1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365(デイヴィッド・S・キダー)のあらすじ・感想

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365の作品情報

タイトル
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
著者
デイヴィッド・S・キダー
形式
教養本
雑学本
ジャンル
歴史
文学
芸術
科学
音楽
哲学
宗教
執筆国
アメリカ
版元
不明
初出
不明
刊行情報
文響社
翻訳者
小林朋則

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365のあらすじ・概要

アメリカでシリーズ累計100万部を超えたベストセラー。読書好き芸人カズレーザーさんが「いま、一番読んでほしい本」として紹介された【現代編】など、読書の秋におすすめの「究極の雑学本」。

作者

デイヴィッド・S・キダー
起業家として、いくつかの会社を創設。直近では、起業家精神を活用して大企業の再生・活性化を支援するバイオニック社を共同で設立し、現在は同社のCEOを務める。彼と、彼が設立した数々の企業は、これまでに『ニューヨーク・タイムズ』『ウォール・ストリート・ジャーナル』『USAトゥデイ』など、多くの新聞・雑誌で記事に取り上げられている。

ノア・D・オッペンハイム
ニュース制作会社NBCニュース社長。テレビのほか、新聞ジャーナリズムと映画製作でも広範な経験を持つ。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365の刊行情報

『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』文響社、2018年4月27日

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365の感想・解説・評価

多彩なジャンルの教養をカバーできる全米ベストセラー

本書はアメリカで出版されるやたちまちベストセラーとなった本です。歴史、文学、芸術、科学、音楽、哲学、宗教など多彩なジャンルについての教養がコンパクトにまとまっています。

そのジャンルごとに、多岐にわたる項目が1ページでコンパクトにまとまっており、疲れることなく知識を得ることができます。タイトルの通りに1日1ページずつ読んでいってもいいですし、読みやすいのでスラスラと読んでいってもいいと思います。

嬉しいのは各項目の下のほうに「豆知識」があるところ。偉人の項目なら、その偉人の小ネタや失敗談、おもしろエピソードが書いてあります。いずれもクスッと笑ってしまうものだったり、へぇ~と言いたくなるもので、読んでいて楽しいです。ただのお堅めの本ではないのがおすすめポイントです。

「世界の教養」というタイトルですが、中心になっているのは欧米文化。そのためアジアや、アフリカ、イスラム文化に関する項目はやや少なめの印象を受けます。

限られたページの中で取捨選択しなければいけないので仕方のないところですが、冒頭で「アルファベット」の成り立ちが紹介されるなど、元々はアメリカで出版された本だということを感じる部分はあります。

世界史知識本ではある

「歴史、文学、芸術、科学、音楽、哲学、宗教など多彩なジャンルについての教養がコンパクトにまとまっています。」と上に書きましたが、つまりは世界史に含まれる項目が多いです。

そのため、受験で世界史を選択し熱心に取り組んだという方には物足りないかもしれません。各項目はコンパクトにまとまっていますが、逆に言えば基礎的な知識について書いてあるだけで、それらの情報は断片的であるとも言えます。

しかし、言葉だけは見聞きしたことがあるワードについての情報を得られるのは楽しいものです。「この偉人ってこんな人生を送ってたんだ」「この小説ってこんなストーリーなんだ」と関心を持てば、次に読みたい本が見つかるかもしれません。その意味では知識本であり、ガイド役を果たしてもくれると思います。

合わせて読みたい本

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 人物編

シリーズ第2弾は人物に焦点を当てたものになりました。指導者、哲学者、革新者、悪人、芸術家、反逆者、預言者など。

偉人を集めただけの本出ないのが興味をそそられる一冊です。悪人や反逆者まで取り扱って、しかも哲学者や芸術家と同じ熱量で紹介してくれるなんてめったにないですから。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 現代編

シリーズ3冊目は「現代編」。テレビ番組で読書好き芸人のカズレーザーさんが「いま、一番読んでほしい本」として紹介し話題になっていました。

これまでは長い時代を幅広く扱っていましたが、「現代編」という通り、「狭く深く」な内容になっています。時代が近いだけに教養としては一番効果的かもしれません。

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