【おすすめ】三崎亜記の全作品を一覧であらすじを紹介します

三崎 亜記 みさき・あき(1970年8月 – )

小説家。熊本大学文学部史学科卒業。1998年、パソコンを買ったことをきっかけに、市役所職員のかたわら「となり町戦争」の執筆を始め、同作で第17回小説すばる新人賞受賞しデビュー。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:海に沈んだ町
  • 2位:鼓笛隊の襲来
  • 3位:バスジャック

三崎亜記の作品年表リスト

となり町戦争(2005年1月)

ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、町役場から一通の任命書が届いた…。見えない戦争を描き、第17回小説すばる新人賞を受賞した傑作。文庫版だけの特別書き下ろしサイドストーリーも収録。

バスジャック(2005年11月)

今、「バスジャック」がブームである――。バスジャックが娯楽として認知されて、様式美を備えるようになった不条理な社会を描く表題作。回覧板で知らされた謎の設備「二階扉」を設置しようと奮闘する男を描く「二階扉をつけてください」、大切な存在との別れを抒情豊かに描く「送りの夏」など、著者の才能を証明する七つの物語。この短編集の中に、きっとあなたの人生を変える一編があります。

失われた町(2006年11月)

30年に一度起こる「消滅」によって、住民が失われてしまった町。大切な人を理不尽に奪われた人々は、悲しみを乗り越えて、さらなる「消滅」を食い止めようと立ち向かう。

鼓笛隊の襲来(2008年3月)

赤道上に発生した戦後最大規模の鼓笛隊が、勢力を拡大しながら列島に上陸する。直撃を恐れた住民は次々と避難を開始するが、「わたし」は義母とともに自宅で一夜を過ごすことにした。やがて響き始めたのは、心の奥底まで揺らす悪夢のような行進曲で…(『鼓笛隊の襲来』)。ふと紛れ込んだ不条理が、見慣れたはずの日常を鮮やかに塗り変えていく。著者の奇想が冴えわたる、驚異の傑作短編集。

廃墟建築士(2009年1月)

いつか崩れて自然へと回帰していく姿に魅せられ、「私」は廃墟を作り続けてきた。時の経過によって醸成される廃墟こそが、その国の文化的成熟度を表すのだ。だがある時、「偽装廃墟」が問題となり…。(「廃墟建築士」)。七階での事件が多発し、市は七階の撤去を決定した。反対する市民は決起集会を開くが…(「七階闘争」)。意識を持つかのような建物に現実と非現実が同居する、不思議な4編の物語。

刻まれない明日(2009年7月)

開発保留地区――10年前、街の中心部にあるその場所から理由もなく、3095人の人間が消え去った。今でも街はあたかも彼らが存在するように生活を営んでいる。

しかし、10年目の今年、彼らの営みは少しずつ消えようとしていた。

大切な人を失った人々が悲しみを乗り越え新たな一歩を踏み出す姿を描く。

コロヨシ!!(2010年2月)

高校で「掃除部」に所属する樹は、誰もが認める才能を持ちながらも、どこか冷めた態度で淡々とスポーツとしての掃除を続けていた。しかし謎の美少女・偲の登場により、そんな彼に大きな転機が訪れ――。

海に沈んだ町(2011年1月)

数千人の人々を乗せて海を漂う“団地船”、
永遠に朝が訪れない町、
海に沈んでしまった故郷――。

私たちが生きる現実から少しだけ乖離してしまった町を舞台に、そこに住む町人を淡く繊細に描いてゆく、9つの物語。

決起! コロヨシ!! 2(2012年1月)

芸術点と技術点を競うスポーツ「掃除部」主将となった藤代樹。全国第三位の成績を修めるが、師と仰ぐ顧問が姿を消してしまい!?

  • 決起! コロヨシ!! 2(2012年1月 角川書店)
  • 決起! コロヨシ!! 2(2015年2月 角川文庫)

終舞! コロヨシ!! 3(2012年1月)

「掃除」のパートナー「対」である偲とともに練習に励む樹。しかし「掃除」の国技化をめぐる争いに巻き込まれ――。

  • 決起! コロヨシ!! 2(2012年1月 角川書店)
  • 終舞! コロヨシ!! 3(2015年2月 角川文庫)

逆回りのお散歩(2012年11月)

地方都市A市とC町の行政統合を目前に控え、聡美はネット掲示板で、陰謀説まで飛び交う激しい議論が起こっていることを知る。「統合反対派」による市役所への抗議電話や無許可のデモ行進。平穏に過ぎる日常の裏で、無関心に見えた人々が静かに動き出し、反対運動は他を巻き込み激しさを増していく……。日本の現在を想起させる表題作ほか、ベストセラー『となり町戦争』のスピンオフ短編も併録。

玉磨き(2013年2月)

ルポライターの私は、取材のために全国を訪ね歩いていた。どこへも辿り着かない通勤用の観覧車、ただひたすらに玉を磨く伝統産業、すでに海底に沈んだ町の商店街組合……。そこで私が出会ったのは、忘れ去られる運命にあるものを、次に受け継ぐために生きる人々だった。今、この瞬間にも、日常から消えつつある風景を描いた、6つの記憶の物語。

ターミナルタウン(2014年1月)

静原町はターミナルタウンとして鉄道と共に発展してきたが、乗り換え路線の廃止により、ほぼ全ての列車がこの駅を通過するようになってしまった。鉄道と共に衰退しつつあった町にある時再興の兆しが現れる。見えないが「ある」タワー、不思議な「隧道」の存在――誰も見たことのない「町興し」がいま始まる。

手のひらの幻獣(2015年3月)

心の中に作り出した動物のイメージをあやつる異能力を持つ「表出者」の日野原柚月。十万人に一人といわれる彼らが集まる企業に勤めて早くも十年。孤独を感じながらも安定した日々を送っていた。そんなある日、できたばかりの新研究所を警備する業務を任される。しかしそこには表出者のパワーを増幅する禁断の存在が隠されていて……。日常化した非日常を緻密に描く“三崎ワールド”全開!

ニセモノの妻(2016年4月)

「もしかして、私、ニセモノなんじゃない?」妻と思ってきた女の衝撃的な一言で始まったホンモノの妻捜し。けれど僕はいったい誰を愛してきたのだろう(「ニセモノの妻」)。ある日、仲睦まじい夫婦の妻だけが時間のひずみに囚われてしまった。共に明日を迎えられない彼女のために夫がとった行動は――(「断層」)。その他、非日常に巻き込まれた4組の夫婦の、不思議で時に切なく温かな短編集。

メビウス・ファクトリー(2016年8月)

町の住民のほとんどが働く巨大工場。しかし、そこで何が作られているのか、実は、誰も知らない――。妻子を連れて地元の町にUターン就職し、町一番の工場に就職したアルト。完璧な管理システムを持った工場は、町民の誇りと憧れの存在だったが、アルトは働き続けるうち、徐々に工場の“秘密”に気づきはじめ――。閉鎖的な企業城下町を舞台に、現代日本を照射するSF長編。

チェーン・ピープル(2017年4月)

名前も年齢も住所もまったく違うのに、言動や身ごなし、癖に奇妙な共通点がある。彼らは「チェーン・ピープル」と呼ばれ、定められた人格「平田昌三マニュアル」に則り、日々、平田昌三的であることを目指し、自らを律しながら暮らしているのだ。『となり町戦争』の著者が描く、いまこの世界にある6つの危機の物語。

30センチの冒険(2018年10月)

僕が迷い込んだのは、「大地の秩序」が乱れた世界――
三崎亜記のすべてが詰まった傑作ファンタジー!

故郷に帰るバスに乗ったユーリが迷い込んだのは、遠近の概念が狂った世界だった。ここでは、目の前に見えるものがそばにあるとは限らず、屋外に出ればたちまち道に迷ってしまう。街の人々に教えられ、ユーリはこの世界のことを少しずつ知っていく。

私生活のすべてを犠牲にして、この世界の道筋を記憶する女性「ネハリ」。不死の「渡来人」。砂漠の先にある「分断線」。人間と決別し、野生に戻った本たちと「本を統べる者」。そして、通り過ぎる街の人々を連れ去っていく「鼓笛隊」。

全滅の危機に瀕した街のために、ユーリは立ち上がる。この世界にあるはずのない「30センチのものさし」を持って。

作りかけの明日(2018年12月)

ともに生きよう。たとえ世界が終わるとしても。

十年前の実験失敗の影響で、終末思想が蔓延する街。運命の日へのカウントダウンが続く中、 大切な人との愛しい日々を守ろうとする人々を描く。

十年前、地下プラントで、ある実験が失敗、世界を滅ぼしうる物質を生み出してしまう。漏出は食い止めたものの、そのとき壁に謎の数字が浮上、日々、数を減じるそれは、世界が終わるまでのカウントダウンと噂されるようになった。やがて数字がゼロに近づき、街に終末思想が蔓延しながらも、住民は家族や愛する人との平穏な日々を送っていた。

一方、実験に関わった二つの組織、「供給公社」と「管理局」は再び漏出の危機が高まった物質を鎮静化させるため、鍵となる人物・ハルカを奪い合い、対立を深めていた。

その争いに、愛しい日々を守りたいと願う人々も加わって……。

この記事を書いた人
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平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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