7月に入ってだんだん暑くなってきましたね。
夏が苦手な僕としてはだんだん読書意欲が奪われてくる時期です…

と言っても冷房がきいた室内で読むんですけどね!
夏と言えばなにを思い浮かべますか?
海?花火?怪談?浴衣?
というわけで、今日のブログでは「新潮文庫の100冊」からおすすめを紹介していきたいと思います!

(唐突)
夏だ!今日からスタートしました「新潮文庫の100冊」!100冊一覧はこちらの特設サイトにあります!https://t.co/vmLdgbZM5G フェア展開書店ではキュンタうちわしおりをプレゼント。写真に撮ってSNSに投稿すれば「キュンタ純金しおり」が当たるかも!#キュンタ大作戦 pic.twitter.com/fiwfNzJGtp
— 新潮文庫 (@shinchobunko) 2019年7月1日
「夏だ!新潮文庫の100冊だ!」と毎年展開されているのがこの100冊選書シリーズ。小さな冊子を書店に貰いに行ってどの本を買うか楽しむ…という方も多いんじゃないでしょうか?
新潮文庫のほかにも、集英社文庫「ナツイチ」、さらに光文社文庫では乃木坂46とコラボしてフェアを展開しています。

それでは「新潮文庫の100冊」からおすすめ本の紹介です!
「新潮文庫の100冊」からおすすめ
重力ピエロ
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
まずはいまや大人気作家に成長した伊坂幸太郎の『重力ピエロ』です。

初めて読んだ伊坂作品がこの『重力ピエロ』でした
僕が読んだ当時伊坂さんはこの『重力ピエロ』が直木賞候補に入るなど、注目され始めていた時期でした。ネット上のレビューも高評価が並んでいたために購入したことをよく覚えています。
ネタバレになるため、詳しくは書けないんですが、兄弟を中心としたストーリーです。その兄弟に連続放火事件や謎のグラフィティアートが関わってきます。
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべき」や「楽しそうに生きてれば、地球の重力なんてなくなる」など伊坂作品特有の名言も楽しめますよ!
ぼくは勉強ができない
ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ――。17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生。勉強はできないが、女性にはよくもてる。ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪い。この窮屈さはいったい何なんだ! 凛々しくてクールな秀美くんが時には悩みつつ活躍する高校生小説。
この小説ですけど、最初は嫌いだったんですよね。

女性にはモテモテ、周囲には反発。なんだこいつって
でも繰り返し読むと、秀美くんの自己主張が強いところとかがだんだん好きになってくるんですよね。
自分は周囲とはどこかズレている。
学校やクラスに馴染めない。
そんなことを思っている人、思っていた人におすすめの小説です。周囲とは違う自分を認められるようになる本です。
砂の女
砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める村の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のうちに、人間存在の極限の姿を追求した長編。20数ヶ国語に翻訳されている。読売文学賞受賞作。
数々の傑作を書いた安部公房ですが、最高傑作はこの『砂の女』だと思っています。
ストーリは少し変わった村を訪れた主人公が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められ、あらゆる方法で脱出を試みる…というもの。
中盤は、
どう脱出するのか?
脱出は成功するのか?
とハラハラし、
ラストには主人公の心理描写に衝撃を受けます。

すごい”文学”に触れてほしいです。こんなにはっきりとすごさがわかる小説って全然ないんです
星の王子さま
これまでで最も愛らしく、毅然とした王子さまが、優しい日本語でよみがえります。世界中の子供が、そして大人が読んできた。世紀を越えるベストセラー。
砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった。
一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。
『星の王子さま』はもはや説明がいらないくらいの有名作品ですね。
砂漠に飛行機で不時着した「僕」は王子さまに出会います。彼は、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いていました。

タイトルは知ってるけど読んだことのない人、児童文学だと思ってスルーしている大人に読んでほしいです
『星の王子さま』は絵本になっていたりと”子ども向け”だと思っている人も多いんですけど、実は”大人“にこそ響く作品なんです。
王子さまは、大人は数字が好きな人たちであることを知っています。そのため「数字を知るだけで、大人はその子のことをすっかり知ったつもりになる」と大人たちのことを見破ってしまうのです。

何歳かとか、親の年収がいくらか、どのくらいの大きさの家に住んでいるか。そんなことより何が好きか、どんな性格か、喜びを感じることは何かのほうが大事だというんです
僕も王子さまの大人に対する目線を読んでハッとしました。大切なことを忘れてしまった大人の皆さんにおすすめしたい小説です。
おわり
以上4作品です。
夏だ!7月1日からスタートしました「新潮文庫の100冊」!100冊一覧はこの特設サイトにあります!https://t.co/vmLdgbZM5G フェア展開書店ではキュンタうちわしおりをプレゼント。写真をSNSに投稿すれば「キュンタ純金しおり」が当たるかも!#キュンタ大作戦
— 新潮文庫 (@shinchobunko) 2019年7月2日
一覧を見ていただければわかるんですけど、そもそも全部良い本なんですよね。
#新潮文庫の100冊 からおすすめ小説を選んでブログに書こうとしたら、いい小説ばっかりで悩ましい…
— 読む本辞典@右手 (@migite1924) 2019年7月2日
とくに常連の小説はどれもおすすめ。
でも夏になって小さな冊子読むの好きだし選んで紹介してみようかな。#読書好きな人と繋がりたい
小さい頃は冊子見るだけでワクワクしてたし、読んだことある小説が増えてきても、読んだことあるのにあらすじ確認するだけで楽しいよね。
— 読む本辞典@右手 (@migite1924) 2019年7月2日
学生のときはそんなにたくさん買えないから、そこから買う本選んだりして
長い新潮文庫の歴史から名作、傑作、話題作を集めているので。今回紹介した本も有名な本ばかりですけど、逆に有名でスルーしてた、なんて人もいるかなと思って記事を書いてみました。