ガール(奥田英朗)のあらすじ(ネタバレなし)・感想

さ、いっちょ真面目に働きますか。キュートで強い、肚の据わったキャリアガールたちの働きっぷりをご覧あれ。爽快オフィス小説。
表題作を含む、5作の短編集。

ガール(奥田英朗)の作品情報

タイトル
ガール
著者
奥田英朗
形式
小説
ジャンル
短篇集
執筆国
日本
版元
講談社
初出
下記
刊行情報
講談社文庫

ガール(奥田英朗)のあらすじ(ネタバレなし)

すべての女性に「これって、私のこと!」と言わしめた爽快ベストセラー
生涯一ガール。結婚しても、仕事してても。

わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。

ガール(奥田英朗)の目次

  • ヒロくん、『小説現代』2003年8月号
  • マンション、『小説現代』2003年11月号
  • ガール、『小説現代』2004年3月号
  • ワーキング・マザー、『小説現代』2005年6月号
  • ひと回り、『小説現代』2005年8月号

作者

奥田 英朗 おくだ・ひでお(1959年10月23日 – )

小説家。岐阜県岐阜市出身。プランナー、コピーライター、構成作家など様々な職業を経た後、出版社に持ち込んだ『ウランバーナの森』でデビュー。2004年に『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞した。主な作品に『最悪』、『邪魔』、『イン・ザ・プール』、『オリンピックの身代金』などがある。

ガール(奥田英朗)の刊行情報

  • 『ガール』講談社、2006年1月
  • 『ガール』講談社文庫、2009年1月

映画『ガール』

映画『ガール』2012年5月26日
監督:深川栄洋、出演:香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏

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ガール(奥田英朗)の登場人物

滝川由紀子
32歳。親友グループの一人。

聖子
親友グループの一人。

容子
親友グループの一人。

孝子
親友グループの一人。

ガール(奥田英朗)の感想・解説・評価

本作の主人公たちは、30代の会社員です。しだいに若さを失いつつあることを自覚し、男尊女卑がはこびる会社の中で暮らしています。いずれの女性も、若さと、中年の合間で苦悩しています。

日々を少しでも楽しく過ごそうとしている彼女たちに好感がもてるものの、年の離れた男の僕では、作品のすべてを楽しめたかには疑問を持ちました。主人公たちと同年代の方ならば、男女を問わず楽しめると思います。

出てくる男性が、会社主義とでもいうか、嫌な人間ばかりでとても嫌でした。その意味では働く女性向けの小説なのかもしれません。

合わせて読みたい本

イン・ザ・プール

『精神科医 伊良部シリーズ』の第1作で、第127回直木賞候補になりました。

同じく、伊良部総合病院の地下にある神経科を訪れる人々を描いた作品ですが、高校生や会社員など、より身近なキャラクターたちが登場します。

空中ブランコ

シリーズ2作目の『空中ブランコ』は直木賞受賞作となりました。

尖端恐怖症のヤクザ、義父のカツラを剥ぎ取りたい大学講師、イップスに悩むプロ野球選手、小説家が彼の元へとやってきます。
>>空中ブランコ(奥田英朗)のあらすじ(ネタバレなし)・解説・感想

ガール(奥田英朗)の評判・口コミ・レビュー

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