惑星をつぐ者(戸田尚伸)のあらすじ(ネタバレなし)・解説・感想

作品情報

タイトル
惑星をつぐ者
著者
戸田尚伸
形式
漫画
ジャンル
SF
アクション
執筆国
日本
版元
集英社
初出
週刊少年ジャンプ、1995年41号~49号
刊行情報
ジャンプコミックス

あらすじ・概要(ネタバレなし)

銀河系とは別の銀河、「知られざる宇宙(アンノウン・スペース)」には様々な異星人が存在し、それぞれの存亡を賭けて宇宙に進出していた。人類種もその一種だったが、肉体の弱い人類はこの宇宙で滅亡しつつあった。想像を絶する異星の環境は人類にとって過酷であり、人類がこの宇宙で生き延びる方法は、厳しい自然と闘いながら細々と生きるか、奴隷として異星人に仕えて生き延びることだった。

灼熱の惑星ダロウスで奴隷として働いていた青年・マットは、荒野に行き倒れていた一人の男を助ける。男の名はバラダット・ナイブス。かつて自分の母星である惑星マリスの全住民を皆殺しにした全宇宙規模の賞金首だった。

目次

  • 全9話

作者

戸田 尚伸 とだ・たかのぶ(1972年10月13日 – )

漫画家。埼玉県出身。東京造形大学彫刻科卒業。1993年、『不死を狩る者』手塚賞準入選。1995年、「週刊少年ジャンプ」で『惑星(ほし)をつぐ者』を連載した。

刊行情報

  • ジャンプコミックス、1996年1月

登場人物

バラダット・ナイブス
本作品の主人公。人類種では数少ない全宇宙規模の賞金首。元々は惑星マリスの科学者で、どんな環境にも適応できる特殊細胞の開発者であった。特殊細胞を自らの肉体に植えつけることにより驚異的な肉体と、かつてグール種族が使っていた伝説の武器「自在剣(スパイラル・ナイフ)」を手に入れる。

J(ジェイ)
惑星マリスの生き残りで、ナイブスと同じく人類種の科学者。惑星マリスの大虐殺の際、特殊細胞を宇宙に持ち出し逃亡した。後に自らの体に特殊細胞を植え付け、超人的な肉体と精神力を得た特殊細胞の数少ない適合者となる。

スピッドロウ
全宇宙で恐れられる宇宙海賊。人類種だが、肉体の8割以上が機械で占められた「混合人間(ハイブリッド・マン)」である。

アンブロウ
「血の戦士」と呼ばれる戦闘系異星人クレイム種族の賞金稼ぎ。自分の血液を武器とし、わずかでも自分の血を標的に付着させれば反応を追うことができる。

メロウス
全宇宙最強の獣型異星人グール種族で、「自在剣」を操る4つ眼のグール戦士の最後の生き残り。

感想・解説・評価

あまりに惜しい10週打ち切り作品

いわゆる10週突き抜け(本作は9週だけど)打ち切り漫画。

でも絵のレベルは高い。終盤展開が速足気味なのは打ち切りが決まってしまったからだろうから仕方がないとして、世界観も全宇宙を舞台にというて感じで壮大な作品です。話もどんどん広がって行きそうなのにと、連載打ち切りは残念に思いました。

平松伸二とか星野之宣とか原哲夫とか初期の荒木飛呂彦の影響を感じました。この後、寺沢武一『コブラ』みたいに人気作になったりしなかったのかなと想像してしまいます。

でも当時は終わりかけとはいえ、ジャンプ黄金期。厳しいのは間違いないですね。

長らく絶版で読みにくい期間が続いていましたが、Kindleで再版されたため読みやすくなっています。

合わせて読みたい本

コブラ

宇宙を股にかけるSFアクションというと、やっぱり寺沢武一のコブラがおすすめです。

サイコガンにワクワクしたり、美女とのやりとりにドキドキしたり…懐かしさは感じても、古さはまったく感じない作品です。

評判・口コミ・レビュー

この記事を書いた人
右手

平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
読んだ本を登録している読書メーター

右手をフォローする
漫画
読む本.com

タイトルとURLをコピーしました