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前回の記事「【初心者にもおすすめ】死ぬまでに読みたい海外文学100選【小説メイン】その1」に続き2回目となります。まず前回の記事からご覧ください。
ルールとしては、「一人一作品」ということにしています。そうしないとドストエフスキー、カフカ、ガルシア=マルケスなど有名作家の作品が複数入ってしまうので。
記事では執筆された年代順に10冊ずつ紹介していきたいと思います。
死ぬまでに読みたい海外文学100選11~20冊
11:チャールズ・ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』1850年
本書は,モームが世界の10大小説の1つに選び,ディケンズ(1812-1870)自身も「自分の作品中,最も好きなもの」と語っている作品.自伝的要素の濃い作品で,個性的な登場人物が多数登場し,ユーモアとペーソスが全篇にわたって満ちあふれている.物語は大らかにゆったりと展開し,読書の醍醐味が存分に味わえる.新訳.(全5冊)
『デイヴィッド・コパフィールド』は良い小説なんですよ…抜群に良い
文庫で4,5冊もあるだけにいろんな登場人物が出てくるんですが、魅力的なキャラの多いこと多いこと。それぞれのエピソードも読んでいて楽しいです
欠点としてはやはり長いですかね
ディケンズ未読なら『クリスマス・キャロル』のほうがおすすめです
12:ハーマン・メルヴィル『白鯨』1851年
巨大な白い鯨〈モービィ・ディック〉をめぐって繰り広げられる,アメリカの作家メルヴィル(1819―1891)の最高傑作.本書は海洋冒険小説の枠組みに納まりきらない,法外なスケールとスタイルを誇る,象徴性に満ちあふれた「知的ごった煮」であり,およそ鯨に関することは何もかも盛り込んだ「鯨の百科全書」でもある.新訳(全3冊)
重厚と評するに相応しい作品でしょう。歯ごたえはありすぎるくらいにあります
「文学」を読みたいという強い志を持つ人向けかも
読み終えると、なんだか背筋を正されたような感覚になります
13:ギュスターヴ・フローベール『ボヴァリー夫人』1857年
甘い恋の毒が人妻を狂わせる。夫の陰で情事を重ねる美人妻の、悲劇的な末路――。
サブタイトルは「地方風俗」。村の不倫話を芸術にまで昇華させた仏文学の金字塔、待望の新訳!
1857年、「公衆の道徳および宗教に対する侮辱」の罪で、パリで裁判となった作品(判決は無罪)。娘時代に恋愛小説を読み耽った美しいエンマは、田舎医者シャルルとの退屈な新婚生活に倦んでいた。やがてエンマは夫の目を盗んで、色男のロドルフや青年書記レオンとの情事にのめりこみ莫大な借金を残して服毒自殺を遂げる。そして――。
一地方のありふれた姦通事件を、芸術に昇華させたフランス近代小説の金字塔。徹底した推敲を施した原文の息づかいそのままに、日本語に再現した決定版新訳。
『ボヴァリー夫人』はなんかな…自分で選んでおいてなんですが、結構酷いストーリーですよ、これは
エンマもまあ酷い女なわけです。一言で言えばダメ女なわけでしょう
それでも名作なんです。テンポがよくてグイグイ読ませる。その力が半端なく強いんですよね
『ボヴァリー夫人』#フローベール #読了
— リリカ @読書📙 (@MiiLove777) April 1, 2020
ヒロインの人妻エンマが繰り広げる恋愛沙汰は非常に刹那的だ。
倦怠が巣食い抑圧されたエンマの妄想は激しい情熱と化し、暴走し、やがて破滅に向かっていく。その過程は凄まじい。
感想で道徳感を持ちだすのは陳腐だと思わせる程に表現力が素晴らしい。 pic.twitter.com/W9qs67bg76
#読了
— パーラ (@pippi_par) December 10, 2020
ボヴァリー夫人/フローベール
🇫🇷
600頁超の読み応えある長編!
ストーリーは裏表紙に書いてあるあらすじまんまの単純なものだけど、隅々まで本当に細やかで繊細に表現されている描写の数々に驚いた🦦 pic.twitter.com/ITcqcLzeJl
14:ヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』1862年
貧しさにたえかねて一片のパンを盗み、19年を牢獄ですごさねばならなかったジャン・ヴァルジャン。出獄した彼は、ミリエル司教の館から銀の食器を盗み出すが、神のように慈悲ぶかい司教の温情が、彼を目ざめさせる。
読んだことはないけれど、なんとなくストーリーは知っている。『レ・ミゼラブル』ほど冒頭のシーンが有名な小説もなかなかないでしょう
ですが、司教の銀食器を盗むシーンというのは冒頭も冒頭。その後には長い長いストーリーが続いているんです
岩波文庫全四巻、新潮文庫全五巻が長すぎるという方は、角川文庫の上下巻をどうぞ。短めに編集されたダイジェスト版になっています
15:イワン・ツルゲーネフ『父と子』1862年
農奴解放前後の古い貴族的文化と新しい民主的文化の思想的相剋を描き、
そこに新時代への曙光を見いださんとしたロシア文学の古典。
新旧によるセリフの応酬が見事。「ニヒリスト」という言葉はこの作品から広まった――。
自然科学以外の一切を信用せず、伝統的な道徳や信仰、芸術、社会制度を徹底的に批判するバザーロフ青年。年寄りは時代遅れで役立たずだと言い切る新世代と、彼の様な若者こそ恥ずべき高慢と冷酷の塊だと嘆く旧世代。新旧世代の白熱する思想対立戦を鮮やかに描き、近代の日本人作家たちに多大なる影響を与えたロシア文学の代表的名作。用語、背景などについての詳細な注解および作品解説を付す。
高校生のときに、当時のブログ友達から薦められて読みましたが、難しくてその時には挫折しました
しかし大人になってから再挑戦してみると、同じ著者の『はつ恋』よりもずっと良い。人物と風景の美しい描写の中に上手く思想を溶け込ませるものだなと感心します
16:レフ・トルストイ『アンナ・カレーニナ』1877年
青年将校ヴロンスキーと激しい恋に落ちた美貌の人妻アンナ。だが、夫カレーニンに二人の関係を正直に打ち明けてしまう。一方、地主貴族リョーヴィンのプロポーズを断った公爵令嬢キティは、ヴロンスキーに裏切られたことを知り、傷心のまま保養先のドイツに向かう……。激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの代表作。真実の愛を求め、苦悩する人間たちが織りなす一大恋愛叙事詩。
そういう時代じゃないのかもしれませんが、個人的には女性におすすめしたい作品です
アンナに共感するのか、嫌な女だと思うか。なにかしら思うところがあるんじゃないかな
17:フョードル・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』1880年
冒頭「作者の言葉」で「続けて現代編を描く」と宣言していた著者の、
すなわち未完にして最後の作品。
言うまでもなく、時代を越えて各界絶賛の累計170万部。
最近では「東大教師が新入生にすすめる本、第1位!」にも。物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
個人的なことを言えば、僕が一番好きなドストエフスキーの作品は『罪と罰』です
じゃあなんでドストエフスキーから『カラマーゾフの兄弟』を選んだのか?それはこの作品がとてつもないスケールを抱えた唯一無二の作品だから
『カラマーゾフの兄弟』をして世界文学屈指の名作、または世界文学史上最高傑作と言う人が多いのも当然だと思います
話が長い人が苦手は僕としては、裁判のシーンを読むのがしんどかった思い出はありますね…
18:ギ・ド・モーパッサン『脂肪の塊』1880年
プロイセン軍を避けて街を出た馬車で、“脂肪の塊”という愛称の娼婦と乗りあわせたブルジョワ、貴族修道女たち。人間のもつ醜いエゴイズム、好色さを痛烈に描いた代表作「脂肪の塊」と、イタリア旅行で出会った娘との思い出を綴った「ロンドリ姉妹」。短い作家生活のなかで、300を超える中・短篇小説を書き残したモーパッサンの初期作品から、緊密な構成をもち、完成度の高い中篇2作とヴァラエティに富む短篇8作を収録。
皮肉っぽい話、風刺が好きな方におすすめです
19:マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』1885年
トム・ソーヤーとの冒険で大金を得た後、まっとうな(でも退屈な)生活を送っていたハック。そこに息子を取り返そうと飲んだくれの父親が現れ、ハックはすべてから逃れようと筏で川に漕ぎ出す。身を隠した島で出会ったのは主人の家を逃げ出した奴隷のジムだった……。小中学生から楽しめる内容でありながら、大人の読者はこの物語の世界観と奥深さに魅了され、アメリカ文学の最高傑作と称される理由を知ることができるでしょう。
有名な『トム・ソーヤーの冒険』の続編です。『トム・ソーヤーの冒険』を読んでいればベストですが、読んでいなくてもまあ行けるかなとは思います
知名度は『トム・ソーヤーの冒険』に完敗ですね。でも完成度は『ハックルベリー・フィンの冒険』のほうがずっっっっと上だと思います
「アメリカ文学の最高傑作と称される…」
まあそれはどうでしょうね
20:ハーバート・ジョージ・ウェルズ『宇宙戦争』1898年
世界各地で流星群が目撃されたが、それはたんなる流星ではなかった。未知の物体は大音響とともに落下し、地中に埋まった物体の中から現われたのは、想像を絶する宇宙の怪物……宇宙人の襲来を描く古典的名作。
100冊を選ぶときに、重厚な文学作品ばかりを選ぶのもな…と思ったので、ここでは古典SF作品を
『宇宙旅行』が書かれたのは1898年。読むと古いなと感じる箇所はあります。イギリス軍の装備とかですね。現代みたいに戦車や戦闘機があるわけじゃないですから
でも全然古びてないんですよ。実際に宇宙人が襲ってきたらこうなるんじゃないかという説得力もあります
とにかくラストが好きですね
H・G・ウェルズ『宇宙戦争』読了。 ぶっちゃけ時代遅れだと思うが、それでもけっこう面白かった。なぜかイギリスばっかりピンポイントで攻撃されるとことか。ただどうしても『地球防衛軍2』を思い出して「ロケットランチャー撃ち込めば一発なのになー」とか考えてしまった。
— SAVOIA💛🦀👑🕊🖤🧲 (@SAVOIAS21) August 14, 2009