【おすすめ】カズオ・イシグロの全作品を一覧であらすじを紹介します

サー・カズオ・イシグロ Sir Kazuo Ishiguro(1954年11月8日 – )

小説家。長崎県長崎市生まれ。日系イギリス人。幼少期を日本で過ごしたのち、1960年海洋学者の父が英国に招かれたのを機に一家で渡英。ケント大学英文学科、イースト・アングリア大学大学院創作学科卒業。「不思議に、ときには悲しく」(1980年)、「Jを待ちながら」「毒殺」(1981年)でデビュー。1982年、英国に在住する長崎女性の回想を描いた処女作『遠い山なみの光』が王立文学協会賞を受賞し、9か国語に翻訳されるなどヒット作となる。1989年、『日の名残り』で英語圏最高の文学賞とされるブッカー賞を受賞し、現代英国文学を代表する作家と目されるようになる。2017年、ノーベル文学賞受賞。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:日の名残り
  • 2位:わたしを離さないで
  • 3位:遠い山なみの光

作品年表リスト

遠い山なみの光 A Pale View of Hills 1982年

イギリスに暮らす悦子は、娘を自殺で失った。喪失感に苛まれる中、戦後混乱期の長崎で微かな希望を胸に懸命に生きぬいた若き日々を振り返る。新たな人生を求め、犠牲にしたものに想いを馳せる。『女たちの遠い夏』改題。

浮世の画家 An Artist of the Floating World 1986年

戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位にあったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。小野は引退し、屋敷に籠りがちに……。著者による序文を収録した新版。

日の名残り The Remains of the Day 1989年

短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々……。遠い思い出は輝きながら胸のなかで生き続ける。失われゆく伝統的英国を描く英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。

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充たされざる者 The Unconsoled 1995年

世界的ピアニストのライダーは、あるヨーロッパの町に降り立った。「木曜の夕べ」という催しで演奏する予定のようだが、日程や演目さえ彼には定かでない。ただ、演奏会は町の「危機」を乗り越えるための最後の望みのようで、一部市民の期待は限りなく高い。ライダーはそれとなく詳細を探るが、奇妙な相談をもちかける市民たちが次々と邪魔に入り……。実験的手法を駆使し、悪夢のような不条理を紡ぐブッカー賞作家の異色作。

わたしたちが孤児だったころ When We Were Orphans 2000年

上海の租界に暮らしていたクリストファー・バンクスは十歳で孤児となった。貿易会社勤めの父と反アヘン運動に熱心だった美しい母が相次いで謎の失踪を遂げたのだ。ロンドンに帰され寄宿学校に学んだバンクスは、両親の行方を突き止めるために探偵を志す。やがて幾多の難事件を解決し社交界でも名声を得た彼は、戦火にまみれる上海へと舞い戻るが……現代イギリス最高の作家が渾身の力で描く記憶と過去をめぐる至高の冒険譚。

わたしを離さないで Never Let Me Go 2005年

優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設へールシャムの親友トミーやルースも「提供者」だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度……。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。

夜想曲集―音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 Nocturnes: Five Stories of Music and Nightfall 2009年

ベネチアのサンマルコ広場を舞台に、流しのギタリストとアメリカのベテラン大物シンガーの奇妙な邂逅を描いた「老歌手」。芽の出ない天才中年サックス奏者が、図らずも一流ホテルの秘密階でセレブリティと共に過ごした数夜の顛末をユーモラスに回想する「夜想曲」を含む、書き下ろしの連作五篇を収録。人生の黄昏を、愛の終わりを、若き日の野心を、才能の神秘を、叶えられなかった夢を描く、著者初の短篇集。

平井杏子『カズオ・イシグロ 境界のない世界』(2011年)

忘れられた巨人 The Buried Giant 2015年

奇妙な霧に覆われた世界を、アクセルとベアトリスの老夫婦は遠い地で暮らす息子との再会を信じてさまよう。旅するふたりを待つものとは……ブッカー賞作家が満を持して放つ、『わたしを離さないで』以来10年ぶりの新作長篇!

『ユリイカ 詩と批評 特集カズオ・イシグロの世界』(2017年12月)

祝 ノーベル文学賞受賞!!
『日の名残り』『わたしを離さないで』『忘れられた巨人』、
文学的な伝統を踏まえながら書き継がれる作品にこめられた叙情と寂寥は、なにを語るのか。
世界的なベストセラー作家でもあるカズオ・イシグロを読む。

『カズオ・イシグロ読本 その深淵を暴く』(2017年12月)

本年10月にノーベル文学賞の受賞が決定し、12月の授賞式に向けて大きな注目を集めている小説家カズオ・イシグロのガイドブックです。
今回の受賞を機にカズオ・イシグロを知った方々をメインターゲットに据え、彼らがもう一段深く、彼のことを知ることができるコンテンツを集めています。
過去に実施され現在ではまとめて読むことの難しい本人へのインタビューの再掲、また、文学研究者・翻訳家といった方々からの寄稿により、
単に作品を読むだけでは得られない深い理解を得ることが可能となります。
もちろん、国内で邦訳されている長編小説・短編小説の詳細解説も掲載、「これからカズオ・イシグロの著作を読もう」と考えている方々への
入門書としてもお薦めできます。
これを読めば、カズオ・イシグロについて十全に語ることができるようになる、入門書であり詳細な研究の書でもある一冊です。

この記事を書いた人
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平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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