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| 回 | 受賞者・作品 | 候補作家・作品 | 備考 | 選考委員 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 (1935上) |
石川達三 「蒼氓」 |
外村繁「草筏」 高見順「故旧忘れ得べき」 衣巻省三「けしかけられた男」 太宰治「逆行」 |
落選した太宰治が選考委員の川端康成に対し雑誌上で反駁した。 |
菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、室生犀星、横光利一 【欠席】川端康成、谷崎潤一郎、山本有三 |
| 第2回 (1935下) |
（受賞なし） |
小山祐士『瀬戸内海の子供ら』 川崎長太郎「余熱」その他 伊藤佐喜雄「花の宴」「面影」 檀一雄「夕張胡亭塾景観」 丸岡明「生きものの記録」 宮内寒弥「中央高地」 |
二・二六事件のため審査中止。 |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、室生犀星 【欠席】谷崎潤一郎、山本有三、横光利一 |
| 第3回 (1936上) |
鶴田知也「コシャマイン記」 小田嶽夫「城外」 |
高木卓「遣唐船」 北條民雄「いのちの初夜」 横田文子「白日の書」 緒方隆士「虹と鎖」 打木村治「部落史」 矢田津世子「神楽坂」 |
– |
川端康成、菊池寛、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作 【欠席】久米正雄(電文回答)、谷崎潤一郎、室生犀星(書面回答)、山本有三、横光利一 |
| 第4回 (1936下) |
石川淳「普賢」 富沢有為男「地中海」 |
伊藤永之介「梟」 川上喜久子「滅亡の門」「歳月」 |
– |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、室生犀星、横光利一 【欠席】谷崎潤一郎、山本有三 |
| 第5回 (1937上) |
尾崎一雄 『暢気眼鏡』 |
中村地平「土龍どんもぽつくり」 逸見広『悪童』 川上喜久子（候補作不明） |
川上喜久子が初の2回目候補者となる。 |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎、室生犀星、山本有三、横光利一 【欠席】なし |
| 第6回 (1937下) |
火野葦平 「糞尿譚」 |
中本たか子「白衣作業」 大鹿卓「探鉱日記」 間宮茂輔「あらがね」 和田傳『沃土』 中谷孝雄「春の絵巻」 伊藤永之介「梟」 |
火野は出征中。 |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、横光利一、宇野浩二 【欠席】瀧井孝作、谷崎潤一郎、室生犀星、山本有三 |
| 第7回 (1938上) |
中山義秀 「厚物咲」 |
渋川驍『龍源寺』 伊藤永之介『鴉』「鶯」 田畑修一郎『鳥羽家の子供』 中村地平「南方郵信」 丸山義二「田植酒」 一瀬直行「隣家の人々」 秋山正香『般若』 |
– |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎、室生犀星、山本有三、横光利一、宇野浩二 【欠席】なし |
| 第8回 (1938下) |
中里恒子 「乗合馬車」「日光室」 |
北原武夫「妻」 吉川江子「お帳場日誌」 |
初の女性受賞者。 |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、谷崎潤一郎、室生犀星、山本有三、横光利一、宇野浩二 【欠席】なし |
| 第9回 (1939上) |
長谷健「あさくさの子供」 半田義之「鷄騒動」 |
岩倉政治「稲熱病」 長見義三『姫鱒』 木山捷平『抑制の日』 左近義親『落城日記』 |
– |
菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、横光利一 【欠席】川端康成(書面)、谷崎潤一郎、室生犀星(書面)、山本有三、宇野浩二 |
| 第10回 (1939下) |
寒川光太郎 「密猟者」 |
金史良「光の中に」 矢野朗「肉体の秋」 鈴木清次郎「日本橋」 藤口透吉「老骨の座」 織田作之助「俗臭」 佐藤虎男「潮霧」 |
– |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、室生犀星、横光利一、宇野浩二 【欠席】谷崎潤一郎、山本有三 |
| 回 | 受賞者・作品 | 候補作家・作品 | 備考 | 選考委員 |
|---|---|---|---|---|
| 第11回 (1940上) |
受賞なし |
高木卓「歌と門の盾」(2) 木山捷平「河骨」(2) 吉田十四雄「墾地」 元木国雄「分教場の冬」 中井信「病院」 池田みち子「上海」 |
高木卓が受賞辞退。芥川賞史上唯一の事態。高木は幸田露伴の甥。 |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、室生犀星、横光利一 【欠席】谷崎潤一郎、山本有三、宇野浩二 |
| 第12回 (1940下) |
櫻田常久 「平賀源内」 |
牛島春子「祝といふ男」 柳井統子「父」 井上孝「ある市井人の一生」 村田孝太郎「鷄」 白川渥「崖」 儀府成一「動物園」 埴原一亟「店員」 森荘已池「氷柱」 |
– |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、室生犀星、横光利一、宇野浩二 【欠席】谷崎潤一郎、山本有三 |
| 第13回 (1941上) |
多田裕計 「長江デルタ」 |
相野田敏之「山彦」 埴原一亟「下職人」(2) |
– |
小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、室生犀星、横光利一、宇野浩二 【欠席】川端康成、菊池寛、久米正雄(電文)、谷崎潤一郎、山本有三 |
| 第14回 (1941下) |
芝木好子 「青果の市」 |
水原吉郎「火渦」 野川隆「狗宝」 |
戦時期の女性作家の受賞。 |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、室生犀星、横光利一、宇野浩二 【欠席】谷崎潤一郎、山本有三 |
| 第15回 (1942上) |
受賞なし |
石塚友二「松風」 中島敦「光と風と夢」 波良健「コンドラチエンコ将軍」 藤島まき「つながり」 森田素夫「冬の神」 中野武彦「訪問看護」 |
中島敦の名作「光と風と夢」が候補に残るも受賞を逃す。 |
川端康成、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、瀧井孝作、室生犀星、横光利一、宇野浩二 【欠席】菊池寛、佐藤春夫、谷崎潤一郎、山本有三 |
| 第16回 (1942下) |
倉光俊夫 「連絡員」 |
金原健児「愛情」 稲葉真吾「炎と倶に」 橋本英吉「柿の木と毛虫」 埴原一亟「翌檜」(3) |
– |
川端康成、菊池寛、久米正雄、小島政二郎、佐佐木茂索、佐藤春夫、瀧井孝作、室生犀星、横光利一、宇野浩二 【欠席】谷崎潤一郎、山本有三 |
| 第17回 (1943上) |
石塚喜久三 「纏足の頃」 |
小泉譲「桑園地帯」 檀一雄「吉野の花」(2) 劉寒吉「翁」 譲原昌子「故郷の岸」 相原とく子「椎の実」 辻勝三郎「雁わたる」 |
選考委員が大幅に入れ替わる。 |
川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、横光利一、河上徹太郎 【欠席】片岡鐵兵(書面)、岸田國士(電文) |
| 第18回 (1943下) |
東野邊薫 「和紙」 |
若杉慧「淡墨」 柳町健郎「伝染病院」 黒木清次「棉花記」 |
火野葦平が選考委員に加わる。 |
川端康成、瀧井孝作、横光利一、片岡鐵兵、河上徹太郎、火野葦平 【欠席】佐藤春夫、岸田國士(書面) |
| 第19回 (1944上) |
八木義徳「劉廣福」 小尾十三「登攀」 |
林柾木「昔の人」 妻木新平「名医録」 |
– |
川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、横光利一、片岡鐵兵、河上徹太郎、岸田國士 【欠席】火野葦平 |
| 第20回 (1944下) |
清水基吉 「雁立」 |
国枝治「技術史」 川村公人「盆栽記」 木暮亮「おらがいのち」 金原健児「春」(2) |
戦況悪化のため、この回をもって4年間の中断に入る。 |
川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、横光利一、河上徹太郎、火野葦平 【欠席】片岡鐵兵、岸田國士(書面) |
| 第21回 (1949上) |
由起しげ子「本の話」 小谷剛「確証」 |
光永鐵夫「雪明り」 真鍋呉夫「サフォ追慕」 峰雪栄「煩悩の果て」 鈴木楊一「北農地」 藤枝静男「イペリット眼」 中村八朗「桑門の街」 |
終戦後の復活第1回。坂口安吾らが委員に新加入。 |
川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一 【欠席】なし |
| 第22回 (1949下) |
井上靖 「闘牛」「猟銃」 |
那須国男「還らざる旅路」 阿川弘之「あ号作戦前後」 真鍋呉夫「天命」(2) 前田純敬「夏草」 島尾敏雄「宿定め」 竹之内静雄「ロッダム号の船長」 池山廣「日本の牙」 村井暁「哀楽の果て」 澤野久雄「挽歌」 |
井上靖、島尾敏雄、阿川弘之らが顔を揃えた。 |
川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、坂口安吾、舟橋聖一 【欠席】岸田國士、丹羽文雄 |
| 回 | 受賞者・作品 | 候補作家・作品 | 備考 | 選考委員 |
|---|---|---|---|---|
| 第23回 (1950上) |
辻亮一 「異邦人」 |
堀田善衛「祖国喪失」／洲之内徹「棗の木の下」／久坂葉子「ドミノのお告げ」／田宮虎彦「絵本」／森田幸之「北江」「断橋」 | – | 川端康成、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一 【欠席】佐藤春夫、岸田國士 |
| 第24回 (1950下) |
受賞なし | 伊賀山昌三「最後の人」／石川利光「手の抄」「夜の貌」／野村尚吾「遠き岬」／近藤啓太郎「飛魚」／島村進「源七履歴」／斎木寿夫「女音」／洲之内徹「砂」(2)／中村地平「八年間」(3)／高杉一郎『極光のかげに』 | – | 佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一 【欠席】川端康成、石川達三 |
| 第25回 (1951上) |
石川利光「春の草」他 安部公房「壁」 |
安岡章太郎「ガラスの靴」／結城信一「螢草」／柴田錬三郎「デスマスク」／富士正晴「敗走」／武田繁太郎「風潮」／斎木寿夫「沙漠都市」(2)／堀田善衛「歯車」(2) | 安部公房が前衛的な手法で受賞。安岡章太郎が初候補。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、丹羽文雄、舟橋聖一 【欠席】岸田國士、石川達三、坂口安吾 |
| 第26回 (1951下) |
堀田善衛 「広場の孤独」他 |
小山清「安い頭」／阿川弘之「管絃祭」(2)／畔柳二美「川音」／結城信一「転身」(2)／吉行淳之介「原色の街」／澤野久雄「方舟追放」(2)／藤井重夫「佳人」／庄司総一「追放人」／近藤啓太郎「盛粧」(2)／武田繁太郎「暗い谷間」(2) | 吉行淳之介が初候補。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三、舟橋聖一 【欠席】坂口安吾、丹羽文雄 |
| 第27回 (1952上) |
受賞なし | 三浦朱門「斧と馬丁」／小田仁二郎「昆虫系」／吉行淳之介「谷間」(2)／小山清「小さな町」(2)／安岡章太郎「宿題」(2)／武田繁太郎「朝来川」(3)／直井潔「淵」／庄野誠一「この世のある限り」／北川晃二「奔流」／西野辰吉「米系日人」／伊藤桂一「雲と植物の世界」 | – | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一 【欠席】岸田國士、石川達三 |
| 第28回 (1952下) |
五味康祐「喪神」 松本清張「或る『小倉日記』伝」 |
近藤啓太郎(3)／長谷川四郎／澤野久雄(3)／小島信夫／安岡章太郎(3)／吉行淳之介(3)／武田繁太郎(4)／塙英夫 | 「喪神」は約30枚で歴代最短の受賞作。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一 【欠席】岸田國士 |
| 第29回 (1953上) |
安岡章太郎 「悪い仲間」他 |
小田仁二郎(2)／杉森久英／伊藤桂一(2)／庄野潤三／和田芳恵／結城信一(3)／豊田三郎／石濱恒夫 | 「第三の新人」の受賞ラッシュが始まる。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一 【欠席】なし |
| 第30回 (1953下) |
受賞なし | 庄野潤三(2)／小島信夫(2)／竹田敏行／小山清(3)／塙英夫(2)／金達寿／広池秋子／森田雄蔵／木野工／富島健夫 | – | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三、坂口安吾、丹羽文雄、舟橋聖一 【欠席】なし |
| 第31回 (1954上) |
吉行淳之介 「驟雨」他 |
曾野綾子／野口冨士男／江口榛一／庄野潤三(3)／小沼丹／富士正晴(2)／大田洋子／小島信夫(3)／鎌原正巳／曾田文子／松谷文吾／川上宗薫 | 吉行が4度目の候補で受賞。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、岸田國士、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一 【欠席】坂口安吾 |
| 第32回 (1954下) |
小島信夫「アメリカン・スクール」 庄野潤三「プールサイド小景」 |
小沼丹(2)／赤木けい子／戸川雄次郎／鎌原正巳(2)／瓜生卓造／曾野綾子(2)／川上宗薫(2) | 井上靖が選考委員に新加入。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖 【欠席】なし |
| 第33回 (1955上) |
遠藤周作 「白い人」 |
小沼丹(3)／川上宗薫(3)／澤野久雄(4)／長谷川四郎(2)／岡田徳次郎／坂上弘／加藤勝代 | 遠藤周作が初候補で受賞。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖 【欠席】なし |
| 第34回 (1955下) |
石原慎太郎 「太陽の季節」 |
中野繁雄／佐村芳之／小島直記／藤枝静男(2)／原誠 | 当時最年少の23歳で受賞。「太陽族」など社会現象に。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫 【欠席】なし |
| 第35回 (1956上) |
近藤啓太郎 「海人舟」 |
有吉佐和子「地唄」／島尾敏雄(2)／葛城紀彦／深井迪子／小林勝／津田信 | 有吉佐和子が初候補。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫 【欠席】なし |
| 第36回 (1956下) |
受賞なし | 小林勝(2)／大瀬東二／藤枝静男(3)／木野工(2)／北杜夫「人工の星」／岡葉子／堀内伸 | 北杜夫が初候補。 | 川端康成、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫 【欠席】佐藤春夫 |
| 第37回 (1957上) |
菊村到 「硫黄島」 |
北杜夫(2)／小池多米司／島村利正／相見とし子／津田信(2) | – | 川端康成、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫 【欠席】佐藤春夫 |
| 第38回 (1957下) |
開高健 「裸の王様」 |
大江健三郎「死者の奢り」／川端康夫／真崎浩／窪田精／副田義也／吉田克 | 全員が初候補の回。大江健三郎が鮮烈なデビュー。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫 【欠席】宇野浩二 |
| 第39回 (1958上) |
大江健三郎 「飼育」 |
田内初義／安岡伸好／林青梧／石崎晴央／山川方夫「演技の果て」／北川荘平 | 後にノーベル賞を受賞する大江が23歳で受賞。 | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男 【欠席】井伏鱒二 |
| 第40回 (1958下) |
受賞なし | 吉村昭「鉄橋」／山川方夫(2)／下江巌／庵原高子／萩原一学／山下宏／池田得太郎／金達寿(2)／林青梧(2) | – | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二、永井龍男 【欠席】なし |
| 第41回 (1959上) |
斯波四郎 「山塔」 |
垣花浩涛／中村英良／北杜夫(3)／吉村昭(2)／林青梧(3)／佃実夫／古田芳生 | – | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男 【欠席】宇野浩二、井伏鱒二 |
| 第42回 (1959下) |
受賞なし | 川上宗薫(4)／右遠俊郎／古田芳生(2)／谷恭介／坂上弘(2)／吉田紗美子／小堺昭三／なだいなだ | – | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男 【欠席】宇野浩二、井伏鱒二 |
| 回 | 受賞者・作品 | 候補作家・作品 | 備考 | 選考委員 |
|---|---|---|---|---|
| 第43回 (1960上) |
北杜夫 「夜と霧の隅で」(4) |
川上宗薫(5)／倉橋由美子／なだいなだ(2)／石井仁／童門冬二／岡田睦／古賀珠子／吉村謙三 | – | 瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、中村光夫、井伏鱒二、永井龍男 【欠席】川端康成、佐藤春夫、宇野浩二、井上靖 |
| 第44回 (1960下) |
三浦哲郎 「忍ぶ川」 |
小野東／泉大八／小林勝(3)／倉橋由美子(2)／柴田翔／野村尚吾(2)／坂口れい子／木野工(4) | – | 川端康成、佐藤春夫、瀧井孝作、宇野浩二、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男 【欠席】井伏鱒二 |
| 第45回 (1961上) |
受賞なし | 岡田みゆき／大森光章／宇能鴻一郎／山川方夫(3)／小牧永典／佐江衆一／伊藤桂一(3) | – | 佐藤春夫、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、井伏鱒二、永井龍男 【欠席】川端康成、瀧井孝作、宇野浩二 |
| 第46回 (1961下) |
宇能鴻一郎 「鯨神」(2) |
吉村昭(3)／久保輝巳／木野工(5)／洲之内徹(3)／谷口茂／田久保英夫／大森光章(2) | 宇能はのちに官能小説家として一世を風靡する。 | 佐藤春夫、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男 【欠席】川端康成、井伏鱒二 |
| 第47回 (1962上) |
川村晃 「美談の出発」 |
坂口れい子(2)／小佐井伸二／田久保英夫(2)／吉村昭(4)／久保輝巳(2)／河野多恵子／須田作次 | 石川淳、高見順が選考委員に加わる。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、高見順 【欠席】井伏鱒二 |
| 第48回 (1962下) |
受賞なし | 河野多恵子(2)／大森光章(3)／加藤浩子／久保輝巳(3)／多岐一雄／田久保英夫(3)／西條倶吉／久我耕 | – | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、高見順 【欠席】井伏鱒二 |
| 第49回 (1963上) |
後藤紀一「少年の橋」 河野多恵子「蟹」(3) |
多岐一雄(2)／三原誠／佐藤愛子／亀田由紀夫 | 佐藤愛子が初候補。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、高見順 【欠席】井伏鱒二 |
| 第50回 (1963下) |
田辺聖子 「感傷旅行」 |
清水寥人／井上光晴／佐藤愛子(2)／森泰三／木原象夫／平田敬／鴻みのる／阿部昭 | 阿部昭が初候補。 | 瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳 【欠席・書面】川端康成、井伏鱒二、高見順(書面) |
| 第51回 (1964上) |
柴田翔 「されどわれらが日々」 |
佐江衆一(2)／坂口れい子(3)／長谷川敬／五代夏夫／立原正秋／小牧永典(2)／三好三千子／山川方夫(4) | 受賞作は学生運動を背景にした青春小説として大ベストセラーに。 | 瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、中村光夫、永井龍男、石川淳 【欠席・書面】川端康成、井上靖、井伏鱒二、高見順(書面) |
| 第52回 (1964下) |
受賞なし | 南勝雄／なだいなだ(3)／伊藤ひろし／飯尾憲士／立川洋三／向坂唯雄／長谷川修／高橋実／津村節子 | 津村節子が初候補。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳 【欠席・書面】井伏鱒二、高見順(書面) |
| 第53回 (1965上) |
津村節子 「玩具」(2) |
青木満／富士正晴(3)／立原正秋(2)／高橋光子／森万紀子／黒部亨／清水幸義／阿部昭(2) | – | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳 【欠席・書面】井伏鱒二、高見順(書面) |
| 第54回 (1965下) |
高井有一 「北の河」 |
浅井美英子／大西兼治／島京子／長谷川修(2)／小笠原忠／森万紀子(2)／なだいなだ(4)／渡辺淳一 | 渡辺淳一が初候補。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳 【欠席】井伏鱒二 |
| 第55回 (1966上) |
受賞なし | 阿部昭(3)／西村光代／山崎柳子／萩原葉子／なだいなだ(5)／大野正重／野島勝彦／長谷川修(3) | 大岡昇平、三島由紀夫が選考委員に加わる。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫 【欠席】なし |
| 第56回 (1966下) |
丸山健二 「夏の流れ」 |
阪田寛夫／古賀珠子／柏原兵三／野呂邦暢／豊田穣／甲洋子／山崎柳子(2)／竹内和夫／宮原昭夫／秋山篤／斎藤せつ子 | 丸山健二が23歳0か月で、石原慎太郎の最年少記録を更新。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫 【欠席】なし |
| 第57回 (1967上) |
大城立裕 「カクテル・パーティー」 |
野呂邦暢(2)／後藤明生／丸谷才一／なだいなだ(6)／北條文緒／宮原昭夫(2) | なだいなだの6回落選は当時の最多タイ記録。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、中村光夫、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫 【欠席】井上靖 |
| 第58回 (1967下) |
柏原兵三 「徳山道助の帰郷」(2) |
桑原幹夫／佐江衆一(3)／丸谷才一(2)／勝目梓／佐木隆三／阿部昭(4) | – | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫 【欠席】なし |
| 第59回 (1968上) |
大庭みな子「三匹の蟹」 丸谷才一「年の残り」(3) |
山田稔／後藤明生(2)／斎藤昌三／加賀乙彦／山田智彦／杉田瑞子 | – | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫 【欠席】中村光夫 |
| 第60回 (1968下) |
受賞なし | 斎藤昌三(2)／山田稔(2)／阿部昭(5)／佐江衆一(4)／山田智彦(2)／山崎柳子(3)／宮原昭夫(3)／黒井千次／後藤明生(3) | 「内向の世代」を代表する阿部、黒井、後藤らが揃い踏み。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、石川淳、大岡昇平、三島由紀夫 【欠席】なし |
| 第61回 (1969上) |
庄司薫「赤頭巾ちゃん～」 田久保英夫「深い河」(4) |
直井潔(2)／黒井千次(2)／奥野忠昭／佐江衆一(5)／阿部昭(6)／後藤明生(4) | 庄司薫のサリンジャー風スタイルが旋風を巻き起こす。阿部が6度目の落選。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、三島由紀夫 【欠席】石川淳、大岡昇平 |
| 第62回 (1969下) |
清岡卓行 「アカシヤの大連」 |
畑山博／森内俊雄／森万紀子(3)／内海隆一郎／岡本達也／坂上弘(3)／黒井千次(3)／李恢成／古井由吉 | 古井由吉が初候補。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、三島由紀夫 【欠席】石川淳 |
| 回 | 受賞者・作品 | 候補作家・作品 | 備考 | 選考委員 |
|---|---|---|---|---|
| 第63回 (1970上) |
古山高麗雄 「プレオー8の夜明け」 吉田知子 「無明長夜」 |
古井由吉(2)／李恢成(2)／高橋たか子／金井美恵子／黒井千次(4)／奥野忠昭(2) | 三島由紀夫が選考委員を務めた最後の回。 | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、三島由紀夫 【欠席】石川淳 |
| 第64回 (1970下) |
古井由吉 「杳子」(3) |
畑山博(2)／日野啓三／李恢成(3)／森内俊雄(2)／倉島斉／黒井千次(5) | – | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、大岡昇平 【欠席】永井龍男、石川淳 |
| 第65回 (1971上) |
受賞なし | 高橋たか子(2)／畑山博(3)／金石範／森万紀子(4)／山田智彦(3)／森内俊雄(3)／李恢成(4)／花輪莞爾 | – | 川端康成、瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平 【欠席】石川淳 |
| 第66回 (1971下) |
李恢成「砧をうつ女」(5) 東峰夫「オキナワの少年」 |
後藤みな子／長谷川修(4)／高橋たか子(3)／加藤富夫／秦恒平／富岡多恵子／花輪莞爾(2)／大久保操 | 安岡章太郎、吉行淳之介が新委員に就任。 | 瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介 【欠席】川端康成 |
| 第67回 (1972上) |
宮原昭夫「誰かが触った」(4) 畑山博「いつか汽笛を鳴らして」(4) |
山田智彦(4)／津島佑子／森泰三(2)／後藤みな子(2)／鄭承博／富岡多恵子(2)／森内俊雄(4)／中川芳郎 | 太宰治の次女・津島佑子が初候補。 | 瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介 【欠席】なし |
| 第68回 (1972下) |
山本道子「ベティさんの庭」 郷静子「れくいえむ」 |
野呂邦暢(3)／山田智彦(5)／富岡多恵子(3)／三木卓／高橋光子(2)／加藤富夫(2) | – | 瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介 【欠席】なし |
| 第69回 (1973上) |
三木卓 「鶸」(2) |
野呂邦暢(4)／中上健次「十九歳の地図」／青木八束／高橋たか子(4)／森内俊雄(5)／津島佑子(2)／加藤富夫(3) | 中上健次が初候補。 | 瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介 【欠席】なし |
| 第70回 (1973下) |
森敦「月山」 野呂邦暢「草のつるぎ」(5) |
日野啓三(2)／岡松和夫／太田道子／津島佑子(3)／吉田健至／金鶴泳／高橋昌男 | 森敦が当時歴代最年長の61歳11か月で受賞。 | 瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介 【欠席】なし |
| 第71回 (1974上) |
受賞なし | 日野啓三(3)／岡松和夫(2)／太田道子(2)／金鶴泳(2)／高橋昌男(2)／福沢英敏／太佐順／山本孝夫 | – | 瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介 【欠席】なし |
| 第72回 (1974下) |
阪田寛夫「土の器」(4) 日野啓三「あの夕陽」(4) |
三浦清宏／中上健次(2)／梅原稜子／岡松和夫(3)／山本孝夫(2) | – | 瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、安岡章太郎、吉行淳之介 【書面】大岡昇平 |
| 第73回 (1975上) |
林京子 「祭りの場」 |
中上健次(3)／高橋揆一郎／波多野文彦／岩橋邦枝／島村利正(2)／梅原稜子(2)／小沢冬雄 | – | 瀧井孝作、丹羽文雄、舟橋聖一、井上靖、中村光夫、永井龍男、大岡昇平、安岡章太郎、吉行淳之介 【欠席】なし |
| 第74回 (1975下) |
中上健次「岬」(4) 岡松和夫「志賀島」(4) |
小沢冬雄(2)／小林信彦／高橋昌男(3)／吉行理恵／加藤富夫(4) | 中上が初の戦後生まれの受賞者となる。 | 瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、永井龍男、安岡章太郎、吉行淳之介 【欠席】大岡昇平 |
| 第75回 (1976上) |
村上龍 「限りなく透明に近いブルー」 |
岩橋邦枝(2)／寺久保友哉／小檜山博／梅原稜子(3)／光岡明／森泰三(3) | ドラッグやセックスの描写が議論を呼ぶが、空前のベストセラーに。 | 瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、永井龍男、安岡章太郎、吉行淳之介 【欠席】なし |
| 第76回 (1976下) |
受賞なし | 小久保均／小林信彦(2)／中村昌義／寺久保友哉(2)／小沼燦／金鶴泳(3)／神山圭介 | 遠藤周作、大江健三郎が選考委員に加わる。 | 瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、永井龍男、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎 【欠席】なし |
| 第77回 (1977上) |
三田誠広「僕って何」 池田満寿夫「エーゲ海に捧ぐ」 |
高橋揆一郎(2)／小林信彦(3)／上西晴治／寺久保友哉(3)／高橋三千綱／光岡明(2) | 永井龍男が池田・村上龍への授賞方針に不満を持ち委員を辞任。 | 瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、永井龍男、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎 【書面】中村光夫 |
| 第78回 (1977下) |
宮本輝「螢川」 高城修三「榧の木祭り」 |
中野孝次／光岡明(3)／高橋揆一郎(3)／杉本研士／寺久保友哉(4)／中村昌義(2) | – | 瀧井孝作、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎 【書面】丹羽文雄 |
| 第79回 (1978上) |
高橋三千綱「九月の空」(2) 高橋揆一郎「伸予」(4) |
増田みず子／光岡明(4)／重兼芳子／金鶴泳(4)／中野孝次(2) | 開高健、丸谷才一が選考委員に。 | 瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 【欠席】なし |
| 第80回 (1978下) |
受賞なし | 増田みず子(2)／松浦理英子／中村昌義(3)／重兼芳子(2)／立松和平／青野聰／丸元淑生 | – | 瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 【欠席】なし |
| 第81回 (1979上) |
重兼芳子「やまあいの煙」(3) 青野聰「愚者の夜」(2) |
立松和平(2)／村上春樹「風の歌を聴け」／北澤三保／増田みず子(3)／玉貫寛／吉川良 | 村上春樹が「風の歌を聴け」で初候補（落選）。 | 丹羽文雄、井上靖、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 【書面】瀧井孝作、中村光夫 |
| 第82回 (1979下) |
森禮子 「モッキングバードのいる町」 |
森瑤子／増田みず子(4)／吉川良(2)／松浦理英子(2)／立松和平(3)／尾辻克彦／小関智弘 | – | 瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、丸谷才一 【欠席】開高健 |
| 回 | 受賞者・作品 | 候補作家・作品 | 備考 | 選考委員 |
|---|---|---|---|---|
| 第83回 (1980上) |
受賞なし | 吉川良(3)／村上節／尾辻克彦(2)／飯尾憲士(2)／丸元淑生(2)／村上春樹「1973年のピンボール」(2)／北澤三保(2) | 村上春樹は以後長編に移行し、今回を最後に候補に上らなくなる。 | 瀧井孝作、丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 |
| 第84回 (1980下) |
尾辻克彦 「父が消えた」(3) |
髙樹のぶ子／嶋岡晨／土居良一／木崎さと子／小沼燦(2)／丸元淑生(3)／田中康夫「なんとなく、クリスタル」 | 尾辻克彦は前衛芸術家赤瀬川原平の筆名。 | 丹羽文雄、井上靖、中村光夫、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 【欠席】瀧井孝作、安岡章太郎 |
| 第85回 (1981上) |
吉行理恵 「小さな貴婦人」(2) |
宮内勝典／小関智弘(2)／長谷川卓／木崎さと子(2)／上田真澄／森瑤子(2)／峰原緑子 | 選考委員・吉行淳之介の妹。兄妹での受賞は初。宮内勝典は野間文芸新人賞受賞。 | 丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 【欠席】瀧井孝作 |
| 第86回 (1981下) |
受賞なし | 髙樹のぶ子(2)／増田みず子(5)／宮内勝典(2)／木崎さと子(3)／車谷長吉／佐藤泰志／飯尾憲士(3)／喜多哲正 | 車谷長吉、佐藤泰志が初候補。 | 丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 【欠席】瀧井孝作 |
| 第87回 (1982上) |
受賞なし | 平岡篤頼／南木佳士／高橋洋子／木辺弘児／田中健三／嶋岡晨(2)／木崎さと子(4) | 2回続けて受賞者なしは史上初。 | 丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 |
| 第88回 (1982下) |
唐十郎「佐川君からの手紙」 加藤幸子「夢の壁」 |
南木佳士(2)／佐藤泰志(2)／木崎さと子(5)／李良枝／田野武裕 | 劇作家の唐十郎がパリ人肉事件を題材にした作品で受賞。 | 丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 |
| 第89回 (1983上) |
受賞なし | 増田みず子(6)／伊井直行／高橋昌男(4)／李良枝(2)／池田章一／髙樹のぶ子(3)／島田雅彦「優しいサヨク～」／佐藤泰志(3) | 増田みず子が6度落選、史上最多タイ記録に。島田雅彦が初候補。 | 丹羽文雄、井上靖、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 |
| 第90回 (1983下) |
笠原淳「杢二の世界」 髙樹のぶ子「光抱く友よ」(4) |
干刈あがた／佐藤泰志(4)／平岡篤頼(2)／島田雅彦(2)／梅原稜子(4)／赤羽建美 | 文芸誌『海燕』掲載作からの受賞は初。 | 丹羽文雄、中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎、開高健、丸谷才一 |
| 第91回 (1984上) |
受賞なし | 伊井直行(2)／小沼燦(3)／桐山襲／島田雅彦(3)／高瀬千図／田野武裕(2)／干刈あがた(2) | 三浦哲郎が選考委員に就任。島田雅彦は野間文芸新人賞受賞。 | 丹羽文雄、中村光夫、吉行淳之介、遠藤周作、丸谷才一、三浦哲郎 【欠席・書面】開高健(欠席)、安岡章太郎(書面)、大江健三郎(書面) |
| 第92回 (1984下) |
木崎さと子 「青桐」(6) |
土居良一(2)／南木佳士(3)／李良枝(3)／高瀬千図(2)／木辺弘児(2)／桐山襲(2) | 史上唯一、初ノミネート者が不在の回。 | 丹羽文雄、中村光夫、吉行淳之介、遠藤周作、開高健、丸谷才一、三浦哲郎 【書面】安岡章太郎 |
| 第93回 (1985上) |
受賞なし | 高橋睦郎／島田雅彦(4)／海辺鷹彦／石和鷹／佐藤泰志(5)／李起昇 | – | 中村光夫、吉行淳之介、遠藤周作、開高健、丸谷才一、三浦哲郎 【書面】安岡章太郎 |
| 第94回 (1985下) |
米谷ふみ子 「過越しの祭」 |
小林恭二／佐佐木邦子／辻原登／石和鷹(2)／山田詠美「ベッドタイムアイズ」／南木佳士(4) | 山田詠美が初候補。米谷は当時歴代2位の年長受賞。古井由吉らが新委員。 | 中村光夫、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、開高健、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉 |
| 第95回 (1986上) |
受賞なし | 中村淳／海辺鷹彦(2)／島田雅彦(5)／新井満／山田詠美(2)／村田喜代子／藤本恵子 | 新井満、村田喜代子が初候補。 | 安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、開高健、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉 【欠席】中村光夫 |
| 第96回 (1986下) |
受賞なし | 山本昌代／村田喜代子(2)／干刈あがた(3)／多田尋子／島田雅彦(6)／山田詠美(3)／新井満(2) | 島田雅彦が6度落選、史上最多タイ記録。 | 吉行淳之介、開高健、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉 【欠席】安岡章太郎、遠藤周作 |
| 第97回 (1987上) |
村田喜代子 「鍋の中」(3) |
飯田章／尾崎昌躬／飛鳥ゆう／山本昌代(2)／夫馬基彦／新井満(3) | 新井満が野間文芸新人賞受賞。河野多恵子、黒井千次らが新委員。 | 吉行淳之介、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 【欠席】開高健 |
| 第98回 (1987下) |
池澤夏樹「スティル・ライフ」 三浦清宏「長男の出家」(2) |
図子英雄／清水邦夫／吉田直哉／夫馬基彦(2)／谷口哲秋 | 池澤は初のワープロ執筆受賞。三浦は歴代2位（当時）の年長受賞。 | 吉行淳之介、開高健、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 |
| 第99回 (1988上) |
新井満 「尋ね人の時間」(4) |
佐伯一麦／岩森道子／夫馬基彦(3)／坂谷照美／吉本ばなな「うたかた」 | 吉本ばななが初候補。 | 吉行淳之介、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 【欠席】開高健 |
| 第100回 (1988下) |
南木佳士「ダイヤモンドダスト」(5) 李良枝「由煕」(4) |
司修／清水邦夫(2)／吉本ばなな(2)／岩森道子(2)／多田尋子(2)／大岡玲 | 記念すべき第100回。吉本ばななは芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。 | 吉行淳之介、開高健、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、水上勉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 |
| 第101回 (1989上) |
受賞なし | 小川洋子／崎山多美／伊井直行(3)／多田尋子(3)／鷺沢萠／大岡玲(2)／魚住陽子／荻野アンナ | 小川洋子、鷺沢萠、荻野アンナが初候補。 | 吉行淳之介、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 【欠席・書面】開高健(書面)、水上勉(欠席) |
| 第102回 (1989下) |
瀧澤美恵子「ネコババのいる町で」 大岡玲「表層生活」(3) |
長竹裕子／多田尋子(4)／中村隆資／荻野アンナ(2)／小川洋子(2) | 大岡玲は詩人・大岡信の息子。 | 吉行淳之介、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 【欠席】水上勉 |
| 回 | 受賞者・作品 | 候補作家・作品 | 備考 | 選考委員 |
|---|---|---|---|---|
| 第103回 (1990上) |
辻原登 「村の名前」(2) |
佐伯一麦(2)／奥泉光／清水邦夫(3)／小川洋子(3)／荻野アンナ(3)／河林満 | 佐伯一麦「ショートサーキット」は同年の野間文芸新人賞を受賞。 | 吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 【欠席】水上勉 |
| 第104回 (1990下) |
小川洋子 「妊娠カレンダー」(4) |
有為エンジェル／鷺沢萠(2)／村上政彦／福元正實／稲葉真弓／崎山多美(2) | 有爲エンジェルは翌年の泉鏡花文学賞を受賞。 | 吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 |
| 第105回 (1991上) |
辺見庸「自動起床装置」 荻野アンナ「背負い水」(4) |
村上政彦(2)／魚住陽子(2)／長竹裕子(2)／多田尋子(5) | – | 吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 |
| 第106回 (1991下) |
松村栄子 「至高聖所」(初) |
藤本恵子(2)／奥泉光(2)／村上政彦(3)／田野武裕(3)／多田尋子(6) | 多田尋子が6度目の落選。史上最多タイ記録。 | 吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 |
| 第107回 (1992上) |
藤原智美 「運転士」(初) |
野中柊／村上政彦(4)／塩野米松／鷺沢萠(3)／多和田葉子／安斎あざみ | 多和田葉子が初候補。 | 吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 |
| 第108回 (1992下) |
多和田葉子 「犬婿入り」(2) |
魚住陽子(3)／小浜清志／角田光代／野中柊(2)／奥泉光(3) | 角田光代が初候補。 | 吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 |
| 第109回 (1993上) |
吉目木晴彦 「寂寥郊野」(初) |
角田光代(2)／塩野米松(2)／久間十義／村上政彦(5)／河林満(2) | – | 吉行淳之介、大江健三郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 【欠席】三浦哲郎 |
| 第110回 (1993下) |
奥泉光 「石の来歴」(4) |
角田光代(3)／笙野頼子／石黒達昌／引間徹／辻仁成 | 笙野頼子が初候補。翌年三島由紀夫賞受賞。 | 吉行淳之介、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 |
| 第111回 (1994上) |
笙野頼子「タイムスリップ・コンビナート」(2) 室井光広「おどるでく」(初) |
阿部和重／小浜清志(2)／中原文夫／塩野米松(3)／三浦俊彦 | 笙野が野間・三島・芥川の新人賞三冠を史上初達成。 | 大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 【欠席】吉行淳之介 |
| 第112回 (1994下) |
受賞なし | 内田春菊／伊達一行／引間徹(2)／三浦俊彦(2)／中村邦生 | 漫画家・内田春菊が初候補。 | 大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 |
| 第113回 (1995上) |
保坂和志 「この人の閾」(初) |
柳美里／藤沢周／車谷長吉(2)／川上弘美／青来有一 | 落選者全員が後に芥川賞または直木賞を受賞する稀有な回。 | 大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次 |
| 第114回 (1995下) |
又吉栄喜 「豚の報い」(初) |
柳美里(2)／中村邦生(2)／伊井直行(4)／原口真智子／三浦俊彦(3) | 石原慎太郎、宮本輝、池澤夏樹が選考委員に就任。 | 石原慎太郎、大江健三郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、大庭みな子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹 |
| 第115回 (1996上) |
川上弘美 「蛇を踏む」(2) |
塩野米松(4)／山本昌代(3)／リービ英雄／福島次郎／青来有一(2) | – | 石原慎太郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹 【欠席・書面】大江健三郎(欠席)、大庭みな子(書面) |
| 第116回 (1996下) |
柳美里「家族シネマ」(3) 辻仁成「海峡の光」(2) |
町田康／伊達一行(2)／青来有一(3)／デビット・ゾペティ | 演劇出身の柳、ミュージシャンの辻と異業種からの受賞が話題。町田康が初候補。 | 石原慎太郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹 【欠席】大江健三郎、大庭みな子 |
| 第117回 (1997上) |
目取真俊 「水滴」(初) |
佐藤亜有子／藤沢周(2)／伊達一行(3)／鷺沢萠(4)／吉田修一 | 吉田修一が初候補。 | 石原慎太郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹 【欠席】三浦哲郎 |
| 第118回 (1997下) |
受賞なし | 阿部和重(2)／吉田修一(2)／広谷鏡子／藤沢周(3)／弓透子 | 阿部和重は翌年野間文芸新人賞を受賞。 | 石原慎太郎、三浦哲郎、丸谷才一、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹 |
| 第119回 (1998上) |
藤沢周「ブエノスアイレス午前零時」(4) 花村萬月「ゲルマニウムの夜」(初) |
町田康(2)／辻章／大塚銀悦／伊藤比呂美／若合春侑 | – | 石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹 【書面】日野啓三 |
| 第120回 (1998下) |
平野啓一郎 「日蝕」(初) |
若合春侑(2)／安達千夏／福島次郎(2)／赤坂真理 | 23歳6か月の学生作家。その風貌も含め「三島由紀夫の再来」と話題に。 | 石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹 |
| 第121回 (1999上) |
受賞なし | 藤野千夜／大塚銀悦(2)／伊藤比呂美(2)／松浦寿輝／若合春侑(3)／玄月／青来有一(4) | 藤野千夜、玄月が初候補。 | 石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹 |
| 第122回 (1999下) |
玄月「蔭の棲みか」(2) 藤野千夜「夏の約束」(2) |
吉田修一(3)／宮沢章夫／濱田順子／赤坂真理(2)／楠見朋彦 | 赤坂真理「ミューズ」は翌年の野間文芸新人賞を受賞。 | 石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹 【欠席】日野啓三 |
| 回 | 受賞者・作品 | 候補作家・作品 | 備考 | 選考委員 |
|---|---|---|---|---|
| 第123回 (2000上) |
町田康「きれぎれ」(3) 松浦寿輝「花腐し」(2) |
岡崎祥久／楠見朋彦(2)／佐藤洋二郎／大道珠貴 | パンクロッカーと大学教授という異色の取り合わせ。岡崎「楽天屋」は野間文芸新人賞受賞。 | 石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍 【欠席】日野啓三 |
| 第124回 (2000下) |
青来有一「聖水」(5) 堀江敏幸「熊の敷石」(初) |
大道珠貴(2)／吉田修一(4)／玄侑宗久／黒川創 | – | 石原慎太郎、三浦哲郎、田久保英夫、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍 |
| 第125回 (2001上) |
玄侑宗久 「中陰の花」(2) |
阿部和重(3)／佐川光晴／清水博子／長嶋有／和田ゆりえ | 玄侑は現役の僧侶。長嶋有が初候補。 | 石原慎太郎、三浦哲郎、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍 |
| 第126回 (2001下) |
長嶋有 「猛スピードで母は」(2) |
石黒達昌(2)／岡崎祥久(2)／鈴木弘樹／大道珠貴(3)／法月ゆり | 髙樹のぶ子が選考委員に就任。 | 石原慎太郎、古井由吉、河野多恵子、日野啓三、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、髙樹のぶ子 【書面】三浦哲郎 |
| 第127回 (2002上) |
吉田修一 「パーク・ライフ」(5) |
黒川創(2)／佐川光晴(2)／法月ゆり(2)／星野智幸／湯本香樹実 | 佐川「縮んだ愛」は野間文芸新人賞受賞。 | 石原慎太郎、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、村上龍、高樹のぶ子 【欠席・書面】日野啓三(欠席)、三浦哲郎(書面)、池澤夏樹(書面) |
| 第128回 (2002下) |
大道珠貴 「しょっぱいドライブ」(4) |
小野正嗣／島本理生／中村文則／松井雪子／和田ゆりえ(2) | 中村文則、島本理生が初候補。島本は最年少で野間文芸新人賞受賞。 | 石原慎太郎、三浦哲郎、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子 |
| 第129回 (2003上) |
吉村萬壱 「ハリガネムシ」(初) |
絲山秋子／栗田有起／中村航／中村文則(2) | 山田詠美が選考委員に就任。 | 石原慎太郎、三浦哲郎、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美 |
| 第130回 (2003下) |
金原ひとみ「蛇にピアス」(初) 綿矢りさ「蹴りたい背中」(初) |
絲山秋子(2)／島本理生(2)／中村航(2) | 19歳と20歳の受賞で最年少記録を更新。雑誌は異例の118万部を記録。 | 石原慎太郎、三浦哲郎、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美 |
| 第131回 (2004上) |
モブ・ノリオ 「介護入門」(初) |
絲山秋子(3)／栗田有起(2)／佐川光晴(3)／舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる。」／松井雪子(2) | 覆面作家・舞城王太郎のノミネートが話題。 | 石原慎太郎、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、高樹のぶ子、山田詠美 【欠席】三浦哲郎、村上龍 |
| 第132回 (2004下) |
阿部和重 「グランド・フィナーレ」(4) |
石黒達昌(3)／井村恭一／白岩玄「野ブタ。をプロデュース」／田口賢司／中島たい子／山崎ナオコーラ | 山崎ナオコーラが初候補。阿部は「80年代の取りこぼし」を意識された受賞。 | 石原慎太郎、古井由吉、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美 【書面】三浦哲郎 |
| 第133回 (2005上) |
中村文則 「土の中の子供」(3) |
伊藤たかみ／楠見朋彦(3)／栗田有起(3)／中島たい子(2)／樋口直哉／松井雪子(3) | 伊藤たかみが初候補。 | 石原慎太郎、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美 【欠席】三浦哲郎 |
| 第134回 (2005下) |
絲山秋子 「沖で待つ」(4) |
伊藤たかみ(2)／佐川光晴(4)／清水博子(2)／西村賢太／松尾スズキ | 西村賢太、松尾スズキが初候補。 | 石原慎太郎、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美 |
| 第135回 (2006上) |
伊藤たかみ 「八月の路上に捨てる」(3) |
鹿島田真希／島本理生(3)／中原昌也／本谷有希子 | 落選した中原昌也が誌上で選考委員を批判し話題。鹿島田、本谷が初候補。 | 石原慎太郎、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、高樹のぶ子、山田詠美 【書面】村上龍 |
| 第136回 (2006下) |
青山七恵 「ひとり日和」(初) |
佐川光晴(5)／柴崎友香／田中慎弥／星野智幸(2) | 青山は歴代7位の年少受賞。田中慎弥が初候補。 | 石原慎太郎、河野多恵子、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美 |
| 第137回 (2007上) |
諏訪哲史 「アサッテの人」(初) |
円城塔／川上未映子／柴崎友香(2)／前田司郎／松井雪子(4) | 川上未映子が初候補。小川洋子、川上弘美が選考委員に就任。 | 石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美 |
| 第138回 (2007下) |
川上未映子 「乳と卵」(2) |
田中慎弥(2)／津村記久子／中山智幸／西村賢太(2)／山崎ナオコーラ(2)／楊逸 | 歌手経歴のある川上が注目される。津村記久子、楊逸が初候補。 | 石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美 |
| 第139回 (2008上) |
楊逸 「時が滲む朝」(2) |
磯崎憲一郎／岡崎祥久(3)／小野正嗣(2)／木村紅美／津村記久子(2)／羽田圭介 | 日本語を母語としない作家として初の受賞。羽田圭介が初候補。 | 黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美 【書面】石原慎太郎 |
| 第140回 (2008下) |
津村記久子 「ポトスライムの舟」(3) |
鹿島田真希(2)／墨谷渉／田中慎弥(3)／山崎ナオコーラ(3)／吉原清隆 | – | 黒井千次、池澤夏樹、宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美 【書面】石原慎太郎 |
| 第141回 (2009上) |
磯崎憲一郎 「終の住処」(2) |
戌井昭人／シリン・ネザマフィ／藤野可織／松波太郎／本谷有希子(2) | 大手商社の現役次長という肩書きが話題。藤野可織が初候補。 | 石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美 |
| 第142回 (2009下) |
受賞なし | 大森兄弟／羽田圭介(2)／藤代泉／舞城王太郎(2)／松尾スズキ(2) | 史上初の合作（大森兄弟）による候補。受賞なしは10年ぶり。 | 石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美 |
| 回 | 受賞者・作品 | 候補作家・作品 | 備考 | 選考委員 |
|---|---|---|---|---|
| 第143回 (2010上) |
赤染晶子 「乙女の密告」(初) |
鹿島田真希(3)／柴崎友香(3)／シリン・ネザマフィ(2)／広小路尚祈／穂田川洋山 | – | 石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、髙樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美 |
| 第144回 (2010下) |
朝吹真理子「きことわ」(初) 西村賢太「苦役列車」(3) |
小谷野敦／田中慎弥(4)／穂田川洋山(2) | 名門出身の朝吹と中卒労働者の西村という対比が注目された。島田雅彦が委員就任。 | 石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦 |
| 第145回 (2011上) |
受賞なし | 石田千／戌井昭人(2)／円城塔(2)／水原涼／本谷有希子(3)／山崎ナオコーラ(4) | 水原涼は芥川賞史上初の平成生まれの候補。本谷「ぬるい毒」は野間文芸新人賞受賞。 | 石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、池澤夏樹、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦 |
| 第146回 (2011下) |
円城塔「道化師の蝶」(3) 田中慎弥「共喰い」(5) |
石田千(2)／広小路尚祈(2)／吉井磨弥 | 石原慎太郎がこの回を最後に退任。田中慎弥の記者会見での発言が話題に。 | 石原慎太郎、黒井千次、宮本輝、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦 【欠席】村上龍 |
| 第147回 (2012上) |
鹿島田真希 「冥土めぐり」(4) |
戌井昭人(3)／鈴木善徳／舞城王太郎(3)／山下澄人 | 奥泉光、堀江敏幸が委員就任。鹿島田が主要新人賞三冠を達成。 | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸 |
| 第148回 (2012下) |
黒田夏子 「abさんご」(初) |
小野正嗣(3)／北野道夫／高尾長良／舞城王太郎(4) | 75歳、史上最高齢の受賞。初の横書き受賞作。 | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸 |
| 第149回 (2013上) |
藤野可織 「爪と目」(2) |
いとうせいこう／戌井昭人(4)／鶴川健吉／山下澄人(2) | いとうせいこう「想像ラジオ」が野間文芸新人賞受賞。 | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸 |
| 第150回 (2013下) |
小山田浩子 「穴」(初) |
いとうせいこう(2)／岩城けい／松波太郎(2)／山下澄人(3) | 松波「LIFE」が野間文芸新人賞受賞。 | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸 |
| 第151回 (2014上) |
柴崎友香 「春の庭」(4) |
戌井昭人(5)／小林エリカ／羽田圭介(3)／横山悠太 | – | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸 |
| 第152回 (2014下) |
小野正嗣 「九年前の祈り」(4) |
上田岳弘／小谷野敦(2)／高尾長良(2)／高橋弘希 | 上田岳弘、高橋弘希が初候補。 | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸 |
| 第153回 (2015上) |
羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」(4) 又吉直樹「火花」(初) |
内村薫風／島本理生(4)／高橋弘希(2)／滝口悠生 | 『火花』が累計250万部を突破し、芥川賞史上最大のベストセラーとなる。 | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸 |
| 第154回 (2015下) |
滝口悠生「死んでいない者」(2) 本谷有希子「異類婚姻譚」(4) |
石田千(3)／上田岳弘(2)／加藤秀行／松波太郎(3) | 本谷有希子が史上三人目の新人賞三冠達成。 | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸 |
| 第155回 (2016上) |
村田沙耶香 「コンビニ人間」(初) |
今村夏子／高橋弘希(3)／崔実／山崎ナオコーラ(5) | 村田沙耶香が新人賞三冠達成。今村夏子が初候補。 | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸 |
| 第156回 (2016下) |
山下澄人 「しんせかい」(4) |
加藤秀行(2)／岸政彦／古川真人／宮内悠介 | 候補者が29年ぶりに男性のみとなった。吉田修一が委員就任。 | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一 |
| 第157回 (2017上) |
沼田真佑 「影裏」(初) |
今村夏子(2)／温又柔／古川真人(2) | 今村「星の子」が野間文芸新人賞受賞。 | 宮本輝、村上龍、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一 |
| 第158回 (2017下) |
石井遊佳「百年泥」(初) 若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(初) |
木村紅美(2)／前田司郎(2)／宮内悠介(2) | 新人賞受賞作同士のダブル受賞。若竹は史上最年長（63歳）での文藝賞受賞から芥川賞。 | 宮本輝、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一 【欠席】村上龍 |
| 第159回 (2018上) |
高橋弘希 「送り火」(4) |
古谷田奈月／北条裕子／町屋良平／松尾スズキ(3) | – | 宮本輝、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一 |
| 第160回 (2018下) |
上田岳弘「ニムロッド」(3) 町屋良平「1R 1分34秒」(2) |
鴻池留衣／砂川文次／高山羽根子／古市憲寿 | 古市憲寿のノミネートが話題。 | 宮本輝、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一 |
| 第161回 (2019上) |
今村夏子 「むらさきのスカートの女」(3) |
高山羽根子(2)／古市憲寿(2)／古川真人(3)／李琴峰 | 今村夏子が新人賞三冠達成。『小説トリッパー』掲載作から初の受賞。 | 宮本輝、高樹のぶ子、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一 |
| 第162回 (2019下) |
古川真人 「背高泡立草」(4) |
木村友祐／高尾長良(3)／千葉雅也／乗代雄介 | 千葉雅也が初候補。松浦寿輝が委員復帰。 | 宮本輝、山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝 |
| 回 | 受賞者・作品 | 候補作家・作品 | 備考 | 選考委員 |
|---|---|---|---|---|
| 第163回 (2020上) |
高山羽根子「首里の馬」(3) 遠野遥「破局」(初) |
石原燃／岡本学／三木三奈 | 遠野遥は芥川賞史上初となる平成生まれの受賞者。平野啓一郎が選考委員に就任。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎 |
| 第164回 (2020下) |
宇佐見りん 「推し、燃ゆ」(初) |
尾崎世界観／木崎みつ子／砂川文次(2)／乗代雄介(2) | 宇佐見りんは歴代3位の若さ（21歳8か月）で受賞。乗代「旅する練習」は三島賞等を受賞。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎 |
| 第165回 (2021上) |
石沢麻依「貝に続く場所にて」(初) 李琴峰「彼岸花が咲く島」(2) |
くどうれいん／高瀬隼子／千葉雅也(2) | 李琴峰は台湾出身の作家として初の受賞。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎 |
| 第166回 (2021下) |
砂川文次 「ブラックボックス」(3) |
石田夏穂／九段理江／島口大樹／乗代雄介(3) | 元自衛官の経歴を持つ砂川が3度目の候補で受賞。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎 |
| 第167回 (2022上) |
高瀬隼子 「おいしいごはんが食べられますように」(2) |
小砂川チト／鈴木涼美／年森瑛／山下紘加 | 芥川賞史上初めて候補者が全員女性となった回。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎 |
| 第168回 (2022下) |
井戸川射子「この世の喜びよ」(初) 佐藤厚志「荒地の家族」(初) |
安堂ホセ／グレゴリー・ケズナジャット／鈴木涼美(2) | 佐藤厚志は仙台市の書店員として勤務しながらの受賞。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎 |
| 第169回 (2023上) |
市川沙央 「ハンチバック」(初) |
石田夏穂(2)／児玉雨子／千葉雅也(3)／乗代雄介(4) | 重度障害を持つ市川の受賞は、電子書籍の普及や読書環境のあり方に一石を投じた。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、堀江敏幸、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎 |
| 第170回 (2023下) |
九段理江 「東京都同情塔」(2) |
安堂ホセ(2)／川野芽生／小砂川チト(2)／三木三奈(2) | 堀江敏幸が退任。生成AI（ChatGPT）を執筆に一部活用したことが話題に。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎 |
| 第171回 (2024上) |
朝比奈秋「サンショウウオの四十九日」(初) 松永K三蔵「バリ山行」(初) |
尾崎世界観(2)／坂崎かおる／向坂くじら | 川上未映子が選考委員に就任。現役医師（朝比奈）と現役会社員（松永）のダブル受賞。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎、川上未映子 |
| 第172回 (2024下) |
安堂ホセ「DTOPIA」(3) 鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」(初) |
竹中優子／永方佑樹／乗代雄介(5) | 鈴木結生は芥川賞史上初となる21世紀生まれの受賞者。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎、川上未映子 |
| 第173回 (2025上) |
受賞なし | グレゴリー・ケズナジャット(2)／駒田隼也／向坂くじら(2)／日比野コレコ | 芥川賞・直木賞ともに「該当作なし」は27年半ぶり。 | 山田詠美、小川洋子、川上弘美、島田雅彦、奥泉光、吉田修一、松浦寿輝、平野啓一郎、川上未映子 |
