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ミラン・クンデラ Milan Kundera(1929年4月1日 – )
作家。チェコスロバキアのモラヴィア生まれ。父親が著名なピアニストだった影響で、幼少時から音楽教育を受け、プラハの音楽芸術大学を卒業している。そのため小説の文体や構成に音楽的素養が反映されている。1963年発表の短編集『微笑を誘う愛の物語』で本格的な創作活動に入る。1967年に発表した共産党体制下の閉塞した生活を描いた長編小説『冗談』でチェコスロバキアを代表する作家となった。1975年、レンヌ大学の客員教授に招聘されたためフランスに出国。1979年にチェコスロバキア国籍を剥奪され、1981年にフランス市民権を取得した。このころから、母語のチェコ語ではなくフランス語で執筆活動を行っている。1984年発表の『存在の耐えられない軽さ』が世界的なベストセラーとなった。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:不滅
- 2位:笑いと忘却の書
- 3位:存在の耐えられない軽さ
作品一覧リスト
『冗談』Žert(1967年)
絵葉書に冗談で書いた文章が、前途有望な青年の人生を狂わせる。十数年後、苦しみに耐え抜いたすえ、男は復讐をもくろむが……。政治によって歪められた1人の男の流転の人生と愛の悲喜劇を軸にして、4人の男女の独白が重層的に綾をなす、ミラン・クンデラ(1929―)の最高傑作。作家自らが全面的に改訂した決定版からの新訳。
『生は彼方に』Život je jinde(1969年)
『可笑しい愛』Směšné lásky(1970年)
人生の機微、いたずらな運命、愛の皮肉…、クンデラが巧妙にそしてエロチックに描き出す、ちょっとユーモラスでちょっと苦い7つの愛の物語。クンデラ文学の精華を集大成した唯一の短編集。
『鍵の所有者』1971年
『別れのワルツ』Valčík na rozloučenou(1976年)
秋の温泉地を舞台に幾組もの男女が、すれ違いもつれ合いながら演じる、愛と死の輪舞。皮肉、ユーモア、悲哀…感情を掻き立てて奏でられる、「小説の魔術師」クンデラ初期の傑作。
『笑いと忘却の書』Kniha smíchu a zapomnění(1978年)
7編の連作短編を通して〈笑い〉と〈忘却〉というモチーフが繰り返しバリエーションを奏でながら展開され、精緻なモザイクのように編み上げられる、変奏形式の小説。クンデラ文学の原点。
『存在の耐えられない軽さ』Nesnesitelná lehkost bytí(1984年)
苦悩する恋人たち。不思議な三角関係。男は、ひとりの男に特別な感情を抱いた。鮮烈でエロチック…。プラハの悲劇的政治状況下での男と女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。
フィリップ・カウフマン監督、主人公トマシュにダニエル・デイ=ルイス、テレーザにジュリエット・ビノシュを迎え、1988年に映画公開された原作小説。
『不滅』Nesmrtelnost(1990年)
美しい女性アニェスと愛に貪欲な妹ローラ、文豪ゲーテとその恋人ベッティーナ…。さまざまな女性たちが時空を超えて往きかい、存在の不滅、魂の永遠性を奏でる愛の物語。20世紀文学の最高傑作。
『小説の精神』(1990年)
現代文学の最前線に立つチェコ亡命作家が,セルバンテス以来のヨーロッパの小説の伝統を探りつつ自らの創作の源泉を語り,実存の探究としての小説の可能性を問う。
『微笑を誘う愛の物語』(1992年)
人生の機微、いたずらな運命、愛の皮肉…。“小説のマジシャン”クンテラが、巧妙にそしてエロティックに描きだす、ちょっとユーモラスでちょっと苦い、クフの大人の恋物語。クンデラ唯一の短編集。
『裏切られた遺言』(1994年)
カフカ、ヘミングウェイ、ストラヴィンスキー…。彼らは何ゆえに裏切られたのか? この挑発的でミステリアスな問いかけを解き明かす過程は、息をのむ面白さ。歴史の未来へ向けて放つ評論全9編。
『緩やかさ』La Lenteur(1995年)
「私」=クンデラがパリ郊外の古城で目撃した二十世紀の様々な愛の悲喜劇、そして十八世紀の騎士と貴婦人の幻。それぞれの愛の一夜を描き、現代人が失った、緩やかさの快楽を浮き彫りにする!
『ジャックとその主人』(1996年)
『ほんとうの私』L’Identité(1998年)
「あなたは美しい。とっても美しい」――中年キャリアウーマンに届いた匿名の手紙。最初の不愉快さが好奇心に変わった時、年下の恋人との関係も揺れ動く…。愛と性を追い求めるクンデラの傑作!
『無知』L’Ignorance(2000年)
祖国を永久に喪失しようとは……20年ぶりに亡命の地から「帰還」する男と女を待ち受ける優しくも残酷な運命。『存在の耐えられない軽さ』から16年ぶりにチェコを舞台に亡命の夢の終りを描く小説。
『カーテン〜7部構成の小説論』(2005年)
世界文学の最高峰クンデラの評論集。
2005年に刊行400年を迎える『ドン・キホーテ』を中心に小説の擁護を展開する評論集。カフカ、フロベール、トルストイ、大江健三郎らを論じながら、小説の面白さを探る。
『出会い』(2012年)
ラブレー、ドストエフスキー、セリーヌ、カフカ、ガルシア=マルケス、フェリーニ……愛する小説、絵画、音楽、映画を論じ、モダン・アートを粘り強く擁護する、クンデラ評論の決定版。
『無意味の祝祭』La Fête de l’insignifiance(2013年)
無意味は人生の本質だと叫び、冗談の黄昏の時代を嘆く登場人物を中心に、現代の歴史や社会を徹底的に笑いのめす。仏で数十万部突破。
『小説の技法』(2016年)
セルバンテス、カフカ、プルーストなど、誰もが知っている名著名作の作者たちとその作品に言及しながら、「小説とは何か」「小説はどうあるべきか」を論じるクンデラ独自の小説論。2011年刊行の改訂版を底本とした新訳決定版。存命の、世界で最も著名な作家の一人、クンデラ(1929― )による知的刺激に満ちた文学入門。
『邂逅 クンデラ文学・芸術論集』(2020年)
ラブレー、ドストエフスキー、セリーヌ、カフカ、ガルシア=マルケス、フェリーニ……愛する小説、絵画、音楽、映画を、かろやかに論じる、クンデラ評論の決定版。大江健三郎氏推薦!
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