【おすすめ】富岡多恵子の全作品を一覧であらすじを紹介します

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富岡 多惠子 とみおか・たえこ(1935年7月28日 – 2023年4月6日)

詩人・小説家。日本芸術院会員。大阪府大阪市生まれ。大阪女子大学文学部英文科卒。1958年、詩集『返礼』で第8回H氏賞受賞。1977年、「立切れ」で第4回川端康成文学賞受賞。1994年、評論『中勘助の恋』で第45回読売文学賞受賞。1997年、小説『ひべるにあ島紀行』で第50回野間文芸賞受賞。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:動物の葬禮・はつむかし
  • 2位:逆髪
  • 3位:波うつ土地・芻狗

作品一覧リスト

※共著は書名の前に、共著者の名前を記載しています。

※数回刊行された「富岡多恵子詩集」という同じ名前の選詩集は省略しています。

※訳書についても省略しています。

詩集『返禮』1957

詩集 返禮/富岡多恵子/山河出版社
ノーブランド品

詩集『カリスマのカシの木』1959

詩集『物語の明くる日』1960

雛絵本『たまる』1961

詩集『女友達』1964

詩集『富岡多恵子詩集』1967

※現代詩文庫の『富岡多恵子詩集』は1968年刊行

エッセイ『ニホン・ニホン人』1968

エッセイ『厭芸術浮世草紙』1970

詩集『厭芸術反古草紙』1970

エッセイ『青春絶望音頭』1970

インタビュー『行為と芸術 十三人の作家』1970

小説『丘に向ってひとは並ぶ』1971

エッセイ『回転木馬はとまらない』1972

評論『歌・言葉・日本人 歌謡曲、ああ歌謡曲』1972

エッセイ『わたしのオンナ革命』1972

結婚すべきか 女は男を選べるか』1972

戯曲『結婚記念日』1973

小説『仕かけのある静物』1973

小説『植物祭』1973

小説・エッセイ『ヒミコと呼ばれる女』1974

小説『イバラの燃える音』1974

小説『冥途の家族』1974

父親の両腕、両脚にからまれ、しがみつくように寝る幼い娘。デキの良い娘に、何ひとつ不自由させず、こよなく愛する父親。やがて娘は成長し、家を出て、絵かきのセンセと同棲する。父の脇腹にカタマリができ、娘の渡米中に父親は癌死する。濃いつながりを持つ父と娘、母と娘、家族群像を鮮かに描き、女流文学賞を受賞した、富岡多惠子の初期を代表する傑作!

講談社文芸文庫より

多田道太郎『ひとが生きている間』1974

小説『壷中庵異聞』1974

エッセイ『ボーイフレンド物語』1975

小説『九つの小さな物語』1975

エッセイ『女子供の反乱』1976

小説『動物の葬礼』1976

二十代に詩を書き始め、三十代で「うた」と訣れ小説家に。生まれ育った大阪の言葉がもつ軽妙さと批評性を武器に、家族、愛、性の幻想から「人間という生き物」を解き放ちつつ現代文学の尖端でラジカルな表現を続ける。孤独な青年の死を周囲のドタバタ騒ぎに映して鮮かに浮き彫りにする「動物の葬禮」、親を殺し子を捨てる男の衝動を実存の闇として描く「末黒野」等、著者自選の九篇。

エッセイ『言葉の不幸』1976

対談集『虚構への道行き』1976

小説『当世凡人伝』1977

なんの変哲もないありふれた人生。独得の語り口で、あるがままに描き出し、したたかに生きる平凡な人々の日常に滲む哀しみを、鮮やかに浮彫りにする、富岡多惠子の傑作短篇集。川端康成文学賞受賞「立切れ」ほか、地方都市で妻と二人ひっそりと暮す退官した警視・松尾文平に纏る「薬のひき出し」、「名前」「ワンダーランド」「幼友達」「富士山の見える家」など12篇の傑作短篇を収録。

講談社文芸文庫より

エッセイ『どこ吹く風』1978

エッセイ『詩よ歌よ、さようなら』1978

評論『写真の時代』1979

評論『近松浄瑠璃私考』1979

評論『さまざまなうた 詩人と詩』1979

エッセイ『兎のさかだち』1979

小説『斑猫』1979

小説『芻狗』1980

小説『三千世界に梅の花』1980

小説『少女たちの桜通り』1980

戯曲『間の山殺し』1981

エッセイ『「英会話」私情』1981

小説『砂に風』1981

小説『砂時計のように』1981

小説『遠い空』1982

評論『室生犀星 近代日本詩人選』1982

小説『波うつ土地』1983

エッセイ『はすかいの空』1983

評論『藤の衣に麻の衾』1984

西部邁『大衆論』1984

エッセイ『うき世かるた』1984

エッセイ『表現の風景』1985

“精度がよくて長もちする”ダッチワイフから論をはじめ、表層的な”ナルホドどまりを好む”時代の”惰性”を痛撃し、孤立して見える”尖端の表現”を集合し、強く呼応する-。最も現代的な感性と思考に立つ富岡多恵子の平明な論理と鋭い説得力を持つ第一級のエッセイ。

小説『水獣』1985

エッセイ『ひとは魔術師』1986

河野多恵子『嵐ケ丘ふたり旅』1986

ブロンテ姉妹たたずむ、あのヒースの丘へメアリー・スチュアート、アン・ブーリンゆかりの館へそして、時には占い師を訪ね、競馬場へも出かけて…知的で、ちょっぴりミーハー的な旅の思い出

評論『漫才作者 秋田實』1986

エンタツおよび漫才師たちを通じて知る世界は、工場や労働組合での活動で達することのできなかった「ヴ・ナロード」を秋田に実感させた。…若き日の社会主義運動家、秋田実が、漫才作者となるまでを浮彫りにした力作評伝。

評論『西鶴のかたり』1987

「うたう」から「かたる」へ、詩から小説へ、ことばの生きた力を探る「かたり」のパフォーマンス。西鶴、近松、小野十三郎と釈迢空。

小説『白光』1988

武智鉄二『伝統芸術とは何なのか 批評と創造のための対話』1988

エネルギーの喪失、方法論の欠如…。”形骸化した伝統”に息吹きを与える”異端の思想”が今こそ甦る。伝統芸術の根源に迫る「ナンバ論」をめぐる二大鬼才の対談。

エッセイ『こういう時代の小説』1989

小説『とりかこむ液体』1989

小説『新家族 富岡多恵子自選短篇集』1990

小説『逆髪』1990

かつて姉妹漫才で鳴らした鈴子・鈴江。今はカンペキ主婦に身をやつす姉と、独身の物書きとして芸界の周辺に生きる妹。正反対のようで同じ血縁という強烈な磁力に搦めとられて彷徨う二人の日常の背後に、狂女逆髪と盲法師の姉弟が織りなす謡曲「蝉丸」の悽愴な光景を幻視、富岡節ともいうべき強靭な語りの文体で活写。『冥途の家族』『芻狗』等、家族や性をテーマに書き続けてきた著者の到達点とされる傑作。

評論『「とはずがたり」を旅しよう』1990

佐々木幹郎『「かたり」の地形 大阪詩の原風景』1990

小説『水上庭園』1991

1960年代の青春の匂いの染みた手紙の束から、幻のように現れたドイツ人E。90年10月、壁の消えたベルリン。夢のように書き割りの失せた「現在」の風景をゆく二人。流れゆく時が描き残した恋の形-。長篇書き下ろし。

上野千鶴子・小倉千加子『男流文学論』1997

小説『雪の仏の物語』1992

評論『中勘助の恋』1993

夏目漱石、野上弥生子、安倍能成、岩波茂雄…。そしてより身近な人びと-。勘助をとりまくさまざまな想いを通して創作の真実を明らかにする。書き下ろし評伝。

エッセイ『矩形感覚』1993

富岡多恵子の発言』1995

歳月が語る、性愛のウソとホント。アイスルとは、家族とは-性という現実の驚くべき変容について。

  • 全5巻

エッセイ『大阪センチメンタルジャーニー』1997

記憶の発酵がこしらえた「わたしの大阪」。道頓堀、近松の墓、梅田新道、上方漫才、大阪語など、30年ぶりの大阪を旅するエッセイ。

小説『ひべるにあ島紀行』1997

ガリヴァー旅行記』の作者スイフトが生涯抱きつづけた激しい怒り、そしてひとりの女性との「激しい友情」-冬の国(ヒベルニア)=アイルランドからナパアイ国へ、時空を超えてひとの関係のかたちを辿り、存在の哀しみをとらえる力作長篇小説。

富岡多惠子集』1998-1999

  • 全10巻

評論『釋迢空ノート』2000

折口信夫の筆名は法名・戒名であった。詩と散文、創作と学問、聖と俗のはざまに秘された恋-折口は、何を葬ることで詩人たり得たのか。巨人の形成にまつわる謎に迫る。

評論『西鶴の感情』2004

商都大坂、銀が銀を生む世の実相と、色と欲に翻弄される人達の生態をリアルに描いた井原西鶴。伝記もなく、殆ど知られざるその実像を、作品の行間から、また同時代の遊女評判記などから鮮やかな手付きで攫みだし、西鶴が生きた「時代」と「場所」を臨場感たっぷりに現前させる。中勘助、釋迢空など、評伝に新境地を拓いた作者の批評精神が最高度に発揮され、伊藤整文学賞、大佛次郎賞両賞を受賞した傑作。

エッセイ『難波ともあれことのよし葦』2005

湖の南 大津事件異聞』2007

新史料・津田三蔵書簡を読み解きながら、津田の内面を描きつつ、大津事件(一八九一年)の謎に迫る異色作。津田三蔵巡査がロシア皇太子を襲撃した動機とは何か。著者は一人の青年の西南戦争での体験を重視し、同時にその煩悶を見つめながら、明治期社会の深淵の中で事件をとらえなおす。幾多の文学作品で描かれた大津事件像とは異質の視点から、事件を描き、明治期社会の闇とともに現代の闇にも迫る。

エッセイ『隠者はめぐる』2009 

脱俗・孤高の精神の台所。橘曙覧、契沖、鴨長明、西行、本居宣長…さまざまな”なりわい”と性の形を見つめ、文学が生成する場所、無用者の回廊をめぐる。

エッセイ・コメント『ト書集』2012

安藤礼二『折口信夫の青春』2013

私が書いてきたこと』2014

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