【おすすめ】伊藤計劃の全作品を一覧であらすじを紹介します

伊藤 計劃 いとう・けいかく(1974年10月14日 – 2009年3月20日)

SF作家。武蔵野美術大学美術学部映像科卒業。1999年、『ネイキッド』にてアフタヌーン四季賞冬のコンテスト佳作受賞。Webディレクターの傍ら執筆した『虐殺器官』が、2006年第7回小松左京賞最終候補となり、作家デビュー。闘病生活の傍ら執筆を続けるも、2009年3月肺癌で逝去。2009年12月、遺作『ハーモニー』で第30回日本SF大賞を受賞。第40回星雲賞(日本長編部門)および「ベストSF2009」国内篇第1位と合わせ、日本SF三冠を達成した。2010年、同作の英訳版が、アメリカでペーパーバック発刊されたSF小説を対象とした賞であるフィリップ・K・ディック賞の特別賞(次点相当)を受賞。同賞を英訳作品及び日本人作家が受賞するのは史上初の快挙だった。

そのほか伊藤計劃については「虐殺器官」の大森望の解説に詳しい。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:虐殺器官
  • 2位:ハーモニー
  • 3位:The Indifference Engine

作品一覧リスト

虐殺器官(2007年)

9・11以降の“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、 その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、 ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう……彼の目的とはいったいなにか? 大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは? 現代の罪と罰を描破する、ゼロ年代最高のフィクション

METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS(2008年)

暗号名ソリッド・スネーク。悪魔の核兵器「メタルギア」を幾度となく破壊し、世界を破滅から救ってきた伝説の男は急速な老化に蝕まれていた……。戦争経済に支配された世界と、自らの呪われた運命からの解放のため、伝説の英雄ソリッド・スネーク最後の戦いが始まる。全世界でシリーズ3300万本を売り上げた大ヒットゲーム完結編を完全小説化!

ハーモニー(2008年)

〈ベストセラー『虐殺器官』の著者による“最後”のオリジナル作品〉
これは、“人類”の最終局面に立ち会ったふたりの女性の物語——急逝した著者がユートピアの臨界点を活写した日本SF大賞受賞作

  • 👑第40回星雲賞日本長編部門
  • 👑第30回日本SF大賞
  • 👑フィリップ・K・ディック賞特別賞

伊藤計劃記録(2010年3月)

2007年6月に長篇『虐殺器官』でデビュー、日本SF大賞受賞作『ハーモニー』を遺して2009年3月に死去した作家・伊藤計劃。2年に満たない作家生活の中で、彼はエンターテインメント小説の在り方を変えた。SFマガジン発表の中篇2作「The Indifference Engine」「From the Nothing, With Love.」ほかの創作から、敬愛する小島秀夫監督、『ディファレンス・エンジン』についてのエッセイ・解説、盟友・円城塔との対談やインタビュー、そして未完長篇『屍者の帝国』までを集成。また、作家デビュー以前の1998~2004年に個人サイトで発表し続けた膨大な映画評「Running Pictures / Cinematrix」から31本を精選収録する。

伊藤計劃記録 第弐位相(2011年3月)

屍者の帝国(2012年)円城塔との共著

屍者化の技術が全世界に拡散した19世紀末、英国秘密諜報員ジョン・H・ワトソンの冒険がいま始まる。天才・伊藤計劃の未完の絶筆を盟友・円城塔が完成させた超話題作。日本SF大賞特別賞、星雲賞受賞。

  • 👑第31回日本SF大賞・特別賞
  • 👑第44回星雲賞日本長編部門

The Indifference Engine(2012年3月)

ぼくは、ぼく自身の戦争をどう終わらせたらいいのだろう・・・・・・戦争が残した傷跡から回復できないアフリカの少年兵の姿を生々しく描き出した表題作をはじめ、盟友である芥川賞作家・円城塔が書き継ぐことを公表した『屍者の帝国』の冒頭部分、影響を受けた小島秀夫監督にオマージュを捧げた2短篇、そして漫画や、円城塔と合作した「解説」にいたるまで、ゼロ年代最高の作家が短い活動期間に遺したフィクションを集成。

Running Pictures 伊藤計劃映画時評集〈1〉 (2013年1月)

「マトリックス」「シックス・センス」「ファイト・クラブ」「トゥルーマン・ショー」「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」――デビュー以前に著者が運営していたウェブサイト「スプークテール」で書き続けられていた映画時評67本+αを、2分冊で完全集成。数々の名作とほんの少しの「トンでもない」作品が、伊藤計劃のあらたな視点と映画に対する大いなる愛情をもって語り直される。第1巻は44本を収録。

Cinematrix: 伊藤計劃映画時評集2 (2013年3月)

「アヴァロン」「ハンニバル」「ブラックホーク・ダウン」「ボーン・アイデンティティー」「マトリックス リローデッド」「イノセンス」――デビュー以前に運営していたホームページ「スプークテール」で書き続けられていた映画時評を完全集成する第2巻。どんな「困った」作品にも、おもわず涙をこぼしてしまいそうになる作品にも、変わらず注がれる伊藤計劃の映画への愛情が、さらなる深化を見せる全24本を収録。

伊藤計劃記録 I (2015年3月)

メタルギアソリッド、リドリー・スコット、押井守、そしてウィリアム・ギブスン――個人ブログ「伊藤計劃:第弐位相」を中心に、SF、映画、ゲーム、さらに自らの病について綴られた数々の文章。その独特の語りと、冷静かつユーモアを湛えた世界への視線で、作家デビュー以前から類いまれな才能をうかがわせた2001~2005年までの文章を収録する全記録第1弾。

伊藤計劃記録 II (2015年3月)

『虐殺器官』による衝撃のデビュー直後のロング・インタビュー、円城塔との対談、そしてデヴィッド・フィンチャーや「ダークナイト」、『ディファレンス・エンジン』などについて、死の直前まで書き続けられた個人ブログ「伊藤計劃:第弐位相」――2006~2009年までに作家・伊藤計劃が著したフィクション以外の文章、インタビューを集成する全記録第2弾。

伊藤計劃トリビュート(2015年8月)

伊藤計劃が2009年にこの世を去ってから早くも6年。
彼が『虐殺器官』『ハーモニー』などで残した鮮烈なヴィジョンは、
いまや数多くの作家によって継承・凌駕されようとしている。
伊藤計劃と同世代の長谷敏司、藤井太洋から、
まさにその影響を受けた20代の新鋭たる柴田勝家、吉上亮まで、
8作家による超巨大書き下ろしアンソロジー。

蘇る伊藤計劃(2015年9月)

日本SF界に大きな影響を与えた夭折の作家・伊藤計劃(いとうけいかく)。
2015年10月より『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』の劇場版アニメ化も決定しており、
その存在感は没後6年経った今でも色褪せていません。
本書では、伊藤計劃が遺した幻の未発表コミック「NAKED」や、初の短編にして未発表の「海と孤島」などを収録したほか、
劇場映画情報、長短編の作品解説から著名な作家たちによる独自の「伊藤計劃論」まで、
今まさに蘇らんとしている伊藤計劃に様々な角度で迫ったファンブックの決定版です!

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