論語 増補版(加地伸行)の概要・解説・感想

論語 増補版(加地伸行)の作品情報

タイトル
論語 増補版
著者
加地伸行
形式
発言録
ジャンル
儒教
古典
歴史
中国(春秋時代)
執筆年
不明
初出
不明
刊行情報
2004年3月、講談社学術文庫
2009年9月、講談社学術文庫増補版
原作者
孔子の弟子たち

論語 増補版(加地伸行)のあらすじ

第一人者渾身の訳注、待望の新版!
漢字一字から検索できる新索引付き!

人間とは何か。溟濛の時代にあって、人はいかに生くべきか。現代と交響する至高の古典に、われわれは親しみ、学んできた。だが、さらに多くの宝石のように美しいことばが、人知れず眠っている――。儒教学の第一人者が『論語』の本質を読み切り、独自の解釈、達意の現代語訳を施す。漢字一字から検索できる「手がかり索引」等を増補した決定新版!

論語 増補版(加地伸行)の目次

  • はじめに
  • 学而 第一
  • 為政 第二
  • 八佾 第三
  • 里仁 第四
  • 公冶長 第五
  • 雍也 第六
  • 述而 第七
  • 泰伯 第八
  • 子罕 第九
  • 郷党 第十
  • 先進 第十一
  • 顔淵 第十二
  • 子路 第十三
  • 憲問 第十四
  • 衛霊公 第十五
  • 季氏 第十六
  • 陽貨 第十七
  • 微子 第十八
  • 子張 第十九
  • 堯曰 第二十

作者

加地 伸行 かじ・のぶゆき(1936年4月10日 – )

東洋学者、評論家。同志社大学フェロー、大阪大学名誉教授。専門は中国哲学史。大阪市出身。京都大学文学部卒業。大阪大学文学部教授などを歴任する。「論語」の実践活動、教育論を主に言論・講演活動を行っている。

論語 増補版(加地伸行)の刊行情報

  • 2004年3月、講談社学術文庫
  • 2009年9月、講談社学術文庫増補版

論語 増補版(加地伸行)の登場人物

孔子
多数の弟子を抱えた老年の姿が描かれる。『論語』は弟子たちがまとめた書物ということもあり、弟子たちに教え諭す人物として登場する。

子路
弟子の一人。政務に優れているが、武骨な態度をとることもあり、積極さと粗暴さを合わせ持った人物。

子貢
弟子の一人。弁舌に優れた、和やかな人物。

子夏
弟子の一人。文学に優れた才能を持っている。

顔回
弟子の一人。徳の実践に優れており、理想のため貧しい生活をしている。

論語 増補版(加地伸行)の感想・評価

原文のニュアンスを尊重した現代語訳

本書の現代語訳は、原文を忠実に訳しつつも、その意味がより正確に伝わるように文章を補足して読者の理解を深めるように行われている。

「学而 第一」の冒頭「子曰、學而時習之。」であれば、以下のように訳されている。

老先生は、晩年に心境をこう表された。〔たとい不遇なときであっても〕学ぶことを続け、〔いつでもそれが活用できるように〕常に復習する。

論語 増補版、17ページより

これを原文に忠実に訳せば、「先生は言った。学んだことを復習することは…」などとなるが、原文に無い言葉を〔〕を利用して付け足すことで、そのニュアンスをより伝えている。

漢文勉強者への配慮も

『論語 増補版』は原文・書き下し文・現代語訳・注釈の4つの項目によって構成されている。

『論語』の内容を読んでみたいというのであれば現代語訳だけを読めばいいし、漢文を勉強する手助けとして、原文(白文)や書き下し文を利用することもできる。

また、当時の中国の時代背景や儒教に関する知識がなくても大丈夫なように現代語訳を補足する注が付いている。

合わせて読みたい本

中国古典の言葉 成功に近づくヒント106

時代を超えて生き続ける中国古典。深い真理や哲学を語る言葉の数々は、現代を生きるサラリーマンに多くの指針を与えてくれる。著者ならではの絶妙な斬り口と豊富なエピソードで中国古典の名言をわかりやすく紹介!

同じ著者が中国の古典から名句を集めた本。『論語』の「知者は惑わず、勇者は懼れず」ほか、『礼記』や『戦国策』など複数の著作から短文が紹介されている。

時事問題と共に紹介、解説されているため、身近な題材とともに古典から学ぶことができる一冊だ。

論語 増補版(加地伸行)の評判・口コミ・レビュー

この記事を書いた人
右手

平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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