キューティーハニー(永井豪)のあらすじ(ネタバレあり)・解説・感想

宝石や美術品を狙う犯罪組織パンサークローの刺客対キューティーハニーの戦いを、ハニーにメロメロである早見一家とハニーとの愉快なやりとりを交えて描く。

作品情報

タイトル
キューティーハニー
著者
永井豪
形式
漫画
ジャンル
バトル
SF
執筆国
日本
版元
秋田書店
初出
週刊少年チャンピオン、1973年9月1日号~1974年3月29日号
刊行情報
下記

あらすじ・概要(ネタバレなし)

可愛い掛け声とともに、美少女戦士にチェンジ。敵は悪の組織パンサー・クロー。ちょっぴりムフフな変身シーンが話題を呼んだ、美少女アクションコミックの名作。

目次

作者

永井 豪 ながい・ごう(1945年9月6日 – )

漫画家。石川県輪島市出身。石ノ森章太郎のアシスタントを経て、1967年『目明しポリ吉』でデビュー。代表作に『ハレンチ学園』『あばしり一家』『デビルマン』『マジンガーZ』『キューティーハニー』など。少年漫画の世界に性やバイオレンスの表現を大胆に取り入れ、後続の漫画家に大きな影響を与えた。

刊行情報

  • 少年チャンピオン・コミックス、全2巻
  • 秋田コミックス・セレクト、全1巻(1985.02)
  • 中公愛蔵版、全1巻(1992)
  • 中公文庫、全2巻(1995.10)
  • ChukoコミックLite、全3巻
  • キューティーハニー The Origin(2013.12)
  • 講談社プラチナコミックス(2016.09)

映画版、アニメ版関連動画

テレビアニメ

キューティーハニー(1973年10月13日 – 1974年3月30日)全25話

キューティーハニーF(1997年2月15日 – 1998年1月24日)全39話

Cutie Honey Universe(2018年4月 – )

OVA

新・キューティーハニー(1994年4月21日 – 1995年11月21日)全8話

Re:キューティーハニー(2004年9月21日 – 2004年12月21日)全3話

アニメ映画

キューティーハニー(1974年3月16日公開)

キューティーハニーF(1997年7月12日公開)

実写版映画

キューティーハニー(2004年5月29日公開)

2004年5月公開の実写映画。庵野秀明監督、佐藤江梨子主演。

CUTIE HONEY -TEARS-(2016年10月1日公開)

2016年10月公開の実写映画。A.T.(Asai Takeshi)、ヒグチリョウ監督、西内まりや主演。

テレビドラマ

キューティーハニー THE LIVE(2007年10月2日 – 2008年3月25日)全25話

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登場人物

如月 ハニー
主人公。如月博士が心血を注いで造り上げた女性型半生体アンドロイド。人間そっくりに造られているため、人間と同じように涙も流し、汗もかき、傷を負えば流血もするし痛みも感じる。ただし空中元素固定装置の力で、傷などはごく短時間で組織を再構成し、回復することができる。

「ハニーフラッシュ!」の掛け声とともに首のチョーカーのハート部分のスイッチを操作し空中元素固定装置を使って、自由自在にあらゆる姿に変身でき、それぞれの姿のときはその道のプロフェッショナルな能力を発揮することができる。それらの中でも究極的な戦士としてのスタイルが「キューティーハニー」である。

早見 団兵衛(はやみ だんべえ)
早見家の当主。体は小さいが武芸百般に通じ、忍術の使い手でもある。息子と行動を共にするハニーの父親代わりを自認し、ハニーにも「おじさま」として慕われる。

早見 青児(はやみ せいじ)
早見家の長男で東日新聞の記者。バイク走行中に、ハニーの最初の変身であるハリケーンハニーへの変身の場面に出くわし、それが元で世界的な秘密結社・パンサークローの存在を知り、彼女と共にパンサークローの陰謀を阻止する戦いに身を投じる決意を固めた。

如月猛博士(きさらぎ たけし はかせ)
ハニーの父。空中元素固定装置を発明した、博士号を持つ科学者。

夏子
ハニーの同級生で、寮で同室の大親友。

あらすじ(ネタバレあり)

ストーリー(あらすじ)を簡単に紹介しています。この先の内容は、ネタバレを含んでいるため注意してご覧ください。

1巻のストーリーを紹介!

ミッション系の全寮制高校「聖チャペル学園」に通う女子高生・如月ハニーは如月博士が作ったアンドロイド。

彼女は首のハートをつかんで「キューティーハニー」と叫ぶことで、様々な能力を得る姿に変身することができる。

彼女の体内に装着されている空中元素固定装置を奪おうとする世界規模の犯罪組織パンサークローとの戦いが始まる。

コメディとシリアスが混雑した作風で、とにかくストーリー進行が早い。同じ敵と何話もかけて戦っている最近の少年漫画を読んでいると戸惑うくらい。

「美少女アンドロイドが一旦裸になって変身する」というのは少年漫画のお約束的なお色気シーンだったのかもしれないが、人気が出たのは意外にも女性ファンだったという。

女児向けアニメにも受け継がれているあたり、今でもその人気はありそうだ。

2巻のストーリーを紹介!

敵との激しい戦闘が繰り広げられる中、危機はキューティーハニーの身辺にも迫って来ていた。キューティーハニーの住む学園にも敵の魔の手が襲い掛かる。

突然の悲劇に決意を新たにし、キューティーハニーは敵との決戦に挑む。

感想・解説・評価

当時の少年たちを虜にしたお色気アクション

キューティーハニーは、天才科学者・如月博士が産んだ超精巧アンドロイド。感情も持ち、身体のつくりも人間と同じように設計されている。

そんな彼女がパンサークローなる悪の組織と戦う、というストーリーだ。

本編はコメディあり、シリアスあり、バトルシーンあり、様々な要素が詰め込まれたSFアクション作品となっている。

その中でも、当時の読者の少年たちを惹きつけたのは、美少女ハニーのセクシーな描写だろう。複数の能力を持つコスチュームに変身するたびにハニーは裸になる。それだけではなく、戦いの途中で敵からの攻撃を受け露出が多くなってしまうことも多い。

子どものときにそういうものを読んでいればきっとドキドキしただろうし、続きが読みたくて仕方なくなったとも思う。

テンポがよくどんどん読んでいけるが、残念なのは終わり方が打ち切り漫画だったのようだったこと。終盤まで「え?この漫画本当に全2巻で終わるの?」と思うくらいどんどんストーリーが進んでいく割りに、終わり方はあっけない。制作背景を知らなかったり、ジャンプ掲載漫画だったりしたら打ち切りだと思っただろう。

ストーリーを膨らませる気があったのなら、3巻4巻と続きを書くことはいくらでもできたはず。(実際に続編や別設定の作品が何人もの描き手によって執筆されている)それだけに全2巻というのはいかにも惜しいと思ってしまう。

合わせて読みたい本

デビルマン

永井豪のお色気、アクション、シリアスといえばやはりデビルマンでしょう。

いくつもある衝撃的なシーンは、子どものときに読んでいればトラウマになりそうなものばかり。ラストシーンが印象的な作品でもあります。

評判・口コミ・レビュー

この記事を書いた人
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平成生まれ。ライター、ブロガー、文筆家志望、Twitterで書評を書いている人。読んだ本が1万冊を超えたことを機に2017年からブログ再開、2020年は戦後思想史を勉強しつつ小説を書いています。好きな作家はカフカ、ガルシア=マルケス、村上春樹、大江健三郎、庄司薫、佐藤泰志など。そのほか、ラテンアメリカ文学、英ロック、欅坂46、囲碁、宮下草薙も好きです。
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