フィッシュストーリー(伊坂幸太郎)のあらすじ(ネタバレなし)・感想

フィッシュストーリーの作品情報

タイトル
フィッシュストーリー
著者
伊坂幸太郎
形式
小説
ジャンル
短篇集
執筆国
日本
版元
新潮社
初出
下記
刊行情報
新潮文庫
受賞歴
第20回山本周五郎賞候補

フィッシュストーリー のあらすじ(ネタバレなし)

「なあ、この曲はちゃんと誰かに届いてるのかよ?」売れないロックバンドが最後のレコーディングで叫んだ声が時空を越えて奇蹟を起こす。デビュー第一短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。

フィッシュストーリーの目次

  • 動物園のエンジン、『小説新潮』2001年3月号
  • サクリファイス、『別冊東北学』2004年8月号
  • フィッシュストーリー、『小説新潮』2005年10月号
  • ポテチ、書き下ろし

作者

伊坂 幸太郎 いさか・こうたろう(1971年5月25日 – )

小説家。千葉県松戸市出身。東北大学法学部卒業。大学卒業後、システムエンジニアとして働くかたわら文学賞に応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。『アヒルと鴨のコインロッカー』が第25回吉川英治文学新人賞を受賞。『ゴールデンスランバー』で本屋大賞、山本周五郎賞を受賞。

フィッシュストーリーの刊行情報

  • 『フィッシュストーリー』新潮社、2007年1月
  • 『フィッシュストーリー』新潮文庫、2009年11月

映画『フィッシュストーリー』

映画『フィッシュストーリー』2009年3月20日

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フィッシュストーリーの登場人物

繁樹
バンド「逆鱗」のリーダー兼ベース

五郎
バンド「逆鱗」のヴォーカル

フィッシュストーリーの感想・解説・評価

伊坂幸太郎といえば、僕の大好きな作家です。結論から言うと、可もなく不可もなく、といった感じでした。

残念だったのは、ラストが読めてしまったということです。表題作では、最後のページを開く前に「これで終わりだろうな」と感じてしまいました。4作目の「ポテチ」のラストにいたっては、「伊坂ならラストはこうするだろうな」という予感のようなものがあって、的中してしまいました。

もちろん、短編で衝撃的なラストにもっていくのは至難の業なのですが、短編小説の難しさは感じてしまいました。「チルドレン」は傑作だと思ったのですが、「死神の精度」や本作では、伊坂幸太郎の世界観はできているものの、「重力ピエロ」や「アヒルと鴨のコインロッカー」を読んだときのような衝撃が来ませんでした。

登場人物が普通だったことも、個人的には残念でした。凝りに凝ったキャラクターを描いてほしかったです。「陽気なギャングが地球を回す」や「アヒルと鴨のコインロッカー」、「砂漠」に登場したような個性的なキャラクターに出会いたいと思ってしまいます。

しかし、3作目の「フィッシュストーリー」は表題作ならではのさすがの出来だったとおもいます。シーンが飛び混乱もしましたが、伊坂幸太郎の世界観がよくあらわられており、らしさがでた良作でした。

合わせて読みたい本

ゴールデンスランバー

仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた-。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界-、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。

陰謀に巻き込まれた男の逃亡劇と別れを描いた伊坂幸太郎の代表作です。
>>ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)のあらすじ(ネタバレなし)・感想

フィッシュストーリーの評判・口コミ・レビュー

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