眼鏡を外すと柔らかな世界に浸れたあの頃。パパが営んでいた仕事、移民としてのアイデンティティ、若かりしパパとママとの出会い、そして……。
父娘をとりまいていたその時代ならではの人間模様は、少し哀しくて温かく、子ども心に染み込んでいた。そんな様々な人生の断片が、年月を経てくっきりとよみがえる。
哀愁と軽やかさを併せ持つカラー挿絵は、フランスを代表するイラストレーターのジャン=ジャック・サンペによるもの。「パリ・マッチ」誌の風刺漫画や「ニューヨーカー」誌の表紙絵などで活躍したサンペの絵は、街を舞台にした物語を得意とするモディアノの作風にぴったり寄り添い、人物造形もいきいきと描かれている。
何度も繰り返して読み味わいたくなる小さな物語。

Vestiaire de l’enfance (1989)

『やさしいパリ』Paris Tendresse(1990)

Voyage de noces (1990)

『廃墟に咲く花』Fleurs de ruine(1991)

ノーベル文学賞受賞作家、幻の邦訳が待望の復刊!
一九三三年四月二十四日、若い夫婦が自殺した。
その理由はいまも謎のまま──。
十一月のその日曜の晩、ぼくはラベ・ド・レペ通りにいた。──
ふとよみがえる、ある事件の記憶。若い夫婦の心中と謎めいた二組の男女。
パリの街をさまよいながら、いつしか「ぼく」は事件の足跡をたどっていた。
著者渾身の自伝的傑作。

『サーカスが通る』Un cirque passe(1992)

18歳の僕は文学部の学生。ある日、警察の事情聴取を受け、これをきっかけに謎めいた魅力を持つ女性と知り合いになる。彼女に魅かれていく僕だが…。ロマンティックでミステリアスな愛の物語。

『最悪の春』Chien de printemps (1993)

『忘却を遠く離れて』Du plus loin de l’oubli (1996)

『1941年。パリの尋ね人』Dora Bruder(1997)

収容所に移送されて死んだ実在のユダヤ人親子の亡命生活を跡づけた作品。

ほぼノンフィクションの小説であり、実在した40年前の少女の足跡を追った作品になっている。ノーベル文学賞の受賞理由となった”記憶の芸術”です。

もっと読む【書評】1941年。パリの尋ね人(パトリック・モディアノ)のあらすじ(ネタバレなし)・感想

Des inconnues (1999)

『さびしい宝石』La Petite Bijou(2001)

孤独な19歳の少女、テレーズは、何年も行方不明になった母親に似た地下鉄の女性に出会う。戦時中にテレーズを友人のもとに置き去りにしてモロッコへ渡った母親。だが、彼女はモロッコで死んだはずだった。

Accident Nocturne (2003)

Un Pedigree (2005)

『失われた時のカフェで』Dans le café de la jeunesse perdue(2007)

ルキ、それは美しい謎。現代フランス文学最高峰にしてベストセラー……。ヴェールに包まれた名匠の絶妙なナラション(語り)を、いまやわらかな日本語で――。あなたは彼女の謎を解けますか? 併録「『失われた時のカフェで』とパトリック・モディアノの世界」。

『地平線』L’Horizon(2010)

青春時代の思い出の断片から浮かびあがる亡霊のようなシルエット。かつての恋人の足跡を求めて、パリの街を彷徨するひとりの男。かすかな記憶の糸が、40年の時を経て、恋人の生まれたベルリンへと誘う。

L’herbe des nuits (2012)

『あなたがこの辺りで迷わないように』Pour que tu ne te perdes pas dans le quartier(2014)

Discours à l’Académie Suédoise(2015)

ノーベル文学賞受賞記念講演

Souvenirs dormants (2017)

Nos débuts dans la vie (2017) 戯曲

この記事を書いた人
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平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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